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第12章 奈落の底に棲む悪魔
9 綾那の変化
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綾那はパチパチと目を瞬かせた後、思い出したように「あ」と声を上げる。
「まだ、上手く理解できませんが……とにかく元の私は死んで、『氷』魔法を管理する悪魔として新しく生まれ変わった――って事ですよね? 中身は引き継がれているけれど、体が全く違うものになったと」
「うん、そうだよ。だから君はもうギフトを使えないし、これからは魔法と共に生きなくちゃあいけない。今の君の体には、マナを魔力に変換する器官が備わっているからね」
「それって、ヴェゼルさんはどうなったんですか? 私が彼から役割を奪ったということでしょう?」
ルシフェリアは吹雪に煽られながら、ゆるゆると首を振った。
「ヴィレオールと違って、ヴェゼルは人間になりたいと願っていた。その願いを叶えるために、罪滅ぼしって訳じゃあないけど最近ずっとリベリアス中の眷属を狩り続けていて……だから、綾那と入れ替わりで人間にしてあげた」
「人間に――」
「そう、あの見た目のまま十四歳ぐらいの人間の男にしたよ。一足先に王都の教会へ「転移」しておいたけれど……君が会えるのは、もう少し先になるだろうね」
「……じゃあ、ヴィレオールさんは?」
綾那の問いかけに、ルシフェリアは口を噤んだ。しかし、ややあってから小さく肩を竦めると、「はいはい」と観念した様子で言葉を紡ぐ。
「元あった記憶も魔力も全部消して、何も分からない人間の赤ん坊にしたよ。ヴェゼルの弟として、彼と一緒に教会へ飛ばしておいた」
「ああ、やっぱり――シアさん、殺せそうにないなって思っていたんです」
「僕はそれほど甘くない。それに殺したようなものだよ、命以外は何もかも奪ったんだからね」
いくら憎まれ口を叩いたところで、本心と根っこの甘さは隠し切れない。我が子ヴィレオールに語り掛ける時のルシフェリアは慈愛に満ちていて、まるで本物の天使みたいだった。
だからこそ綾那は、「騙されたのではないか」「土壇場になって、ヴィレオールを守るために颯月を裏切ったのではないか」なんて怪しんだのである。
「――みたいじゃなくて、天使なの」
ルシフェリアはそのまま、まるで不出来な我が子を説教でもするように「とにかく、さっさと暴走を止めてくれないかな。魔法もギフトも使い方は似たようなものだし、簡単に制御できるはずなのに――」と息を吐き出した。
曲がりなりにも氷魔法を管理する悪魔になったと言うからには、確かにこのブリザードは綾那のせいなのだろう。しかし、魔法のない「表」でギフトに囲まれて生きてきた綾那にとっては、「魔力制御? 何ソレ、美味しいの?」状態である。
先ほど怒りのままに「怪力」を使おうとしたのが、まずかったのだろうか。それが原因で吹雪いているとすれば、ギフトを解除する時のような感覚で止められるのか。
(………………止まらなくない?)
それどころか、いつまで経っても止まらない吹雪に焦りが生じる。何やら、ますます勢いが増したように思うのは気のせいではないだろう。
粒子の細かい砂は、風で舞い上がった傍から凍りついて、なかなかに危険な状態だ。人間を辞めて悪魔になったお陰か、綾那も寒さを感じないとは言え――そんな呑気な事を言っている場合ではない。
「もぉ~、不器用な子だねえ~……どうして分からないかなぁ。こう……エイッてして、フン! ってすれば収まるでしょう? ホラ、僕の言う通りにやってごらん」
「……確か、シアさんってアレですよね。生まれながらに優秀すぎて、同族から迫害された悲劇の天使でしたよね」
「そうだよ、もっと褒めて崇め奉って」
「じゃあちょっと、金輪際私にアドバイスするのをやめてもらって良いですか? 天才に何を言われても、聞き手が凡人では理解できないから時間の無駄なんです」
綾那はその場にしゃがみ込んで頭を抱えると、視界からルシフェリアを消して自分の殻に閉じ篭った。
頭上から「おかしいなあ。「怪力」がなくなったせいか、「表」の洗脳ありきの体がなくなったせいかは分からないけど……ちょっと性格が反抗的になっているような――」などと勝手な声が降ってきたが、無視である。
(エイッてして、フン! で分かる訳ないじゃないですか……! こちとら、魔法が使えなくて当たり前の世界出身なんですからね!)
