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反撃開始!
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陽が少しずつ落ちていた。太陽が遠くの稜線に没しようと傾き、AI仕掛けの生き物と戦う、CASと天使の影を長く伸ばしている。
屋根は尖ってて戦いにくそうだけど、それは相手も同じかな……。
恵叶はアリアを抱っこしながら、冷静にそう思った。
下手に重い武器を持っていたり、巨躯だったりするせいで、魔獣のほうがやり辛そうね。一般人から引き離す狙いもあるだろうし。
天使もやるわね、とにやりとしていると、アリアがしゃくりあげた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。私のせいで……。私がやったの。全部、私が悪くて」
「大丈夫」
小さな男の子は、途中、避難に向かう人々に預けた。それで、アリアはいよいよ気が抜けてしまったらしく、恵叶から離れようとしない。
こうしていると、親子に見えるのかな。
なんて思ったそばから、「あっちに避難所があるらしいですよ。お母さん……お姉さん? も、その子を連れて早く行ってあげて」と声をかけられてしまい、苦笑してしまった。
微妙なラインか。九歳って結構大きいもんね。
「本当に、大丈夫……?」
アリアが目に涙を溜めて問う。
「大丈夫。私がいるし、それにアリアもいるから」
「……私?」
「そう。アリアは今から、この状況を変えるために私と頑張るの。……できる?」
「うん、できる」
「そして紗美に、対面座位の理由を問いただすの。できる?」
「いや、それは知らんけど。……たいめん罪って何?」
さてそれじゃ、と恵叶はアリアを下ろすと、スマホを渡した。紗美から預かった、アリアのスマホだ。
「これ使って、何ができる?」
「何も。AI仕掛けの生き物を操れるのは、帝夜のスマホだけだよ。もう、ジャンプすらできなくて」
「そう……」
「あ、でも魔法界のアパートに連れて行ってくれたら、命令を書き換えられると……」
「無理よ。粉々に壊れたから」
「そっか」
だったら、と次の手を考えていると、足下の土がめこりと盛り上がった。中から土の腕が伸びてきて、恵叶の足を引きずり込もうとする。
「おっと」
ゴーレムだ。冷静に足を抜こうとしていると、視界の隅で白く閃いた。
ゴブリンが恵叶に向かって、ナイフを投げつけた。この短期間で、戦い方が進化してる。天使やCASとの戦いを経て、知恵を付けたらしい。
面倒。
身を反らしたとき、わざわざ割って入る人物がいた。ナイフを蹴り上げ、ついでに恵叶の足ごとゴーレムを踏んづける。
「ぎゃっ」
乱入者は宙に浮いたナイフを取ると、ゴブリン目がけて放った。ナイフはくるくると舞い、ゴブリンの頭に刺さる。
瞬く間に片付けてしまった彼は、恵叶を見てフンと鼻を鳴らした。
「……よう。元気そうじゃねーか」
赤い髪をかき上げ、口元を歪めてみせたのはレオだった。懐かしい顔に、恵叶は笑い返そうとしたが、微妙に足のダメージが効いていた。
「いや、痛かったんだけど……」
「ハッ、心配させやがった罰だ。甘んじて受けろ」
「心配してたの?」
訊くと、レオが気色悪そうな顔をした。
「ばーか、してねーよ!!!」
「いや今、してるって……」
「うっせえ! で、この子はどうした? 俺らと一緒にいると、避難が難しいだろ。放流してやれ」
魚か。
「この子はアリア。御門帝夜にそそのかされて、データを盗んだ張本人よ」
「恵叶、もうちょっと他に紹介の仕方ない?」
「はーん……お前がな。やるじゃねーか」
「あいだっ」
レオはアリアに軽くでこぴんすると、それで気が済んだようだった。
「んでアリア、お前をCASの本部に連れて行けば、AIの暴走を止められるのか?」
「えっと、時間はかかるけど、できなくはないと思う……。CASってどこにあるの?」
「中華ファンタジーだ。これ以上は言えねえ」
「じゃあ、無理だよ。私、今ジャンプできなくて」
「となると……」
三人で顔を見合わせ、恵叶は軽く肩をすくめた。
「……帝夜のスマホが絶対に必要ね」
やはり、こういう話に戻るのか。
