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6.リヒトの目的※
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「殺す訳ないよ。……俺の目的はあんたが王家から奪った首飾りを奪還することだ。それ以外のことはしないよ」
「な、ならば、なぜこんな辱めをっ……」
「据え膳食わぬは何とやらって言うでしょ。俺、他人に対して本気で興奮したの初めてなんだよ」
照れくさそうに微笑んだリヒトは、我のヒザを掴んで再び猛りを挿入した。
「あひいいいっ、ああっ……」
さっきとは当たる角度が変わって新たな場所をえぐられ、我は奴を睨みながらも悲鳴を漏らした。
ゆっくり根元まで挿入すると奴は動きを止めて、我の顔をニヤニヤと見ていた。
「その気の強そうなところもっ、きれいな顔もっ、男らしい体型も、大きい雄っぱいもすごくそそる……。前の世界じゃ男になんて、いや女にも……誰にも興味なかったのに」
ぐちっ、ずちゅっ、と水音を上げ、ゆるゆると性器を出し入れし始めた。
「ああっ、ああっ」
奴の律動に合わせてこらえきれずあられもない声が出てしまう。手で口を塞ごうとしたが両手とも奴に掴まれていて何も出来ない。
「んっ、……気持ちいいね、俺もすごくいいよ……」
奴のモノがまたぴくんと脈打ち大きくなった。腰の動きは徐々に激しくなっていく。
「……き、貴様ぁっ、あっ」
パンッ、パンッ、パンッ、と乾いた音が響き、そのたび我の尻にたぷたぷとした柔らかなものが当たる。奴の陰嚢だろう。
「ああっ、だめっ、もう、イキそうっ……」
敏感な最奥をトントン突かれて、極まりつつある体が子種を絞り取ろうとキュウキュウ締め上げる。
人間にイかされるなど不本意なのに、もう絶頂を避けることなど出来なかった。
「……っ、……ぁっ、……お、おのれぇっ……」
我は全身を震わせて自分の胸板に温かな飛沫をビュクビュクと飛ばした。
絶頂する我の顔を見ながら、
「んっ、ルシファー……」
とうっとりと我の名を呼んで奴は肩を震わせた。美しい漆黒の瞳が甘く揺れている。
同時に腹の奥が熱で満たされていくのを感じた。
奴の太い腕にぎゅーっと抱きしめられて、熱い舌がレロレロと我の首筋を這った。
噛まれるっ!
本能的な恐怖を感じた我は渾身の力で奴の胸板を押した。
「……このっ、無礼者めがっ! 魔王である我の首を噛もうとはっ」
奴の性器をずるりと引き抜いて身を離した。
押さえを失った奴の体液がとろりとナカから溢れそうになり、
「ぁっ……」
と鼻にかかった声を漏らしてしまったのが気恥ずかしい。
「くっ、……貴様、何者だっ!? ただの人間とは思えんっ!」
たった一人で魔王城へ攻め込み、魔王である我を抱くなどどう考えても肝が据わりすぎている。
魔王を前にしたら普通はもっと恐れおののくものだろう。
「んー? 普通の人間だよ。最初に言った通り異世界から来たけど。前の世界じゃニホンっていう国でホストっていう仕事をしていたんだ」
リヒトはズボンを穿き直して、ベルトを整えた。
「……ニホン? ホスト?」
「ああそうか、海外にはホストクラブがないって客が言ってたっけ。えっとねぇ、ホストっていうのは酒場で働いてる人、的な?」
奴はニコニコ笑みを浮かべながら首を傾げた。
静かだった魔王城の中が騒がしくなってきた。手下たちが加勢しに来たのだろう。
「これ返してもらうけど。じゃあね」
偽物とは疑いもせずテーブルの上に置かれた首飾りを持って奴は部屋から出て行った。手下たちがそれを追う音がした。
我は短くなったマントを肩から外して丸裸の腰に巻き付け、隠し扉の中の本物の魔石の首飾りを手に取った。
そして魔王の間の隠し階段をよろよろと上がって塔の上の自分の寝室へ向かった。
窓に寄りかかって、来た時と同様にトラップを避けて帰って行くリヒトの姿を見えなくなるまでずっとそこから見ていた。
「返して、は我のセリフだというのに……」
寿命の短い人間どもはすぐに歴史を忘れる。
不毛の地である魔界から豊かさを求めて移住してきた魔族たちが穏やかに暮らしていたこの地に、人間どもが突然攻め込んできたのはほんの100年程前の話だ。
我の父である先代の魔王サタンを殺し我々の領土を奪い、「サムガリア王国」と名乗って国を作った。
この首飾りだってその時に人間どもが我らから奪って行った我ら魔族の宝である。それをどうして「返して」だなんて言えるのか。
