52 / 59
あ?
しおりを挟む
「強いねえ」
ドラゴンに乗った帝夜がしみじみと言った。
沈みかけた陽を背負い、バジリスクとミノタウロスを従えているさまは、なかなか絵になるが、相手をさせられているこちらは体がもたない。
「もう……嫌ですぅ……。あれ、何なんですか?」
空を見上げながら、ガブリエルが訊く。
あれ、と指さしたのは、空に留まるAI仕掛けの生き物で、上半身は女性だが、腕から先が鳥の翼になっている。下半身は鳥で、幻想的な姿をしていた。
「ハルピュイアだな。めちゃくちゃレアだぞ。……写真撮りたいな」
「余裕があるね」
ミカエルの呑気な発言に、帝夜がくすくす笑った。
紗美たち四大天使は、魔法界の自然公園にいた。
最初、ミカエルとガブリエルは街中で相手をしていたらしいのだが、帝夜が「戦いづらそうだね」と戦場の変更を提案したらしい。
そこに紗美とラファエルが到着すると、帝夜はいったんゴブリンや魔女といった小物を退場させ、レアな幻獣ばかりを呼び出した。
闘技場で見世物にされている気分だ。
全く、いい性格してる……。
疲労はとっくに限界を超え、アドレナリンだけで動いている。
紗美は杖を振り、ミノタウロスの手から戦斧をもぎ取った。それをめちゃくちゃに浮遊させ、ドラゴンに向かって打ち出すが、ハルピュイアが立ちはだかる。
すかさず、ラファエルが彼女に向かって炎を放つ。ハルピュイアはそれを避けるが、待ち構えていたガブリエルにつかまれ、地上へと落とされた。
ミカエルが素早くその体に打撃をたたき込むと、ハルピュイアは動かなくなった。
「四大天使のそろい踏みなんて、本当に豪華だね」
他人事のように、帝夜が言う。ラファエルがうんざりと、髪を耳にかけた。
「そう思うなら、とっとと召されてほしいところね」
「そんな、勿体ない。なるべく長く楽しませてよ」
言って、帝夜がスマホに目を落とした。
まただ、とミカエルたちと視線を交わした。
先ほどから、帝夜はスマホを操作する素振りを見せる。最初は増援を呼んだり、命令を変更するのかと身構えたが、そんな変化はいっこうに訪れない。
訪れないせいで、嫌な想像ばかりが膨らみ、余計に不安だった。
「ドラゴンから下りる気はないか?」
ミカエルが呼びかける。
「嫌だよ。僕はよわ……っと」
言い終わるのを待たず、ラファエルが人の頭ほどの岩を浮遊させた。ドラゴンが方向を変えると、翼でつぶてを受けきる。
帝夜がドラゴンにしがみつきながら、不満そうな顔をした。
「会話の途中なのに」
「主人が舌噛んだら、ドラゴンも多少は動揺するかな作戦~」
そのとき、少し離れたところから、稲妻が閃いた。電撃は蛇のようにのたくり、不意を突かれたドラゴンの翼に直撃する。初めて、ドラゴンがよろめいた。
「今だ!」
ガブリエルが、ミカエルの手のひらを足場に跳び上がった。手を伸ばし、スマホを奪取しようとして、
「っと」
バジリスクが大口開けて飛びかかってきた。「ひいいっ」とガブリエルが手を引っ込めて落ちていく。
近くの茂みから、恵叶と赤髪の男性が草をかき分けてやってきた。ゴーストタウンで見た男性だ。
「恵叶!」
「紗美、無事でよかった」
紗美は恵叶に駆け寄ると、少しだけハグをした。バジリスクによじのぼりながら、帝夜がおずおずと笑みを浮かべる。
「びっくりした。ええっと……君たちも天使かい?」
「CASよ。私が一位で、レオが二位」
「それ、わざわざ言う必要あんのかよ!」
レオというらしい、赤髪の男性が噛みつく。挨拶もままならないうちに、ミノタウロスが戦斧を振り上げた。その場からレオと恵叶、紗美が散ろうとして、
「危ない!」
何故か、ラファエルが助けに入った。恵叶に跳び蹴りをして、ミノタウロスの攻撃から守る……いや、守るふりをした。
「ぐっ……!」
恵叶の顎に、蹴りを入れようとするラファエル。
恵叶はすんでの所で顎を反らして、ダメージを軽減していたが、それは少し前に、我が家で見た光景によく似ていた。
「ひ、一人で避けられたんだけど……」
恵叶が顎を押さえながら、ラファエルを睨み付ける。悪びれたふうもなく、ラファエルはにっこりと笑った。