ミカエルたちが頑張ってくれているはずだが、未だ暴走は止まっていない。こっそり奪取する作戦は失敗したと見ていい。
「もし、帝夜のスマホを壊したらどうなるの?」と恵叶。
「命令が解除できず、ずっとこのままだよ」
「チッ、キツイぜ……」
スマホを奪う以外、全てが負けに繋がる。一方の帝夜は追い詰められたとしても、手元のスマホさえ壊してしまえば、それでいい。
「それでレオ、状況を詳しく教えてほしいんだけど」
「ああ……避難の完了率は85パーセント。打ち止めだ。パスポートをぶっ壊された民間人ばかり、右往左往してやがんな。天使とCASで避難所をつくって、防衛戦を繰り広げてる。今のところ、大きくヤられたって話は聞かねえ。だが問題は……」
「成長スピードね」
戦えば戦うほど、時間が長引けば長引くほど、AI仕掛けの生き物は進化していく。設定上、元々が乱暴な気質の者も多い。
急がなければならない。オレンジ色の空を仰ぐと、夕闇が薄く迫っていた。
「天使のおかげで、帝夜の居場所がわかってるのが幸いかな。穴蔵に閉じこもるタイプじゃなくて良かったわ」
「わざとだろうけどな。多分、俺たちの到着も待ってると思うぜ、奴は」
ていうか、とレオは、小型通信機を恵叶に渡してきた。
「これ着けりゃいいじゃねーか、ケイティ。わざわざ呼び出されて、取りに行ったんだぜ、俺」
「え?」
でも誰と通信を、と思いながら、耳に着ける。すぐに、わあわあと音声が入った。
「もう最悪! 病み上がりどころか、病み真っ最中なんだけど!」
「ライリー」
自分でも驚くほど、安堵した声が出た。
「よかった、元気そうで」
「全然元気じゃないけどぉ! 休ませろ!」
「どこにいるの?」
「現世からジャンプして、今は異世界のとある民家。CAS本部には戻らなかった」
そう、と頷いていると、アリアにくいと服を引かれた。
「私、どうしたらいい?」
アリアは自身のスマホをぎゅっと握りしめて、恵叶とレオを見上げている。二人はしゃがんで目線を合わせると、
「……帝夜を止めてくる。スマホを取り上げてくるから」
「お前は避難所で待ってろ。もしCASと天使が協力を求めてきたら、そんときは頼まれてやってくれ」
「うん、わかった」
こくりと頷き、アリアは避難所に向かおうとして、一度だけ振り返った。
「待ってるね、恵叶」
屋根は尖ってて戦いにくそうだけど、それは相手も同じかな……。
恵叶はアリアを抱っこしながら、冷静にそう思った。
下手に重い武器を持っていたり、巨躯だったりするせいで、魔獣のほうがやり辛そうね。一般人から引き離す狙いもあるだろうし。
天使もやるわね、とにやりとしていると、アリアがしゃくりあげた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。私のせいで……。私がやったの。全部、私が悪くて」
「大丈夫」
小さな男の子は、途中、避難に向かう人々に預けた。それで、アリアはいよいよ気が抜けてしまったらしく、恵叶から離れようとしない。
こうしていると、親子に見えるのかな。
なんて思ったそばから、「あっちに避難所があるらしいですよ。お母さん……お姉さん? も、その子を連れて早く行ってあげて」と声をかけられてしまい、苦笑してしまった。
微妙なラインか。九歳って結構大きいもんね。
「本当に、大丈夫……?」
アリアが目に涙を溜めて問う。
「大丈夫。私がいるし、それにアリアもいるから」
「……私?」
「そう。アリアは今から、この状況を変えるために私と頑張るの。……できる?」
「うん、できる」
「そして紗美に、対面座位の理由を問いただすの。できる?」
「いや、それは知らんけど。……たいめん罪って何?」
さてそれじゃ、と恵叶はアリアを下ろすと、スマホを渡した。紗美から預かった、アリアのスマホだ。
「これ使って、何ができる?」
「何も。AI仕掛けの生き物を操れるのは、帝夜のスマホだけだよ。もう、ジャンプすらできなくて」
「そう……」
「あ、でも魔法界のアパートに連れて行ってくれたら、命令を書き換えられると……」
「無理よ。粉々に壊れたから」
「そっか」
だったら、と次の手を考えていると、足下の土がめこりと盛り上がった。中から土の腕が伸びてきて、恵叶の足を引きずり込もうとする。
「おっと」
