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第5章 万能王女と絵本の騎士
8 騎士のお仕事
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――さて、いよいよ問題のパーティ当日の朝を迎えました。
エヴァ王女はジョーがエスコート役だからと緊張なさっているのか、早々に身支度を終えてドレッサーに腰掛けています。
何度も穴が開くほど鏡を見ては、ご自身の姿におかしなところがないか入念にチェックして――いやあ、どうせヴェールを被るのに、無駄な事をして可愛いですね。
「今、どうせヴェールを被るのに、と思ったでしょう?」
「……おや」
王女と鏡越しに目が合うと、スッと目を細めて胡乱な眼差しを向けられてしまいました。さすがエヴァ王女、鋭いです。
「ハイドの考える事なら、だいたい分かりますわ」
「それはそれは。……今日もお綺麗ですよ」
「……分かっております」
「ジョーもきっと鼻が高いでしょうね、こんなに美しい占い師のエスコートが出来るのですから」
「占い師ではありませんわよ! 王女です!」
ヘソを曲げてしまわれたのか、プイと勢いよく顔をそむけるエヴァ王女。
その際、綺麗にまとめて結い上げた髪がひと房はらりと顔に落ちました。わたくしはドレッサーのすぐ近くまで歩み寄ると、櫛を手に取ってほどけた髪を直します。
王女は頬を膨らませていましたが、しかしじっと大人しく座っておられます。
「……わたくし結婚、出来るのかしら。陛下は昨夜、何て仰っていたの?」
「そうですねえ……ジョーは王女を守れるぐらい強いのかと、気にしておられました」
「うぅーーん……わたくしの方が強いなんて事が陛下に知られたら、まずいかしら――」
正直申しまして、恐らくあの日鍛錬場で起きた一部始終は、既に「影」から陛下に報告されていると思いますけれどね。
まあ、その上で何も言ってこないのですから……陛下も何だかんだと言いながら、お2人の結婚に反対ではないのでしょう。
――ただ溺愛する末娘の事ですから、不安が勝るというだけで。
「結婚出来ると良いですね、ヴァージンロードは陛下と? ……それとも、わたくしと歩いてくれるのですか?」
「ハイドと? ……そうね、ハイドも捨てがたいですけれど――わたくし、アデルお姉さまと歩きたいわ。お姉さまに聞いておいてくださいませ、頼めば隣を歩いてくれますかと」
「――私ではなくアデル王女と、ですか。……また機会がありましたら聞いておきましょう」
「ええ、是非そうして」
――「その時」を想像したのか、エヴァ王女ははにかむような笑みを浮かべられました。
少々気が早いような気もいたしますが、可愛らしいですね。
そうして髪を結い上げ終えると、扉がノックされました。侍女のアメリが扉を開けば、そこには正装をしたジョーの姿があります。
今までは「王女」だという事を隠していたため、私室まで招くことが出来ませんでしたが――今後は正体を隠す必要がありませんからね。
城の者には、彼の通行を妨げないようお願いしてあります。
「い、いらっしゃいジョー。正装お似合いですわね、素敵だわ」
「はよーッス、ルディ。今日も可愛いッスね」
「とっ、当然ですわ!」
「でも、パーティ中はヴェール被るんだろ? 何かもったいねえ気もするッスけど……まあ、ルディ可愛すぎて変な虫しか集まらなさそうだし、ちょうど良いか。あんま男が群がってくんの良い気しないし」
ジョーの言葉を聞いたエヴァ王女は、パッと華やぐような笑みを浮かべてヴェールを被りました。
きっと、まるでジョーの独占欲を垣間見たような気持ちになって、嬉しかったのでしょうね。
彼は何と言うか――王女を上手く転がせられるところが本当に好感をもてます。
それも気持ちよく転がされているので、王女はひとつも不快な思いをせずに済みます。
心地よいヨイショです、さすが生前パリピなだけはありますね。
「――さて、それではわたくしも仕事を始めましょうか。」
「アリーのエスコート……ですわよね。アリーが誰かに狙われているかも知れないというのは、本当ですの?」
「ええ。杞憂なら杞憂で良いのですよ、何も起きなければそれが一番です。――ただほら、一応彼女は王女のご友人ですから」
