57 / 84
【復讐編15】場の空気を読んでいつになくハイテンションになったりする人は多分、良い人
しおりを挟む
目まぐるしく動く戦況に全くついていけなかった。
戦いに混ざったところで灯里や椿が動きにくくなるだけだし、それよりも気になることがあった。
推測が当たっているとしたら、現状で打つ手がなくなってしまう。
とりあえず情報収集をしながら作戦を考えないと。
「お姉さん、先日は落ち込んでいるところを慰めてくれてありがとうございました。」
「いいのよぉ、お礼なんて。それより悩んでいたのはこの子のことだったのね」
女の横で灯里は意識を失ったまま倒れている。
随分オカルトな話だが、これまでの話や発言から考えて、あの白い玉が灯里の『魂』なのだろう。
そして、今の灯里は脱け殻状態。
普通に考えると、元に戻すには『魂』を取り返せば良いのだろうが…
推測が正しければ、自分一人でどうにかするのはかなり難しい。
せめて、椿が意識を取り戻してくれれば幾分マシになるのだが。
とりあえずはダメ元で交渉してみるか…
「お姉さん、その白いやつ。好みじゃないなら譲って貰えません?」
灯里の魂の返還を要求してみる。
「う~ん、キミのことは嫌いじゃないからお願いは聞いてあげたいけど、この子に戻されたら面倒なのよねぇ」
女は指を口元に当て、悩ましげなポーズを取る。
多分これはダメと言うことだろう。
ならば、椿が意識を取り戻すための時間稼ぎを少しでもしないと。
「それってやっぱり、魂ってやつですか?」
ちょっと驚いたような顔をして、そして口許を緩める。
「意外に駆け引きをしないタイプなのね。」
ふふっ、と微笑んだ後に続けた。
「そうね、正解。これは人が魂と呼ぶもの。」
クルクルと器用に掌の上で魂を転がしながら続ける。
「それを取ってどうするんですか?」
案外、なんでも答えてくれそうな雰囲気…。
聞くだけならタダだしダメ元で聞こう。
「夢の中とか、想像の中では現実じゃあり得ないことを実現したりできるでしょ?」
頷いて肯定の意を示すと、女はニッコリと笑って続ける。
「けれども、稀にその『あり得ない想像』を具現化できる人達もいるのは、キミもこれまでに目にしてきたよね?」
灯里や綺羅々、新島や近藤。まさにこれまでに見てきた能力者達のことだろう。
再び頷く。
「その人達は何をエネルギーとして想像を具現化していたと思う?」
この流れで分からないはずがない。
つまりは
「自分の魂…」
「ご名答♪」
女は嬉しそうに拍手をしてみせる。
漸(ようや)く話が見えてきた。
この女は恐らく、魂を集めて何かを作ろうとしているのだろう。
その何かを作るためには莫大な数の魂が必要ってところだろうか。
「何か作りたいものでも…って聞いたら、教えて貰えるものです?」
回りくどい言い方だが、機嫌を損ねず出来る限りの情報が欲しい。
だが女は頬に手を当てて
「そうねぇ…」
と濁してから続ける。
「それは、内緒かな。」
当然、簡単には全ては教えて貰えないか。
「ですよねぇー。アハハ…」
「うふふ。いい男はあまりガツガツしすぎないものよ」
『嫌いじゃない』と言いながらもガードが固い。
当たり前だが女はこちらも警戒しているのだろう。
「もう1つ質問、いいですか?」
「もぅ、知りたがり屋さんなんだから。」
困った子ね、と言わんばかりに女は言う。
椿はまだ目を覚まさないのか。
そろそろ引き伸ばすのも限界だ。
「へへ、すみません。あの、『綺麗な魂』ってどんな魂ですか?俺にも前に言ってくれたし…その、気になって…」
「『綺麗な魂』は、そのまんま魂の色が綺麗ってことよ。この子のは…真っ白だけど…」
灯里と、灯里の魂を見比べて言う。
「そうね、例えばあっちで倒れている子の魂は、スカーレットに黒が混ざりかけていてとても綺麗。元々の情熱的な性格に、復讐の闇の色が混ざっているのでしょうね。」
