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雪の妖精
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こちらに戻って、りっちゃんとの蟠り(というか誤解)が解けて以降。
俺たちは毎日のように一緒に通学している。
引っ越して戻って来た先は諸事情で、転校する前の家──つまり、りっちゃんの家のお隣だった。
クラスこそ違えど引っ越し前以上に仲良くなった俺たち。
ただし学校の周りの連中は、そんな俺たちの関係性など当然知るはずもなく……。
俺がりっちゃんのクラスへ行き、話したり昼食に誘う度に一々ザワついていた。
ところで、一つ驚いた事がある。昔の知り合いである男友達の【ノブ】が、りっちゃんのクラスメイトになっていたのだ。
今日も今日とて、昼休みになると昼食に誘いに行く俺。
「りっちゃーん、お昼ご飯食べに行こー。今日は何も持って来てないから学食でになっちゃうけど、いい?」
「ナオくんっ! もちろんどこでもいいよ! そうだ、ナオくんってお弁当持ってこないよね。私で良かったら作ろうか?」
「え、そんな簡単に……いいの? 負担や迷惑にならない?」
「ううん、私が作りたいの。是非作らせてっ!」
りっちゃんは握りこぶしをグッと握りそう言ってくれる。その会話に騒然となる、りっちゃんのクラスメイトたち。
「雪の妖精のあんな笑顔、初めてみた……」
「あの男、誰だよ……」
「ポッと出のクセに……草薙さんと随分距離が近いじゃないか」
男連中は何やら殺気立っている。己の殺気すら消せないとは未熟もいい所だ。これもひとえに、りっちゃんの人気さからくる嫉妬だろう。
この子、小さい時は可愛さが原因でイジメられ、大きくなればアイドルみたく大げさに騒がれるのか。
「うひゃー、草薙さん嬉しそう」
「とうとう六花ちゃんを堕とす男子出現!?」
「ね~! 他の男子に対しては氷壁なのにねっ」
それに引き換え、女性陣からは好意的なようだった。昔の事もあるし、実際に戻るまで色々と心配していた俺もこれは嬉しい。
それにしても、転校初日には既に笑顔を見た気がするんだけど……普段はそんなに嬉しそうじゃないのかな?
しかし、氷壁?
詳しい意味合いは分からないが、これまた似合わない表現だ。どちらかというとノーガードというか、無防備が過ぎるイメージなんだけど……。
「おい尚哉」
「ノブ?」
そこで、例の幼馴染みであるノブが話しかけてくる。コイツとは転校初日に再会の挨拶を済ませており、それから普通に友達づきあいをしている。
「何遍も言うが、今や草薙もすっかりアイドルになってるからな。せいぜい刺されないようにしろよ? ……いや、お前は大丈夫だな」
「なに言ってんの? りっちゃんは元々アイドル超えだから。単に、周りが追いついただけのことだよ」
「はあ、お前って昔っからブレないよなあ。だからこそ草薙が懐いてるんだろうけど」
「そうかな。ノブも同じ幼馴染みだし、もっと絡めば?」
「いやお前。俺はほら、お前と出会った時アレだったろ。話くらいはするが、そこまではできねーよ」
相変わらず律儀というか、生真面目なヤツだ。
「…………」
そして当の本人は俺のセリフを聞いて赤面していた。かわいい。
「まあ立ってるのも何だし、行こうよ」
「……うん」
そして、学食まで俺の後ろをチョコチョコと付いてくるのだった。
隅っこの席が空いていたので、そこを確保。
りっちゃんは自作の弁当、俺はカレーライスである。
「ねえ、りっちゃん」
「なあに?」
「【雪の妖精】は何となくわかるんだけど……【氷壁】ってなに?」
「うっ……その【雪の妖精】っていうの、褒めてくれてるんだろうけど恥ずかしいよ。【氷壁】は──なんだろう? 私もよくわからないや」
「言ってたのは周りだしね。クラスメイトの誰かに聞いてみるかな。それより、【雪の妖精】ねえ……」
「思わせぶりなタメ方だね、ナオくん。何か思うところがあるの?」
「怒らないで聞いてくれる? 神秘的に見えて捕食シーンがえげつない、北の海に生息する生物を連想しちゃって。まさか、りっちゃんに限って、美貌に物を言わせて男あさりをするハズないし」
「人聞きが悪いにもほどがあるよ!? もしかしてクリオネの事を言ってるんじゃないの? そっちは雪じゃなくて【氷の妖精】だよっ!」
