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33 魔英雄⑦
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魔英雄活動を開始して、今日で100件目だ。
毎日毎日魔英雄活動をさせやがる。多い時は日に5件だぞ。
『パパ、聞こえますか?』
『ああ、聞こえるよ。ペリル、テトラはどうした?』
『テトラおねーさんは重力訓練室の整備を行うって言っていました。今日はわたしがナビゲートします』
「マリヴェラはどうしてる?」
『フィロおねーさんと一緒にいます』
基本的に表で魔英雄活動をやっているのは現時点で俺だけだ。
マリヴェラは魔王ではあるが、実戦経験はなく外に出すわけにはいかないのでフィロと鬼稽古して、防御力を伸ばしていた。
魔王国は少数精鋭ゆえに自衛は必須。マリヴェラに強さは求めていないが暗殺も含めてある程度戦えておいた方がいいのも事実である。
殺されてしまっては元もこうもない。逃げる、守るにもある程度の実力が必要なものだ。
孤児院の中央管制室から導力ネット回線を利用してリアルタイムで通信を行っている。
ママホやスーツにはダイレクトに情報が入ってくるので非常にありがたい。
「しかし、俺はいつまで大便所にいなければいけないんだ」
『も、もう少しだけ待って下さい』
もう40分、便所に篭もっているんだぞ。
そう、今日の事件は今いる帝都銀行の支店に銀行強盗が押し入る計画があるのだ。
帝国政府情報局が察知した情報をアルヴァンが手回しして俺の英雄活動のお手柄とするように手配。
ある意味出来レースのような事件だ。
まだ出ないってことは強盗側も事件を起こすか迷ってるのかもな。
『あ、標的の導力車が動きました。10分後に銀行に着くと思います』
帝都内の監視カメラの映像が全て中央官制室に入ってくる。それをペリルが10人に分身して情報処理を行うのだ。
帝都中の全ての動きがバレている。あーあ、事件を起こしちゃうのか。
ならば……やるしかないな。
「変身」
そしてこの姿になった俺は魔将軍ディマスとなる。
ディマスとは俺がかつて住んでいた村の名前だ。
アルヴァンからその名前は止めた方がと言われたが押し切らせてもらった。
俺は思い出したこの名前をどうしても残したかったのだ。
「オラァ! てめえら金を出せ!」
さっそく銀行にやってきたようだな。
大便所を出て……。
「あ」
全身鎧のまま、めっちゃトイレ言ってる男性と目が合ったけど……気にするな!
そのままロビーへ出る。
ペリルの事前情報通り、5人の銀行強盗が銃を構えて脅していた。
「なななな、なんだおまえは!」
強盗の1人が俺に銃を向ける。
ですよねぇ。銀行に全身鎧を着た戦士が現れるなんておかしいよねぇ。
自分でもよく分かる。新聞とかでさ撮られた写真が公開されるんだ。
「私の名は魔英雄ディマス! 魔王様の命でやってきた!」
「情報が漏れたってことかよ!」
100回近く名乗ってるから正直飽きてきた。
さてと人質を取っている銀行強盗を何とかしないとな。
「動くんじゃねぇぞ! ぶっ飛ばされたくなきゃな!」
戦闘力解析。
雑魚、雑魚、雑魚、雑魚。
このあたりは何とかなりそうだ。
あと1人は……。
「厄介か……」
事前情報で傭兵が1人いることだけは聞いていた。
戦闘解析:厄介と出ているあの銃を持った男だけが……別格というわけだな。
ふん、極悪と評価された子供達に比べればこの程度!