促されて見るフリをして椿の様子を窺う。
「なるほど、性格や経験で魂が彩られるのですね!美術部としては興味深いなぁ!」
チラチラッ…
「いいわよ、どうせ今からいただく予定だったから一緒に見てみましょう。」
「え!いいんですか!?けど魂を取る時ってやっぱり胸に手を突っ込むんですよね?見えちゃったりしないかな!?」
チラチラッ…
女は意味を理解すると一瞬目を見開いて、それから口角がニヤリと上がった。
「もぅ、困った子ね。お年頃だから仕方ないけど、本当に好きな子に嫌われちゃうぞ」
女は白々しくもプリプリと怒って見せる、が…
「そうね、背徳感でキミの魂がどんな色に変わるか見てみるのも面白そうだけどね」
ペロリ…舌なめずりをして見せる。
「え、それじゃあじっくりみても良いですかね?ついでにその、袴の下の下着とかも見て良いですかね!?」
チラチラチラッ…
「えっちなんだから…気絶しているし、魂も抜き取られるわけだし、問題はないとは思うけど…」
女は少し呆れ顔になった。
「え、じゃあ俺が袴脱がせてもいいですか!?」
チラチラッ…チラチラッ…
「もぅ!好きにして良いけど…あまりえっちだとお姉さんに嫌われちゃうぞ!」
「えへへ、これっきりにしますんで…」
チラッ…
「さっきからあの子のこと見すぎよ。もうさっさと魂取っちゃいましょ。」
女と一緒に椿へと歩み寄っていく。
軽蔑する素振りをしながらも、女は椿に欲望が向けられることを期待しているようであった。
魂の色が屈辱で変わるのを楽しみたいと言ったところだろうか。
・
・
・
椿の足元に座り、少しずつ白い袴を脱がし始めた。
女は
「しょうがない子ね」
ハァッ…とため息をついて見せる。
ズリズリと丁寧に白い袴だけを脱がしていく。
「すみません、楽しませてもらって」
「もう、今回だけよ」
「えぇ、こんな機会そうそうないですしね。」
そう言って脱がし追えた袴を手に持つ。
「ホント、すみません、『椿さん!』」
ブォン!!
脱がした袴を女に向かって叩きつけた。
戦いに混ざったところで灯里や椿が動きにくくなるだけだし、それよりも気になることがあった。
推測が当たっているとしたら、現状で打つ手がなくなってしまう。
とりあえず情報収集をしながら作戦を考えないと。
「お姉さん、先日は落ち込んでいるところを慰めてくれてありがとうございました。」
「いいのよぉ、お礼なんて。それより悩んでいたのはこの子のことだったのね」
女の横で灯里は意識を失ったまま倒れている。
随分オカルトな話だが、これまでの話や発言から考えて、あの白い玉が灯里の『魂』なのだろう。
そして、今の灯里は脱け殻状態。
普通に考えると、元に戻すには『魂』を取り返せば良いのだろうが…
推測が正しければ、自分一人でどうにかするのはかなり難しい。
せめて、椿が意識を取り戻してくれれば幾分マシになるのだが。
とりあえずはダメ元で交渉してみるか…
「お姉さん、その白いやつ。好みじゃないなら譲って貰えません?」
灯里の魂の返還を要求してみる。
「う~ん、キミのことは嫌いじゃないからお願いは聞いてあげたいけど、この子に戻されたら面倒なのよねぇ」
女は指を口元に当て、悩ましげなポーズを取る。
多分これはダメと言うことだろう。
ならば、椿が意識を取り戻すための時間稼ぎを少しでもしないと。
「それってやっぱり、魂ってやつですか?」
ちょっと驚いたような顔をして、そして口許を緩める。
「意外に駆け引きをしないタイプなのね。」
ふふっ、と微笑んだ後に続けた。
「そうね、正解。これは人が魂と呼ぶもの。」
クルクルと器用に掌の上で魂を転がしながら続ける。
「それを取ってどうするんですか?」
案外、なんでも答えてくれそうな雰囲気…。
聞くだけならタダだしダメ元で聞こう。
「夢の中とか、想像の中では現実じゃあり得ないことを実現したりできるでしょ?」
頷いて肯定の意を示すと、女はニッコリと笑って続ける。
「けれども、稀にその『あり得ない想像』を具現化できる人達もいるのは、キミもこれまでに目にしてきたよね?」
灯里や綺羅々、新島や近藤。まさにこれまでに見てきた能力者達のことだろう。
再び頷く。
「その人達は何をエネルギーとして想像を具現化していたと思う?」
この流れで分からないはずがない。
つまりは
「自分の魂…」
「ご名答♪」
女は嬉しそうに拍手をしてみせる。
漸(ようや)く話が見えてきた。
この女は恐らく、魂を集めて何かを作ろうとしているのだろう。
その何かを作るためには莫大な数の魂が必要ってところだろうか。
「何か作りたいものでも…って聞いたら、教えて貰えるものです?」
回りくどい言い方だが、機嫌を損ねず出来る限りの情報が欲しい。
だが女は頬に手を当てて
「そうねぇ…」
と濁してから続ける。
「それは、内緒かな。」
当然、簡単には全ては教えて貰えないか。
「ですよねぇー。アハハ…」
「うふふ。いい男はあまりガツガツしすぎないものよ」
『嫌いじゃない』と言いながらもガードが固い。
当たり前だが女はこちらも警戒しているのだろう。
「もう1つ質問、いいですか?」
「もぅ、知りたがり屋さんなんだから。」
困った子ね、と言わんばかりに女は言う。
椿はまだ目を覚まさないのか。
そろそろ引き伸ばすのも限界だ。
「へへ、すみません。あの、『綺麗な魂』ってどんな魂ですか?俺にも前に言ってくれたし…その、気になって…」
「『綺麗な魂』は、そのまんま魂の色が綺麗ってことよ。この子のは…真っ白だけど…」
灯里と、灯里の魂を見比べて言う。
「そうね、例えばあっちで倒れている子の魂は、スカーレットに黒が混ざりかけていてとても綺麗。元々の情熱的な性格に、復讐の闇の色が混ざっているのでしょうね。」
促されて見るフリをして椿の様子を窺う。
「なるほど、性格や経験で魂が彩られるのですね!美術部としては興味深いなぁ!」
チラチラッ…
「いいわよ、どうせ今からいただく予定だったから一緒に見てみましょう。」
「え!いいんですか!?けど魂を取る時ってやっぱり胸に手を突っ込むんですよね?見えちゃったりしないかな!?」
チラチラッ…
女は意味を理解すると一瞬目を見開いて、それから口角がニヤリと上がった。
「もぅ、困った子ね。お年頃だから仕方ないけど、本当に好きな子に嫌われちゃうぞ」
女は白々しくもプリプリと怒って見せる、が…
「そうね、背徳感でキミの魂がどんな色に変わるか見てみるのも面白そうだけどね」
ペロリ…舌なめずりをして見せる。
「え、それじゃあじっくりみても良いですかね?ついでにその、袴の下の下着とかも見て良いですかね!?」
チラチラチラッ…
「えっちなんだから…気絶しているし、魂も抜き取られるわけだし、問題はないとは思うけど…」
女は少し呆れ顔になった。
「え、じゃあ俺が袴脱がせてもいいですか!?」
チラチラッ…チラチラッ…
「もぅ!好きにして良いけど…あまりえっちだとお姉さんに嫌われちゃうぞ!」
「えへへ、これっきりにしますんで…」
チラッ…
「さっきからあの子のこと見すぎよ。もうさっさと魂取っちゃいましょ。」
女と一緒に椿へと歩み寄っていく。
軽蔑する素振りをしながらも、女は椿に欲望が向けられることを期待しているようであった。
魂の色が屈辱で変わるのを楽しみたいと言ったところだろうか。
・
・
・
椿の足元に座り、少しずつ白い袴を脱がし始めた。
女は
「しょうがない子ね」
ハァッ…とため息をついて見せる。
ズリズリと丁寧に白い袴だけを脱がしていく。
「すみません、楽しませてもらって」
「もう、今回だけよ」
「えぇ、こんな機会そうそうないですしね。」
そう言って脱がし追えた袴を手に持つ。
「ホント、すみません、『椿さん!』」
ブォン!!
