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番外編②
2 エヴァンシュカとアデルート2
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さあ、今日はわたくしの誕生日! まだ3歳の小さな子だからと、パーティは家族だけの略式のものですのよ。
でもとても楽しかった! 甘いケーキはいっぱい出てくるし、各国へ嫁いだり留学したりして普段ハイドランジアに居ないお兄さまやお姉さま方まで大集合!
ふわふわのぬいぐるみや美味しそうなお菓子もたくさんいただいたわ。
……でも何故かしら? わたくしがいただいたプレゼントなのに、ほとんどアデルお姉さま預かりになってしまったの!
いつもはこんな意地悪をなさらないのに、やっぱり昨日わたくしが木から飛び降りた悪戯のせいかしら……。
お父さまとコソコソ話し合ったかと思えば、「ルディに似合わない」なんて言ってもらったばかりの可愛いクマちゃんのぬいぐるみを暖炉にくべたのよ。
本当にただのぬいぐるみだったのに、物凄い勢いで燃えて最後弾け飛んだのにはビックリしましたわ。きっと、無惨に燃やされたクマちゃんの無念が炎に宿ったのね、可哀相……。
それに侍女でもないのに無理にケーキを切り分けようとなさって、手足を滑らせてリサお姉さま――イザベラ・ユリウス・ラリサ・フォン・ハイドランジア、下から6番目のお姉さまよ――のお顔にホールのままぶつけた時には胆が冷えましたわよ!
普段完璧なお姉さまでも、あんな失敗をする事があるのね……きっとカカトの高い靴だと勝手が違うのだわ。
わたくしもハイヒールを履くようになったら気を付けなければ。
リサお姉さまはとてもお優しい方だから笑顔で許してくださいましたけれど、すごく震えていらしたわ。
驚き過ぎて心痛でも起こしたのか、真っ青な顔をしてお医者に運ばれて行きましたの。
身内しか居ない略式パーティで本当に良かった。
他にも色んな事が起きたし、アデルお姉さまはずっと意地悪だったけれど……でもお父さまもお母さまもニコニコ笑っていらして、お兄さまやお姉さま方もお互いに顔を見合わせて笑っていて……本当に幸せだったわ。
「――アデルお姉さまのプレゼントは!?」
そう、アデルお姉さまからプレゼントをもらえないままパーティが終わるまでは!
わたくしは3歳児の体で出来うる限りの力を振り絞って、不服の意を表しましたわ。
両頬がパンパンになるほど空気を取り込んで床に転がり、両手両足をばたつかせてやりましたの。
もうわたくしの私室に戻っているから人の目など関係ありませんわ。
扉の前に控える侍女のアメリが「まあ何て愛らしい、秋口に道へ転がる死にかけのセミの物真似でございますね、お上手です」なんて茶化してきても関係ありませんわ!
わたくしはしばらく「秋口に道へ転がる死にかけのセミ」状態でしたが、それが15分も続けば気力体力ともになくなりますの。
床に仰向けで寝そべったまま頭を起こしてチラと見やれば、猫足のソファに腰掛けて優雅にお茶をすすっているアデルお姉さまと目が合いました。
お姉さまはコルセットで締め上げる窮屈なドレスがお嫌いらしいの。公式の場以外ではまるで平民の女性が着るような、ゆったりしたドレスをお召しになって――。
いつも「これが楽なのですよ」と笑って男性みたいに足を組んで、椅子にゆったり腰掛けていらっしゃるわ。
他のお姉さま方は「寝間着みたい」と言って笑うけれど、アデルお姉さまは臆せず堂々としているから素敵。
「ルディ、駄々はもうおしまいですか?」
「……プレゼント……」
「床に転がって喚くのをやめたらね。気が済んだならこちらへ来なさい」
わたくしはすぐさま起き上がって、お姉さまの元まで駆けて行きましたわ。
パーティ中にお姉さまが意地悪ばかりなさるから不貞腐れていたのですけれど、「思い通りにならない事、気に入らない事があるからと言って不貞腐れるのはおやめなさい。「王女」に生まれたからとワガママ放題に生きるなんて、浅ましい真似だけはしないように」と怒られてしまいましたの。
