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47.強引な二輪挿し※

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 現れたのは金髪おかっぱ頭の青年、ウォズだった。

「くっ、他人の性交中に現れるとはずいぶん無粋だな」

 我はベッドの上で後孔へリヒトのモノをずっぽりと咥えこんだまま言った。

「フン、わざとそうしたに決まってるだろ。楽しそうだな、俺も混ぜてくれよ」

 ウォズはふっと微笑み、我々に近づいてきた。

「えっ、ちょっとウォズっ」

 上になっているリヒトの肩を押して我を上にした。
 ぐりっとリヒトのペニスが肉壁をえぐった。

「んっ」

「……っ」

 そして我の背後でズボンのファスナーを下ろす音がした。

「貴様、何をする気だっ!」

 後ろに向かって叫んだが、返事の代わりにリヒトを受け入れている蕾に硬いモノが押しつけられた。
 まさか二本同時に挿れる気か。そんなことをされてはたまったものではない。

「や、やめっ……」

 やめてくれと言ってやるわけがなかった。ウォズは容赦なく蕾の隙間に肉棒をねじ込んだ。

「うあああああっ!」

「うっ……、な、なんてこと、してっ……」

 我もリヒトも悲鳴を上げた。

「う、さすがにキツいっ……」

 そう言いながらもウォズは強引に腰を振り立てた。
 潤滑剤か何かを入れたのだろう。圧迫感はひどいものだが、カナはぬちょぬちょと滑りがいい。

 我は下になっているリヒトに顔を見られたまま、口角から唾液を垂れ流して律動に合わせて喘ぐことしかできない。
 太い男根を二本も咥えて後孔が限界まで広がりナカをめちゃくちゃに犯されている。こんな感覚初めてだった。

「ひいぃぃっ」

「ウォズ、あんまり乱暴にすると、ルシファーが壊れちゃうよ」

 リヒトは我のあられもない顔を見つめながら、我の震えるペニスをよしよしと撫でるように擦っている。

「リヒトは甘いな、こいつは魔王だ。ちょっとやそっとのことじゃ、壊れない」

「壊れなければ何をしていいって訳じゃないと思うけど」

「そうか? でもこいつはむしろ乱暴に抱かれることを喜んでいるだろ?」

 ウォズは相変わらず荒々しく腰を打ち付けている。

「くっ、我が喜んでいるわけなかろうっ!」

 我はリヒトに向かって左右に首を振ったのだが。

「うん、まあ、……本気で嫌がってはいないかな?」

 困ったように笑いながらリヒトがもう片方の手の指先で我の大きく尖った胸の飾りをこねた。

「ん、……よ、よして、くれっ……。もう嫌だっ」

 リヒトまでゆるゆると腰を突き上げ始めた。
 もうおかしくなりそうで舌を突き出して喘いだ。

「ルシファー、可愛いっ」

 リヒトが突き出していた我の舌を唇でちゅうちゅう吸う。

 我は二人分の精液を後孔で受け止めながら果てた。


***

「帰れっ! 我は貴様のオモチャではないっ!」

 リヒトに抱きついて後孔から溢れ出る二人分の白濁をリヒトに拭いてもらいながら、我はウォズを睨みつけた。

「ははっ、いいのかよ、そんなこと言って。俺はお前に重大なことを知らせに来てやったんだぜ」

「なんだ、重大なこととは?」

 ウォズはズボンと下着を整えながら言った。

「もうすぐ魔族と人間の戦争が始まるぞ」

「なにっ!?」

「お前、側近たちにさえリヒトのことをちゃんと説明していなかっただろう? だからリヒトを王国側のスパイだと怪しんでいたんだ。それで急にお前が姿を消したから、魔族どもは今お前が人間に拉致されたと考えている」

「なんてことだっ……」

「魔族を追い出してもっと領地を手に入れたい王国側は前々から対魔族用破壊兵器を開発していた。ちょうど数日前それが完成して試し打ちなんかしたもんだから、王国側が宣戦布告したと思って魔族は大混乱だ」

 ウォズの言うことを全て信じているわけではない。
 こやつは我や魔族を憎んでいるはずだから。

「俺と一緒に向こうの世界へ帰るか?」

 ウォズの提案にすぐには頷くことが出来なかった。
 もしや、これは罠か?

 しかし話が本当なら今すぐに戻って戦争を止めなければ、対魔族破壊兵器にて魔族側にたくさんの死者が出ることは明らかだ。

 返事を迷っているとリヒトが、

「ウォズ、俺も一緒に行きたい」

 と言って我の手を強く握った。

「……まあ、それは構わんが」

 ウォズは三角の金のピアスを揺らして頷いた。

 どうやら、アルファであるウォズがアルファの我を犯してオメガにしてやろうという計画を続けるために我を連れ戻そうということではないようだ。

「向こうの世界に帰るなら急いだほうがいい」

 言われて我々は急いで服を着た。

 リヒトと向こうの世界に行けば、我は再びオメガになってしまうであろう。
 でも我にはもうリヒトなしで生きるなんて考えられないのだ。

 不意にリビングの向こう、洗面台の鏡に映った自分の姿が目に入った。
 先代の魔王であった父親譲りの美しいツノのない頭、首元には記憶の中の父がつけていた赤い魔石の首飾り。

「ほら、支度は済んだのか?」

 床に魔法陣を描き終えて声をかけてきたウォズの元へ我は歩み寄った。

「この世界でもウォズは魔力が使えるのか?」

「フン、魔族の野蛮な魔力とエルフ族の神聖な魔力を一緒にするな」
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