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第一章 今日中に契約を取ってこないとクビだ! (蒼side)
5.脱がされて……※
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ギラッとした目で見つめられて僕は息を呑んだ。
顔が近づいて香水なのかフワッといい匂いが鼻をかすめる。僕は身長178cmだけど、藤崎社長は僕と同じぐらいかわずかに高いみたいだ。
あごを掴まれた、と思ったら唇を重ねられた。
うそ、キスされてる……!? どうして?
ちゅっ、ちゅぷ、……れろっ……。
彼は僕の固く閉ざした唇を吸い、舐め上げた。
こういうことに慣れていない僕は驚きのあまり何もできずに固まっていた。
社長の長くてきれいな指先が僕の服を脱がしていく。
「な、なんで脱がしているんですかっ?」
僕は激しく動揺していたが、どうにか社長の胸を押して唇を離した。
「なんでって……」
これまで優しく微笑んでいた彼が切れ長な目で僕を睨みつけた。
「君はうちの製品の愛用者なんだよね? ……まさかウォーターサーバーを契約させたいがために調子のいいことを言って俺を騙したっていうじゃないでしょ?」
「ち、違うんです」
嘘をついて社長を騙そうなんてつもりはなかった。契約が取れなければクビになるところだったから、苦し紛れに多少のリップサービスをしたつもりだったけど……。
「違う? そっか、じゃあ照れてるだけなんだね」
彼はクスッと笑った。
「君の方から誘ったんだから……」
誘った? 何のこと!?
戸惑っている間に僕は脱がされたワイシャツで後ろ手を縛られてしまった。むき出しの胸板を藤崎社長の手が撫でる。
なんだかよくわからないけど、彼を怒らせて契約をなかったことにされてしまったら困る。手を拘束されていて抵抗できないし、もう大人しくしているしかない。
長い指が僕の乳輪のふちをくるりとなぞった。
「ッんあっ……」
僕は変な声を出してしまった恥ずかしさに顔を熱くさせてうつむいた。
もう勘弁してほしいのに、社長の指はくるくると両胸の先で円を描き、指先でピンピンと尖りを弾いた。
「あっ……、もう、やめてください」
僕は性的なことにものすごく疎い。
学生時代に両親を事故で亡くしてから、僕は生きるのに必死だった。大学を卒業して社会に出て半年、両親が叔父にしたままだという借金の返済と大学の奨学金の返済、アパートの家賃と生活費に給料は消えて、恋をする余裕なんてなかったのだ。
こんなことされるのは初めてだから、たったこれだけの刺激で股間に熱が渦巻いてしまう。
「ふふ、可愛い……」
社長は僕の硬くなり始めたペニスをズボンの上から撫でた。
「んっ……」
再び僕の唇を啄みながら、器用な手つきで僕のベルトを外してズボンを下ろし、そして唇を離すのと同時に僕の下着を擦り下ろした。
「ちょ、ちょっとっ」
ムクムクと上を向きかけている性器が晒されて、僕は恥ずかしくてたまらなかった。隠したいのに両手は背後で縛られているから何もできない。
「ずいぶん感じやすいんだね」
クスッと笑って、彼は僕をベッドへ仰向けに寝かせ、ズボンと下着を抜き取った。
何をされるんだろう……。僕はドキドキして仕方がなかった。でも、不思議と嫌という気持ちはない。
足をM字に開かされ、彼の視線が僕の恥ずかしい部分へ注がれる。恥ずかしさに目を泳がせて耐えていると、ぬるりとしたものが双丘の奥の蕾をかすめた。こんな場所へ触れるなんて信じられない。
「……ッひゃっ!」
「可愛い声」
彼がうっとりと色っぽい声で呟き、グッと押し当てられた彼の指の先が僕のナカへ入り込んだ。
「や、やだっ……」
僕は異物感に悲鳴みたいな声を上げた。
顔が近づいて香水なのかフワッといい匂いが鼻をかすめる。僕は身長178cmだけど、藤崎社長は僕と同じぐらいかわずかに高いみたいだ。
あごを掴まれた、と思ったら唇を重ねられた。
うそ、キスされてる……!? どうして?
ちゅっ、ちゅぷ、……れろっ……。
彼は僕の固く閉ざした唇を吸い、舐め上げた。
こういうことに慣れていない僕は驚きのあまり何もできずに固まっていた。
社長の長くてきれいな指先が僕の服を脱がしていく。
「な、なんで脱がしているんですかっ?」
僕は激しく動揺していたが、どうにか社長の胸を押して唇を離した。
「なんでって……」
これまで優しく微笑んでいた彼が切れ長な目で僕を睨みつけた。
「君はうちの製品の愛用者なんだよね? ……まさかウォーターサーバーを契約させたいがために調子のいいことを言って俺を騙したっていうじゃないでしょ?」
「ち、違うんです」
嘘をついて社長を騙そうなんてつもりはなかった。契約が取れなければクビになるところだったから、苦し紛れに多少のリップサービスをしたつもりだったけど……。
「違う? そっか、じゃあ照れてるだけなんだね」
彼はクスッと笑った。
「君の方から誘ったんだから……」
誘った? 何のこと!?
戸惑っている間に僕は脱がされたワイシャツで後ろ手を縛られてしまった。むき出しの胸板を藤崎社長の手が撫でる。
なんだかよくわからないけど、彼を怒らせて契約をなかったことにされてしまったら困る。手を拘束されていて抵抗できないし、もう大人しくしているしかない。
長い指が僕の乳輪のふちをくるりとなぞった。
「ッんあっ……」
僕は変な声を出してしまった恥ずかしさに顔を熱くさせてうつむいた。
もう勘弁してほしいのに、社長の指はくるくると両胸の先で円を描き、指先でピンピンと尖りを弾いた。
「あっ……、もう、やめてください」
僕は性的なことにものすごく疎い。
学生時代に両親を事故で亡くしてから、僕は生きるのに必死だった。大学を卒業して社会に出て半年、両親が叔父にしたままだという借金の返済と大学の奨学金の返済、アパートの家賃と生活費に給料は消えて、恋をする余裕なんてなかったのだ。
こんなことされるのは初めてだから、たったこれだけの刺激で股間に熱が渦巻いてしまう。
「ふふ、可愛い……」
社長は僕の硬くなり始めたペニスをズボンの上から撫でた。
「んっ……」
再び僕の唇を啄みながら、器用な手つきで僕のベルトを外してズボンを下ろし、そして唇を離すのと同時に僕の下着を擦り下ろした。
「ちょ、ちょっとっ」
ムクムクと上を向きかけている性器が晒されて、僕は恥ずかしくてたまらなかった。隠したいのに両手は背後で縛られているから何もできない。
「ずいぶん感じやすいんだね」
クスッと笑って、彼は僕をベッドへ仰向けに寝かせ、ズボンと下着を抜き取った。
何をされるんだろう……。僕はドキドキして仕方がなかった。でも、不思議と嫌という気持ちはない。
足をM字に開かされ、彼の視線が僕の恥ずかしい部分へ注がれる。恥ずかしさに目を泳がせて耐えていると、ぬるりとしたものが双丘の奥の蕾をかすめた。こんな場所へ触れるなんて信じられない。
「……ッひゃっ!」
「可愛い声」
彼がうっとりと色っぽい声で呟き、グッと押し当てられた彼の指の先が僕のナカへ入り込んだ。
「や、やだっ……」
僕は異物感に悲鳴みたいな声を上げた。
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