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第6章 奈落の底に囚われる
32 2代目
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アイドクレースの栄えある騎士団長。その婚約者が、まかり間違っても人前でそんな『痴態』を晒すものではない――とは、竜禅の言である。
綾那の白い首筋に点々と散らされた赤い痕を隠すため、竜禅はどこからともなく薄手のストールを取り出して、その首に巻いた。
もちろん颯月は「隠したら威嚇にならんだろうが、なんのために付けたと思ってる」と眉を顰めたが、竜禅は頑なだった。
「婚約者同士仲睦まじいのは大変よろしい事だが、これ見よがしなマーキング行為は、あまりにも品性を欠いている。そもそも正妃の目に入れば確実に面倒な事が起きるのに、正気の沙汰とは思えない」――と。
そうして正妃の説教をチラつかされた颯月は、不満げな表情ながらもひとまずは納得したようで、大人しくなった。
四重奏の師、兼保護者から受けたトラウマにより、必要以上に体や肌を覆い隠すような恰好をするのが苦手な綾那もまた、竜禅から「そんな姿を衆目に晒せば、颯月様が発情期の猿と揶揄される。騎士団の恥さらしだ」と指摘されれば――黙ってストールを受け入れるしかない。
ちなみに竜禅はその後、「まあ、揶揄も何も事実なんだがな――」と呟いたため、不意打ちの『共感覚』に襲われて机に突っ伏せていた。
むくれっ面の颯月と、机に撃沈した竜禅。そして「まだ幼い殿下の前なんだから、自重しろ」と従兄弟を諫める幸成に、終始生暖かい目をしている和巳に見送られて、綾那はほんのりと赤い顔をした維月のエスコートで騎士団の応接室を後にしたのであった。
◆
繊維祭とは、端的に言えば来る秋に向け衣料店がこぞって秋服を販売するので 皆さんどうぞ買っていってくださいね――という催しである。
祭りの目玉は衣類の販売促進を目的とした、「表」で言うところのファッションショーだ。
服飾関係者は、自分達が丹精込めて作り上げたものを発表、販売するために一年間服のデザインに頭を悩ませて、素材集めに奔走する。
そうして完成した服を着てランウェイを歩くモデルは、店側がアイドクレース内で美しいともて囃される人物に依頼するか――はたまた見た目の美醜など関係なしに、誰が着ても素晴らしい服として、店舗関係者自身が着て歩くか。
モデルの選抜基準は、店の方針によって様々だそうだ。
着て歩いた服が飛ぶように売れるからと言う理由で、きっとこの国の『美の象徴』正妃は、数多の店から引っ張りだこなのだろう。
正妃という立場上、どこか一店舗だけを贔屓にする事はできず――しかも領民から必死の形相で頼み込まれれば、断りづらい。ゆえに彼女は、公平に多くのモデルを引き受けるしかないのだ。
陽香は本日、桃華の家族が営む店『メゾン・ド・クレース』の専属モデルとしてショーに出る。
しばらく騎士団から離れて教会で生活していた綾那には、彼女がアリスにどのような化粧を施されるのか――どのような衣装に決めたのか、事前情報が一つもない状態だ。
できる事ならば、舞台に立つ彼女の姿を生で見て楽しみたいものだが――しかし結局、国王に断りの挨拶を入れた後に綾那が街中を自由に歩けるのかと言えば、恐らくそうではないのだろう。
何せ、颯月以上に竜禅の警戒心が強すぎる。彼もまた正妃と同じく、生まれたばかりの颯月を手にかけようとする国王の姿を目の当たりにしているはずだ。警戒して当然だろう。
綾那は国王に「お誘いはありがたいですが、一緒にショーを見るのは無理です」と断りを入れたあと――また維月のエスコートで、颯月の元まで送られる予定だ。
祭りの最中、颯月の待機場所は領民とショーの関係者で賑わうメインステージ周辺らしい。
仮に取り締まり業務が少なくて暇であれば、一日を通して職務しつつショーを見られる特等席なのだろうが――あいにく、騎士団に暇など与えられるはずがない。
そこはまず間違いなく、本日一番忙しくなるであろう場所だ。毎年誰もその場所の担当にはなりたがらないらしいが、さすがは責任感溢れる騎士団長である。
王太子の維月がそこまで行くと領民を騒がせてしまうため、最悪帰りは、綾那一人で颯月の元まで行かなければならないかも知れない。
領民の混乱を避けるため、そして維月の身の安全のためにも、エスコートしろだのなんだのと言っている場合ではないのだ。
「維月先輩、二日連続で送迎して頂いてごめんなさいね。まだ王宮までの道を覚えていないので、助かります」