しかも機嫌を直さないなら、プレゼントはお預けにしようなんて仰るから……わたくし思わず駄々をこねてしまいましたわ。でも結局は逆効果。
お姉さまったら、わたくしがどれだけ駄々をこねても無視するんですもの。お父さまやお母さまならすぐにわたくしの言う通りにして下さるのに。
……でもアデルお姉さまが一番好きなんですけれどね。だってわたくしがちゃんとしていれば、他の誰よりもお優しいから。
「はい、ルディ」
「わあ、何ですのこれ?」
お姉さまが渡してくれたのは、桃色で可愛らしい表装の本でしたわ。
わたくしはお姉さまが組んだ足を戻したところを見計らってお膝の上によじ登りました。するとお姉さまはわたくしを抱えるようにして本を開きます。
中をぺらぺらめくると、可愛らしい絵とたくさんの文字が書かれているみたい。
わたくしまだ字が読めませんので内容は分からないけれど……お姉さまがお勉強に使うような本とは、違うみたいだわ。お勉強の本はこんなに可愛くないもの。
「これは絵本ですよ」
「絵本」
「読み書きの勉強にでも使ってください。ハイドランジアで使われる文字の綴りは全て挿し込んだはずです、ルディは賢いからきっとすぐに文字の読み書きもできるようになるでしょうね」
「わあ、すごいですわ! 可愛いお勉強の本ですわね! ……お姫様みたいな絵、これはわたくし?」
字が読めない内は、絵を見て楽しむしかないですわ。
キラキラしていてふわふわのお姫様。シュッとした男の人。大きなお城に、王様や王子様?
――あら、最後の絵は小さなお家で幸せそうな男の人と……お姫様かしら?
でも変ね、お城じゃないし、お姫様はドレスも着ていない。まるで平民になってしまったかのような……。
「ルディとは違うお姫様です。どれだけ違うかは……そうですね、まずはわたくしが一度 読み聞かせましょうか」
「わあ、嬉しい!」
わたくしはお姉さまのお膝に乗ったまま、可愛い絵本を読み聞かせていただきました。
まさかこの絵本が今後の人生を決める事になるとは、露ほども知らずに。
でもとても楽しかった! 甘いケーキはいっぱい出てくるし、各国へ嫁いだり留学したりして普段ハイドランジアに居ないお兄さまやお姉さま方まで大集合!
ふわふわのぬいぐるみや美味しそうなお菓子もたくさんいただいたわ。
……でも何故かしら? わたくしがいただいたプレゼントなのに、ほとんどアデルお姉さま預かりになってしまったの!
いつもはこんな意地悪をなさらないのに、やっぱり昨日わたくしが木から飛び降りた悪戯のせいかしら……。
お父さまとコソコソ話し合ったかと思えば、「ルディに似合わない」なんて言ってもらったばかりの可愛いクマちゃんのぬいぐるみを暖炉にくべたのよ。
本当にただのぬいぐるみだったのに、物凄い勢いで燃えて最後弾け飛んだのにはビックリしましたわ。きっと、無惨に燃やされたクマちゃんの無念が炎に宿ったのね、可哀相……。
それに侍女でもないのに無理にケーキを切り分けようとなさって、手足を滑らせてリサお姉さま――イザベラ・ユリウス・ラリサ・フォン・ハイドランジア、下から6番目のお姉さまよ――のお顔にホールのままぶつけた時には胆が冷えましたわよ!
普段完璧なお姉さまでも、あんな失敗をする事があるのね……きっとカカトの高い靴だと勝手が違うのだわ。
わたくしもハイヒールを履くようになったら気を付けなければ。
リサお姉さまはとてもお優しい方だから笑顔で許してくださいましたけれど、すごく震えていらしたわ。
驚き過ぎて心痛でも起こしたのか、真っ青な顔をしてお医者に運ばれて行きましたの。
身内しか居ない略式パーティで本当に良かった。
他にも色んな事が起きたし、アデルお姉さまはずっと意地悪だったけれど……でもお父さまもお母さまもニコニコ笑っていらして、お兄さまやお姉さま方もお互いに顔を見合わせて笑っていて……本当に幸せだったわ。
「――アデルお姉さまのプレゼントは!?」
そう、アデルお姉さまからプレゼントをもらえないままパーティが終わるまでは!
わたくしは3歳児の体で出来うる限りの力を振り絞って、不服の意を表しましたわ。
両頬がパンパンになるほど空気を取り込んで床に転がり、両手両足をばたつかせてやりましたの。
もうわたくしの私室に戻っているから人の目など関係ありませんわ。
扉の前に控える侍女のアメリが「まあ何て愛らしい、秋口に道へ転がる死にかけのセミの物真似でございますね、お上手です」なんて茶化してきても関係ありませんわ!
わたくしはしばらく「秋口に道へ転がる死にかけのセミ」状態でしたが、それが15分も続けば気力体力ともになくなりますの。
床に仰向けで寝そべったまま頭を起こしてチラと見やれば、猫足のソファに腰掛けて優雅にお茶をすすっているアデルお姉さまと目が合いました。
お姉さまはコルセットで締め上げる窮屈なドレスがお嫌いらしいの。公式の場以外ではまるで平民の女性が着るような、ゆったりしたドレスをお召しになって――。
いつも「これが楽なのですよ」と笑って男性みたいに足を組んで、椅子にゆったり腰掛けていらっしゃるわ。
他のお姉さま方は「寝間着みたい」と言って笑うけれど、アデルお姉さまは臆せず堂々としているから素敵。
「ルディ、駄々はもうおしまいですか?」
「……プレゼント……」
「床に転がって喚くのをやめたらね。気が済んだならこちらへ来なさい」
わたくしはすぐさま起き上がって、お姉さまの元まで駆けて行きましたわ。
パーティ中にお姉さまが意地悪ばかりなさるから不貞腐れていたのですけれど、「思い通りにならない事、気に入らない事があるからと言って不貞腐れるのはおやめなさい。「王女」に生まれたからとワガママ放題に生きるなんて、浅ましい真似だけはしないように」と怒られてしまいましたの。
しかも機嫌を直さないなら、プレゼントはお預けにしようなんて仰るから……わたくし思わず駄々をこねてしまいましたわ。でも結局は逆効果。
お姉さまったら、わたくしがどれだけ駄々をこねても無視するんですもの。お父さまやお母さまならすぐにわたくしの言う通りにして下さるのに。
……でもアデルお姉さまが一番好きなんですけれどね。だってわたくしがちゃんとしていれば、他の誰よりもお優しいから。
「はい、ルディ」
「わあ、何ですのこれ?」
お姉さまが渡してくれたのは、桃色で可愛らしい表装の本でしたわ。
わたくしはお姉さまが組んだ足を戻したところを見計らってお膝の上によじ登りました。するとお姉さまはわたくしを抱えるようにして本を開きます。
中をぺらぺらめくると、可愛らしい絵とたくさんの文字が書かれているみたい。
わたくしまだ字が読めませんので内容は分からないけれど……お姉さまがお勉強に使うような本とは、違うみたいだわ。お勉強の本はこんなに可愛くないもの。
「これは絵本ですよ」
「絵本」
「読み書きの勉強にでも使ってください。ハイドランジアで使われる文字の綴りは全て挿し込んだはずです、ルディは賢いからきっとすぐに文字の読み書きもできるようになるでしょうね」
「わあ、すごいですわ! 可愛いお勉強の本ですわね! ……お姫様みたいな絵、これはわたくし?」
字が読めない内は、絵を見て楽しむしかないですわ。
キラキラしていてふわふわのお姫様。シュッとした男の人。大きなお城に、王様や王子様?
――あら、最後の絵は小さなお家で幸せそうな男の人と……お姫様かしら?
でも変ね、お城じゃないし、お姫様はドレスも着ていない。まるで平民になってしまったかのような……。
「ルディとは違うお姫様です。どれだけ違うかは……そうですね、まずはわたくしが一度 読み聞かせましょうか」
「わあ、嬉しい!」
わたくしはお姉さまのお膝に乗ったまま、可愛い絵本を読み聞かせていただきました。
まさかこの絵本が今後の人生を決める事になるとは、露ほども知らずに。
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