「あ、そっか。【氷壁】と混じっちゃったのかな。ニアピンだったか、こりゃ失敬。まあ単純に、髪色が由来なんだろうね」
「ニアピンって言われると、ちょっと腑に落ちないけど……うん、誰が言い出したかは知らないけど多分そうじゃないかな」
「俺的には妖精って言われても、あんましピンと来ない」
「そうなの? じゃあナオくんの中で、私ってどんな存在なの? クリオネ以外で」
「クリオネは勘違いで連想しただけだから許してよ。うーん……いくつか思い付きはするけど、【純白の天使~あざとさには勝てなかったよ~】。そんな感じ」
他のイメージはとても口にできない。
「…………ナオくんはいつも私の事を過剰に褒めすぎ。ところでその矛盾してる副題みたいなの要った? でも、アリガトね」
なんだかんだで、りっちゃんの方も満更ではないようだ。
「いやいや、ひいき目抜きでもそうだと思うよ。現に、相当モテてるんじゃないの? あざといし。例えば告白されたりラブレターもらったり」
「確かにあるけど……全部断ってるよ。ねえ、またあざといって言わなかった?」
「空耳だよ。この学校には、りっちゃんのお眼鏡に適う人はいないのかぁ」
「ちょっと前まではいなかったね」
「そうそう、今では俺というご主人様がいるわけだし」
唐突にブラックジョークをぶっ込む俺。
「うん! そろそろみんなの前で、ご主人様って呼んでカミングアウトしてもいい?」
そして躊躇無く、当然のように返事をするりっちゃん。
「今日も幼馴染みジョークが冴えてるね。もちろんダメだよ」
今回も、とりあえずジョークという事にしたが……この手の冗談のボーダーラインは、未だに分かっていない。
この子──油断をすると先日や今のように、積極的に俺のモノになりにこようとする。今回はまだ大丈夫そうだ。もう少し調子に乗ってみるか。
「代わりに、そんな健気な奴隷であるりっちゃんにはご褒美だ。ご主人様が頭を撫でてあげよう」
なんちゃってね。この歳で頭なんか撫でられても、さすがに──
「!! ホント!?」
めちゃくちゃ食いつきがいいな!!
俺の中では『もうっナオくんっ! 私も、もう子どもじゃないんだよ!』なんて返ってくると思ったのに。
「いや、うん。そりゃ全然かまわないけど。今はカレーライスの食器もあるし、お昼休みも終わるし。後でもいい?」
「うん! 約束ね!」
今まで幾度となく、りっちゃんのサラサラ銀髪は触らせてもらってきたけど……女の子でこうも髪を触られるのに抵抗がない子って、珍しいんじゃないだろうか。
それから、りっちゃんは次の休み時間、我がクラスにやって来て────
『まだなの!?』
みたいな、期待の視線をソワソワしながら送ってきた。
「さすがに皆の前じゃマズイんじゃない?」
と諭したら、ションボリと哀愁を漂わせ、自分のクラスに帰って行ったのだった。
俺的には放課後か帰宅後の人の目がないところでと思ってたし、実際に本人にも言ったのだが……目が合う度にキラキラした表情になるので、段々、罪悪感が募ってくる。
結局、帰宅した後に我が家のリビングで撫でる事にした。
撫でる最中、本人は『ムフー……』と言いながら恍惚とした表情を浮かべる。大変満足そうだった。それにしても、相変わらずサラッサラでツヤッツヤの素晴らしい髪質だ。
せっかくなので、しばらく髪をいじって遊ばせてもらう。といっても、別に悪質なイタズラをするというわけではない。
髪型をストレートから色々変えてみただけだけである。やり方をスマホで検索しつつ……ツインテール、三つ編みからのクラウンハーフアップ。ゴールデンポイントというものが存在するらしいポニーテールやお団子等々。
案外なんとかなるようで、けっこう楽しかった。
しかしこの子、どの髪型をしても似合うな。
最後はブラッシングをして元の形へと整えてあげる。髪の長さこそ昔よりは伸びているが、こちらは手慣れたものだ。引っ越し前はよくおねだりをされて、やってあげていたし。
髪型を変え始めたあたりから、りっちゃんはなぜか、
『なんでナオくん、こんなに手慣れてるの? 本当に器用なだけなの? 実は他に奴隷や彼女がいたりしないの?』
と、しきりに質問してきた。彼女の目からは、まさか俺が頻繁に奴隷を作るような輩に見えてるのだろうか?
