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第五章『開戦』
151話 夜会と王太子
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茶会の次は、予定どおりの夜会だ。
僕は妹のストリナをエスコートして、茶会の出席者と一緒に会場入りした。夜会も商業都市ビットからの大使を歓迎する式典の一つらしいが、何をするかはまだ聞いていない。
しばらくは会場内を見学して回っていたが、後から入場してきた若いご令嬢がたが、僕らを見つけるとわらわらと集まってきた。
「まぁカワイイ。お召し物も素敵ですわね。初めてお会いさせていただきましたが、どちらのご令息の方かしら?」
夜会に十二歳以下は参加できないらしい。だから僕らがここにいること自体が物珍しいのだろう。
「こんばんは。僕はヴォイド・コンストラクタ男爵の長男で、イント・コンストラクタといいます。こちらは妹のストリナ・コンストラクタ。以後お見知りおきを」
二人で丁寧に頭を下げる。昔、マナーの授業で散々やらされたお辞儀だ。
「まぁまぁまぁ! 『天船』のイント様に聖女様かしら。噂のお二人にお会いできて光栄ですわ」
僕らを取り囲んだご令嬢たちは、マイナ先生とそう変わらない年齢の子たちだ。
ご令嬢たちもそれぞれ自己紹介していくが、侯爵家から始まって、徐々に爵位が下がっていくあたり、互いの序列は認識しているらしい。僕は相手が誰かもわからないので、それが凄まじく怖い。
「襟元に隠し紋がありますわね。しかも王家の……」
口元を扇で隠しているので、誰の呟きかはわからないが、令嬢たちの視線が僕らの襟に集中した。
元々王子と王女のお古なので、服には染め抜きの王家の紋章が入っている。服飾ギルドのお姉さんいわく、紋章付きの衣服を下賜する場合、生地と同じ色の刺繍で、もともとの紋章を消すのだそうだ。
このご令嬢がたは、それを隠し紋と呼んだらしい。
「そういえばイント様は、昼間の茶会にも招かれたとか。羨ましいですわ。どのようなお話をなさったんですの?」
結論から言うと、あの茶会は「茶会」という言葉の優雅なイメージとはかけ離れた、白熱した会議だった。
商業都市ビットは、なぜか僕が関与した新技術や製品の大半を知っていて、議論の焦点はそれらの製品の輸出や、技術の移転をどこまで認めるかという点に絞られていた。
イニング氏とフォートラン伯爵は、元々ライバル意識が強かったのだろう。容赦のない応酬を繰り広げ、素早く条件面をまとめていった。僕の出番はほぼなかったと言っていい。
僕の役目は、輸出分の増産が可能か、という問いに機械的にうなずくだけ。今の増産計画で充分賄える無理のない内容だったからだ。さすが副宰相といったところか。
結局、その場でいくつかの品目の輸出と、新しく開校する学校への留学生受け入れが決まった。
この程度で、敵対するアンタム都市連邦の一角が落ちるなら、安いものなんだろう。
で、こんな話をご令嬢がたにして良いものか。国家機密に類するような気がする。
「ご令嬢がた、イント卿とストリナ嬢は、余の話し相手として呼んだのだ。お借りしても良いかな?」
中学生ぐらいの、パリッとした純白の服を着た子どもが割り込んでくる。
「これはスターク殿下。もちろんでございます。私たちはこれで失礼いたしますわ」
答えに窮していたのを見た王太子殿下が、助け舟を出しに来てくれたらしい。ご令嬢がたは気を悪くした様子もなく、満面の笑みで王太子殿下にカーテシーをして去っていく。
「ありがとうございます、王太子殿下。こういった場は苦手なので助かりました」
お礼を言うと、王太子殿下は軽くうなずく。前世で言ったら中学1年生ぐらいの年齢だが、年齢にそぐわない落ち着きがある。
「スタークで良い。卿にも苦手なものがあるのだな。安心した」