これでは、ギフトと魔法の使い方が似ているというルシフェリアの主張からして既に怪しい。あくまでも、この全知全能、万能天使にとっては同じ――というオチに決まっている。
綾那が「表」の教育機関でギフトの扱い方を学んだのと同じで、普通リベリアスに生まれた魔法使い達は、幼い頃から魔力操作を学ぶのだろう。だから、息を吐くように魔力制御ができて当然なのだろうか――綾那のように、ある日突然魔法使いにされた者はどうすれば良いのか。
(悪魔憑きの子達が苦労していた理由が、今になってよく分かる……!)
ふと、颯月が魔力の制御を失うのはどんな時だったかと思い返せば、間違いなく彼が怒りを抱いている時だった。しかし、もう怒ってないから吹雪よ止まれ――と念じてもダメ。マナよ助けて――と念じても無駄。自分の体なのに、綾那が管理すべき『氷』なのに、全く思い通りにならないではないか。
このまま吹雪を止められなかったら――というか、綾那が魔法を制御できなかったら、リベリアスはどうなるのだろうか? 砂漠どころか、世界全土が雪に閉ざされたら。もしくは、北部にある氷が全て消えてしまったら、一体どうすれば良いのか。
そもそも、悪魔になる心構えなどひとつもできていなかったのに、問答無用で責任重大な役職を押し付けてくるなんて酷い。
いや、颯月と一緒に悪魔にならないかと問われれば、二つ返事で頷いたに違いないのだが――「表」出身だから無理だと、早々に諦めていた。だから、いきなりこんな無茶振りをされては困るのだ。
砂漠には、相変わらずビュウビュウと凄まじい冷風が吹いていて、砂地に生えたサボテンまで氷に閉ざされた。昼間の熱をそのまま閉じ込めている砂はすぐさま雪を溶かしたが、解けた傍から水が凍るのだから敵わない。
(魔力制御なんて――魔法の使い方なんて言われても、分からないってば!)
綾那は、すっかり精神的に追い込まれて泣きたくなった。しかしそれと同時に、心の赴くまま暴れ出したい衝動にも駆られる。
愛しい男の死に様を見せられて、散々泣かされて、自分も刺し殺された。そうして次に目が覚めたら「あなたは人間じゃなくなりました、今から悪魔です。早速ですが、この世界の『氷』を全て管理しなさい」なんて、悪ふざけにも程がある。
最初で最後の泣き顔という言葉の意味は分からないが、とにかく、ドッキリであったなら早々にタネ明かしをするべきだ。ルシフェリア曰く颯月に問題があると言うならば、他の誰でもない彼が綾那の元へ来て謝るべきなのに――。
騙し討ちのような真似をして悪い、いたずらに泣かせて悪かったと。いつものように甘く笑って、綾那を愛していると言わなければ、絶対に許さない。いや、一生涯綾那だけを愛すると誓って、綾那の事だけを考えて、綾那のためだけに生きなければダメだ。
最初から何が起きるのか説明してくれていれば、結果も心証も違った。
ただ綾那を泣かせたいがためだけにルシフェリアと手を組んで、なんて悍ましいドッキリを仕掛けてくれたのか。いくら綾那でも――例え相手が愛しい颯月でも、許せない。
考えれば考えるほど胸が詰まる。最期に見たのは遺体の彼だ、一刻も早く無事な姿を見せて欲しい。綾那は膝を抱えて顔を伏せたまま、まるで不貞腐れた子供のように頬を膨らませた。
(吹雪なんて――『氷』の管理なんて知らない! 颯月さんが来るまで、絶対に動かない!)