「ごめんね。あなた、嫁が外でキスしても気付かない鈍感さんだから、敵にも気付かないかなーと思って」
ぴくりと恵叶が眉を動かした。クールを装っているが、パートナーである紗美にはわかる。わりと本気で苛ついている顔だ、あれは。
「……顎は治った?」
恵叶が挑発的に言うと、ラファエルが笑い返した。
「ショウの唇って、ふわふわよね。そう思わない?」
「あ?」
やめてぇ……。
「怖いようぅ……」と何故か、ガブリエルが怯え出す。
バチバチと火花を散らす二人に目も当てられないでいると、ミカエルがイライラと注意を飛ばした。
「おい、ふざけるな。喧嘩なら後にしろ」
くすくすと笑って見ていた帝夜が、大仰に手を広げた。
「CASのワンツーと四大天使がついに揃ったね。別に狙っていたわけじゃなかったけど、さすがに感慨深いよ」
カチ、と西の空で光が瞬いた。陽が稜線へと消えていく。とうとう、夜が来る。薄闇のなか、バジリスクにまたがるその者の名前は、帝夜。
夜を支配する王。
「せっかく、これだけの面子が顔を合わせたんだ。公園なんかで潰すのも惜しい」
遠足に誘うようなノリで言って、帝夜がスマホをこちらに見せつけた。
「皆、付き添いジャンプは許可してるよね?」
隙だらけだ。全員がその手からもぎ取ろうと動く。が、その前に視界がバチバチと切り替わり始めた。
「くっ……!」
帝夜に手は届かない。ジャンプした先は異世界07、西洋ファンタジーの世界だった。何の因果か、王家の城の前。恵叶と初めて出会った場所だ。
いつもは、騎士がガチャガチャリと動き、害のないモンスターがぽよぽよ歩き回っている可愛らしい空間だ。
だから、彼らが凶暴化して待ち構えているのかと思ったが、当ては外れた。
「大歓待だな……」
レオとミカエルの声がハモる。
待ち構えていたのは、ざっと500匹ほどのモンスターだった。どこにでもいるモンスターばかりだが、紗美たちに槍や剣を突きつけて壁をつくっている。
「こっちだよ」
その壁に守られるようにして、帝夜が城へと入っていく。切っ先を体に突きつけられ、まともに動ける場所もない。ミカエルを見ると、こくりと頷きが返ってきた。
さっきから、スマホでちまちま仕掛けていたのはこれね。むかつくけど、従うしかない……。
城に入ると、モンスターは追ってこなかった。大広間は閑散としているせいで、平常時よりかなり広く感じられる。
その大広間に、帝夜が佇んでいた。ドラゴンにも、バジリスクにも乗っていない。ただ、二本の足で立っている。
それでも、誰一人動こうとしなかったのは、帝夜を守るようにして立つ四人の姿に、何かを感じ取っていたからだ。
……何?
四人はただの人だった。少なくとも、そう見える。
人型のAI仕掛けの生き物は、別に珍しくない。ヘキ邪やハルピュイアは獣に人が混じっているし、魔女はそのまま人間の姿だ。
人の姿をしているのは、観光客と交流しやすくするため。牙や大柄な体躯は、子どもを怖がらせてしまう。
だから人と接する生き物は、幻獣や神獣を除いて、人の姿をとる。
しかし、この四人はそうじゃない。絶対に人と交わらない。直感でそれがわかるほどに、異質なオーラを放っていた。
男が二人、女が二人。ただ思慮深い目をして、こちらを見据えている。
……それだけなのに。
動けない。そう、この感覚は恐れに近い。怖がっているわけじゃなくて、対峙してはいけないものと、出会ってしまった感覚……。
ミカエルが、一歩後ずさった。今までどんなレアキャラに出会っても、呑気に感想を述べていたあのミカエルが、肩で息をしていた。
「……ミカエル?」
ミカエルが、は、と一つ息を吐いて、自嘲っぽく笑った。
「よりにもよって、天の神々を引っ張り出すか……」
ドラゴンに乗った帝夜がしみじみと言った。
沈みかけた陽を背負い、バジリスクとミノタウロスを従えているさまは、なかなか絵になるが、相手をさせられているこちらは体がもたない。
「もう……嫌ですぅ……。あれ、何なんですか?」
空を見上げながら、ガブリエルが訊く。
あれ、と指さしたのは、空に留まるAI仕掛けの生き物で、上半身は女性だが、腕から先が鳥の翼になっている。下半身は鳥で、幻想的な姿をしていた。