エヴァ王女は初め、わたくしがカレンデュラ伯爵令嬢のエスコートをする事に関して難色を示しました。
いまだに「やっぱりアリーの騎士になりたいんですの?」なんて不安になられるようで――ですので、ほんの少しだけ嘘を交えて、王女が納得できるような言い訳を話しました。
昨日カレンデュラ伯爵令嬢に対する犯行予告がなされて、本日のパーティで彼女が何者かに害される可能性が高い。
理由は王女ないしわたくしと懇意にしているのが、他の招待客から見て鼻についたから。
そして彼女を守るためには、わたくしが直接護衛するしかない――と。
虚言だけでなく真実も織り交ぜて話すのが、一番バレにくい「嘘」ですよ。
ちなみに、ジョーには全てを話しました。
わたくしの過去の行いのせいで、まるで「スノウアシスタント」のような状況に陥っている。
他の王子王女に逆恨みされており、わたくしが傍に居るとエヴァ王女が危険である。どうか代わりに守って欲しい、と。
王女が実の兄妹から頻繁に狙われている事も話しています。
聡明な彼に任せていれば、きっともしもの事があっても悪いようにはならないでしょう。
「ハイド、くれぐれも無理はしないでくださいませ。アリーも大切ですけれど……わたくし、もしあなたに何かあれば暴れてしまうかも知れませんわよ」
「それはそれで面白そうですけれど――肝に銘じます。ではお2人とも、また会場でお会いしましょう……ただ、王女の安全のためにも離れている必要がございますので。王女の事はジョーに任せましたからね」
「ウィーッス」
「……あと、公式の場でその「チャラ男」はやめなさい。それと陛下が、貴方に戦う力があるのかどうか大層気にされていました、精進なさい」
「うぁーマジッスか……それクリアしないと、ルディ嫁に出来ない感じ……?」
「かも知れませんね。中途半端は許しませんよ」
わたくしがバンと強めにジョーの背を叩けば、彼は途端にぴしりと姿勢を正しました。
そうして綺麗な角度で会釈すると、「肝に銘じます、ハイド殿」と畏まって――最後は おどけるように、悪戯っぽくウィンクをしました。……なかなか様になっていますし、可愛かったので今日のところは許しましょう。
わたくしはお2人に頭を下げてから退室しました。そうして向かうは翡翠宮――カレンデュラ伯爵令嬢のところです。
エヴァ王女はジョーがエスコート役だからと緊張なさっているのか、早々に身支度を終えてドレッサーに腰掛けています。
何度も穴が開くほど鏡を見ては、ご自身の姿におかしなところがないか入念にチェックして――いやあ、どうせヴェールを被るのに、無駄な事をして可愛いですね。
「今、どうせヴェールを被るのに、と思ったでしょう?」
「……おや」
王女と鏡越しに目が合うと、スッと目を細めて胡乱な眼差しを向けられてしまいました。さすがエヴァ王女、鋭いです。
「ハイドの考える事なら、だいたい分かりますわ」
「それはそれは。……今日もお綺麗ですよ」
「……分かっております」
「ジョーもきっと鼻が高いでしょうね、こんなに美しい占い師のエスコートが出来るのですから」
「占い師ではありませんわよ! 王女です!」
ヘソを曲げてしまわれたのか、プイと勢いよく顔をそむけるエヴァ王女。
その際、綺麗にまとめて結い上げた髪がひと房はらりと顔に落ちました。わたくしはドレッサーのすぐ近くまで歩み寄ると、櫛を手に取ってほどけた髪を直します。
王女は頬を膨らませていましたが、しかしじっと大人しく座っておられます。
「……わたくし結婚、出来るのかしら。陛下は昨夜、何て仰っていたの?」
「そうですねえ……ジョーは王女を守れるぐらい強いのかと、気にしておられました」
「うぅーーん……わたくしの方が強いなんて事が陛下に知られたら、まずいかしら――」
正直申しまして、恐らくあの日鍛錬場で起きた一部始終は、既に「影」から陛下に報告されていると思いますけれどね。
まあ、その上で何も言ってこないのですから……陛下も何だかんだと言いながら、お2人の結婚に反対ではないのでしょう。
――ただ溺愛する末娘の事ですから、不安が勝るというだけで。
「結婚出来ると良いですね、ヴァージンロードは陛下と? ……それとも、わたくしと歩いてくれるのですか?」
