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元S級冒険者教師の恥ずかしい秘密
3.解決の糸口☆
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俺は子供の頃からこの小さなペニスがコンプレックスだった。
冒険者学校の学生だった頃は同級生にそのことをからかわれて恥ずかしい思いをしたこともあった。
だから性器が小さいことを理由にいじめられていたマシューを庇ったんだ。
俺はコンプレックスをばねにS級冒険者にまで上り詰めた。
まじめで勉強熱心なマシューの姿が子供の頃の自分と重なった。
「はあ、どうしよう……」
陰部を露出していたら俺の下腹部にドキドキと熱が渦巻き出した。
教師の仕事は何かと忙しくて、ここのところ抜いていなかった。
現実逃避したくて、俺は極小サイズの自身を指先ではじいた。
敏感なそれはピクッと震えてツンと上を向いた。
それを親指と人差し指で摘まみ、クニクニと刺激を加える。
「……んっ、……っ」
普通、男がオナニーするときって、天を向く大きな肉棒をしっかりと掴んで上下にシコシコとするだろうけど、俺のペニスには握れるほどの太さもなければ、上下にスライドするほどの長さもない。
指先をクニクニとマッサージするように細かく動かしていると、次第に射精感が込み上げてきて小さな屹立はピクピク震えた。小さい上に耐久性もない。
「んっ……、はぁっ」
俺は慌てて枕元のティッシュをザッと引き抜いて股間を包んだ。
ああ、イクッ……!
「……っ、んんっ」
体を強張らせ、ぴゅぴゅっ、どぴゅぴゅっ……とティッシュへ熱を吐き出した。
はあ、はあっ、はあ……、はぁっ……、天井を見ながらドクドク脈打つ心臓を落ち着かせると、痺れるほどの気持ちよさでマヒしていた脳が急に冴え冴えとしてきて、現実を思い出させた。
「……フン」
この滑稽なオナニーがあまりに虚しくて、片手で目元を覆い、俺は自分自身に失笑した。
***
いつも休日は家へ持ち帰った仕事を片付けて過ごすことが多いのだが、今日は何も手につかない。
明日の朝、俺はクラスの生徒たちに自分の性器を見せる約束をしてしまった。
こんな粗末なペニスを見せるぐらいなら、いっそのこと教師の仕事を退職してしまおうか。
一時的に無職にはなるが、俺は元S級冒険者だ。まだ若いし今からまた冒険者に戻っても十分活躍できるだろう。
そうすれば明日から学校へ行かなくて済む。切羽詰まった俺はそんなことまで考えていた。
……でもそんなことをしたらマシューはどうなるか。
きっとジェイコブにズボンを脱がされて、みんなの前で恥ずかしい思いをすることになるだろう。
もう学校へ行けなくなってしまうかもしれない。
マシューの家は母子家庭で、彼は奨学金を借りて学校へ通っており、立派な冒険者になって母親へ孝行しようと一生懸命に勉強しているというのに……。
いくら考えても俺にはこの危機的状況を脱するためのいい考えは何も浮かばなかった。
困り果てて、俺は教会の神父へ相談しようと町へ出かけた。
広場ではマーケットが開催されていて、祝日ということもあり多くの人で賑わっていた。
「あら見て、フランシス様よ。今日もかっこいいわ」
すれ違った女性たちが俺を見て囁いた。
「はは、どうも」
俺が愛想よく微笑みかけると、彼女たちはきゃあきゃあと歓声を上げた。
「まだ独身で彼女もいらっしゃらないって」
「じゃあチャンスあるかしら……」
今までは女性からこういう反応をされることが多かったが、俺の性器の話が町中の噂と鳴ったらきっと女性たちは俺をあざ笑うようになるだろう。
人混みの中で俺は偶然、若い女性同士のこんな会話を耳にした。
「ねえ、知ってる? AAカップのロレーヌが突然メロンみたいな巨乳になって店一番の人気の娼婦になったって話」
「えっ、あのろくにお客を取れないぺったんこ貧乳のロレーヌが?」
「そう、別人みたいに大きな胸になってるのよ」
「信じられないわ。下着に分厚いパットでも入れてるんじゃない?」
「いいえ、それが違うのよ。私たち娼婦がそんなことしたって裸になればバレるじゃない。正真正銘の巨乳になったの」
話していたのは、通りに面したカフェの外の席に座ってお茶をしている巻き髪の化粧の濃い女性二人組だった。
「でもどうやったのかしら? 体の一部の大きさを変えるなんて、そんなことできるわけがないわ」
「魔女のレベッカに頼んだんじゃないかって噂よ。彼女ならその手の類の魔法はお手の物ですもの」
「魔女のレベッカ……?」
「知らないの? 街外れで性具店をやっている魔法使いのおばあさんよ。性的なことに関する魔法に精通していることで有名な人よ」
俺は飛びあがりたい気持ちだった。
ペチャパイを巨乳にできるのなら、俺の粗チンを巨根にできるはずだ!