「ハルピュイアだな。めちゃくちゃレアだぞ。……写真撮りたいな」
「余裕があるね」
ミカエルの呑気な発言に、帝夜がくすくす笑った。
紗美たち四大天使は、魔法界の自然公園にいた。
最初、ミカエルとガブリエルは街中で相手をしていたらしいのだが、帝夜が「戦いづらそうだね」と戦場の変更を提案したらしい。
そこに紗美とラファエルが到着すると、帝夜はいったんゴブリンや魔女といった小物を退場させ、レアな幻獣ばかりを呼び出した。
闘技場で見世物にされている気分だ。
全く、いい性格してる……。
疲労はとっくに限界を超え、アドレナリンだけで動いている。
紗美は杖を振り、ミノタウロスの手から戦斧をもぎ取った。それをめちゃくちゃに浮遊させ、ドラゴンに向かって打ち出すが、ハルピュイアが立ちはだかる。
すかさず、ラファエルが彼女に向かって炎を放つ。ハルピュイアはそれを避けるが、待ち構えていたガブリエルにつかまれ、地上へと落とされた。
ミカエルが素早くその体に打撃をたたき込むと、ハルピュイアは動かなくなった。
「四大天使のそろい踏みなんて、本当に豪華だね」
他人事のように、帝夜が言う。ラファエルがうんざりと、髪を耳にかけた。
「そう思うなら、とっとと召されてほしいところね」
「そんな、勿体ない。なるべく長く楽しませてよ」
言って、帝夜がスマホに目を落とした。
まただ、とミカエルたちと視線を交わした。
先ほどから、帝夜はスマホを操作する素振りを見せる。最初は増援を呼んだり、命令を変更するのかと身構えたが、そんな変化はいっこうに訪れない。
訪れないせいで、嫌な想像ばかりが膨らみ、余計に不安だった。
「ドラゴンから下りる気はないか?」
ミカエルが呼びかける。
「嫌だよ。僕はよわ……っと」
言い終わるのを待たず、ラファエルが人の頭ほどの岩を浮遊させた。ドラゴンが方向を変えると、翼でつぶてを受けきる。
帝夜がドラゴンにしがみつきながら、不満そうな顔をした。
「会話の途中なのに」
「主人が舌噛んだら、ドラゴンも多少は動揺するかな作戦~」
そのとき、少し離れたところから、稲妻が閃いた。電撃は蛇のようにのたくり、不意を突かれたドラゴンの翼に直撃する。初めて、ドラゴンがよろめいた。
「今だ!」
ガブリエルが、ミカエルの手のひらを足場に跳び上がった。手を伸ばし、スマホを奪取しようとして、
「っと」
バジリスクが大口開けて飛びかかってきた。「ひいいっ」とガブリエルが手を引っ込めて落ちていく。
近くの茂みから、恵叶と赤髪の男性が草をかき分けてやってきた。ゴーストタウンで見た男性だ。
「恵叶!」
「紗美、無事でよかった」
紗美は恵叶に駆け寄ると、少しだけハグをした。バジリスクによじのぼりながら、帝夜がおずおずと笑みを浮かべる。
「びっくりした。ええっと……君たちも天使かい?」
「CASよ。私が一位で、レオが二位」
「それ、わざわざ言う必要あんのかよ!」
レオというらしい、赤髪の男性が噛みつく。挨拶もままならないうちに、ミノタウロスが戦斧を振り上げた。その場からレオと恵叶、紗美が散ろうとして、
「危ない!」
何故か、ラファエルが助けに入った。恵叶に跳び蹴りをして、ミノタウロスの攻撃から守る……いや、守るふりをした。
「ぐっ……!」
恵叶の顎に、蹴りを入れようとするラファエル。
恵叶はすんでの所で顎を反らして、ダメージを軽減していたが、それは少し前に、我が家で見た光景によく似ていた。
「ひ、一人で避けられたんだけど……」
恵叶が顎を押さえながら、ラファエルを睨み付ける。悪びれたふうもなく、ラファエルはにっこりと笑った。
「ごめんね。あなた、嫁が外でキスしても気付かない鈍感さんだから、敵にも気付かないかなーと思って」
ぴくりと恵叶が眉を動かした。クールを装っているが、パートナーである紗美にはわかる。わりと本気で苛ついている顔だ、あれは。
「……顎は治った?」
恵叶が挑発的に言うと、ラファエルが笑い返した。
「ショウの唇って、ふわふわよね。そう思わない?」
「あ?」
やめてぇ……。
「怖いようぅ……」と何故か、ガブリエルが怯え出す。
バチバチと火花を散らす二人に目も当てられないでいると、ミカエルがイライラと注意を飛ばした。