脱がした袴を女に向かって叩きつけた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
fragile〜はかなきもの〜
FOKA
SF
世界は500年前にあった魔王と勇者の戦いで崩壊寸前まで陥ってしまった。魔王は勇者の手により封印されその後世界は平和になった。小さな村に住む1人と1匹。クリスタルの換金のため村を出た彼らが経験する外世界の厳しさ、優しさ、出会いが彼らを大きく成長させていく。
世界の真実を知った時あなたは傍にいてくれますか。
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。
遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。
その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
【『星屑の狭間で』『パラレル2』(アドル・エルク独身編)】
トーマス・ライカー
SF
舞台は、数多ある地球圏パラレルワールドのひとつ。
超大規模、超高密度、超高速度、超圧縮高度複合複層処理でのハイパー・ヴァーチャル・エクステンデッド・ミクシッド・リアリティ(超拡張複合仮想現実)の技術が、一般にも普及して定着し、ハイパーレベル・データストリーム・ネットワークが一般化した未来社会。
主人公、アドル・エルクは36才で今だに独身。
インターナショナル・クライトン・エンタープライズ(クライトン国際総合商社)本社第2棟・営業3課・セカンドセクション・フォースフロアで勤務する係長だ。
政・財・官・民・公・軍が共同で構築した、運営推進委員会。
そこが企画した、超大規模ヴァーチャル体感サバイバル仮想空間艦対戦ゲーム大会。
『サバイバル・スペース・バトルシップ』
この企画に便乗した、データストリーム・ネットワーク・メディア。
『トゥーウェイ・データ・ネット・ストリーム・ステーション』社が企画した
『サバイバル・スペースバトルシップ・キャプテン・アンド・クルー』と言う連続配信リアル・ライヴ・ヴァラエティショウが、民間から男性艦長10名と女性艦長10名を募集し、アドル・エルクはそれに応募して当選を果たしたのだ。
彼がこのゲーム大会に応募したのは、これがウォー・ゲームではなく、バトル・ゲームと言う触れ込みだったからだ。
ウォー・ゲームとなると、参加者が所属する国・団体・勢力のようなものが設定に組み込まれる。
その所属先の中での振る舞いが面倒臭いと感じていたので、それが設定に組み込まれていない、このゲームが彼は気に入った。
だがこの配信会社は、艦長役演者に当選した20名を開幕前に発表しなかった。
連続配信リアル・ライヴ・ヴァラエティショウが配信されて初めて、誰が選ばれたのかが判る仕掛けにしたのだ。
艦長役演者に選ばれたのが、今から90日前。以来彼は土日・祝日と終業後の時間を使って準備を進めてきた。
女性芸能人クルー候補者名簿から自分の好みに合い、能力の高い人材を副長以下のクルーとして選抜し、面談し、撮影セットを見学し、マニュアルファイルを頭に叩き込み、彼女達と様々な打ち合わせや協議を重ねて段取りや準備を積み上げて構築してきた。
彼の目的はこのゲーム大会を出来る限りの長期間に亘って楽しむ事。
会社からの給与とボーナス・艦長報酬と配信会社からのギャラ・戦果に応じた分配賞金で大金持ちになる事と、自分が艦長として率いる『ディファイアント』に経験値を付与し続けて、最強の艦とする事。
スタッフ・クルー達との関係構築も楽しみたい。
運営推進委員会の真意・本当の目的は気になる処だが、先ずは『ディファイアント』として、戦い抜く姿を観せる事だな。
トワイライト・クライシス
幸田 績
SF
仮想現実が現実世界を侵食するサイバーテロ〈黄昏の危機〉。その脅威に妄想、もとい想像力で立ち向かうのは物書き志望の女子高校生だった――!