それとは関係ないが、後日クラスメイトに聞いた【氷壁】の意味と理由。
どうやら、りっちゃんは他の男に対して笑顔こそ浮かべるが──そこに俺に向けてくるような温度はなく、かなりの塩対応をしているらしい。
俺たちは毎日のように一緒に通学している。
引っ越して戻って来た先は諸事情で、転校する前の家──つまり、りっちゃんの家のお隣だった。
クラスこそ違えど引っ越し前以上に仲良くなった俺たち。
ただし学校の周りの連中は、そんな俺たちの関係性など当然知るはずもなく……。
俺がりっちゃんのクラスへ行き、話したり昼食に誘う度に一々ザワついていた。
ところで、一つ驚いた事がある。昔の知り合いである男友達の【ノブ】が、りっちゃんのクラスメイトになっていたのだ。
今日も今日とて、昼休みになると昼食に誘いに行く俺。
「りっちゃーん、お昼ご飯食べに行こー。今日は何も持って来てないから学食でになっちゃうけど、いい?」
「ナオくんっ! もちろんどこでもいいよ! そうだ、ナオくんってお弁当持ってこないよね。私で良かったら作ろうか?」
「え、そんな簡単に……いいの? 負担や迷惑にならない?」
「ううん、私が作りたいの。是非作らせてっ!」
りっちゃんは握りこぶしをグッと握りそう言ってくれる。その会話に騒然となる、りっちゃんのクラスメイトたち。
「雪の妖精のあんな笑顔、初めてみた……」
「あの男、誰だよ……」
「ポッと出のクセに……草薙さんと随分距離が近いじゃないか」
男連中は何やら殺気立っている。己の殺気すら消せないとは未熟もいい所だ。これもひとえに、りっちゃんの人気さからくる嫉妬だろう。
この子、小さい時は可愛さが原因でイジメられ、大きくなればアイドルみたく大げさに騒がれるのか。
「うひゃー、草薙さん嬉しそう」
「とうとう六花ちゃんを堕とす男子出現!?」
「ね~! 他の男子に対しては氷壁なのにねっ」
それに引き換え、女性陣からは好意的なようだった。昔の事もあるし、実際に戻るまで色々と心配していた俺もこれは嬉しい。
それにしても、転校初日には既に笑顔を見た気がするんだけど……普段はそんなに嬉しそうじゃないのかな?
しかし、氷壁?
詳しい意味合いは分からないが、これまた似合わない表現だ。どちらかというとノーガードというか、無防備が過ぎるイメージなんだけど……。
「おい尚哉」
「ノブ?」
そこで、例の幼馴染みであるノブが話しかけてくる。コイツとは転校初日に再会の挨拶を済ませており、それから普通に友達づきあいをしている。
「何遍も言うが、今や草薙もすっかりアイドルになってるからな。せいぜい刺されないようにしろよ? ……いや、お前は大丈夫だな」
「なに言ってんの? りっちゃんは元々アイドル超えだから。単に、周りが追いついただけのことだよ」
「はあ、お前って昔っからブレないよなあ。だからこそ草薙が懐いてるんだろうけど」
「そうかな。ノブも同じ幼馴染みだし、もっと絡めば?」
「いやお前。俺はほら、お前と出会った時アレだったろ。話くらいはするが、そこまではできねーよ」
相変わらず律儀というか、生真面目なヤツだ。
「…………」
そして当の本人は俺のセリフを聞いて赤面していた。かわいい。
「まあ立ってるのも何だし、行こうよ」
「……うん」
そして、学食まで俺の後ろをチョコチョコと付いてくるのだった。
隅っこの席が空いていたので、そこを確保。
りっちゃんは自作の弁当、俺はカレーライスである。
「ねえ、りっちゃん」
「なあに?」
「【雪の妖精】は何となくわかるんだけど……【氷壁】ってなに?」
「うっ……その【雪の妖精】っていうの、褒めてくれてるんだろうけど恥ずかしいよ。【氷壁】は──なんだろう? 私もよくわからないや」
「言ってたのは周りだしね。クラスメイトの誰かに聞いてみるかな。それより、【雪の妖精】ねえ……」
「思わせぶりなタメ方だね、ナオくん。何か思うところがあるの?」
「怒らないで聞いてくれる? 神秘的に見えて捕食シーンがえげつない、北の海に生息する生物を連想しちゃって。まさか、りっちゃんに限って、美貌に物を言わせて男あさりをするハズないし」
「人聞きが悪いにもほどがあるよ!? もしかしてクリオネの事を言ってるんじゃないの? そっちは雪じゃなくて【氷の妖精】だよっ!」
「あ、そっか。【氷壁】と混じっちゃったのかな。ニアピンだったか、こりゃ失敬。まあ単純に、髪色が由来なんだろうね」