「気にしなくて良い。義姉上のお陰で堂々と義兄上に会えるから、俺は楽しいよ」
目元を緩ませて颯月そっくりの笑みを浮かべた維月に、綾那も釣られて笑みを零す。
彼は本当に正直で分かりやすく、ハッキリとモノを言うから好ましい。何よりも綾那としては、同じ男を慕う同志の維月と関わるのは楽しくて仕方がない。まるでファンミーティング、いや、オフ会である。
しかし、これであの『誤解の申し子』の息子だと言うのだから不思議だ。やはり教育者――正妃が優秀なのだろうか。
(我ながら、不敬な事を考えてるな)
綾那は小さく首を振ると、維月に国王――颯瑛の話を投げかけてみる事にした。
「先輩は、今日も陛下からおつかいを頼まれたのですか?」
「おつかいって……まあ、そうだな。義姉上の承諾は取っているから、迎えに行って欲しいと。今までは「騎士の訓練を視察する」という名目がなければ、義兄上に近付く事すらできなかったのに……一体どういう風の吹き回しなのか。義姉上は偉大だな」
その偉大な義姉上は、承諾どころか国王の意図するところをひとつも理解できていなかったのだが。綾那はどこか情けないような気持ちになりつつも続けた。
「私が呼ばれた事、正妃様はご存じなのでしょうか?」
「さあ、どうだろう。いくら繊維祭が国の行事とは言え、王族の関係者席に誰を呼ぶかなんて言うのは あくまでも私的な話だ。あの二人が公務以外で――それも、公務に関係ないような会話しているところを目にするのは、滅多にないから」
「私的な話なのですか? 公の場へ召集するのに?」
「俺の親類だって自由気ままに、他領の友人とか王都で名のある傭兵とかを呼び寄せてるよ。呼ばれたのがどこの誰かなんてのは関係ない、武器や魔具の携帯については厳しい検査があるがな」
「俺だってもしも許されるなら、義兄上を呼びたいよ」と独りごちる維月に、綾那は目を瞬かせた。
それは、「表」の天皇では考えられないほど無防備極まりない話である。
いつ、どこに愉快犯が紛れ込んでいるかも分からないのに、よく身辺調査も無しに武具や魔具だけ取り上げて安心できるものだ。
もしかするとここが魔法の国で、相手が詠唱不要の悪魔憑きでもない限り、不意打ちを食らう事がないからだろうか。
王族の周りには近衛の騎士がこれでもかと立ち並んでいるらしいし、警護には自信があるに違いない。
(例えば、マナの吸収を抑制する魔具まで取られたら――明臣さんみたいに普通の人間にしか見えない悪魔憑きも、元の『異形』に戻っちゃうはずだしね。武器と魔具さえ奪えば、後は近衛が対処できるって事なのかな)
ふむ、と納得する綾那を尻目に、維月は物憂げな表情を浮かべた。
「あの二人は、昨夜だって会話らしい会話をしていなかっただろう? 母上はただ、義姉上を「お義父様なんて不敬だ」と諫めていただけで――ああ、だが昨夜は母上の珍しい顔を見られたな。呆然自失というか、なんと言うか」
「確かに、たくさん驚かせてしまいましたね」
「うーん……まあ、良いんじゃあないか。少なくとも母上は、義姉上が無事に解放された事で安堵していたようだし」
「ふふ、維月先輩も扉の前で待っていてくれたから、嬉しかったですよ」
「もしもの時はなんとかして逃がすよう、義兄上に頼まれていたからな――だが、父上は……やはり分からない」
維月の言葉に、綾那は「分からない?」と首を傾げた。
そのまま視線で先を促せば、彼は一つ一つ言葉を選ぶようにしてゆっくりと話す。
「誰もが口を揃えて、父上は側妃様に似た義姉上を閉じ込めるだろうと言っていた割には――呆気なく解放して、「義父」と呼ばれても不機嫌になるどころか、笑みさえ零していたのが不思議で。父上はただでさえ考えが読めないのに、ますます謎が深まった気がする」
「私を閉じ込めなかった事こそが、答えなのではありませんか?」
「だが、義姉上以外は誰一人として警戒を解いていない。油断させるためだとか、閉じ込める算段を付けているところだとか……母上だって、俺に警戒するよう声掛けをした。やはり母上は、父上の事が信じられないのだろうな」
維月は話している内に、段々と表情が乏しくなっていった。最終的に、まるで国王そっくりの無表情になって――綾那は、彼が無表情になるのは、感情を押し殺している時なのだろうかと推測する。
昨夜だって、自身や颯月が王宮に住む親族に揶揄されている――という話をした際には無表情になっていた。維月も、王は人前で悪感情を晒してはならないと教育されたのだろうか。
そうして感情を抑え込む事が習慣化してしまうと、彼は『二代目誤解の申し子』街道まっしぐらなのではないか。