苛立ちと焦りと不安、そして寂しさと心細さで、おかしくなりそうだった。まず、本当に颯月も悪魔として蘇っているのか? それだって自分の目で確かめるまでは安心できない。何せもう、この世に信じられるものなどないのだから。
綾那が身じろぎひとつせずに不貞腐れれば、ルシフェリアの口から「はぁ~あ」という大きなため息が聞こえてくる。天使に呆れられたって知るものか。颯月以外とは一言も話さない。
しかし、ギュッと膝を抱え直したのと同時に、ルシフェリアとは全く違う声が落とされた。
綾那自身、ゲンキンで単純だと思う。何せ、その低く甘い声色で「綾」と名を呼ばれた途端に、吹雪はぴたりと止んでしまったのだから――。
「まだ、上手く理解できませんが……とにかく元の私は死んで、『氷』魔法を管理する悪魔として新しく生まれ変わった――って事ですよね? 中身は引き継がれているけれど、体が全く違うものになったと」
「うん、そうだよ。だから君はもうギフトを使えないし、これからは魔法と共に生きなくちゃあいけない。今の君の体には、マナを魔力に変換する器官が備わっているからね」
「それって、ヴェゼルさんはどうなったんですか? 私が彼から役割を奪ったということでしょう?」
ルシフェリアは吹雪に煽られながら、ゆるゆると首を振った。
「ヴィレオールと違って、ヴェゼルは人間になりたいと願っていた。その願いを叶えるために、罪滅ぼしって訳じゃあないけど最近ずっとリベリアス中の眷属を狩り続けていて……だから、綾那と入れ替わりで人間にしてあげた」
「人間に――」
「そう、あの見た目のまま十四歳ぐらいの人間の男にしたよ。一足先に王都の教会へ「転移」しておいたけれど……君が会えるのは、もう少し先になるだろうね」
「……じゃあ、ヴィレオールさんは?」
綾那の問いかけに、ルシフェリアは口を噤んだ。しかし、ややあってから小さく肩を竦めると、「はいはい」と観念した様子で言葉を紡ぐ。
「元あった記憶も魔力も全部消して、何も分からない人間の赤ん坊にしたよ。ヴェゼルの弟として、彼と一緒に教会へ飛ばしておいた」
「ああ、やっぱり――シアさん、殺せそうにないなって思っていたんです」
「僕はそれほど甘くない。それに殺したようなものだよ、命以外は何もかも奪ったんだからね」
いくら憎まれ口を叩いたところで、本心と根っこの甘さは隠し切れない。我が子ヴィレオールに語り掛ける時のルシフェリアは慈愛に満ちていて、まるで本物の天使みたいだった。
だからこそ綾那は、「騙されたのではないか」「土壇場になって、ヴィレオールを守るために颯月を裏切ったのではないか」なんて怪しんだのである。
「――みたいじゃなくて、天使なの」
ルシフェリアはそのまま、まるで不出来な我が子を説教でもするように「とにかく、さっさと暴走を止めてくれないかな。魔法もギフトも使い方は似たようなものだし、簡単に制御できるはずなのに――」と息を吐き出した。
曲がりなりにも氷魔法を管理する悪魔になったと言うからには、確かにこのブリザードは綾那のせいなのだろう。しかし、魔法のない「表」でギフトに囲まれて生きてきた綾那にとっては、「魔力制御? 何ソレ、美味しいの?」状態である。
先ほど怒りのままに「怪力」を使おうとしたのが、まずかったのだろうか。それが原因で吹雪いているとすれば、ギフトを解除する時のような感覚で止められるのか。
(………………止まらなくない?)
それどころか、いつまで経っても止まらない吹雪に焦りが生じる。何やら、ますます勢いが増したように思うのは気のせいではないだろう。
粒子の細かい砂は、風で舞い上がった傍から凍りついて、なかなかに危険な状態だ。人間を辞めて悪魔になったお陰か、綾那も寒さを感じないとは言え――そんな呑気な事を言っている場合ではない。
「もぉ~、不器用な子だねえ~……どうして分からないかなぁ。こう……エイッてして、フン! ってすれば収まるでしょう? ホラ、僕の言う通りにやってごらん」
「……確か、シアさんってアレですよね。生まれながらに優秀すぎて、同族から迫害された悲劇の天使でしたよね」
「そうだよ、もっと褒めて崇め奉って」
「じゃあちょっと、金輪際私にアドバイスするのをやめてもらって良いですか? 天才に何を言われても、聞き手が凡人では理解できないから時間の無駄なんです」
綾那はその場にしゃがみ込んで頭を抱えると、視界からルシフェリアを消して自分の殻に閉じ篭った。
頭上から「おかしいなあ。「怪力」がなくなったせいか、「表」の洗脳ありきの体がなくなったせいかは分からないけど……ちょっと性格が反抗的になっているような――」などと勝手な声が降ってきたが、無視である。
(エイッてして、フン! で分かる訳ないじゃないですか……! こちとら、魔法が使えなくて当たり前の世界出身なんですからね!)
