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第五章 俺の気持ちは重すぎて(麗夜side)

28.何度目かの甘イキ※

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 蒼が上下に動くたび、キシ、キシ、キシ、キシ、キシ……とベッドのスプリングが小さな音を立てている。ぽかんと開いた口で彼ははあ、はあ、息を吸い、俺の性器を抜き差ししている。

 外はまだ明るいけど、性能のいい遮光カーテンの閉まった暗い部屋の中で間接照明の柔らかな光に照らされた蒼の肉体はいつもに増して美しい。おまけに律動に合わせて先走りを垂らす彼の屹立もぷるぷると揺れ動いていた。
 俺はもうその光景を目に焼き付け、すぐにでもイってしまいそうなのをこらえることだけで精一杯だった。

「んっ……、はぁあっ……」
 彼が俺のモノを根元まで挿入すると、彼のペニスの根元に取り付けたままの会陰マッサージ器がグッと押しつけられて彼は甘い声を上げて身もだえていた。そして同時に彼の肉壺がキュウウと俺のモノを締め上げた。
「ん、……ぁはあぁっ、んはぁっ……」
 感じすぎて意識が朦朧となりつつある蒼の手を取り、両手の指と指をしっかりと絡めた恋人つなぎにして、動きやすいように彼の体を支えていてやった。

 ぬちゅっ、……クチュッ、……チュパンッ、……チュパンッ。
 快感を求めて蒼は腰を振り続けるが、不慣れでぎこちないその腰の振り方ではなかなか絶頂出来ずにいた。
 彼が腰を振る様子をこのままいつまでも見ていたい気もしたが、俺は繋いでいた手を解いて彼の腰へ手を回して、彼を下から突き上げた。

「ああっ……」
 甘い声を上げ、俺の胸へ寄りかかった蒼を抱きしめて、俺はチュパンッ、チュパンッ、チュパンッと荒々しく彼の最奥を責め立てた。

「はぁんっ……だめっ、そんなっ、はげしっ……」
 彼は悲鳴のような声を上げてガクガク震えた。俺を激しく締め上げながら甘イキしたのだ。玩具を固定するための輪で陰茎の根元を締め上げられている彼は射精することができないのだ。
「ンッ……」
 あまりのきつい締め付けに俺もたまらず背筋を震え上がらせたが、どうにか耐えた。

 蒼は息を荒げ口角から唾液を垂らし涙の滲んだ顔で俺に訴えた。
「ああっ、もう、外してくださいっ、おかしくなりそうですっ」
 もっと早く外してと言えばいいものを、テスターの仕事だからと我慢していたんだろう。まったくまじめなんだから、と感心しながら俺は彼のペニスに装着していた玩具を外した。

 自由になった彼の肉棒は鈴口をパクパクさせピクピク痙攣していた。
 俺は彼の腰を掴んで再びパンパン、パンパンと容赦なく彼を突き上げた。グボグボグボグボと結合部からあられもない音が上がる。

「あっ、はあ、ああああっ……」
 ぎゅうう……と肉癖を締め上げて彼が大量の白濁を勢いよく飛ばすのを見て、俺も彼のナカに思い切り体液を放った。
 蒼、愛してる……と彼の耳へ呟きたいけど、その言葉を飲み込んで、彼の耳のふちへ唇を寄せて甘噛みした。
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