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22 魔王国始動
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七英雄エリオス・カルバスは死に、王国は解体され、アルヴァンによってガトラン帝国に吸収されることになった。
決着がついてまだ1時間ほどだというのに旧王国は帝国人が後処理を行っていた。
アルヴァンはここまでの流れを読んでいて、すぐ側まで帝国政府の人間を呼んでいたのかもしれない。
俺とマリヴェラは王宮の屋上にある展望台から外を見ていた。
「どうやら子供達の道徳を間違った方向に成長させたのは俺のせいのようだ」
「なにそれ」
マリヴェラは笑う。
「アルヴァンやフィロの狂気に頭を抱えてしまったが根本的に俺自身が狂っていたらしい」
「仕方ないんじゃない? 私もあなたも性格が歪むほどの事件を経て、今があるわけだし……、あの子達も分かってくれるわ」
「すまない」
「なにが?」
俺が気がかりなのはエリオスへの憎悪をマリヴェラの前でぶつけてしまったことである。
【怨返し】の力を押さえることができなかった。
「君の前であんな残酷なマネを」
「さっきも言ったでしょ。私もあなたも性格が歪んでるって……私自身も狂ってたのよ」
そうか、そうだな。
七英雄によって家族を奪われなければ俺達は狂わずに一生を過ごせたのかもしれない。
「エリオスを殺した時……何かあったみたいだけど……」
「ああ、記憶が少しだけ戻ったようだ」
それは本当に些細な記憶だった。
でも七英雄に全て奪われる前の俺自身のルーツでもある。
「教えてもらってもいい?」
「……どうやら俺はディマス村という所に住んでいたらしい。そこで生まれ、そこで育ったんだ。自然豊かで小さいけど良い村だったってことを思い出した」
「魔王国や帝国では聞いたことない名前ね。……でもロードがそういうなら良い所なんでしょうね」
「ああ、でも俺の取り戻した記憶はただそれだけだった」
「全部が戻ったわけじゃないのね」
「なぁマリヴェラ」
マリヴェラを見る。
「俺、アルヴァンの作戦に乗ろうと思う。七英雄に反抗してみせるよ」
七英雄を放置すれば俺やマリヴェラのような人間を生むことになり、大切な子供達にも被害が出てしまうかもしれない。
だがそれはあくまで建前だ。
俺の記憶が七英雄のユニークスキルを生み出す儀式に使われた。
思い返せば七英雄が使用していたユニークスキルは俺が勇者パーティに組み込まれてから習得したものだった。
そしてその記憶は七英雄を討つたびに取り戻せることは分かった。
記憶を全て取り戻すには俺は後6回怨返しする必要がある。
「マリヴェラ、魔王の座は俺が継ぐ。君は」
「それは無理」
「……な、なんで」
「だってそんなことしたら七英雄を滅ぼした先に……自死するでしょ。そんなの許さないし」
見破られていた。
俺の仇は七英雄だけだが、マリヴェラの仇は七英雄と俺である。
俺はただ記憶を取り戻せさえすればいい。その後、勇者パーティの一員だった俺が死ぬことでマリヴェラの仇討ちは終わり、全ては終わる。
「私も一緒に戦うわ。魔王の娘である私が次の魔王となって……ロードがそんな私と一緒に子供達を見守るの」
「しかし!」
「あの映像を世界に出した時から覚悟は決めていたわ。子供達に唆されて撮ったのはいいけど……本当にモニターに表示させて出すかどうかは最後まで迷っていたの。エリオスだけ倒せば小さな幸せは得られると……。でもあなたの故郷や家族が七英雄によって奪われたことを知って……私も覚悟を決めた」
「地獄に落ちるかも知れないぞ」
「あなたと一緒ならそれでもいいわ。もうあれから24年経ったのよ。今更一人で逃げるなんて許さないんだから!」
マリヴェラは長い黒髪を揺らして美しく笑みを浮かべた。
ああ……そうだ。こういう子だったな。24年一緒にいるのに見誤っていたようだ。
「それに子供達の世話をしてもらわないと困るんだから」
「……そ、それは」
「子供達は本当に私達の復讐のために涙を流して動いてくれてる……。それはすごく親に対しての恩返しなんだと思う」
「……」