「おい、ふざけるな。喧嘩なら後にしろ」
くすくすと笑って見ていた帝夜が、大仰に手を広げた。
「CASのワンツーと四大天使がついに揃ったね。別に狙っていたわけじゃなかったけど、さすがに感慨深いよ」
カチ、と西の空で光が瞬いた。陽が稜線へと消えていく。とうとう、夜が来る。薄闇のなか、バジリスクにまたがるその者の名前は、帝夜。
夜を支配する王。
「せっかく、これだけの面子が顔を合わせたんだ。公園なんかで潰すのも惜しい」
遠足に誘うようなノリで言って、帝夜がスマホをこちらに見せつけた。
「皆、付き添いジャンプは許可してるよね?」
隙だらけだ。全員がその手からもぎ取ろうと動く。が、その前に視界がバチバチと切り替わり始めた。
「くっ……!」
帝夜に手は届かない。ジャンプした先は異世界07、西洋ファンタジーの世界だった。何の因果か、王家の城の前。恵叶と初めて出会った場所だ。
いつもは、騎士がガチャガチャリと動き、害のないモンスターがぽよぽよ歩き回っている可愛らしい空間だ。
だから、彼らが凶暴化して待ち構えているのかと思ったが、当ては外れた。
「大歓待だな……」
レオとミカエルの声がハモる。
待ち構えていたのは、ざっと500匹ほどのモンスターだった。どこにでもいるモンスターばかりだが、紗美たちに槍や剣を突きつけて壁をつくっている。
「こっちだよ」
その壁に守られるようにして、帝夜が城へと入っていく。切っ先を体に突きつけられ、まともに動ける場所もない。ミカエルを見ると、こくりと頷きが返ってきた。
さっきから、スマホでちまちま仕掛けていたのはこれね。むかつくけど、従うしかない……。
城に入ると、モンスターは追ってこなかった。大広間は閑散としているせいで、平常時よりかなり広く感じられる。
その大広間に、帝夜が佇んでいた。ドラゴンにも、バジリスクにも乗っていない。ただ、二本の足で立っている。
それでも、誰一人動こうとしなかったのは、帝夜を守るようにして立つ四人の姿に、何かを感じ取っていたからだ。
……何?
四人はただの人だった。少なくとも、そう見える。
人型のAI仕掛けの生き物は、別に珍しくない。ヘキ邪やハルピュイアは獣に人が混じっているし、魔女はそのまま人間の姿だ。
人の姿をしているのは、観光客と交流しやすくするため。牙や大柄な体躯は、子どもを怖がらせてしまう。
だから人と接する生き物は、幻獣や神獣を除いて、人の姿をとる。
しかし、この四人はそうじゃない。絶対に人と交わらない。直感でそれがわかるほどに、異質なオーラを放っていた。
男が二人、女が二人。ただ思慮深い目をして、こちらを見据えている。
……それだけなのに。
動けない。そう、この感覚は恐れに近い。怖がっているわけじゃなくて、対峙してはいけないものと、出会ってしまった感覚……。
ミカエルが、一歩後ずさった。今までどんなレアキャラに出会っても、呑気に感想を述べていたあのミカエルが、肩で息をしていた。
「……ミカエル?」
ミカエルが、は、と一つ息を吐いて、自嘲っぽく笑った。
「よりにもよって、天の神々を引っ張り出すか……」
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
裏切りの代償
志波 連
恋愛
伯爵令嬢であるキャンディは婚約者ニックの浮気を知り、婚約解消を願い出るが1年間の再教育を施すというニックの父親の言葉に願いを取り下げ、家出を決行した。
家庭教師という職を得て充実した日々を送るキャンディの前に父親が現れた。
連れ帰られ無理やりニックと結婚させられたキャンディだったが、子供もできてこれも人生だと思い直し、ニックの妻として人生を全うしようとする。
しかしある日ニックが浮気をしていることをしり、我慢の限界を迎えたキャンディは、友人の手を借りながら人生を切り開いていくのだった。
他サイトでも掲載しています。
R15を保険で追加しました。
表紙は写真AC様よりダウンロードしました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる