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29.舞台の上で※
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舞台に立つと劇場の中の観客の多さに圧倒された。誰もがこちらに期待の眼差しを向けている。
「えっ、あのツノと紫の髪って」
「うそ、魔王? 本当に魔王なの?」
「役者が演じる偽者じゃない?」
「間違いないよ、あの赤い魔石の首飾りは」
我を見た客たちがざわめいていた。
我は撃ち殺されてもいいから、舞台袖へ戻りたかった。
なぜこんな恥さらしをしなければならないのか。
「しかも相手は人間っ!」
「おいおい、魔王は抱かれる側なのか?」
「二人とも前掛けの意味がないほど勃起してるぞ」
逃げたいのにリヒトにマットへ押し倒された。
リヒトの唇が耳元へ近づいて、ベッドの隅にあるマイクに拾われないように、微かな声で囁いた。
「もしかしてルシファーは嫌だった? でもここまで来たら腹をくくって今を楽しもうよ。後できっと忘れられない思い出になるから」
奴はどこか寂しそうな表情をした。こんな顔見たことがない。
いつもへらへら笑っている顔しか記憶にはなかった。
我の両手をマットへ押さえつけたまま、頬へちゅっと口づけて、首、鎖骨、胸板へキスを落としながら、胸の尖りを吸った。
「んんっ!」
薬を打たれている我の全身にビリビリと電流のような快感が駆け抜けた。背中を反らさずにはいられない。
もうやめろと体をよじっても奴はレロレロと温かく柔らかな舌先で捏ね回す。
「雄っぱいあんなに大きい。女の子みたい」
「オメガだからでしょ」
「魔王ってオメガなんだ?」
股間を覆っていた布をリヒトが取った。
「んっ……」
我は首飾り以外何も身につけていない状態になった。
ピクピクと震えて先走りを垂らす屹立が観衆の目に晒された。
客席の最前列に座った上品そうな若い女性が扇子で顔を隠しながら我の性器を見ていた。
「見て、陰毛も紫なんだ……」
「うわ、オメガなのに、でかっ!」
「そりゃ魔王だからね」
くそっ、こんな見世物にされるなんて、魔王としてあってはならないことだっ!
悔しいのに、恥ずかしいのに、我の体の奥は甘く疼いてとろっと粘液を垂らす。
足を開かれ、リヒトに濡れた蕾を見られた。
「すごく濡れてる……」
にゅっと挿入されたリヒトの指にぬっとりと濡れているナカをかき混ぜられた。
くちゅっ、くちゅっ、という水音をマイクが拾って、会場内に耳を塞ぎたくなるような音がこだました。
奴は我の双丘へ顔を近づけ、蕾へ舌先を突っ込んでぺちょぺちょ舐めほぐす。
「んんっ」
「なんだ、ルシファーは早く挿れてほしかったんだね」
違う、これは薬のせいだっ! 我の意志ではないっ!
リヒトは自身の覆い布を取って硬く勃起したペニスを丸出しにした。
「わっ、人間のもデカい」
「アルファだから?」
「あそこも大きいし、人間にしてはやけに強そうね。あの男、何者かしら?」
観客がひそひそ話す様子を見て、奴は照れくさそうにふふっと笑った。
さっき自分で言っていた通り、他人に見られることで興奮するのだろう。
奴の猛りがぴくっと震えて大きさを増し、鈴口から先走りが溢れた。
「えっ、あのツノと紫の髪って」
「うそ、魔王? 本当に魔王なの?」
「役者が演じる偽者じゃない?」
「間違いないよ、あの赤い魔石の首飾りは」
我を見た客たちがざわめいていた。
我は撃ち殺されてもいいから、舞台袖へ戻りたかった。
なぜこんな恥さらしをしなければならないのか。
「しかも相手は人間っ!」
「おいおい、魔王は抱かれる側なのか?」
「二人とも前掛けの意味がないほど勃起してるぞ」
逃げたいのにリヒトにマットへ押し倒された。
リヒトの唇が耳元へ近づいて、ベッドの隅にあるマイクに拾われないように、微かな声で囁いた。
「もしかしてルシファーは嫌だった? でもここまで来たら腹をくくって今を楽しもうよ。後できっと忘れられない思い出になるから」
奴はどこか寂しそうな表情をした。こんな顔見たことがない。
いつもへらへら笑っている顔しか記憶にはなかった。
我の両手をマットへ押さえつけたまま、頬へちゅっと口づけて、首、鎖骨、胸板へキスを落としながら、胸の尖りを吸った。
「んんっ!」
薬を打たれている我の全身にビリビリと電流のような快感が駆け抜けた。背中を反らさずにはいられない。
もうやめろと体をよじっても奴はレロレロと温かく柔らかな舌先で捏ね回す。
「雄っぱいあんなに大きい。女の子みたい」
「オメガだからでしょ」
「魔王ってオメガなんだ?」
股間を覆っていた布をリヒトが取った。
「んっ……」
我は首飾り以外何も身につけていない状態になった。
ピクピクと震えて先走りを垂らす屹立が観衆の目に晒された。
客席の最前列に座った上品そうな若い女性が扇子で顔を隠しながら我の性器を見ていた。
「見て、陰毛も紫なんだ……」
「うわ、オメガなのに、でかっ!」
「そりゃ魔王だからね」
くそっ、こんな見世物にされるなんて、魔王としてあってはならないことだっ!
悔しいのに、恥ずかしいのに、我の体の奥は甘く疼いてとろっと粘液を垂らす。
足を開かれ、リヒトに濡れた蕾を見られた。
「すごく濡れてる……」
にゅっと挿入されたリヒトの指にぬっとりと濡れているナカをかき混ぜられた。
くちゅっ、くちゅっ、という水音をマイクが拾って、会場内に耳を塞ぎたくなるような音がこだました。
奴は我の双丘へ顔を近づけ、蕾へ舌先を突っ込んでぺちょぺちょ舐めほぐす。
「んんっ」
「なんだ、ルシファーは早く挿れてほしかったんだね」
違う、これは薬のせいだっ! 我の意志ではないっ!
リヒトは自身の覆い布を取って硬く勃起したペニスを丸出しにした。
「わっ、人間のもデカい」
「アルファだから?」
「あそこも大きいし、人間にしてはやけに強そうね。あの男、何者かしら?」
観客がひそひそ話す様子を見て、奴は照れくさそうにふふっと笑った。
さっき自分で言っていた通り、他人に見られることで興奮するのだろう。
奴の猛りがぴくっと震えて大きさを増し、鈴口から先走りが溢れた。
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