桜咲く街を舞台に、すこしふしぎな青春群像劇が満を持して花開く。
お兄ちゃんの装備でダンジョン配信
高瀬ユキカズ
ファンタジー
レベル1なのに、ダンジョンの最下層へ。脱出できるのか!?
ダンジョンが現代に現れ、ライブ配信が当たり前になった世界。
強さに応じてランキングが発表され、世界的な人気を誇る配信者たちはワールドクラスプレイヤーと呼ばれる。
主人公の筑紫春菜はワールドクラスプレイヤーを兄に持つ中学2年生。
春菜は兄のアカウントに接続し、SSS級の激レア装備である【神王の装備フルセット】を持ち出してライブ配信を始める。
最強の装備を持った最弱の主人公。
春菜は視聴者に騙されて、人類未踏の最下層へと降り立ってしまう。しかし、危険な場所に来たことには無自覚であった。ろくな知識もないまま攻略し、さらに深い階層へと進んでいく。
無謀とも思える春菜の行動に、閲覧者数は爆上がりする。
妹が憎たらしいのには訳がある
武者走走九郎or大橋むつお
SF
土曜日にお母さんに会うからな。
出勤前の玄関で、ついでのように親父が言った。
俺は親の離婚で別れた妹に四年ぶりに会うことになった……。
お母さんに連れられた妹は向日葵のような笑顔で座っていた。
座っていたんだけど……
スプラヴァン!
鳳
SF
西暦2100年。
日本の夏季は50℃付近に達し、超高温注意報が発令される。
異常な熱波で熱中症による外への行動制限が過剰にかかり、
日本各地であらゆるスポーツが中止されてゆく中、
政府はウォーターバトルフィールド開催を宣言。
水鉄砲で打ち合うスポーツを行う壮大な水打ち計画を実施した。
多くの人たちがイベントに乗じて打ち合い、冷涼に愉快する。
体力不足を補おうと、全国学校の科目としても登録。
あたかも、水のごとく国の中に浸透し続けていった。
一方、トウキョウ内で成績が上がらない学校があり、
エアコンに浸りきった気分でうだつが上がらずに向上心もなくなる
児童たちもふえてゆく。
どうにもならず無力にふぬけたところ、1人の転校生がやってきた。
同じく各地方で水にふれ合う者たちも様々な出来事に
巡り会い、少年、少女時代の一時を熱風にゆられて送る。
あの日、楽しかった夏へ。ありえたかもしれない水物語。
この作品は7月1日~8月31日の間のみ投稿します。
季節に合わせて是非お読み下さい。
『天燃ゆ。地燃ゆ。命燃ゆ。』中篇小説
九頭龍一鬼(くずりゅう かずき)
SF
武士たちが『魂結び』によって『神神』を操縦し戦っている平安時代。
源氏側は平家側の隠匿している安徳天皇および『第四の神器』を奪おうとしている。
斯様なる状況で壇ノ浦の戦いにおよび平知盛の操縦する毘沙門天が源義経の操縦する持国天に敗北し平家側は劣勢となる。
平家の敗衄をさとった二位の尼は安徳天皇に『第四の神器』を発動させるように指嗾し『第四の神器』=『魂魄=こんそうる』によって宇宙空間に浮游する草薙の剱から御自らをレーザー攻撃させる。
安徳天皇の肉体は量子論的にデコヒーレンスされ『第四の神器』は行方不明となる。
戦国時代。わかき織田信長は琵琶法師による『平曲』にうたわれた『第四の神器』を掌握して天下統一せんと蹶起する。――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる