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第1章 万能王女と転生ヒロイン
8 騎士と令嬢
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ひとしきり思案に耽った伯爵令嬢は、おもむろに立ち上がると、改めてエヴァ王女と対峙されました。
やはり薄桃色の可愛らしいドレスは、しゃがみこんでいたせいで皺だらけになっています。
「――分かったわよ、エヴァンシュカ・リアイス・トゥルーデル・フォン・ハイドランジア……つまり貴女、その騎士と結婚するつもりで動いてる訳ね?」
「…………わたくしが、ハイドと?」
「で、一体どこの令息なのよ? 曲がりなりにも王女が嫁いでも許されるような相手と言う事は、それなりの家門の騎士なんでしょう?」
「……………………いいえ、わたくしも常々「そう」出来ればどれほど良いかと考えておりますけれど……それだけは出来ませんのよ。誰も――ハイドだって許してくれませんわ」
「えっ?」
エヴァ王女はゆるゆると首を横に振ると、僅かに肩を落として俯いてしまわれました。
そんな王女の反応をご覧になって、伯爵令嬢は瞠目して――そして、途端にパッと華やぐような笑みを浮かべます。
「ええ!? じゃあ何よ、こんなに所作が洗練されているのに、もしかして平民なの!? ――それは普通、王女が嫁ぐなんて無理に決まってるわよね! よくて駆け落ちエンドってところかしら?」
「駆け落ちなんて、ハイドは絶対にしてくれませんもの……」
王女は、まるでこちらの顔色を窺うように上目遣いになられました。
その表情からして「そんな事はない」と否定される事を期待しているのは間違いありませんが、しかしその場限りの嘘をつくつもりはございません。
わたくしはただ微笑んで、無言のままエヴァ王女を見つめます。
こうして改めて見ると、やはりハイドランジア国民の至宝の呼び名は伊達ではありません。すっかり沈みかけの夕日を浴びて赤らんだ姿は、まるで1枚の絵画のよう。
……本当に、愛らしい女性に育ったと思います。
互いに言葉を発しないまま2人で見つめ合っていると、ヒロインナノヨ伯爵令嬢が一際高く甘い声を出されました。
「へえ~……――じゃあ、私が攻略しても良いわよね?」
「こ、攻略? それは何ですの?」
「エヴァンシュカが攻略出来ない隠しキャラなら、キープしてたって無駄でしょ? イケメンの無駄遣いよ! だから、私がこの騎士を貰っても良いでしょって事――っていうか絶対に貰うから! 貴女は好き勝手に生きて私のハーレム計画を頓挫させたんだもの、文句なんてないわよね?」
ヒロインナノヨ伯爵令嬢は一方的にそう告げると、ご令嬢らしい細く柔らかい両手で、わたくしの腕にしがみついてこられました。
ぎゅうぎゅうときつく腕を抱かれ、胸の膨らみを露骨なくらい押し付けられると……わたくしも少々、困惑してしまいます。
それはまず間違いなく、淑女として――特に未婚の女性としてあるまじき破廉恥な行いです。
もしかすると彼女は、レスタニア学院で「攻略キャラ」と呼ばれる殿方相手にもこのような行為を繰り返していたのかも知れません。
それは、皇国の貴族の間でブラックリスト入りして当然でしょう。
――ただ、何故でしょうか。不思議と彼女に触れられるのはそこまで不快ではないと言うか……呆れこそすれ、悪感情は抱きません。
つい先ほどまで鬼の形相でしたが、よくよく見てみると、やはり元は可愛らしいお顔立ちをされている方のようです。
このおかしな言動と傲慢な態度さえなければ、殿方から引く手あまたのご令嬢だったでしょうに――。
絶妙に残念で……そう、ある意味可愛らしいですね。
エヴァ王女以外のご令嬢にこんな気持ちを抱いたのは、本当に久しぶりです。
飼い主に撫でられるのを期待して待つような、キラキラとした――それでいてどこか不敵な目をしたヒロインナノヨ伯爵令嬢。
わたくしは彼女を、つい微笑ましいものをみるような眼差しで見下ろしてしまいました。
「――だっ、ダメですわヒロインナノヨ伯爵令嬢! ハイドはモノではありませんし、わたくしの騎士ですのよ!!」
「だから、誰がヒロインナノヨ伯爵令嬢よ!?」
「いくらわたくしの気を引きたいからって、ハイドを奪おうとするのはいけません、間違っていますわ! わざわざそのような事をなさらずともわたくし、ちゃんとお友達になってさしあげますから!!」
「……さ、さっきから何言ってんのよマジで!? 別に貴女と友達になんてなりたくないわよ、ただこのハイドって騎士は絶対に私が攻略するから、邪魔しないでって言ってるの!」
「まあ……! わたくしはハイドから、「いくら照れ隠しであっても、心にもない言葉を人に聞かせるものではない」と教わりましたわよ! 変に己の矜持を守ろうと固持していたって、何の得にもなりません。友愛の証として、ヒロインナノヨ伯爵令嬢にもこの金言をお贈りいたしますわ!」