ゴーレムだ。冷静に足を抜こうとしていると、視界の隅で白く閃いた。
ゴブリンが恵叶に向かって、ナイフを投げつけた。この短期間で、戦い方が進化してる。天使やCASとの戦いを経て、知恵を付けたらしい。
面倒。
身を反らしたとき、わざわざ割って入る人物がいた。ナイフを蹴り上げ、ついでに恵叶の足ごとゴーレムを踏んづける。
「ぎゃっ」
乱入者は宙に浮いたナイフを取ると、ゴブリン目がけて放った。ナイフはくるくると舞い、ゴブリンの頭に刺さる。
瞬く間に片付けてしまった彼は、恵叶を見てフンと鼻を鳴らした。
「……よう。元気そうじゃねーか」
赤い髪をかき上げ、口元を歪めてみせたのはレオだった。懐かしい顔に、恵叶は笑い返そうとしたが、微妙に足のダメージが効いていた。
「いや、痛かったんだけど……」
「ハッ、心配させやがった罰だ。甘んじて受けろ」
「心配してたの?」
訊くと、レオが気色悪そうな顔をした。
「ばーか、してねーよ!!!」
「いや今、してるって……」
「うっせえ! で、この子はどうした? 俺らと一緒にいると、避難が難しいだろ。放流してやれ」
魚か。
「この子はアリア。御門帝夜にそそのかされて、データを盗んだ張本人よ」
「恵叶、もうちょっと他に紹介の仕方ない?」
「はーん……お前がな。やるじゃねーか」
「あいだっ」
レオはアリアに軽くでこぴんすると、それで気が済んだようだった。
「んでアリア、お前をCASの本部に連れて行けば、AIの暴走を止められるのか?」
「えっと、時間はかかるけど、できなくはないと思う……。CASってどこにあるの?」
「中華ファンタジーだ。これ以上は言えねえ」
「じゃあ、無理だよ。私、今ジャンプできなくて」
「となると……」
三人で顔を見合わせ、恵叶は軽く肩をすくめた。
「……帝夜のスマホが絶対に必要ね」
やはり、こういう話に戻るのか。
ミカエルたちが頑張ってくれているはずだが、未だ暴走は止まっていない。こっそり奪取する作戦は失敗したと見ていい。
「もし、帝夜のスマホを壊したらどうなるの?」と恵叶。
「命令が解除できず、ずっとこのままだよ」
「チッ、キツイぜ……」
スマホを奪う以外、全てが負けに繋がる。一方の帝夜は追い詰められたとしても、手元のスマホさえ壊してしまえば、それでいい。
「それでレオ、状況を詳しく教えてほしいんだけど」
「ああ……避難の完了率は85パーセント。打ち止めだ。パスポートをぶっ壊された民間人ばかり、右往左往してやがんな。天使とCASで避難所をつくって、防衛戦を繰り広げてる。今のところ、大きくヤられたって話は聞かねえ。だが問題は……」
「成長スピードね」
戦えば戦うほど、時間が長引けば長引くほど、AI仕掛けの生き物は進化していく。設定上、元々が乱暴な気質の者も多い。
急がなければならない。オレンジ色の空を仰ぐと、夕闇が薄く迫っていた。
「天使のおかげで、帝夜の居場所がわかってるのが幸いかな。穴蔵に閉じこもるタイプじゃなくて良かったわ」
「わざとだろうけどな。多分、俺たちの到着も待ってると思うぜ、奴は」
ていうか、とレオは、小型通信機を恵叶に渡してきた。
「これ着けりゃいいじゃねーか、ケイティ。わざわざ呼び出されて、取りに行ったんだぜ、俺」
「え?」
でも誰と通信を、と思いながら、耳に着ける。すぐに、わあわあと音声が入った。
「もう最悪! 病み上がりどころか、病み真っ最中なんだけど!」
「ライリー」
自分でも驚くほど、安堵した声が出た。
「よかった、元気そうで」
「全然元気じゃないけどぉ! 休ませろ!」
「どこにいるの?」
「現世からジャンプして、今は異世界のとある民家。CAS本部には戻らなかった」
そう、と頷いていると、アリアにくいと服を引かれた。
「私、どうしたらいい?」
アリアは自身のスマホをぎゅっと握りしめて、恵叶とレオを見上げている。二人はしゃがんで目線を合わせると、
「……帝夜を止めてくる。スマホを取り上げてくるから」
「お前は避難所で待ってろ。もしCASと天使が協力を求めてきたら、そんときは頼まれてやってくれ」
「うん、わかった」
こくりと頷き、アリアは避難所に向かおうとして、一度だけ振り返った。
「待ってるね、恵叶」
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