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最終章
あとがき
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まずは、『魔女が不老不死だなんて誰が言い出したんですか?』を最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
本編完結から2ヵ月以上経過してしまいましたが……誤字脱字の修正をしたついでに、今更ながらあとがきを更新させて頂きます。ついでに、作中で出し切れなかった設定の供養もさせて頂ければと思います。
当初の予定では「おねショタすることこそ、我が人生……!」ぐらい勢いのあるコメディを書くつもりでした。どれだけ魔女が「帰れ」と言っても「いや、自分、おねショタしに来たんで!」と答えるぐらい、ぶっ飛んだお話です。
主人公アレクシスがやたらと人の話を聞かないズレた自己中ポジティブマンなのは、その名残だと思います。
ただ、物語のラスト魔女の最期については当初の予定通りです。
とんでもないコメディを書くつもりだったくせに、最後だけ無理やり感動的な方向へ持って行こうとした当時の私の精神状態は、一体どうなっていたのでしょうか……。
結局「おねショタしたかったのにおねショタできない少年」「魔女の最期」しか決められていない状態で走り出した物語は、早々に「どう足掻いても、このままじゃあ魔女がアレクシスに惚れない……!? ラストに繋がらない!」という問題にぶち当たって、方針転換を余儀なくされました。
ただのおねショタ厨の少年が、不死の魔女の心を射止める姿が見えない。書いている自分でさえ納得できる理由がなかったので、大慌てでアレクシスに道徳の授業をするハメになったのです。
そして、罪悪感でもなんでも良いから魔女の意識を変えねばならぬと、彼の左目まで潰してしまいました。ごめんね。
そのせいでやたらと説教くさい物語になりましたが、お陰でラストまで繋げやすくなりました。
ちなみに、アレクシスが元家族に「ざまあみろ」する際の着想は、彼がアルビノだったことから得たものです。
アルビノの色彩について調べた際に、現代でも「アルビノの体は万病に効く薬」と信じられている大陸があると知りました。医師ではなく呪術師というのが居て、呪いで病気を治す地域のお話です。
その地域ではアルビノ狩りや食人の文化があると聞いて「ああ、これは……アレクシス、最後の方で体のどこかを薬として元弟に渡すフラグだな」と。自分で書いておいて、フラグも何もありませんけれど。
この時点ではまだどこを渡すか決めていなくて、漠然と指を1本切り落とすぐらいかなあなんて考えていました。しかし、指でも十分に酷い。
でも作中でアレクシスの左目が潰れて、呪術師について調べた際に『右』と『左』の観念を知り「ゴミ野郎共に渡すのに丁度いいゴミがあるぞ! しかも左だから、ざまあにも使えるかも!」となりました。ごめんね(2回目)。
まあでも、最後は幸せに終わりましたから、結果オーライですね!
――以降は、設定について語りたいと思います。
作中のキャラクター名には、花の名前が多く使われています。本当に色んな花言葉があるので、キャラクターの性格に合わせて名前を借りるのが好きなんです。
ただし、アレクシスと弟ジェフリー、ゴードン、あとカウベリー村で一番可愛いと噂のサーシャは語感で決めたので、特に意味はありません。主人公なのに!
まずセラス母さん。
彼女は桜の学名『Cerasus』から来ています。「ケラスス」とか「セラスス」とか、国によって読み方が違うらしいです。
花言葉は『精神の美』『優美な女性』そして『私を忘れないで』。桜の種類によっても花言葉は違いますが、ゴードン父さんとのアレコレがあったので『私を忘れないで』が良いのでは? と。
ちなみに、そんなセラス母さんとゴードン父さんの前日譚『人を愛するのには、資格が必要ですか?』を現在連載中です! お暇な方は是非!! (露骨な宣伝)
そして、一応恋のライバル? レンファの喧嘩友達ルピナちゃん。
ルピナスという花から頂きました。花言葉は『貪欲』『空想』『あなたは私の安らぎ』など。これまた花の色によって意味合いが変わります。
思い込みが激しくてワガママで、レンファが静かな分よく動く人を出したくて生まれた子です。
あとは、アレクシスがトラウマと向き合うキッカケをくれた、大切な子。でも男を見る目がなくて、バツイチ子持ちになっちゃった……彼女の子とアレクシスたちの子は、幼馴染として仲良く過ごしていることでしょう。もしかすると結婚しているかも?