「ハイドと? ……そうね、ハイドも捨てがたいですけれど――わたくし、アデルお姉さまと歩きたいわ。お姉さまに聞いておいてくださいませ、頼めば隣を歩いてくれますかと」
「――私ではなくアデル王女と、ですか。……また機会がありましたら聞いておきましょう」
「ええ、是非そうして」
――「その時」を想像したのか、エヴァ王女ははにかむような笑みを浮かべられました。
少々気が早いような気もいたしますが、可愛らしいですね。
そうして髪を結い上げ終えると、扉がノックされました。侍女のアメリが扉を開けば、そこには正装をしたジョーの姿があります。
今までは「王女」だという事を隠していたため、私室まで招くことが出来ませんでしたが――今後は正体を隠す必要がありませんからね。
城の者には、彼の通行を妨げないようお願いしてあります。
「い、いらっしゃいジョー。正装お似合いですわね、素敵だわ」
「はよーッス、ルディ。今日も可愛いッスね」
「とっ、当然ですわ!」
「でも、パーティ中はヴェール被るんだろ? 何かもったいねえ気もするッスけど……まあ、ルディ可愛すぎて変な虫しか集まらなさそうだし、ちょうど良いか。あんま男が群がってくんの良い気しないし」
ジョーの言葉を聞いたエヴァ王女は、パッと華やぐような笑みを浮かべてヴェールを被りました。
きっと、まるでジョーの独占欲を垣間見たような気持ちになって、嬉しかったのでしょうね。
彼は何と言うか――王女を上手く転がせられるところが本当に好感をもてます。
それも気持ちよく転がされているので、王女はひとつも不快な思いをせずに済みます。
心地よいヨイショです、さすが生前パリピなだけはありますね。
「――さて、それではわたくしも仕事を始めましょうか。」
「アリーのエスコート……ですわよね。アリーが誰かに狙われているかも知れないというのは、本当ですの?」
「ええ。杞憂なら杞憂で良いのですよ、何も起きなければそれが一番です。――ただほら、一応彼女は王女のご友人ですから」
エヴァ王女は初め、わたくしがカレンデュラ伯爵令嬢のエスコートをする事に関して難色を示しました。
いまだに「やっぱりアリーの騎士になりたいんですの?」なんて不安になられるようで――ですので、ほんの少しだけ嘘を交えて、王女が納得できるような言い訳を話しました。
昨日カレンデュラ伯爵令嬢に対する犯行予告がなされて、本日のパーティで彼女が何者かに害される可能性が高い。
理由は王女ないしわたくしと懇意にしているのが、他の招待客から見て鼻についたから。
そして彼女を守るためには、わたくしが直接護衛するしかない――と。
虚言だけでなく真実も織り交ぜて話すのが、一番バレにくい「嘘」ですよ。
ちなみに、ジョーには全てを話しました。
わたくしの過去の行いのせいで、まるで「スノウアシスタント」のような状況に陥っている。
他の王子王女に逆恨みされており、わたくしが傍に居るとエヴァ王女が危険である。どうか代わりに守って欲しい、と。
王女が実の兄妹から頻繁に狙われている事も話しています。
聡明な彼に任せていれば、きっともしもの事があっても悪いようにはならないでしょう。
「ハイド、くれぐれも無理はしないでくださいませ。アリーも大切ですけれど……わたくし、もしあなたに何かあれば暴れてしまうかも知れませんわよ」
「それはそれで面白そうですけれど――肝に銘じます。ではお2人とも、また会場でお会いしましょう……ただ、王女の安全のためにも離れている必要がございますので。王女の事はジョーに任せましたからね」
「ウィーッス」
「……あと、公式の場でその「チャラ男」はやめなさい。それと陛下が、貴方に戦う力があるのかどうか大層気にされていました、精進なさい」
「うぁーマジッスか……それクリアしないと、ルディ嫁に出来ない感じ……?」
「かも知れませんね。中途半端は許しませんよ」
わたくしがバンと強めにジョーの背を叩けば、彼は途端にぴしりと姿勢を正しました。
そうして綺麗な角度で会釈すると、「肝に銘じます、ハイド殿」と畏まって――最後は おどけるように、悪戯っぽくウィンクをしました。……なかなか様になっていますし、可愛かったので今日のところは許しましょう。
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