そのまま王太子殿下が歩きだす。ついて行くべきか悩んで、結局ストリナと一緒について行くことにした。
「ではスターク様。僕について、どんな話をお聞きになったかはわかりませんが、苦手はたくさんありますよ。魔物と戦うのは今でも怖いですし、人を斬るのも怖いです」
少し驚いた顔で一瞥された。いや、そんな戦闘狂だと思われてたのか。
「おにいちゃん、ういじんでないたって」
リナ、ナイスフォローだ。そのまま王太子殿下の誤解を解いてくれ。
「ほう。初陣は何歳の頃だ?」
「半年ほど前のことになります。『死の谷』の手前で飛猿の群れと戦いまして」
その前にも、狩りに同行したり、魔狼から逃げたりはあったけど、自分から積極的に戦ったという意味で、初陣はあれだ。
「最近だな。そこから数ヶ月で、赤熊単独討伐を成し遂げたのか」
「あたしもぶったおしたよ!」
ストリナが元気いっぱいに言ってくる。子熊ではあったけど、確かに六歳で単独討伐のほうがすごいだろう。
「実は、僕は一族四人の中では最弱なんです。赤熊を倒せたのは偶然で、多分次に出会ったら死ぬと思います」
掛け値なしの本音だ。弓は風の影響を受けやすいので、急所を外す可能性はあったし、外せば流れた血の分、強くなっていただろう。
あの時、ユニィを逃がす手段があれば迷わず逃げていた。
「謙遜、というわけでもなさそうだ。そういうことなら、先に謝罪しておく」
夜会の会場から扉を一つ隔てた先に、全身鎧姿の騎士が待っている。その手にあるのは、僕らの武装だ。ストリナ用の柄にミスリルアマルガムが内蔵された短剣に伸縮式の短い槍、僕用の刀と投げナイフ用のカバンだ。
4つとも王宮の入り口に預けていたものだ。
「えっと、どうして?」
騎士は僕らに武装を渡すと、何も言わずに去って行った。
「戦争で多くの将が出払っている今、信頼できる臣下は少ない。実は王都に残った公国派貴族の支持者が、今日決起するという情報があってな」
親父殿の姿が脳裏をチラつく。第十三騎士団の残党と第十五騎士団が王都へ帰されたのは、もしやこのためではなかったんだろうか。帰還途中で引き返すとか、明らかに命令違反なわけで、後で怒られたりして。
「つまり、殿下を護衛すればよろしいので?」
この服に投げナイフを隠す場所はないので、ジャケットの下にカバンごと隠し、靴に投げナイフを仕込む。そういえば、あの戦場以降、投げナイフを投げる練習をしてない。
「そうだな。護衛をしてもらうほど弱くはないつもりだが………話し相手をしてもらって、もし敵対行動をするものがいたら制圧してくれ」
腰に剣帯を巻いて装備を完了し、隣を見ると見た目何も変わっていないストリナがいた。
「わかりました。何かあった場合は、敵制圧を優先します」
「そうしてくれ。ところでストリナ嬢は、武器をどうしたのかな?」
ストリナは満面の笑みで王太子殿下を見上げる。
「みんなあたしのこと、リナってよぶから、おうじさまもリナってよんでね。あと、ぶきはスカートのなかにかくしてあるの!」
王太子殿下の眼前で、ドレスをまくって見せる。下着は見えなかったが、短剣が太腿に逆さまに固定されているのは見えた。ふんわり膨らんでいるので、外から武器を持っているのはわからない。
「あ、こら」
慌てて、ストリナのスカートをおさえる。王太子に何を見せているんだ。
「申し訳ありません。僕らはまだマナーにはうとくて」
面食らっている様子の王太子殿下に、頭を下げる。
「あ、ああ。許す」
良かった。王族は貴族でも無礼討ちにできるらしいから、注意が必要だ。
それにしても、こんな王宮のど真ん中で敵を制圧しろとは、恐ろしい命令だ。
敵がどこにいるかもわからないのはもちろんだが、僕が王太子殿下の隣で武器を持っているという事実も怖い。重要人物なので、僕が出来心を起こした場合のことも考えられているだろう。
「それで、これからどうするんですか?」
「余は主催者なのだ。このまま会場に引き返して、皆の挨拶を受ける」
中庭を見渡して、王太子殿下はため息をついた。空気は、手がかじかむほど冷たい。
「わかりました。お供します」
義母さんはついてきていないし、僕らは社交に混ざれる年齢でもないので、王太子の後ろで黙って立っていたほうが無難だろう。
「二人とも、余を助けてくれると嬉しい」
王宮って、この国で一番安全な場所だと思っていたんだけど、やっぱりこっちの世界は治安が悪い。
僕は妹のストリナをエスコートして、茶会の出席者と一緒に会場入りした。夜会も商業都市ビットからの大使を歓迎する式典の一つらしいが、何をするかはまだ聞いていない。
しばらくは会場内を見学して回っていたが、後から入場してきた若いご令嬢がたが、僕らを見つけるとわらわらと集まってきた。
「まぁカワイイ。お召し物も素敵ですわね。初めてお会いさせていただきましたが、どちらのご令息の方かしら?」
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ご令嬢たちもそれぞれ自己紹介していくが、侯爵家から始まって、徐々に爵位が下がっていくあたり、互いの序列は認識しているらしい。僕は相手が誰かもわからないので、それが凄まじく怖い。
「襟元に隠し紋がありますわね。しかも王家の……」
口元を扇で隠しているので、誰の呟きかはわからないが、令嬢たちの視線が僕らの襟に集中した。
元々王子と王女のお古なので、服には染め抜きの王家の紋章が入っている。服飾ギルドのお姉さんいわく、紋章付きの衣服を下賜する場合、生地と同じ色の刺繍で、もともとの紋章を消すのだそうだ。
このご令嬢がたは、それを隠し紋と呼んだらしい。
「そういえばイント様は、昼間の茶会にも招かれたとか。羨ましいですわ。どのようなお話をなさったんですの?」
結論から言うと、あの茶会は「茶会」という言葉の優雅なイメージとはかけ離れた、白熱した会議だった。
商業都市ビットは、なぜか僕が関与した新技術や製品の大半を知っていて、議論の焦点はそれらの製品の輸出や、技術の移転をどこまで認めるかという点に絞られていた。
イニング氏とフォートラン伯爵は、元々ライバル意識が強かったのだろう。容赦のない応酬を繰り広げ、素早く条件面をまとめていった。僕の出番はほぼなかったと言っていい。
僕の役目は、輸出分の増産が可能か、という問いに機械的にうなずくだけ。今の増産計画で充分賄える無理のない内容だったからだ。さすが副宰相といったところか。
結局、その場でいくつかの品目の輸出と、新しく開校する学校への留学生受け入れが決まった。
この程度で、敵対するアンタム都市連邦の一角が落ちるなら、安いものなんだろう。
で、こんな話をご令嬢がたにして良いものか。国家機密に類するような気がする。
「ご令嬢がた、イント卿とストリナ嬢は、余の話し相手として呼んだのだ。お借りしても良いかな?」
中学生ぐらいの、パリッとした純白の服を着た子どもが割り込んでくる。
「これはスターク殿下。もちろんでございます。私たちはこれで失礼いたしますわ」
答えに窮していたのを見た王太子殿下が、助け舟を出しに来てくれたらしい。ご令嬢がたは気を悪くした様子もなく、満面の笑みで王太子殿下にカーテシーをして去っていく。
「ありがとうございます、王太子殿下。こういった場は苦手なので助かりました」
お礼を言うと、王太子殿下は軽くうなずく。前世で言ったら中学1年生ぐらいの年齢だが、年齢にそぐわない落ち着きがある。
「スタークで良い。卿にも苦手なものがあるのだな。安心した」
そのまま王太子殿下が歩きだす。ついて行くべきか悩んで、結局ストリナと一緒について行くことにした。
「ではスターク様。僕について、どんな話をお聞きになったかはわかりませんが、苦手はたくさんありますよ。魔物と戦うのは今でも怖いですし、人を斬るのも怖いです」
少し驚いた顔で一瞥された。いや、そんな戦闘狂だと思われてたのか。
「おにいちゃん、ういじんでないたって」
リナ、ナイスフォローだ。そのまま王太子殿下の誤解を解いてくれ。
「ほう。初陣は何歳の頃だ?」
「半年ほど前のことになります。『死の谷』の手前で飛猿の群れと戦いまして」
その前にも、狩りに同行したり、魔狼から逃げたりはあったけど、自分から積極的に戦ったという意味で、初陣はあれだ。
「最近だな。そこから数ヶ月で、赤熊単独討伐を成し遂げたのか」
「あたしもぶったおしたよ!」
ストリナが元気いっぱいに言ってくる。子熊ではあったけど、確かに六歳で単独討伐のほうがすごいだろう。
「実は、僕は一族四人の中では最弱なんです。赤熊を倒せたのは偶然で、多分次に出会ったら死ぬと思います」
掛け値なしの本音だ。弓は風の影響を受けやすいので、急所を外す可能性はあったし、外せば流れた血の分、強くなっていただろう。
あの時、ユニィを逃がす手段があれば迷わず逃げていた。
「謙遜、というわけでもなさそうだ。そういうことなら、先に謝罪しておく」
夜会の会場から扉を一つ隔てた先に、全身鎧姿の騎士が待っている。その手にあるのは、僕らの武装だ。ストリナ用の柄にミスリルアマルガムが内蔵された短剣に伸縮式の短い槍、僕用の刀と投げナイフ用のカバンだ。
4つとも王宮の入り口に預けていたものだ。
「えっと、どうして?」
騎士は僕らに武装を渡すと、何も言わずに去って行った。
「戦争で多くの将が出払っている今、信頼できる臣下は少ない。実は王都に残った公国派貴族の支持者が、今日決起するという情報があってな」
親父殿の姿が脳裏をチラつく。第十三騎士団の残党と第十五騎士団が王都へ帰されたのは、もしやこのためではなかったんだろうか。帰還途中で引き返すとか、明らかに命令違反なわけで、後で怒られたりして。
「つまり、殿下を護衛すればよろしいので?」
この服に投げナイフを隠す場所はないので、ジャケットの下にカバンごと隠し、靴に投げナイフを仕込む。そういえば、あの戦場以降、投げナイフを投げる練習をしてない。
「そうだな。護衛をしてもらうほど弱くはないつもりだが………話し相手をしてもらって、もし敵対行動をするものがいたら制圧してくれ」
腰に剣帯を巻いて装備を完了し、隣を見ると見た目何も変わっていないストリナがいた。
「わかりました。何かあった場合は、敵制圧を優先します」
「そうしてくれ。ところでストリナ嬢は、武器をどうしたのかな?」
ストリナは満面の笑みで王太子殿下を見上げる。
「みんなあたしのこと、リナってよぶから、おうじさまもリナってよんでね。あと、ぶきはスカートのなかにかくしてあるの!」
王太子殿下の眼前で、ドレスをまくって見せる。下着は見えなかったが、短剣が太腿に逆さまに固定されているのは見えた。ふんわり膨らんでいるので、外から武器を持っているのはわからない。
「あ、こら」
慌てて、ストリナのスカートをおさえる。王太子に何を見せているんだ。
「申し訳ありません。僕らはまだマナーにはうとくて」
面食らっている様子の王太子殿下に、頭を下げる。
「あ、ああ。許す」
良かった。王族は貴族でも無礼討ちにできるらしいから、注意が必要だ。
それにしても、こんな王宮のど真ん中で敵を制圧しろとは、恐ろしい命令だ。
敵がどこにいるかもわからないのはもちろんだが、僕が王太子殿下の隣で武器を持っているという事実も怖い。重要人物なので、僕が出来心を起こした場合のことも考えられているだろう。
「それで、これからどうするんですか?」
「余は主催者なのだ。このまま会場に引き返して、皆の挨拶を受ける」
中庭を見渡して、王太子殿下はため息をついた。空気は、手がかじかむほど冷たい。
「わかりました。お供します」
義母さんはついてきていないし、僕らは社交に混ざれる年齢でもないので、王太子の後ろで黙って立っていたほうが無難だろう。
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