蓮華とどこか似た『あなたは私の安らぎ』というのも、なんとなくニュアンスが自分本位な感じがして好きです。(個人の見解です)
そして、アレクシスとレンファの子供たち。
長男エルトベレは、ドイツ語で苺のこと。特にケーキに使われる苺のことを指すらしいです。花言葉は作中にも出しましたが『幸福な家庭』『子だくさん』など。
でも、彼はたった1人で森の家に暮らし続けてお爺ちゃんになっているので、幸福な家庭も子だくさんも得られていないような――。少なくとも、家族皆で過ごしていた時は幸福だったでしょうけれど。
アレクシスとレンファの幸せを確かめるための犠牲になった子かも知れません。でも両親が幸せならそれで良いと言える子。彼がのちに発刊した小説がベストセラーになったかどうかは……うーん、望み薄だなあ(笑)
長女ファンチェは、トマトを中国読みにしたものです。エルトベレの3年あとに生まれた、しっかり者の女の子という設定でした。
花言葉は作中通り『完成美』『感謝』そして医者いらずの食べ物として代表的な健康野菜。
両親のことは大好きだったけれど、いついかなる時も2人だけで世界が完結している薄情なところや、アレクシスが早々に死去することで兄が割を食ったことなど、色々と複雑な思いを抱いています。
もっと2人に甘えたかったし、見てもらいたかったのでしょうね。
次女メーレンはドイツ語で人参。ファンチェから7年後に生まれた甘えん坊という設定でした。長男とは10歳違いますね。両親が亡くなった時は、まだ6、7歳ぐらいだったはず。
アレクシスが死ぬまで、いや、死んだあとまで大嫌いな人参。花言葉は『幼い夢』『幼い頃に溢れていた夢』。
3人の子をもつ父親なのだから「もう好き嫌いはいけませんよ」という暗示と、アレクシスが幼い頃から渇望し続けた「愛されたい」という夢が叶った、最後の結晶だから。
実は3人全員赤色に関係ある名前です。いや、人参はオレンジか?
アルビノは遺伝子疾患とはいえ、決して子に遺伝するものではありません。本当の親子なのに誰もアレクと同じ色彩をもてないので、せめて名前には彼の目と同じ赤を添えよう――という話も、作中でするはずだったのにな~! すっかり忘れているんだもんな~!!
ひとまずこんなところで、挿絵はまた気が向いたら更新します。長々とお読み頂き、重ねてお礼申し上げます~!
本編完結から2ヵ月以上経過してしまいましたが……誤字脱字の修正をしたついでに、今更ながらあとがきを更新させて頂きます。ついでに、作中で出し切れなかった設定の供養もさせて頂ければと思います。
当初の予定では「おねショタすることこそ、我が人生……!」ぐらい勢いのあるコメディを書くつもりでした。どれだけ魔女が「帰れ」と言っても「いや、自分、おねショタしに来たんで!」と答えるぐらい、ぶっ飛んだお話です。
主人公アレクシスがやたらと人の話を聞かないズレた自己中ポジティブマンなのは、その名残だと思います。
ただ、物語のラスト魔女の最期については当初の予定通りです。
とんでもないコメディを書くつもりだったくせに、最後だけ無理やり感動的な方向へ持って行こうとした当時の私の精神状態は、一体どうなっていたのでしょうか……。
結局「おねショタしたかったのにおねショタできない少年」「魔女の最期」しか決められていない状態で走り出した物語は、早々に「どう足掻いても、このままじゃあ魔女がアレクシスに惚れない……!? ラストに繋がらない!」という問題にぶち当たって、方針転換を余儀なくされました。
ただのおねショタ厨の少年が、不死の魔女の心を射止める姿が見えない。書いている自分でさえ納得できる理由がなかったので、大慌てでアレクシスに道徳の授業をするハメになったのです。
そして、罪悪感でもなんでも良いから魔女の意識を変えねばならぬと、彼の左目まで潰してしまいました。ごめんね。
そのせいでやたらと説教くさい物語になりましたが、お陰でラストまで繋げやすくなりました。
ちなみに、アレクシスが元家族に「ざまあみろ」する際の着想は、彼がアルビノだったことから得たものです。
アルビノの色彩について調べた際に、現代でも「アルビノの体は万病に効く薬」と信じられている大陸があると知りました。医師ではなく呪術師というのが居て、呪いで病気を治す地域のお話です。
その地域ではアルビノ狩りや食人の文化があると聞いて「ああ、これは……アレクシス、最後の方で体のどこかを薬として元弟に渡すフラグだな」と。自分で書いておいて、フラグも何もありませんけれど。
この時点ではまだどこを渡すか決めていなくて、漠然と指を1本切り落とすぐらいかなあなんて考えていました。しかし、指でも十分に酷い。
でも作中でアレクシスの左目が潰れて、呪術師について調べた際に『右』と『左』の観念を知り「ゴミ野郎共に渡すのに丁度いいゴミがあるぞ! しかも左だから、ざまあにも使えるかも!」となりました。ごめんね(2回目)。
まあでも、最後は幸せに終わりましたから、結果オーライですね!