「でもそれは建前。あの子達は自分の力の使い所を探しているのよ。異常な天才性を100%発揮できる場……それがたまたま恩返しだっただけ」
フィロとアルヴァン、テトラ……そしてもう2人の子供達は心の奥底に狂気を置いている。
もし俺とマリヴェラがそれを拒絶したなら子供達は各自で暴走し、世界を混乱に陥れるだろう。
それは新たな憎まれし仇を生み出すことにもなる。
だったら俺とマリヴェラで上手く制御し、彼らを真の意味での英雄にしてあげればいい。
彼ら自身が正しい道を歩めないなら、彼らの進む道を正しいものにしてやればいい。
それが俺とマリヴェラの親としての役割だ。
「パパー!」
いつのまにか屋上に来ていたフィロ、テトラ、アルヴァンが俺達を待ち構えていた。
「七英雄に対する復讐劇を……。私とあなたと子供達でやりましょう」
「ああ、そうだな。マリヴェラ、俺の側でずっと支えてくれ」
「ふえぇ!? そ、それってプロポー」
「おーい、みんな! メシ食うぞ! 今日はパパが作ってやる」
「ちょ、もう! またごまかしたぁ!」
さてと……まだ少し手が震えるがマリヴェラや子供達と一緒ならその震えも止めることができそうだ。
◇◇◇
エリオスを討伐した翌朝。人を討ってしまったわりにはしっかり眠れたようだ。
朝、自室で目覚めた俺はゆっくりと目を開けることになる。
今日から本格的に魔王国が始動となる。
魔王エストランデとなったマリヴェラ。俺は子供達の指揮官として動いていく。
他の七英雄達の動向もアルヴァンに聞いておかなければならない。
やることはいっぱいだ!
むにゅ。
「やぁん」
何だか柔らかいものが手に当たった気がする。
小ぶりだが確かな柔らかさで……俺はおそるおそるベッドの隣を見る。
ブルーの色素を持つ長い髪がベッドの上で広がっていた。
顔を紅くしたテトラが潤んだ瞳で俺を見る。
「パパ、わたし、ママやリーゼみたいにおっぱい大きくないけどパパのためなら何でもするぅ。わたしを襲ってぇ」
フィロの次はテトラか……。
魔王国どうこうの前にまず貞操観念がおかしくなった娘達に対する説教が必要なようだ。
とりあえずマリヴェラが起こしにここへ来る1分以内に対処を考えなければならない。
「今日も……はぁ。がんばるか」
「パパぁ……はやくはやく」
決着がついてまだ1時間ほどだというのに旧王国は帝国人が後処理を行っていた。
アルヴァンはここまでの流れを読んでいて、すぐ側まで帝国政府の人間を呼んでいたのかもしれない。
俺とマリヴェラは王宮の屋上にある展望台から外を見ていた。
「どうやら子供達の道徳を間違った方向に成長させたのは俺のせいのようだ」
「なにそれ」
マリヴェラは笑う。
「アルヴァンやフィロの狂気に頭を抱えてしまったが根本的に俺自身が狂っていたらしい」
「仕方ないんじゃない? 私もあなたも性格が歪むほどの事件を経て、今があるわけだし……、あの子達も分かってくれるわ」
「すまない」
「なにが?」
俺が気がかりなのはエリオスへの憎悪をマリヴェラの前でぶつけてしまったことである。
【怨返し】の力を押さえることができなかった。
「君の前であんな残酷なマネを」
「さっきも言ったでしょ。私もあなたも性格が歪んでるって……私自身も狂ってたのよ」
そうか、そうだな。
七英雄によって家族を奪われなければ俺達は狂わずに一生を過ごせたのかもしれない。
「エリオスを殺した時……何かあったみたいだけど……」
「ああ、記憶が少しだけ戻ったようだ」
それは本当に些細な記憶だった。
でも七英雄に全て奪われる前の俺自身のルーツでもある。
「教えてもらってもいい?」
「……どうやら俺はディマス村という所に住んでいたらしい。そこで生まれ、そこで育ったんだ。自然豊かで小さいけど良い村だったってことを思い出した」
「魔王国や帝国では聞いたことない名前ね。……でもロードがそういうなら良い所なんでしょうね」
「ああ、でも俺の取り戻した記憶はただそれだけだった」
「全部が戻ったわけじゃないのね」
「なぁマリヴェラ」
マリヴェラを見る。
「俺、アルヴァンの作戦に乗ろうと思う。七英雄に反抗してみせるよ」
七英雄を放置すれば俺やマリヴェラのような人間を生むことになり、大切な子供達にも被害が出てしまうかもしれない。