人間はいつだって魔族を悪、自分たちを正義だと一方的に決めつけている。
「フン、人間など大嫌いだっ」
「な、ならば、なぜこんな辱めをっ……」
「据え膳食わぬは何とやらって言うでしょ。俺、他人に対して本気で興奮したの初めてなんだよ」
照れくさそうに微笑んだリヒトは、我のヒザを掴んで再び猛りを挿入した。
「あひいいいっ、ああっ……」
さっきとは当たる角度が変わって新たな場所をえぐられ、我は奴を睨みながらも悲鳴を漏らした。
ゆっくり根元まで挿入すると奴は動きを止めて、我の顔をニヤニヤと見ていた。
「その気の強そうなところもっ、きれいな顔もっ、男らしい体型も、大きい雄っぱいもすごくそそる……。前の世界じゃ男になんて、いや女にも……誰にも興味なかったのに」
ぐちっ、ずちゅっ、と水音を上げ、ゆるゆると性器を出し入れし始めた。
「ああっ、ああっ」
奴の律動に合わせてこらえきれずあられもない声が出てしまう。手で口を塞ごうとしたが両手とも奴に掴まれていて何も出来ない。
「んっ、……気持ちいいね、俺もすごくいいよ……」
奴のモノがまたぴくんと脈打ち大きくなった。腰の動きは徐々に激しくなっていく。
「……き、貴様ぁっ、あっ」
パンッ、パンッ、パンッ、と乾いた音が響き、そのたび我の尻にたぷたぷとした柔らかなものが当たる。奴の陰嚢だろう。
「ああっ、だめっ、もう、イキそうっ……」
敏感な最奥をトントン突かれて、極まりつつある体が子種を絞り取ろうとキュウキュウ締め上げる。
人間にイかされるなど不本意なのに、もう絶頂を避けることなど出来なかった。
「……っ、……ぁっ、……お、おのれぇっ……」
我は全身を震わせて自分の胸板に温かな飛沫をビュクビュクと飛ばした。
絶頂する我の顔を見ながら、
「んっ、ルシファー……」
とうっとりと我の名を呼んで奴は肩を震わせた。美しい漆黒の瞳が甘く揺れている。
同時に腹の奥が熱で満たされていくのを感じた。
奴の太い腕にぎゅーっと抱きしめられて、熱い舌がレロレロと我の首筋を這った。
噛まれるっ!
本能的な恐怖を感じた我は渾身の力で奴の胸板を押した。
「……このっ、無礼者めがっ! 魔王である我の首を噛もうとはっ」
奴の性器をずるりと引き抜いて身を離した。
押さえを失った奴の体液がとろりとナカから溢れそうになり、
「ぁっ……」
と鼻にかかった声を漏らしてしまったのが気恥ずかしい。
「くっ、……貴様、何者だっ!? ただの人間とは思えんっ!」
たった一人で魔王城へ攻め込み、魔王である我を抱くなどどう考えても肝が据わりすぎている。
魔王を前にしたら普通はもっと恐れおののくものだろう。
「んー? 普通の人間だよ。最初に言った通り異世界から来たけど。前の世界じゃニホンっていう国でホストっていう仕事をしていたんだ」
リヒトはズボンを穿き直して、ベルトを整えた。
「……ニホン? ホスト?」
「ああそうか、海外にはホストクラブがないって客が言ってたっけ。えっとねぇ、ホストっていうのは酒場で働いてる人、的な?」
奴はニコニコ笑みを浮かべながら首を傾げた。
静かだった魔王城の中が騒がしくなってきた。手下たちが加勢しに来たのだろう。
「これ返してもらうけど。じゃあね」
偽物とは疑いもせずテーブルの上に置かれた首飾りを持って奴は部屋から出て行った。手下たちがそれを追う音がした。
我は短くなったマントを肩から外して丸裸の腰に巻き付け、隠し扉の中の本物の魔石の首飾りを手に取った。
そして魔王の間の隠し階段をよろよろと上がって塔の上の自分の寝室へ向かった。
窓に寄りかかって、来た時と同様にトラップを避けて帰って行くリヒトの姿を見えなくなるまでずっとそこから見ていた。
「返して、は我のセリフだというのに……」
寿命の短い人間どもはすぐに歴史を忘れる。
不毛の地である魔界から豊かさを求めて移住してきた魔族たちが穏やかに暮らしていたこの地に、人間どもが突然攻め込んできたのはほんの100年程前の話だ。
我の父である先代の魔王サタンを殺し我々の領土を奪い、「サムガリア王国」と名乗って国を作った。
この首飾りだってその時に人間どもが我らから奪って行った我ら魔族の宝である。それをどうして「返して」だなんて言えるのか。
人間はいつだって魔族を悪、自分たちを正義だと一方的に決めつけている。
「フン、人間など大嫌いだっ」
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