「だっから、色々と違うって言ってるでしょ!? 人の話を聞きなさいよー!」
大庭園に「よー! よー……! よー……」と、次は伯爵令嬢の高い声が木霊しました。
今更ながら、どちらも未婚の若い女性なのですから、もう少し声を潜めてバトルするよう進言すべきでした。
お2人とも元気いっぱいで可愛らしいですけれどね。
エヴァ王女の素っ頓狂な発言によほど驚愕されたのか、伯爵令嬢はわたくしの腕から身を離してハアハアと肩で息をしておられます。
そこへすかさず王女が飛びついて来て、自由になったばかりのわたくしの腕をぐいぐいと引きます。どうも、令嬢と距離を取らせようとお考えの様子ですね。
「エヴァ王女様、ひとまず本日はもう時間も遅いですから、ヒロインナノヨ伯爵令嬢にお別れのご挨拶をいたしましょうか」
「え? でも、せっかくお友達になれそうですのに……」
わたくしを見上げて困惑するエヴァ王女。わたくしの背後からは、「ヒロインナノヨ伯爵令嬢じゃないって言ってるでしょ!」と甲高い声が聞こえてきます。
「招待客であるという事は、彼女とはまだいくらでもお話する機会がございます。そう焦らずとも問題ありませんよ」
「そうなんですの? けれど、わたくしの誕生パーティに招待された身なのでしょう……パーティが終わってしまえば、皇国へ戻らなければならないのでは?」
「サプライズですので、わたくしの口からは言いたくありませんでしたが――陛下の「プレゼント」のおひとつですよ。今回のパーティに招待されたお客様方は全て、男女問わず王女様のご友人候補でございますから。皆さん少なくとも、数週間はこの城に滞在されるはずですよ」
「まあ! そうでしたのね!? ――あら、でもそれがわたくしの「目的達成」の、何の手助けになるのかしら……」
王女は何事か熟考するように真剣な眼差しになられましたが、しかしすぐヒロインナノヨ伯爵令嬢に向き合うと、ドレスの裾を掴み美しい礼を披露されました。
「――ではそういう事ですので、本日は失礼いたしますわね。お話の続きはまた後日いたしましょう?」
「は!? い、いやちょっと待ちなさいよ! ――ぜ、絶対にその騎士……ハイドは私が攻略するんだからね! 邪魔するんじゃないわよエヴァンシュカ・リアイス・トゥルーデル・フォン・ハイドランジアー!!」
ヒロインナノヨ伯爵令嬢、最後まで一度も王女の名前を間違えませんでした。並々ならぬ執念のようなものを感じます。
あのように元気なご令嬢が城に滞在されるとなると、わたくしもエヴァ王女も、しばらく退屈せずに済みそうですね。
やはり薄桃色の可愛らしいドレスは、しゃがみこんでいたせいで皺だらけになっています。
「――分かったわよ、エヴァンシュカ・リアイス・トゥルーデル・フォン・ハイドランジア……つまり貴女、その騎士と結婚するつもりで動いてる訳ね?」
「…………わたくしが、ハイドと?」
「で、一体どこの令息なのよ? 曲がりなりにも王女が嫁いでも許されるような相手と言う事は、それなりの家門の騎士なんでしょう?」
「……………………いいえ、わたくしも常々「そう」出来ればどれほど良いかと考えておりますけれど……それだけは出来ませんのよ。誰も――ハイドだって許してくれませんわ」
「えっ?」
エヴァ王女はゆるゆると首を横に振ると、僅かに肩を落として俯いてしまわれました。
そんな王女の反応をご覧になって、伯爵令嬢は瞠目して――そして、途端にパッと華やぐような笑みを浮かべます。
「ええ!? じゃあ何よ、こんなに所作が洗練されているのに、もしかして平民なの!? ――それは普通、王女が嫁ぐなんて無理に決まってるわよね! よくて駆け落ちエンドってところかしら?」
「駆け落ちなんて、ハイドは絶対にしてくれませんもの……」
王女は、まるでこちらの顔色を窺うように上目遣いになられました。
その表情からして「そんな事はない」と否定される事を期待しているのは間違いありませんが、しかしその場限りの嘘をつくつもりはございません。
わたくしはただ微笑んで、無言のままエヴァ王女を見つめます。
こうして改めて見ると、やはりハイドランジア国民の至宝の呼び名は伊達ではありません。すっかり沈みかけの夕日を浴びて赤らんだ姿は、まるで1枚の絵画のよう。
……本当に、愛らしい女性に育ったと思います。
互いに言葉を発しないまま2人で見つめ合っていると、ヒロインナノヨ伯爵令嬢が一際高く甘い声を出されました。
「へえ~……――じゃあ、私が攻略しても良いわよね?」
「こ、攻略? それは何ですの?」
「エヴァンシュカが攻略出来ない隠しキャラなら、キープしてたって無駄でしょ? イケメンの無駄遣いよ! だから、私がこの騎士を貰っても良いでしょって事――っていうか絶対に貰うから! 貴女は好き勝手に生きて私のハーレム計画を頓挫させたんだもの、文句なんてないわよね?」
ヒロインナノヨ伯爵令嬢は一方的にそう告げると、ご令嬢らしい細く柔らかい両手で、わたくしの腕にしがみついてこられました。
ぎゅうぎゅうときつく腕を抱かれ、胸の膨らみを露骨なくらい押し付けられると……わたくしも少々、困惑してしまいます。
それはまず間違いなく、淑女として――特に未婚の女性としてあるまじき破廉恥な行いです。
もしかすると彼女は、レスタニア学院で「攻略キャラ」と呼ばれる殿方相手にもこのような行為を繰り返していたのかも知れません。
それは、皇国の貴族の間でブラックリスト入りして当然でしょう。
――ただ、何故でしょうか。不思議と彼女に触れられるのはそこまで不快ではないと言うか……呆れこそすれ、悪感情は抱きません。
つい先ほどまで鬼の形相でしたが、よくよく見てみると、やはり元は可愛らしいお顔立ちをされている方のようです。
このおかしな言動と傲慢な態度さえなければ、殿方から引く手あまたのご令嬢だったでしょうに――。
絶妙に残念で……そう、ある意味可愛らしいですね。
エヴァ王女以外のご令嬢にこんな気持ちを抱いたのは、本当に久しぶりです。
飼い主に撫でられるのを期待して待つような、キラキラとした――それでいてどこか不敵な目をしたヒロインナノヨ伯爵令嬢。
わたくしは彼女を、つい微笑ましいものをみるような眼差しで見下ろしてしまいました。
「――だっ、ダメですわヒロインナノヨ伯爵令嬢! ハイドはモノではありませんし、わたくしの騎士ですのよ!!」
「だから、誰がヒロインナノヨ伯爵令嬢よ!?」
「いくらわたくしの気を引きたいからって、ハイドを奪おうとするのはいけません、間違っていますわ! わざわざそのような事をなさらずともわたくし、ちゃんとお友達になってさしあげますから!!」
「……さ、さっきから何言ってんのよマジで!? 別に貴女と友達になんてなりたくないわよ、ただこのハイドって騎士は絶対に私が攻略するから、邪魔しないでって言ってるの!」
「まあ……! わたくしはハイドから、「いくら照れ隠しであっても、心にもない言葉を人に聞かせるものではない」と教わりましたわよ! 変に己の矜持を守ろうと固持していたって、何の得にもなりません。友愛の証として、ヒロインナノヨ伯爵令嬢にもこの金言をお贈りいたしますわ!」
「だっから、色々と違うって言ってるでしょ!? 人の話を聞きなさいよー!」
大庭園に「よー! よー……! よー……」と、次は伯爵令嬢の高い声が木霊しました。
今更ながら、どちらも未婚の若い女性なのですから、もう少し声を潜めてバトルするよう進言すべきでした。
お2人とも元気いっぱいで可愛らしいですけれどね。
エヴァ王女の素っ頓狂な発言によほど驚愕されたのか、伯爵令嬢はわたくしの腕から身を離してハアハアと肩で息をしておられます。
そこへすかさず王女が飛びついて来て、自由になったばかりのわたくしの腕をぐいぐいと引きます。どうも、令嬢と距離を取らせようとお考えの様子ですね。
「エヴァ王女様、ひとまず本日はもう時間も遅いですから、ヒロインナノヨ伯爵令嬢にお別れのご挨拶をいたしましょうか」
「え? でも、せっかくお友達になれそうですのに……」
わたくしを見上げて困惑するエヴァ王女。わたくしの背後からは、「ヒロインナノヨ伯爵令嬢じゃないって言ってるでしょ!」と甲高い声が聞こえてきます。
「招待客であるという事は、彼女とはまだいくらでもお話する機会がございます。そう焦らずとも問題ありませんよ」
「そうなんですの? けれど、わたくしの誕生パーティに招待された身なのでしょう……パーティが終わってしまえば、皇国へ戻らなければならないのでは?」
「サプライズですので、わたくしの口からは言いたくありませんでしたが――陛下の「プレゼント」のおひとつですよ。今回のパーティに招待されたお客様方は全て、男女問わず王女様のご友人候補でございますから。皆さん少なくとも、数週間はこの城に滞在されるはずですよ」
「まあ! そうでしたのね!? ――あら、でもそれがわたくしの「目的達成」の、何の手助けになるのかしら……」
王女は何事か熟考するように真剣な眼差しになられましたが、しかしすぐヒロインナノヨ伯爵令嬢に向き合うと、ドレスの裾を掴み美しい礼を披露されました。
「――ではそういう事ですので、本日は失礼いたしますわね。お話の続きはまた後日いたしましょう?」
「は!? い、いやちょっと待ちなさいよ! ――ぜ、絶対にその騎士……ハイドは私が攻略するんだからね! 邪魔するんじゃないわよエヴァンシュカ・リアイス・トゥルーデル・フォン・ハイドランジアー!!」
ヒロインナノヨ伯爵令嬢、最後まで一度も王女の名前を間違えませんでした。並々ならぬ執念のようなものを感じます。
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