だがそれはあくまで建前だ。
俺の記憶が七英雄のユニークスキルを生み出す儀式に使われた。
思い返せば七英雄が使用していたユニークスキルは俺が勇者パーティに組み込まれてから習得したものだった。
そしてその記憶は七英雄を討つたびに取り戻せることは分かった。
記憶を全て取り戻すには俺は後6回怨返しする必要がある。
「マリヴェラ、魔王の座は俺が継ぐ。君は」
「それは無理」
「……な、なんで」
「だってそんなことしたら七英雄を滅ぼした先に……自死するでしょ。そんなの許さないし」
見破られていた。
俺の仇は七英雄だけだが、マリヴェラの仇は七英雄と俺である。
俺はただ記憶を取り戻せさえすればいい。その後、勇者パーティの一員だった俺が死ぬことでマリヴェラの仇討ちは終わり、全ては終わる。
「私も一緒に戦うわ。魔王の娘である私が次の魔王となって……ロードがそんな私と一緒に子供達を見守るの」
「しかし!」
「あの映像を世界に出した時から覚悟は決めていたわ。子供達に唆されて撮ったのはいいけど……本当にモニターに表示させて出すかどうかは最後まで迷っていたの。エリオスだけ倒せば小さな幸せは得られると……。でもあなたの故郷や家族が七英雄によって奪われたことを知って……私も覚悟を決めた」
「地獄に落ちるかも知れないぞ」
「あなたと一緒ならそれでもいいわ。もうあれから24年経ったのよ。今更一人で逃げるなんて許さないんだから!」
マリヴェラは長い黒髪を揺らして美しく笑みを浮かべた。
ああ……そうだ。こういう子だったな。24年一緒にいるのに見誤っていたようだ。
「それに子供達の世話をしてもらわないと困るんだから」
「……そ、それは」
「子供達は本当に私達の復讐のために涙を流して動いてくれてる……。それはすごく親に対しての恩返しなんだと思う」
「……」
「でもそれは建前。あの子達は自分の力の使い所を探しているのよ。異常な天才性を100%発揮できる場……それがたまたま恩返しだっただけ」
フィロとアルヴァン、テトラ……そしてもう2人の子供達は心の奥底に狂気を置いている。
もし俺とマリヴェラがそれを拒絶したなら子供達は各自で暴走し、世界を混乱に陥れるだろう。
それは新たな憎まれし仇を生み出すことにもなる。
だったら俺とマリヴェラで上手く制御し、彼らを真の意味での英雄にしてあげればいい。
彼ら自身が正しい道を歩めないなら、彼らの進む道を正しいものにしてやればいい。
それが俺とマリヴェラの親としての役割だ。
「パパー!」
いつのまにか屋上に来ていたフィロ、テトラ、アルヴァンが俺達を待ち構えていた。
「七英雄に対する復讐劇を……。私とあなたと子供達でやりましょう」
「ああ、そうだな。マリヴェラ、俺の側でずっと支えてくれ」
「ふえぇ!? そ、それってプロポー」
「おーい、みんな! メシ食うぞ! 今日はパパが作ってやる」
「ちょ、もう! またごまかしたぁ!」
さてと……まだ少し手が震えるがマリヴェラや子供達と一緒ならその震えも止めることができそうだ。
◇◇◇
エリオスを討伐した翌朝。人を討ってしまったわりにはしっかり眠れたようだ。
朝、自室で目覚めた俺はゆっくりと目を開けることになる。
今日から本格的に魔王国が始動となる。
魔王エストランデとなったマリヴェラ。俺は子供達の指揮官として動いていく。
他の七英雄達の動向もアルヴァンに聞いておかなければならない。
やることはいっぱいだ!
むにゅ。
「やぁん」
何だか柔らかいものが手に当たった気がする。
小ぶりだが確かな柔らかさで……俺はおそるおそるベッドの隣を見る。
ブルーの色素を持つ長い髪がベッドの上で広がっていた。
顔を紅くしたテトラが潤んだ瞳で俺を見る。
「パパ、わたし、ママやリーゼみたいにおっぱい大きくないけどパパのためなら何でもするぅ。わたしを襲ってぇ」
フィロの次はテトラか……。
魔王国どうこうの前にまず貞操観念がおかしくなった娘達に対する説教が必要なようだ。
とりあえずマリヴェラが起こしにここへ来る1分以内に対処を考えなければならない。
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