綾那は彼の将来を不安に思うと――信じる信じないは置いておいて――ひとまず昨日颯瑛の口から聞いた話を、道すがら伝えてみる事にした。
綾那の白い首筋に点々と散らされた赤い痕を隠すため、竜禅はどこからともなく薄手のストールを取り出して、その首に巻いた。
もちろん颯月は「隠したら威嚇にならんだろうが、なんのために付けたと思ってる」と眉を顰めたが、竜禅は頑なだった。
「婚約者同士仲睦まじいのは大変よろしい事だが、これ見よがしなマーキング行為は、あまりにも品性を欠いている。そもそも正妃の目に入れば確実に面倒な事が起きるのに、正気の沙汰とは思えない」――と。
そうして正妃の説教をチラつかされた颯月は、不満げな表情ながらもひとまずは納得したようで、大人しくなった。
四重奏の師、兼保護者から受けたトラウマにより、必要以上に体や肌を覆い隠すような恰好をするのが苦手な綾那もまた、竜禅から「そんな姿を衆目に晒せば、颯月様が発情期の猿と揶揄される。騎士団の恥さらしだ」と指摘されれば――黙ってストールを受け入れるしかない。
ちなみに竜禅はその後、「まあ、揶揄も何も事実なんだがな――」と呟いたため、不意打ちの『共感覚』に襲われて机に突っ伏せていた。
むくれっ面の颯月と、机に撃沈した竜禅。そして「まだ幼い殿下の前なんだから、自重しろ」と従兄弟を諫める幸成に、終始生暖かい目をしている和巳に見送られて、綾那はほんのりと赤い顔をした維月のエスコートで騎士団の応接室を後にしたのであった。
◆
繊維祭とは、端的に言えば来る秋に向け衣料店がこぞって秋服を販売するので 皆さんどうぞ買っていってくださいね――という催しである。
祭りの目玉は衣類の販売促進を目的とした、「表」で言うところのファッションショーだ。
服飾関係者は、自分達が丹精込めて作り上げたものを発表、販売するために一年間服のデザインに頭を悩ませて、素材集めに奔走する。
そうして完成した服を着てランウェイを歩くモデルは、店側がアイドクレース内で美しいともて囃される人物に依頼するか――はたまた見た目の美醜など関係なしに、誰が着ても素晴らしい服として、店舗関係者自身が着て歩くか。
モデルの選抜基準は、店の方針によって様々だそうだ。
着て歩いた服が飛ぶように売れるからと言う理由で、きっとこの国の『美の象徴』正妃は、数多の店から引っ張りだこなのだろう。
正妃という立場上、どこか一店舗だけを贔屓にする事はできず――しかも領民から必死の形相で頼み込まれれば、断りづらい。ゆえに彼女は、公平に多くのモデルを引き受けるしかないのだ。
陽香は本日、桃華の家族が営む店『メゾン・ド・クレース』の専属モデルとしてショーに出る。
しばらく騎士団から離れて教会で生活していた綾那には、彼女がアリスにどのような化粧を施されるのか――どのような衣装に決めたのか、事前情報が一つもない状態だ。
できる事ならば、舞台に立つ彼女の姿を生で見て楽しみたいものだが――しかし結局、国王に断りの挨拶を入れた後に綾那が街中を自由に歩けるのかと言えば、恐らくそうではないのだろう。
何せ、颯月以上に竜禅の警戒心が強すぎる。彼もまた正妃と同じく、生まれたばかりの颯月を手にかけようとする国王の姿を目の当たりにしているはずだ。警戒して当然だろう。
綾那は国王に「お誘いはありがたいですが、一緒にショーを見るのは無理です」と断りを入れたあと――また維月のエスコートで、颯月の元まで送られる予定だ。
祭りの最中、颯月の待機場所は領民とショーの関係者で賑わうメインステージ周辺らしい。
仮に取り締まり業務が少なくて暇であれば、一日を通して職務しつつショーを見られる特等席なのだろうが――あいにく、騎士団に暇など与えられるはずがない。
そこはまず間違いなく、本日一番忙しくなるであろう場所だ。毎年誰もその場所の担当にはなりたがらないらしいが、さすがは責任感溢れる騎士団長である。
王太子の維月がそこまで行くと領民を騒がせてしまうため、最悪帰りは、綾那一人で颯月の元まで行かなければならないかも知れない。
領民の混乱を避けるため、そして維月の身の安全のためにも、エスコートしろだのなんだのと言っている場合ではないのだ。
「維月先輩、二日連続で送迎して頂いてごめんなさいね。まだ王宮までの道を覚えていないので、助かります」
「気にしなくて良い。義姉上のお陰で堂々と義兄上に会えるから、俺は楽しいよ」
目元を緩ませて颯月そっくりの笑みを浮かべた維月に、綾那も釣られて笑みを零す。
