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第十三章 現実逃避のバカンス
121.帰りの船はない※
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「シュライフェ様っ……」
屈辱のヨガが終わり、俺を押さえつけていた島民の男たちから解放されると、すぐにルークが駆けつけてきた。
「ご無事ですか」
「……っ、無事なものかっ!」
俺は力なく砂浜にうずくまり、開かれていた足を閉じた。めくれていた布切れを正して散々人に見られた性器を隠した。怒りと悔しさでめまいがしている。
目の前の砂の上には水のしみ込んだ跡が残っている。
「……くそっ……」
涙が出てきそうなほどの悔しさにこぶしを握り締めた。味わったことのないほどの屈辱を受けて、俺の頭はどうにかなってしまいそうだった。
俺はルークを睨んだ。
「貴様っ、なぜ俺をこんなおかしな島に連れてきたっ!」
何かに当たり散らさずにはいられなかった。
「この島にシュライフェ様をお連れしたのは、ライア様に勧められたからです」
「何だって!?」
あのライアの提案か。それなら納得がいく。真面目なルークが選んだにしては妙だとは思っていたのだ。
「シュライフェ様がすっかりふさぎ込んでしまったことをライア様は心配されていて、心身を癒すためにこの島へ旅に出ることをアドバイスしてくれたのです」
「ああそうか。あいにく俺にとってこんないかれ狂った島は癒しでもなんでもない。今すぐ帰る、ただちに帰りの船を手配しろっ!」
何が癒しだ。大恥をかかされたじゃないか。こんな島に長居する気はなかった。
「それが……、来るときは船をチャーター出来ましたが、こちらから出る船はないのです。船は3日に一度やって来てすぐに引き返してしまうのでそれに乗って帰るよりほかにないのです」
「何だって!?」
「なにしろ時間を気にせずゆったりと癒しと健康を最優先に過ごすのがこの島のテーマですから、帰れるのは早くても3日後ですね」
ということはこの島に3日もいなければならないと言うのか。
「冗談じゃない! 本土に連絡を取って船を呼び寄せろ!」
「無理です、この島には電話すらないのですから」
くそっ……。俺は諦めて、力んでいた力を抜き、すとんと肩を落とした。
不意にルークの股間を見ると、イチモツが大きく腫れて力強く天を向いていた。小さな布が押し上げてほとんど前掛けの意味をなしていない。
「お前、なぜっ……」
見ているこっちが恥ずかしくなるほどバキバキだ。
「……申し訳ありません」
ルークは目元を赤らめて、素直に謝罪した。
「……っ♡」
怒りに震えていた頭がかあっと熱くなった。クリトリスが前掛けの中でトクンと震える。
俺の痴態を見て、こいつはこんなにも興奮していたというのか。
「お部屋へ戻りましょう、シュライフェ様」
ルークと二人でコテージへ向かって歩いた。
辺りは暗くなり、桟橋や建物がライトアップされていて美しい。
部屋に戻ったら、ルークに抱かれるのか……。想像して俺の女性器はキュンと疼いた。
屈辱のヨガが終わり、俺を押さえつけていた島民の男たちから解放されると、すぐにルークが駆けつけてきた。
「ご無事ですか」
「……っ、無事なものかっ!」
俺は力なく砂浜にうずくまり、開かれていた足を閉じた。めくれていた布切れを正して散々人に見られた性器を隠した。怒りと悔しさでめまいがしている。
目の前の砂の上には水のしみ込んだ跡が残っている。
「……くそっ……」
涙が出てきそうなほどの悔しさにこぶしを握り締めた。味わったことのないほどの屈辱を受けて、俺の頭はどうにかなってしまいそうだった。
俺はルークを睨んだ。
「貴様っ、なぜ俺をこんなおかしな島に連れてきたっ!」
何かに当たり散らさずにはいられなかった。
「この島にシュライフェ様をお連れしたのは、ライア様に勧められたからです」
「何だって!?」
あのライアの提案か。それなら納得がいく。真面目なルークが選んだにしては妙だとは思っていたのだ。
「シュライフェ様がすっかりふさぎ込んでしまったことをライア様は心配されていて、心身を癒すためにこの島へ旅に出ることをアドバイスしてくれたのです」
「ああそうか。あいにく俺にとってこんないかれ狂った島は癒しでもなんでもない。今すぐ帰る、ただちに帰りの船を手配しろっ!」
何が癒しだ。大恥をかかされたじゃないか。こんな島に長居する気はなかった。
「それが……、来るときは船をチャーター出来ましたが、こちらから出る船はないのです。船は3日に一度やって来てすぐに引き返してしまうのでそれに乗って帰るよりほかにないのです」
「何だって!?」
「なにしろ時間を気にせずゆったりと癒しと健康を最優先に過ごすのがこの島のテーマですから、帰れるのは早くても3日後ですね」
ということはこの島に3日もいなければならないと言うのか。
「冗談じゃない! 本土に連絡を取って船を呼び寄せろ!」
「無理です、この島には電話すらないのですから」
くそっ……。俺は諦めて、力んでいた力を抜き、すとんと肩を落とした。
不意にルークの股間を見ると、イチモツが大きく腫れて力強く天を向いていた。小さな布が押し上げてほとんど前掛けの意味をなしていない。
「お前、なぜっ……」
見ているこっちが恥ずかしくなるほどバキバキだ。
「……申し訳ありません」
ルークは目元を赤らめて、素直に謝罪した。
「……っ♡」
怒りに震えていた頭がかあっと熱くなった。クリトリスが前掛けの中でトクンと震える。
俺の痴態を見て、こいつはこんなにも興奮していたというのか。
「お部屋へ戻りましょう、シュライフェ様」
ルークと二人でコテージへ向かって歩いた。
辺りは暗くなり、桟橋や建物がライトアップされていて美しい。
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