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第五章 通じ合った想い(朋美side)

22.優しい彼※

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 彼の手が私の手に添えられて、ゆっくりと上下に擦る動きを促される。
「んっ、……すごく、気持ちいい……」
 ほとんど吐息みたいな声でうっとりと呟く彼に、私の胸はドクンと高鳴った。

 ゆるゆると上下する私の手の動きを彼はしばらく堪能していたが、少しすると私の手を解放し、視線を絡めたまま私を抱きしめる体勢に戻った。
 愛おしそうに私の唇を吸い、微笑んでいる。

 私に対して強引なことをする気は全くないのだろう。
「……もっと、続きを……」
 私の方がじれったくなってそう催促した。
 さっき彼の指でほぐされた秘部が疼きっぱなしだ。

「えっ……、いいんですか……?」
 彼は目を泳がせた。
 しまった、ガツガツしている女だと思われてしまっただろうか……。
 私が顔を熱くしていると彼はベッドサイドの引き出しからコンドームを取り出して、パッケージを破り、蛍光色の薄い膜を自身の猛りに被せた。

 優しく私を仰向けに寝かせて、足を開くと、ぬるりと濡れた場所へ硬い先端を押し当てた。彼は私の表情をじっくり見ながら、ぐっと腰を進めた。
「……ッあっ、あはぁあっ!」
 ずぷぷ……と大きく腫れた彼の先が入り込む衝撃と圧迫感に私は声を上げた。とろとろにほぐされているそこは痛みを感じないどころか、痺れるほど気持ちがいい。

 ああ、私の体はこの快感を待っていたんだと思った。
 もっと奥まで彼を引き込もうと私のそこは、きゅうう……と彼のモノを締め上げる。彼はビクッと肩を震わせた。
「ッン……、大丈夫? 痛くないですか?」
 私はフルフルと首を横に振った。
「蓮くんは……?」
「僕は、めちゃくちゃ気持ちいいです……。でも、僕だけ気持ちよくなっても仕方ないじゃないですか」
 なんで蓮くんってこんなにも私を大事にしてくれるんだろう……。
 そんな彼だからこそ、私も彼が気持ちよくなることをもっとしてあげたいと思った。

 彼はぐぐ……っと腰を進めた。
 大きな肉棒が閉ざされた肉癖をかき分けて押し入ってくる快感に私は声をこらえきれない。
「あはぁっ……」
 優しくて大好きな蓮くんの肩へ腕を回してキスをねだった。

 ちゅっ……、っちゅ、……くちゅ。
 彼の温かくて柔らかな私の唇を割ってぬちゅっと口内へ侵入した。
 彼の舌先は私の唇の内側の柔らかな粘膜を慎重に探索するように愛撫し、私の舌先をぬるりと擦った。

 私はドキドキしているだけでどうすればいいかわからず、ただ彼の舌の感触に酔っていた。
 彼はキスしながら、ゆるゆると腰を前後に振り始めた。
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