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50.最終話※
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気が付くと我はベッドの上であぐらをかいて座るリヒトに抱きついてその唇をむさぼっていた。
「んんっ……、リ、ヒトっ……」
首飾りを残して何も衣服を着ていない。
だらだらと先走りを垂らす我の屹立をリヒトが自分のそれと共に握ってクチクチと音を立てて扱き上げている。
唇を離すと、リヒトの優しい黒い瞳と甘い視線を絡まり合った。
奥をめちゃくちゃに犯されたい。恥ずかしくてリヒトには言えないが、我の頭の中はその思いで溢れていた。
そんなムードをぶち壊すように、我のツノが後ろから何者かに掴まれて、グッと天井を向かされた。
じわじわと熱く疼き、粘液を垂らす後孔へずっぽりと太いものが突き入れられた。
「うああっ」
「すっげぇ、オメガのナカはこんなにすごいのか。ははっ、女よりもよっぽどいいぞ」
乱暴にずんっと最奥を突き上げられ、我は歯を食いしばった。
「ひいぃぃっ」
容赦なく子宮口をデカいモノでぐりぐりえぐられる。
「ウォズ、ツノ引っ張っちゃかわいそうだよ……」
「大丈夫だ、こいつは乱暴にされるのが好きなんだから」
「そういう問題じゃないってば」
ウォズはツノを掴んでいた両手を我の肩に移動させて、荒々しく腰を打ち付けた。
我はきっととんでもない顔をしているのだろう。リヒトは心配そうに見つめながら二本のペニスを優しく擦り、反対の手で我の尖った乳首をマッサージするように捏ねた。
「んんんっ……」
射精すると共にキュウゥと肉癖を締めると、
「んっ!」
とウォズのモノが震えて、熱が体内に注がれた。
「ほら、ウォズ交代」
今度はリヒトがベッドへ寝そべって、我の蕾へ猛りを押し当て腰を下ろさせた。
貪欲な我のそこはぬるりとリヒトを飲み込んだ。
「ああっ……」
「んっ、気持ちいいね、ルシファー……」
リヒトとウォズの男根は微妙に形が違うからナカを擦る場所も違う。
「おい、二人の世界入ってんじゃねぇぞ」
ウォズが我の手に反り返ったままのモノを握らせた。
我はそれを扱き、先端に唇を押しつけて管の中へ残っている精液を吸った。
「んっ」
ウォズがびくっと肩を震わせた。
気持ちが良すぎて気が狂いそうだった。発情中のオメガの体は全身に与えられる快感に耐えられず、何度もはしたなく果ててしまった。
***
こうして我は人間と魔族との戦争を阻止することが出来た。
約束通りウォズが王族側と話し合いにて交渉してくれたのだ。
「すごいぞ、魔王様が我々を危機から救って下さった」
「なんて頼りになる素晴らしいお方だろう」
と我はますます魔族たちから称えられることになった。
しかし我はその代償として発情期になるたび、エルフ王の城の地下室にこもり、リヒトとウォズに休む暇もないほど抱かれている。
発情期に沸き上る底知れない性欲を持て余すことなく二人のアルファに発散してもらえることはある意味でオメガにとっての最高の幸せかもしれない。
魔族たちには我がオメガだとは隠したままだが、いずれは公表せねばと思っている。
おわり
「んんっ……、リ、ヒトっ……」
首飾りを残して何も衣服を着ていない。
だらだらと先走りを垂らす我の屹立をリヒトが自分のそれと共に握ってクチクチと音を立てて扱き上げている。
唇を離すと、リヒトの優しい黒い瞳と甘い視線を絡まり合った。
奥をめちゃくちゃに犯されたい。恥ずかしくてリヒトには言えないが、我の頭の中はその思いで溢れていた。
そんなムードをぶち壊すように、我のツノが後ろから何者かに掴まれて、グッと天井を向かされた。
じわじわと熱く疼き、粘液を垂らす後孔へずっぽりと太いものが突き入れられた。
「うああっ」
「すっげぇ、オメガのナカはこんなにすごいのか。ははっ、女よりもよっぽどいいぞ」
乱暴にずんっと最奥を突き上げられ、我は歯を食いしばった。
「ひいぃぃっ」
容赦なく子宮口をデカいモノでぐりぐりえぐられる。
「ウォズ、ツノ引っ張っちゃかわいそうだよ……」
「大丈夫だ、こいつは乱暴にされるのが好きなんだから」
「そういう問題じゃないってば」
ウォズはツノを掴んでいた両手を我の肩に移動させて、荒々しく腰を打ち付けた。
我はきっととんでもない顔をしているのだろう。リヒトは心配そうに見つめながら二本のペニスを優しく擦り、反対の手で我の尖った乳首をマッサージするように捏ねた。
「んんんっ……」
射精すると共にキュウゥと肉癖を締めると、
「んっ!」
とウォズのモノが震えて、熱が体内に注がれた。
「ほら、ウォズ交代」
今度はリヒトがベッドへ寝そべって、我の蕾へ猛りを押し当て腰を下ろさせた。
貪欲な我のそこはぬるりとリヒトを飲み込んだ。
「ああっ……」
「んっ、気持ちいいね、ルシファー……」
リヒトとウォズの男根は微妙に形が違うからナカを擦る場所も違う。
「おい、二人の世界入ってんじゃねぇぞ」
ウォズが我の手に反り返ったままのモノを握らせた。
我はそれを扱き、先端に唇を押しつけて管の中へ残っている精液を吸った。
「んっ」
ウォズがびくっと肩を震わせた。
気持ちが良すぎて気が狂いそうだった。発情中のオメガの体は全身に与えられる快感に耐えられず、何度もはしたなく果ててしまった。
***
こうして我は人間と魔族との戦争を阻止することが出来た。
約束通りウォズが王族側と話し合いにて交渉してくれたのだ。
「すごいぞ、魔王様が我々を危機から救って下さった」
「なんて頼りになる素晴らしいお方だろう」
と我はますます魔族たちから称えられることになった。
しかし我はその代償として発情期になるたび、エルフ王の城の地下室にこもり、リヒトとウォズに休む暇もないほど抱かれている。
発情期に沸き上る底知れない性欲を持て余すことなく二人のアルファに発散してもらえることはある意味でオメガにとっての最高の幸せかもしれない。
魔族たちには我がオメガだとは隠したままだが、いずれは公表せねばと思っている。
おわり
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こういう作品を待ってました…!!!!全てが性癖どストライクすぎて最高です😇🙏
感想ありがとうございます。
とても嬉しいです(^^)
魔王様好きだし途中まではドキドキワクワクしてとっても楽しかったです
ただ・・・攻めはリヒトだけがよかったです・・・
感想ありがとうございます。
ウォズ不人気ですね(>_<)
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感想ありがとうございます。
ウォズの性格を悪くしてしまったのはルシファーですから、ルシファーは暴君だった過去の報いを受けたわけです(^^)