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襲い来る神々たち
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「僕が魔法界のアジトにぐずぐず留まっていたのはどうしてか、疑問に思わなかったかい?」
人の良さそうな顔で、帝夜が微笑んだ。
「命令を下すにはスマホでじゅうぶんなんだけど、個々の生態について調べたくてね。そうしたら、興味深いことがわかったよ」
帝夜は一拍おいて、
「神獣と神々だけは、異世界間を自由にジャンプできるんだ。……凄いよね」
男神の一人はオーディン。
戦争と死の神であり、魔術に長けている。片目がなく、ヒゲをたくわえた老人の姿をしている。グンニグルと呼ばれる槍を持つ。北欧神話の神だ。
もう一人はポセイドン。
地震と海の神。裸に近い恰好をしているが、恐るべきはその圧倒的な強さ。海洋と地震を支配する能力を持つ。ギリシア神話の神である。
女神の一人はシェヴン。
男性と女性に愛をもたらす。風もないのに、金の髪が幻想的に揺れている。一度見た者を虜にする、美しい容貌を持つ。北欧神話の神である。
槍を手に、武装した女性はワルキューレ。
戦場を駆け、生者と死者を定める役割を持つ。オーディンに仕えており、白い鳥に変身できる。彼女の持つ蜜酒は、どんな傷をも癒やす。
以上が、ライリーからの報告である。
そんな彼らが、裁きを下すかのように、恵叶たちに襲いかかってきた。いや、襲いかかったというのは正確ではない。
ポセイドンが歩く。ただそれだけで地面が割れ、足下は水に溢れた。
「なあっ……!?」
不安定すぎる足場に、恵叶はよろめく。観賞用の武器が目に留まり、大剣を引き抜いた。一本をレオに投げ渡す。
先ほどまでの体の呪縛は、生存本能によって解けた。解けなかったら死んでいた。だから解けた、というそれだけのことで、彼らへの畏怖は変わらない。
紗美は、と視線を巡らせると、ワルキューレと斬り結んでいた。守護天使も、何とか武器を見つけられたらしい。
ポセイドンは地面を陥没させ、オーディンはミカエルとレオに雷撃を繰り出し、二人はかろうじて西洋剣で流している。
シェヴンはふんわりと微笑みながら、離れたところで宙を漂っていた。
「二世代くらい前かな。『AI仕掛けの生き物を、命あるものと見るかどうか』っていう、議論が流行ったよね。結局、曖昧な感じで現在まできてるけど」
帝夜は大広間の真正面に続く階段、その上にいた。文字通り、高みの見物を決めている。スマホはまだ手に持っているが、いつ壊されてもおかしくない。
ナビゲーターや本部が、壊されたときの手を考えてくれているが、まだ良い報せは入ってこない。
「さて、異世界に関わりの深い君たちは、神話に出てくる神々を、ただのAIと見なせるのかな?」
帝夜の問いは的確で、そう、とにかくやり辛い相手だった。
力量差の言い訳をするわけではないが、戦いたくない。彼らは神々で、異世界の平和を守ってきた身としては、こんなかたちで会いたくなかった。
チッ……。
「どうせなら、四神まで見たかったな」
地面に呑み込まれまいと移動しながら、ミカエルが言う。
「それはすまない。彼らには、別の仕事を言いつけてあってね。それに、四神は中国由来の生き物。やはり、場所は中華ファンタジーがふさわしい」
レオと恵叶は視線を交わし合った。
まさか。まさか、CASに送ったのは……。
「正義を司るあの四神は、正義気取りにどんな裁定を下すだろう……なんて」
くく、と帝夜が笑い、
「まあ、全員抹殺するよう、言い渡しているんだけどね」
CAS本部の前には、デスクや椅子が積み上げられ、バリケードが築かれていた。
実働班は一人もいない。避難が滞りなく終われば、ここに戻ってくれたかもしれないが、帝夜のほうが一枚上手だった。
AI仕掛けの生き物を何とかしない限り、彼らは防衛戦を強いられる。ここに構う余裕はない。
それでも技術班は、誰一人逃げていなかった。状況を総員に伝え、天使と情報を共有すべく、仕事を続けている。
目下の課題は、スマホが壊された場合にどうすればいいのか。
魔法界にいる実働班に言って、アリアに繋いでもらい知恵を絞っているが、まだ何の手も浮かばない。
万事休すか……。
数十分前から、外で轟音が響いている。CAS本部の壁は分厚い。そこらの建物の造りとはまるで違うが、炎であぶり力任せに叩けば、崩れるのは時間の問題だ。
途中で知恵を付けたのか、一点を集中攻撃しているのも、不安に拍車を掛けた。
ちなみに、天使のアジトは地下にあるという。
場所は教えてもらえなかったが、それならCASより保つかもしれない。
いざというときはうちの精鋭に情報を送ってほしい、と伝えると、リーダーを名乗る男は快諾してくれた。
「だが、まずそちらのメンバーを信じてはどうかな」
「もちろん、信じてはいる。気持ちの問題だ」
お偉いサリエルズの二人はというと、ぶるぶると震えながら、デスクの下で縮こまっていた。完全に職務放棄だ。
おかげで、守護天使と連携を取れるようになったわけだが。
「あああ、い、嫌だあああ……。こんな、こんなところで死ぬなんて……」
「お前ら、私の、私の盾になるのだ……」
言いさして、ボスが持つ金槌を見た。
「も、もっと、まともな武器はないのか? おい、犯罪都市にジャンプして、拳銃でも何でも取ってこい! これは命令だ!」
「武器には、ジャンプロックがかかっています」
「わ、私が許可する! 私の声で、ロックが外せるはずだ!」
「すいませんが、うちの技術班は腰抜けばかりで、異世界に行くのは嫌だそうです。怖いからと」
「何だと貴様らあああ! 私を助けないのは、世界の損失だぞおおお!」
デスクの下で、器用に地団駄を踏む白髪。笑っていいものか迷っていると、背中から声をかけられた。
「ボス、いいんですか?」
技術班のアレックスだった。レオのナビゲーターだ。
「彼らの言うことにも一理あります。拳銃があれば、生存率が上がるのでは?」
「俺たちに使いこなせるものか。人間相手ならともかく、AI仕掛けの生き物だぞ。しかも、これだけ時間が経っている。戦い方を学び、進化しているはずだ。せいぜい誤射を誘発されて、パニックになって同士討ちするのが関の山だろう」
「……そうですね」
口ではそう言いつつ、アレックスは納得していないようだった。
「……銃がほしいか?」
「あれば、安心するのは確かです。長くレオの射撃を見ていたせいですね。僕には、あんなふうに扱えるわけがないのに」
「何、俺が先陣を切るさ。俺が死んだら、『だから必要だと言ったのに』とあざ笑って、お前は銃を取りにいけ」
「ええ、そうさせてもらいます」
アレックスがくすりと笑ったとき、入り口でひときわ大きな音がした。もうもうと粉じんが舞い、壁に穴が開いている。
ついに来たのだ。
そこからは早かった。壁がガラリと崩れ落ちて、バリケードがなぎ倒される。遮る物はなくなった。
技術班がごくりと生唾を呑み込み、「ひゃあっ」とサリエルズの二人が、デスクの下に頭を押し込んで尻を向ける。
「先陣を切るなんて、言うんじゃなかったな……」
やれやれ、とボスは金槌をくるりと回した。粉じんでよく見えないが、馬か、馬に似た生き物がバリケードに足を取られている。
先手必勝だ。今しかない。ボスは走り出すと、金槌を振り上げた。
頭をたたき割ろうと、金槌を振り下ろしかけて、
「……え」
黒真珠のような瞳に射抜かれ、ボスは動きを止めた。
その体は、鹿によく似ていた。金のたてがみは角度によって複雑に色を変え、顔は龍、尾は牛だ。額には見事な一本角があり、深遠なる瞳を持っている。
見事な美しい生き物を前に、ボスは金槌を持っていた手を下ろした。この生き物に対して、蛮行など許されるはずもなかった。
「お、おい! 何、手を止めている! 日和るな!! とっととぶっ殺せ!」
それは、正義を司る四神の一つ。
「麒麟……」
戦意は、瞬く間に失われてしまった。
人の良さそうな顔で、帝夜が微笑んだ。
「命令を下すにはスマホでじゅうぶんなんだけど、個々の生態について調べたくてね。そうしたら、興味深いことがわかったよ」
帝夜は一拍おいて、
「神獣と神々だけは、異世界間を自由にジャンプできるんだ。……凄いよね」
男神の一人はオーディン。
戦争と死の神であり、魔術に長けている。片目がなく、ヒゲをたくわえた老人の姿をしている。グンニグルと呼ばれる槍を持つ。北欧神話の神だ。
もう一人はポセイドン。
地震と海の神。裸に近い恰好をしているが、恐るべきはその圧倒的な強さ。海洋と地震を支配する能力を持つ。ギリシア神話の神である。
女神の一人はシェヴン。
男性と女性に愛をもたらす。風もないのに、金の髪が幻想的に揺れている。一度見た者を虜にする、美しい容貌を持つ。北欧神話の神である。
槍を手に、武装した女性はワルキューレ。
戦場を駆け、生者と死者を定める役割を持つ。オーディンに仕えており、白い鳥に変身できる。彼女の持つ蜜酒は、どんな傷をも癒やす。
以上が、ライリーからの報告である。
そんな彼らが、裁きを下すかのように、恵叶たちに襲いかかってきた。いや、襲いかかったというのは正確ではない。
ポセイドンが歩く。ただそれだけで地面が割れ、足下は水に溢れた。
「なあっ……!?」
不安定すぎる足場に、恵叶はよろめく。観賞用の武器が目に留まり、大剣を引き抜いた。一本をレオに投げ渡す。
先ほどまでの体の呪縛は、生存本能によって解けた。解けなかったら死んでいた。だから解けた、というそれだけのことで、彼らへの畏怖は変わらない。
紗美は、と視線を巡らせると、ワルキューレと斬り結んでいた。守護天使も、何とか武器を見つけられたらしい。
ポセイドンは地面を陥没させ、オーディンはミカエルとレオに雷撃を繰り出し、二人はかろうじて西洋剣で流している。
シェヴンはふんわりと微笑みながら、離れたところで宙を漂っていた。
「二世代くらい前かな。『AI仕掛けの生き物を、命あるものと見るかどうか』っていう、議論が流行ったよね。結局、曖昧な感じで現在まできてるけど」
帝夜は大広間の真正面に続く階段、その上にいた。文字通り、高みの見物を決めている。スマホはまだ手に持っているが、いつ壊されてもおかしくない。
ナビゲーターや本部が、壊されたときの手を考えてくれているが、まだ良い報せは入ってこない。
「さて、異世界に関わりの深い君たちは、神話に出てくる神々を、ただのAIと見なせるのかな?」
帝夜の問いは的確で、そう、とにかくやり辛い相手だった。
力量差の言い訳をするわけではないが、戦いたくない。彼らは神々で、異世界の平和を守ってきた身としては、こんなかたちで会いたくなかった。
チッ……。
「どうせなら、四神まで見たかったな」
地面に呑み込まれまいと移動しながら、ミカエルが言う。
「それはすまない。彼らには、別の仕事を言いつけてあってね。それに、四神は中国由来の生き物。やはり、場所は中華ファンタジーがふさわしい」
レオと恵叶は視線を交わし合った。
まさか。まさか、CASに送ったのは……。
「正義を司るあの四神は、正義気取りにどんな裁定を下すだろう……なんて」
くく、と帝夜が笑い、
「まあ、全員抹殺するよう、言い渡しているんだけどね」
CAS本部の前には、デスクや椅子が積み上げられ、バリケードが築かれていた。
実働班は一人もいない。避難が滞りなく終われば、ここに戻ってくれたかもしれないが、帝夜のほうが一枚上手だった。
AI仕掛けの生き物を何とかしない限り、彼らは防衛戦を強いられる。ここに構う余裕はない。
それでも技術班は、誰一人逃げていなかった。状況を総員に伝え、天使と情報を共有すべく、仕事を続けている。
目下の課題は、スマホが壊された場合にどうすればいいのか。
魔法界にいる実働班に言って、アリアに繋いでもらい知恵を絞っているが、まだ何の手も浮かばない。
万事休すか……。
数十分前から、外で轟音が響いている。CAS本部の壁は分厚い。そこらの建物の造りとはまるで違うが、炎であぶり力任せに叩けば、崩れるのは時間の問題だ。
途中で知恵を付けたのか、一点を集中攻撃しているのも、不安に拍車を掛けた。
ちなみに、天使のアジトは地下にあるという。
場所は教えてもらえなかったが、それならCASより保つかもしれない。
いざというときはうちの精鋭に情報を送ってほしい、と伝えると、リーダーを名乗る男は快諾してくれた。
「だが、まずそちらのメンバーを信じてはどうかな」
「もちろん、信じてはいる。気持ちの問題だ」
お偉いサリエルズの二人はというと、ぶるぶると震えながら、デスクの下で縮こまっていた。完全に職務放棄だ。
おかげで、守護天使と連携を取れるようになったわけだが。
「あああ、い、嫌だあああ……。こんな、こんなところで死ぬなんて……」
「お前ら、私の、私の盾になるのだ……」
言いさして、ボスが持つ金槌を見た。
「も、もっと、まともな武器はないのか? おい、犯罪都市にジャンプして、拳銃でも何でも取ってこい! これは命令だ!」
「武器には、ジャンプロックがかかっています」
「わ、私が許可する! 私の声で、ロックが外せるはずだ!」
「すいませんが、うちの技術班は腰抜けばかりで、異世界に行くのは嫌だそうです。怖いからと」
「何だと貴様らあああ! 私を助けないのは、世界の損失だぞおおお!」
デスクの下で、器用に地団駄を踏む白髪。笑っていいものか迷っていると、背中から声をかけられた。
「ボス、いいんですか?」
技術班のアレックスだった。レオのナビゲーターだ。
「彼らの言うことにも一理あります。拳銃があれば、生存率が上がるのでは?」
「俺たちに使いこなせるものか。人間相手ならともかく、AI仕掛けの生き物だぞ。しかも、これだけ時間が経っている。戦い方を学び、進化しているはずだ。せいぜい誤射を誘発されて、パニックになって同士討ちするのが関の山だろう」
「……そうですね」
口ではそう言いつつ、アレックスは納得していないようだった。
「……銃がほしいか?」
「あれば、安心するのは確かです。長くレオの射撃を見ていたせいですね。僕には、あんなふうに扱えるわけがないのに」
「何、俺が先陣を切るさ。俺が死んだら、『だから必要だと言ったのに』とあざ笑って、お前は銃を取りにいけ」
「ええ、そうさせてもらいます」
アレックスがくすりと笑ったとき、入り口でひときわ大きな音がした。もうもうと粉じんが舞い、壁に穴が開いている。
ついに来たのだ。
そこからは早かった。壁がガラリと崩れ落ちて、バリケードがなぎ倒される。遮る物はなくなった。
技術班がごくりと生唾を呑み込み、「ひゃあっ」とサリエルズの二人が、デスクの下に頭を押し込んで尻を向ける。
「先陣を切るなんて、言うんじゃなかったな……」
やれやれ、とボスは金槌をくるりと回した。粉じんでよく見えないが、馬か、馬に似た生き物がバリケードに足を取られている。
先手必勝だ。今しかない。ボスは走り出すと、金槌を振り上げた。
頭をたたき割ろうと、金槌を振り下ろしかけて、
「……え」
黒真珠のような瞳に射抜かれ、ボスは動きを止めた。
その体は、鹿によく似ていた。金のたてがみは角度によって複雑に色を変え、顔は龍、尾は牛だ。額には見事な一本角があり、深遠なる瞳を持っている。
見事な美しい生き物を前に、ボスは金槌を持っていた手を下ろした。この生き物に対して、蛮行など許されるはずもなかった。
「お、おい! 何、手を止めている! 日和るな!! とっととぶっ殺せ!」
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