「【空間転移】」
「な!?」
【空間転移】はテトラが開発したオリジナルの魔法だ。
世界で使えるのはテトラと俺の2人のみ。
目の前に現れたらびっくりするよな。
「君はこの5人の中で最も強いのだろう? 先に潰させてもらう」
「こ、この!」
「【初級風魔法】×【三連続魔法】」
忌々しい【大賢者】レリーテスのスキルを知っていた俺はこの技術も使うことができる。
魔術3連発は簡単に避けられるものではなく、傭兵は無惨に切り刻まれて気を失うことになる。
傭兵は戦闘のスペシャリスト。自由に動かすと何をしでかすか分からなかったからな。
さてと残りは4人の雑魚だ。
「【空間転移】」
「うわあああああ!」
目の前に現れたら銃を全開でぶっ放してきやがった。
だがな……。
「【防御魔法】×【鉄壁】×【広範囲防御】」
ダメージを一定値まで無効果する魔法を打った後に素の防御力を上げるスキルとそれを俺の周囲に張り巡らせるスキルを発動する。
これで雑魚の攻撃などもはや無意味。
「な、なんで死なねぇんだ!」
「鎧着てるからな」
【広範囲防御】だけでよかった気がする。
そんなわけで1人を手刀で気絶させる。
人質を取ろうとした残る2人に対して、簡単な魔法を発動し一気に倒すことにする。
全員撃破。これにて解決だ。
「警察だ! 全員手をあげろ!」
さてさて、帝国警察のお出ましである。
帝国警察は俺を見て……。
「魔英雄殿、お疲れ様です!」
「いつもありがとうございます!」
「後処理を頼む、私は……次の現場へ行く」
「お気をつけて!」
「魔英雄様バンザイ!」
「魔英雄かっけぇ!」
「帝国の英雄だわ!」
俺は銀行を出て、ペリルの指示通り次の現場へと向かうことにした。
「はぁ……」
事件解決を狙って都合よく現れた警察は。明らかに不審者の俺に対して、まるで恩人のように振るまう。そして俺を称える民衆。
これら全部仕込みである。
アルヴァンは帝国警察に圧力をかけて、絶対に活動の妨げにならないように脅迫。
俺のフォローするように全警察官に声かけをしている。
そして俺の成果を肯定的にするように声を上げたのも恐らく帝国政府関係者だ。
あの声がなかったら民衆達は褒め称えなかったかもしれない……。
まともなのは敵さんだけだったな。
いや、もはや計画がバレバレの彼らも言えば仕込みの一員にされていたのかもしれん。
「ほんと……茶番劇だ」
今は何も言わずに従うとしよう。
◇◇◇
「ロード、お帰りなさい」
「ああ、ただいま」
夜、ハーヴァン孤児院に戻ってきた。
玄関の前ではマリヴェラが箒で掃除をしていたのだ。
今は孤児院での普段着だが……訓練時ではドスケベな魔王スーツに身を包んでるんだよな。最初の騒動があってからあの服装を見れていない。
いや、見たいわけじゃないぞ!
「どうしたの?」
「なんでもない」
妹分の女の子に不埒な考えをするのはよそう。
「疲れたでしょ。お茶を入れるわ」
「君だって訓練で疲れてるだろ。だから……」
「……」
「……」
「実は全然疲れてないんだよなぁ。体力が有り余ってるというか」
「私もなのよね。正直寝なくても3日以上徹夜できそうなくらい体力が有り余ってるのよね」
「なぁ……マリヴェラ。体に変化はないか?」
「なによ急に。体って。まさか、私が知らない内に純潔を? だったら……うん、出来たみたい。最近お腹も膨らんできた」
「何が出来たんだ。あと膨らんだのは食べ過ぎなだけだろ」
「むーーー。じゃあ何が聞きたいの」
やはりか。
実は100件以上のヒーロー活動を行ったのに俺の体はまったく疲れていない。
そしてマリヴェラもそうだ。フィロと訓練を開始したとはいえ、この間武器を持ったばかりの女性が疲れを見せないなんてありえない。
「どうやら俺達はちょっとおかしな体質になってしまっているようだ」
「おかしな体質って私達はちゃんと毎月、メリシュが健康診断をしてくれてるじゃない。ありえないわ」
「そうだな。だが例えば……そのメリシュが何かをしている。そう思えないか? なぁメリシュ!」
「さすがパパね」
食堂の陰から現れたのは紫色のミディアムヘアーの女の子。
5人の子供達の中で最も頭脳明晰で【ゴッドハンド】の二つ名を持つ、野良医者をやっている我が娘。
メリシュ・ハーヴァン。
アルヴァン達と同い年の19歳の女の子である。
毎日毎日魔英雄活動をさせやがる。多い時は日に5件だぞ。
『パパ、聞こえますか?』
『ああ、聞こえるよ。ペリル、テトラはどうした?』
『テトラおねーさんは重力訓練室の整備を行うって言っていました。今日はわたしがナビゲートします』
「マリヴェラはどうしてる?」
『フィロおねーさんと一緒にいます』
基本的に表で魔英雄活動をやっているのは現時点で俺だけだ。
マリヴェラは魔王ではあるが、実戦経験はなく外に出すわけにはいかないのでフィロと鬼稽古して、防御力を伸ばしていた。
魔王国は少数精鋭ゆえに自衛は必須。マリヴェラに強さは求めていないが暗殺も含めてある程度戦えておいた方がいいのも事実である。
殺されてしまっては元もこうもない。逃げる、守るにもある程度の実力が必要なものだ。
孤児院の中央管制室から導力ネット回線を利用してリアルタイムで通信を行っている。
ママホやスーツにはダイレクトに情報が入ってくるので非常にありがたい。
「しかし、俺はいつまで大便所にいなければいけないんだ」
『も、もう少しだけ待って下さい』
もう40分、便所に篭もっているんだぞ。
そう、今日の事件は今いる帝都銀行の支店に銀行強盗が押し入る計画があるのだ。
帝国政府情報局が察知した情報をアルヴァンが手回しして俺の英雄活動のお手柄とするように手配。
ある意味出来レースのような事件だ。
まだ出ないってことは強盗側も事件を起こすか迷ってるのかもな。
『あ、標的の導力車が動きました。10分後に銀行に着くと思います』
帝都内の監視カメラの映像が全て中央官制室に入ってくる。それをペリルが10人に分身して情報処理を行うのだ。
帝都中の全ての動きがバレている。あーあ、事件を起こしちゃうのか。
ならば……やるしかないな。
「変身」
そしてこの姿になった俺は魔将軍ディマスとなる。
ディマスとは俺がかつて住んでいた村の名前だ。
アルヴァンからその名前は止めた方がと言われたが押し切らせてもらった。
俺は思い出したこの名前をどうしても残したかったのだ。
「オラァ! てめえら金を出せ!」
さっそく銀行にやってきたようだな。
大便所を出て……。
「あ」
全身鎧のまま、めっちゃトイレ言ってる男性と目が合ったけど……気にするな!
そのままロビーへ出る。
ペリルの事前情報通り、5人の銀行強盗が銃を構えて脅していた。
「なななな、なんだおまえは!」
強盗の1人が俺に銃を向ける。
ですよねぇ。銀行に全身鎧を着た戦士が現れるなんておかしいよねぇ。
自分でもよく分かる。新聞とかでさ撮られた写真が公開されるんだ。
「私の名は魔英雄ディマス! 魔王様の命でやってきた!」
「情報が漏れたってことかよ!」
100回近く名乗ってるから正直飽きてきた。
さてと人質を取っている銀行強盗を何とかしないとな。
「動くんじゃねぇぞ! ぶっ飛ばされたくなきゃな!」
戦闘力解析。
雑魚、雑魚、雑魚、雑魚。
このあたりは何とかなりそうだ。
あと1人は……。
「厄介か……」
事前情報で傭兵が1人いることだけは聞いていた。
戦闘解析:厄介と出ているあの銃を持った男だけが……別格というわけだな。
ふん、極悪と評価された子供達に比べればこの程度!