――以降は、設定について語りたいと思います。
作中のキャラクター名には、花の名前が多く使われています。本当に色んな花言葉があるので、キャラクターの性格に合わせて名前を借りるのが好きなんです。
ただし、アレクシスと弟ジェフリー、ゴードン、あとカウベリー村で一番可愛いと噂のサーシャは語感で決めたので、特に意味はありません。主人公なのに!
まずセラス母さん。
彼女は桜の学名『Cerasus』から来ています。「ケラスス」とか「セラスス」とか、国によって読み方が違うらしいです。
花言葉は『精神の美』『優美な女性』そして『私を忘れないで』。桜の種類によっても花言葉は違いますが、ゴードン父さんとのアレコレがあったので『私を忘れないで』が良いのでは? と。
ちなみに、そんなセラス母さんとゴードン父さんの前日譚『人を愛するのには、資格が必要ですか?』を現在連載中です! お暇な方は是非!! (露骨な宣伝)
そして、一応恋のライバル? レンファの喧嘩友達ルピナちゃん。
ルピナスという花から頂きました。花言葉は『貪欲』『空想』『あなたは私の安らぎ』など。これまた花の色によって意味合いが変わります。
思い込みが激しくてワガママで、レンファが静かな分よく動く人を出したくて生まれた子です。
あとは、アレクシスがトラウマと向き合うキッカケをくれた、大切な子。でも男を見る目がなくて、バツイチ子持ちになっちゃった……彼女の子とアレクシスたちの子は、幼馴染として仲良く過ごしていることでしょう。もしかすると結婚しているかも?
蓮華とどこか似た『あなたは私の安らぎ』というのも、なんとなくニュアンスが自分本位な感じがして好きです。(個人の見解です)
そして、アレクシスとレンファの子供たち。
長男エルトベレは、ドイツ語で苺のこと。特にケーキに使われる苺のことを指すらしいです。花言葉は作中にも出しましたが『幸福な家庭』『子だくさん』など。
でも、彼はたった1人で森の家に暮らし続けてお爺ちゃんになっているので、幸福な家庭も子だくさんも得られていないような――。少なくとも、家族皆で過ごしていた時は幸福だったでしょうけれど。
アレクシスとレンファの幸せを確かめるための犠牲になった子かも知れません。でも両親が幸せならそれで良いと言える子。彼がのちに発刊した小説がベストセラーになったかどうかは……うーん、望み薄だなあ(笑)
長女ファンチェは、トマトを中国読みにしたものです。エルトベレの3年あとに生まれた、しっかり者の女の子という設定でした。
花言葉は作中通り『完成美』『感謝』そして医者いらずの食べ物として代表的な健康野菜。
両親のことは大好きだったけれど、いついかなる時も2人だけで世界が完結している薄情なところや、アレクシスが早々に死去することで兄が割を食ったことなど、色々と複雑な思いを抱いています。
もっと2人に甘えたかったし、見てもらいたかったのでしょうね。
次女メーレンはドイツ語で人参。ファンチェから7年後に生まれた甘えん坊という設定でした。長男とは10歳違いますね。両親が亡くなった時は、まだ6、7歳ぐらいだったはず。
アレクシスが死ぬまで、いや、死んだあとまで大嫌いな人参。花言葉は『幼い夢』『幼い頃に溢れていた夢』。
3人の子をもつ父親なのだから「もう好き嫌いはいけませんよ」という暗示と、アレクシスが幼い頃から渇望し続けた「愛されたい」という夢が叶った、最後の結晶だから。
実は3人全員赤色に関係ある名前です。いや、人参はオレンジか?
アルビノは遺伝子疾患とはいえ、決して子に遺伝するものではありません。本当の親子なのに誰もアレクと同じ色彩をもてないので、せめて名前には彼の目と同じ赤を添えよう――という話も、作中でするはずだったのにな~! すっかり忘れているんだもんな~!!
ひとまずこんなところで、挿絵はまた気が向いたら更新します。長々とお読み頂き、重ねてお礼申し上げます~!
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