彼は本当に正直で分かりやすく、ハッキリとモノを言うから好ましい。何よりも綾那としては、同じ男を慕う同志の維月と関わるのは楽しくて仕方がない。まるでファンミーティング、いや、オフ会である。
しかし、これであの『誤解の申し子』の息子だと言うのだから不思議だ。やはり教育者――正妃が優秀なのだろうか。
(我ながら、不敬な事を考えてるな)
綾那は小さく首を振ると、維月に国王――颯瑛の話を投げかけてみる事にした。
「先輩は、今日も陛下からおつかいを頼まれたのですか?」
「おつかいって……まあ、そうだな。義姉上の承諾は取っているから、迎えに行って欲しいと。今までは「騎士の訓練を視察する」という名目がなければ、義兄上に近付く事すらできなかったのに……一体どういう風の吹き回しなのか。義姉上は偉大だな」
その偉大な義姉上は、承諾どころか国王の意図するところをひとつも理解できていなかったのだが。綾那はどこか情けないような気持ちになりつつも続けた。
「私が呼ばれた事、正妃様はご存じなのでしょうか?」
「さあ、どうだろう。いくら繊維祭が国の行事とは言え、王族の関係者席に誰を呼ぶかなんて言うのは あくまでも私的な話だ。あの二人が公務以外で――それも、公務に関係ないような会話しているところを目にするのは、滅多にないから」
「私的な話なのですか? 公の場へ召集するのに?」
「俺の親類だって自由気ままに、他領の友人とか王都で名のある傭兵とかを呼び寄せてるよ。呼ばれたのがどこの誰かなんてのは関係ない、武器や魔具の携帯については厳しい検査があるがな」
「俺だってもしも許されるなら、義兄上を呼びたいよ」と独りごちる維月に、綾那は目を瞬かせた。
それは、「表」の天皇では考えられないほど無防備極まりない話である。
いつ、どこに愉快犯が紛れ込んでいるかも分からないのに、よく身辺調査も無しに武具や魔具だけ取り上げて安心できるものだ。
もしかするとここが魔法の国で、相手が詠唱不要の悪魔憑きでもない限り、不意打ちを食らう事がないからだろうか。
王族の周りには近衛の騎士がこれでもかと立ち並んでいるらしいし、警護には自信があるに違いない。
(例えば、マナの吸収を抑制する魔具まで取られたら――明臣さんみたいに普通の人間にしか見えない悪魔憑きも、元の『異形』に戻っちゃうはずだしね。武器と魔具さえ奪えば、後は近衛が対処できるって事なのかな)
ふむ、と納得する綾那を尻目に、維月は物憂げな表情を浮かべた。
「あの二人は、昨夜だって会話らしい会話をしていなかっただろう? 母上はただ、義姉上を「お義父様なんて不敬だ」と諫めていただけで――ああ、だが昨夜は母上の珍しい顔を見られたな。呆然自失というか、なんと言うか」
「確かに、たくさん驚かせてしまいましたね」
「うーん……まあ、良いんじゃあないか。少なくとも母上は、義姉上が無事に解放された事で安堵していたようだし」
「ふふ、維月先輩も扉の前で待っていてくれたから、嬉しかったですよ」
「もしもの時はなんとかして逃がすよう、義兄上に頼まれていたからな――だが、父上は……やはり分からない」
維月の言葉に、綾那は「分からない?」と首を傾げた。
そのまま視線で先を促せば、彼は一つ一つ言葉を選ぶようにしてゆっくりと話す。
「誰もが口を揃えて、父上は側妃様に似た義姉上を閉じ込めるだろうと言っていた割には――呆気なく解放して、「義父」と呼ばれても不機嫌になるどころか、笑みさえ零していたのが不思議で。父上はただでさえ考えが読めないのに、ますます謎が深まった気がする」
「私を閉じ込めなかった事こそが、答えなのではありませんか?」
「だが、義姉上以外は誰一人として警戒を解いていない。油断させるためだとか、閉じ込める算段を付けているところだとか……母上だって、俺に警戒するよう声掛けをした。やはり母上は、父上の事が信じられないのだろうな」
維月は話している内に、段々と表情が乏しくなっていった。最終的に、まるで国王そっくりの無表情になって――綾那は、彼が無表情になるのは、感情を押し殺している時なのだろうかと推測する。
昨夜だって、自身や颯月が王宮に住む親族に揶揄されている――という話をした際には無表情になっていた。維月も、王は人前で悪感情を晒してはならないと教育されたのだろうか。
そうして感情を抑え込む事が習慣化してしまうと、彼は『二代目誤解の申し子』街道まっしぐらなのではないか。
綾那は彼の将来を不安に思うと――信じる信じないは置いておいて――ひとまず昨日颯瑛の口から聞いた話を、道すがら伝えてみる事にした。
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