「【空間転移】」
「な!?」
【空間転移】はテトラが開発したオリジナルの魔法だ。
世界で使えるのはテトラと俺の2人のみ。
目の前に現れたらびっくりするよな。
「君はこの5人の中で最も強いのだろう? 先に潰させてもらう」
「こ、この!」
「【初級風魔法】×【三連続魔法】」
忌々しい【大賢者】レリーテスのスキルを知っていた俺はこの技術も使うことができる。
魔術3連発は簡単に避けられるものではなく、傭兵は無惨に切り刻まれて気を失うことになる。
傭兵は戦闘のスペシャリスト。自由に動かすと何をしでかすか分からなかったからな。
さてと残りは4人の雑魚だ。
「【空間転移】」
「うわあああああ!」
目の前に現れたら銃を全開でぶっ放してきやがった。
だがな……。
「【防御魔法】×【鉄壁】×【広範囲防御】」
ダメージを一定値まで無効果する魔法を打った後に素の防御力を上げるスキルとそれを俺の周囲に張り巡らせるスキルを発動する。
これで雑魚の攻撃などもはや無意味。
「な、なんで死なねぇんだ!」
「鎧着てるからな」
【広範囲防御】だけでよかった気がする。
そんなわけで1人を手刀で気絶させる。
人質を取ろうとした残る2人に対して、簡単な魔法を発動し一気に倒すことにする。
全員撃破。これにて解決だ。
「警察だ! 全員手をあげろ!」
さてさて、帝国警察のお出ましである。
帝国警察は俺を見て……。
「魔英雄殿、お疲れ様です!」
「いつもありがとうございます!」
「後処理を頼む、私は……次の現場へ行く」
「お気をつけて!」
「魔英雄様バンザイ!」
「魔英雄かっけぇ!」
「帝国の英雄だわ!」
俺は銀行を出て、ペリルの指示通り次の現場へと向かうことにした。
「はぁ……」
事件解決を狙って都合よく現れた警察は。明らかに不審者の俺に対して、まるで恩人のように振るまう。そして俺を称える民衆。
これら全部仕込みである。
アルヴァンは帝国警察に圧力をかけて、絶対に活動の妨げにならないように脅迫。
俺のフォローするように全警察官に声かけをしている。
そして俺の成果を肯定的にするように声を上げたのも恐らく帝国政府関係者だ。
あの声がなかったら民衆達は褒め称えなかったかもしれない……。
まともなのは敵さんだけだったな。
いや、もはや計画がバレバレの彼らも言えば仕込みの一員にされていたのかもしれん。
「ほんと……茶番劇だ」
今は何も言わずに従うとしよう。
◇◇◇
「ロード、お帰りなさい」
「ああ、ただいま」
夜、ハーヴァン孤児院に戻ってきた。
玄関の前ではマリヴェラが箒で掃除をしていたのだ。
今は孤児院での普段着だが……訓練時ではドスケベな魔王スーツに身を包んでるんだよな。最初の騒動があってからあの服装を見れていない。
いや、見たいわけじゃないぞ!
「どうしたの?」
「なんでもない」
妹分の女の子に不埒な考えをするのはよそう。
「疲れたでしょ。お茶を入れるわ」
「君だって訓練で疲れてるだろ。だから……」
「……」
「……」
「実は全然疲れてないんだよなぁ。体力が有り余ってるというか」
「私もなのよね。正直寝なくても3日以上徹夜できそうなくらい体力が有り余ってるのよね」
「なぁ……マリヴェラ。体に変化はないか?」
「なによ急に。体って。まさか、私が知らない内に純潔を? だったら……うん、出来たみたい。最近お腹も膨らんできた」
「何が出来たんだ。あと膨らんだのは食べ過ぎなだけだろ」
「むーーー。じゃあ何が聞きたいの」
やはりか。
実は100件以上のヒーロー活動を行ったのに俺の体はまったく疲れていない。
そしてマリヴェラもそうだ。フィロと訓練を開始したとはいえ、この間武器を持ったばかりの女性が疲れを見せないなんてありえない。
「どうやら俺達はちょっとおかしな体質になってしまっているようだ」
「おかしな体質って私達はちゃんと毎月、メリシュが健康診断をしてくれてるじゃない。ありえないわ」
「そうだな。だが例えば……そのメリシュが何かをしている。そう思えないか? なぁメリシュ!」
「さすがパパね」
食堂の陰から現れたのは紫色のミディアムヘアーの女の子。
5人の子供達の中で最も頭脳明晰で【ゴッドハンド】の二つ名を持つ、野良医者をやっている我が娘。
メリシュ・ハーヴァン。
アルヴァン達と同い年の19歳の女の子である。
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