これでは、ギフトと魔法の使い方が似ているというルシフェリアの主張からして既に怪しい。あくまでも、この全知全能、万能天使にとっては同じ――というオチに決まっている。
綾那が「表」の教育機関でギフトの扱い方を学んだのと同じで、普通リベリアスに生まれた魔法使い達は、幼い頃から魔力操作を学ぶのだろう。だから、息を吐くように魔力制御ができて当然なのだろうか――綾那のように、ある日突然魔法使いにされた者はどうすれば良いのか。
(悪魔憑きの子達が苦労していた理由が、今になってよく分かる……!)
ふと、颯月が魔力の制御を失うのはどんな時だったかと思い返せば、間違いなく彼が怒りを抱いている時だった。しかし、もう怒ってないから吹雪よ止まれ――と念じてもダメ。マナよ助けて――と念じても無駄。自分の体なのに、綾那が管理すべき『氷』なのに、全く思い通りにならないではないか。
このまま吹雪を止められなかったら――というか、綾那が魔法を制御できなかったら、リベリアスはどうなるのだろうか? 砂漠どころか、世界全土が雪に閉ざされたら。もしくは、北部にある氷が全て消えてしまったら、一体どうすれば良いのか。
そもそも、悪魔になる心構えなどひとつもできていなかったのに、問答無用で責任重大な役職を押し付けてくるなんて酷い。
いや、颯月と一緒に悪魔にならないかと問われれば、二つ返事で頷いたに違いないのだが――「表」出身だから無理だと、早々に諦めていた。だから、いきなりこんな無茶振りをされては困るのだ。
砂漠には、相変わらずビュウビュウと凄まじい冷風が吹いていて、砂地に生えたサボテンまで氷に閉ざされた。昼間の熱をそのまま閉じ込めている砂はすぐさま雪を溶かしたが、解けた傍から水が凍るのだから敵わない。
(魔力制御なんて――魔法の使い方なんて言われても、分からないってば!)
綾那は、すっかり精神的に追い込まれて泣きたくなった。しかしそれと同時に、心の赴くまま暴れ出したい衝動にも駆られる。
愛しい男の死に様を見せられて、散々泣かされて、自分も刺し殺された。そうして次に目が覚めたら「あなたは人間じゃなくなりました、今から悪魔です。早速ですが、この世界の『氷』を全て管理しなさい」なんて、悪ふざけにも程がある。
最初で最後の泣き顔という言葉の意味は分からないが、とにかく、ドッキリであったなら早々にタネ明かしをするべきだ。ルシフェリア曰く颯月に問題があると言うならば、他の誰でもない彼が綾那の元へ来て謝るべきなのに――。
騙し討ちのような真似をして悪い、いたずらに泣かせて悪かったと。いつものように甘く笑って、綾那を愛していると言わなければ、絶対に許さない。いや、一生涯綾那だけを愛すると誓って、綾那の事だけを考えて、綾那のためだけに生きなければダメだ。
最初から何が起きるのか説明してくれていれば、結果も心証も違った。
ただ綾那を泣かせたいがためだけにルシフェリアと手を組んで、なんて悍ましいドッキリを仕掛けてくれたのか。いくら綾那でも――例え相手が愛しい颯月でも、許せない。
考えれば考えるほど胸が詰まる。最期に見たのは遺体の彼だ、一刻も早く無事な姿を見せて欲しい。綾那は膝を抱えて顔を伏せたまま、まるで不貞腐れた子供のように頬を膨らませた。
(吹雪なんて――『氷』の管理なんて知らない! 颯月さんが来るまで、絶対に動かない!)
苛立ちと焦りと不安、そして寂しさと心細さで、おかしくなりそうだった。まず、本当に颯月も悪魔として蘇っているのか? それだって自分の目で確かめるまでは安心できない。何せもう、この世に信じられるものなどないのだから。
綾那が身じろぎひとつせずに不貞腐れれば、ルシフェリアの口から「はぁ~あ」という大きなため息が聞こえてくる。天使に呆れられたって知るものか。颯月以外とは一言も話さない。
しかし、ギュッと膝を抱え直したのと同時に、ルシフェリアとは全く違う声が落とされた。
綾那自身、ゲンキンで単純だと思う。何せ、その低く甘い声色で「綾」と名を呼ばれた途端に、吹雪はぴたりと止んでしまったのだから――。
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