「ニアピンって言われると、ちょっと腑に落ちないけど……うん、誰が言い出したかは知らないけど多分そうじゃないかな」
「俺的には妖精って言われても、あんましピンと来ない」
「そうなの? じゃあナオくんの中で、私ってどんな存在なの? クリオネ以外で」
「クリオネは勘違いで連想しただけだから許してよ。うーん……いくつか思い付きはするけど、【純白の天使~あざとさには勝てなかったよ~】。そんな感じ」
他のイメージはとても口にできない。
「…………ナオくんはいつも私の事を過剰に褒めすぎ。ところでその矛盾してる副題みたいなの要った? でも、アリガトね」
なんだかんだで、りっちゃんの方も満更ではないようだ。
「いやいや、ひいき目抜きでもそうだと思うよ。現に、相当モテてるんじゃないの? あざといし。例えば告白されたりラブレターもらったり」
「確かにあるけど……全部断ってるよ。ねえ、またあざといって言わなかった?」
「空耳だよ。この学校には、りっちゃんのお眼鏡に適う人はいないのかぁ」
「ちょっと前まではいなかったね」
「そうそう、今では俺というご主人様がいるわけだし」
唐突にブラックジョークをぶっ込む俺。
「うん! そろそろみんなの前で、ご主人様って呼んでカミングアウトしてもいい?」
そして躊躇無く、当然のように返事をするりっちゃん。
「今日も幼馴染みジョークが冴えてるね。もちろんダメだよ」
今回も、とりあえずジョークという事にしたが……この手の冗談のボーダーラインは、未だに分かっていない。
この子──油断をすると先日や今のように、積極的に俺のモノになりにこようとする。今回はまだ大丈夫そうだ。もう少し調子に乗ってみるか。
「代わりに、そんな健気な奴隷であるりっちゃんにはご褒美だ。ご主人様が頭を撫でてあげよう」
なんちゃってね。この歳で頭なんか撫でられても、さすがに──
「!! ホント!?」
めちゃくちゃ食いつきがいいな!!
俺の中では『もうっナオくんっ! 私も、もう子どもじゃないんだよ!』なんて返ってくると思ったのに。
「いや、うん。そりゃ全然かまわないけど。今はカレーライスの食器もあるし、お昼休みも終わるし。後でもいい?」
「うん! 約束ね!」
今まで幾度となく、りっちゃんのサラサラ銀髪は触らせてもらってきたけど……女の子でこうも髪を触られるのに抵抗がない子って、珍しいんじゃないだろうか。
それから、りっちゃんは次の休み時間、我がクラスにやって来て────
『まだなの!?』
みたいな、期待の視線をソワソワしながら送ってきた。
「さすがに皆の前じゃマズイんじゃない?」
と諭したら、ションボリと哀愁を漂わせ、自分のクラスに帰って行ったのだった。
俺的には放課後か帰宅後の人の目がないところでと思ってたし、実際に本人にも言ったのだが……目が合う度にキラキラした表情になるので、段々、罪悪感が募ってくる。
結局、帰宅した後に我が家のリビングで撫でる事にした。
撫でる最中、本人は『ムフー……』と言いながら恍惚とした表情を浮かべる。大変満足そうだった。それにしても、相変わらずサラッサラでツヤッツヤの素晴らしい髪質だ。
せっかくなので、しばらく髪をいじって遊ばせてもらう。といっても、別に悪質なイタズラをするというわけではない。
髪型をストレートから色々変えてみただけだけである。やり方をスマホで検索しつつ……ツインテール、三つ編みからのクラウンハーフアップ。ゴールデンポイントというものが存在するらしいポニーテールやお団子等々。
案外なんとかなるようで、けっこう楽しかった。
しかしこの子、どの髪型をしても似合うな。
最後はブラッシングをして元の形へと整えてあげる。髪の長さこそ昔よりは伸びているが、こちらは手慣れたものだ。引っ越し前はよくおねだりをされて、やってあげていたし。
髪型を変え始めたあたりから、りっちゃんはなぜか、
『なんでナオくん、こんなに手慣れてるの? 本当に器用なだけなの? 実は他に奴隷や彼女がいたりしないの?』
と、しきりに質問してきた。彼女の目からは、まさか俺が頻繁に奴隷を作るような輩に見えてるのだろうか?
それとは関係ないが、後日クラスメイトに聞いた【氷壁】の意味と理由。
どうやら、りっちゃんは他の男に対して笑顔こそ浮かべるが──そこに俺に向けてくるような温度はなく、かなりの塩対応をしているらしい。
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