魔女のレベッカ……俺の運命をこの人に賭けるしかない。
そう決意して俺は街外れへ走り出した。
冒険者学校の学生だった頃は同級生にそのことをからかわれて恥ずかしい思いをしたこともあった。
だから性器が小さいことを理由にいじめられていたマシューを庇ったんだ。
俺はコンプレックスをばねにS級冒険者にまで上り詰めた。
まじめで勉強熱心なマシューの姿が子供の頃の自分と重なった。
「はあ、どうしよう……」
陰部を露出していたら俺の下腹部にドキドキと熱が渦巻き出した。
教師の仕事は何かと忙しくて、ここのところ抜いていなかった。
現実逃避したくて、俺は極小サイズの自身を指先ではじいた。
敏感なそれはピクッと震えてツンと上を向いた。
それを親指と人差し指で摘まみ、クニクニと刺激を加える。
「……んっ、……っ」
普通、男がオナニーするときって、天を向く大きな肉棒をしっかりと掴んで上下にシコシコとするだろうけど、俺のペニスには握れるほどの太さもなければ、上下にスライドするほどの長さもない。
指先をクニクニとマッサージするように細かく動かしていると、次第に射精感が込み上げてきて小さな屹立はピクピク震えた。小さい上に耐久性もない。
「んっ……、はぁっ」
俺は慌てて枕元のティッシュをザッと引き抜いて股間を包んだ。
ああ、イクッ……!
「……っ、んんっ」
体を強張らせ、ぴゅぴゅっ、どぴゅぴゅっ……とティッシュへ熱を吐き出した。
はあ、はあっ、はあ……、はぁっ……、天井を見ながらドクドク脈打つ心臓を落ち着かせると、痺れるほどの気持ちよさでマヒしていた脳が急に冴え冴えとしてきて、現実を思い出させた。
「……フン」
この滑稽なオナニーがあまりに虚しくて、片手で目元を覆い、俺は自分自身に失笑した。
***
いつも休日は家へ持ち帰った仕事を片付けて過ごすことが多いのだが、今日は何も手につかない。
明日の朝、俺はクラスの生徒たちに自分の性器を見せる約束をしてしまった。
こんな粗末なペニスを見せるぐらいなら、いっそのこと教師の仕事を退職してしまおうか。
一時的に無職にはなるが、俺は元S級冒険者だ。まだ若いし今からまた冒険者に戻っても十分活躍できるだろう。
そうすれば明日から学校へ行かなくて済む。切羽詰まった俺はそんなことまで考えていた。
……でもそんなことをしたらマシューはどうなるか。
きっとジェイコブにズボンを脱がされて、みんなの前で恥ずかしい思いをすることになるだろう。
もう学校へ行けなくなってしまうかもしれない。
マシューの家は母子家庭で、彼は奨学金を借りて学校へ通っており、立派な冒険者になって母親へ孝行しようと一生懸命に勉強しているというのに……。
いくら考えても俺にはこの危機的状況を脱するためのいい考えは何も浮かばなかった。
困り果てて、俺は教会の神父へ相談しようと町へ出かけた。
広場ではマーケットが開催されていて、祝日ということもあり多くの人で賑わっていた。
「あら見て、フランシス様よ。今日もかっこいいわ」
すれ違った女性たちが俺を見て囁いた。
「はは、どうも」
俺が愛想よく微笑みかけると、彼女たちはきゃあきゃあと歓声を上げた。
「まだ独身で彼女もいらっしゃらないって」
「じゃあチャンスあるかしら……」
今までは女性からこういう反応をされることが多かったが、俺の性器の話が町中の噂と鳴ったらきっと女性たちは俺をあざ笑うようになるだろう。
人混みの中で俺は偶然、若い女性同士のこんな会話を耳にした。
「ねえ、知ってる? AAカップのロレーヌが突然メロンみたいな巨乳になって店一番の人気の娼婦になったって話」
「えっ、あのろくにお客を取れないぺったんこ貧乳のロレーヌが?」
「そう、別人みたいに大きな胸になってるのよ」
「信じられないわ。下着に分厚いパットでも入れてるんじゃない?」
「いいえ、それが違うのよ。私たち娼婦がそんなことしたって裸になればバレるじゃない。正真正銘の巨乳になったの」
話していたのは、通りに面したカフェの外の席に座ってお茶をしている巻き髪の化粧の濃い女性二人組だった。
「でもどうやったのかしら? 体の一部の大きさを変えるなんて、そんなことできるわけがないわ」
「魔女のレベッカに頼んだんじゃないかって噂よ。彼女ならその手の類の魔法はお手の物ですもの」
「魔女のレベッカ……?」
「知らないの? 街外れで性具店をやっている魔法使いのおばあさんよ。性的なことに関する魔法に精通していることで有名な人よ」
俺は飛びあがりたい気持ちだった。
ペチャパイを巨乳にできるのなら、俺の粗チンを巨根にできるはずだ!
魔女のレベッカ……俺の運命をこの人に賭けるしかない。
そう決意して俺は街外れへ走り出した。
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