116 / 142
第十三章 現実逃避のバカンス
116.最上級の癒しの島※
しおりを挟む
ずいぶんと長い時間眠ってしまったようだ。目が覚めてデッキに出ると、夕焼けがまぶしかった。
「もう間もなく到着します」
ルークは荷物をまとめて船を降りるための支度をしていた。
目の前の小さな島の船着場に船は向かっていた。
「ようこそ、最上級の癒しの楽園へ」
島民の男たちが歓迎してくれているが、その格好に愕然とした。丸裸に10センチ四方程度の小さな布切れの前掛け一枚で局部を隠しているだけなのだ。しかもその薄っぺらい布は海辺の風にひらひらとたなびいて、彼らのイチモツがちらちらと見えているのだが、それを気にするそぶりも見せない。
俺が呆気に取られて男たちの股間の前掛けを眺めていると、島民が俺とルークに自分たちが身につけているものと同じ前掛けを差し出した。
「どうぞ我々と同じものにお着替えください」
「えっ……」
「ありがとうございます」
ルークは丁寧に礼を言って受け取った。
「さあ、シュライフェ様、着替えましょうか」
「これを着ろだと!? 冗談じゃないっ!」
そんな格好をしたら俺の女性器が人々に見られてしまうではないか。
「この島は癒しと健康の最高級のリゾートですから、教育の徹底された島民とお忍びで訪れる各国のVIPしかおりません。プライバシーは守られていますからご安心ください」
「だがっ……」
プライバシーの保証があるとはいえ、あそこを見られるなんて絶対に嫌だ。
困っているルークを見かねて、島民が答えた。
「本来、人間は丸裸で生活する生き物なのです。下着や衣服で一番大事な部分を覆い隠していては、この島の癒しのパワーを十分に得ることができませんので、どうか恥じらわず……」
「契約書に同意のサインをしてこの島へ来たからには、誰であろうと癒されて帰ってもらわないと困るのです」
「俺は同意のサインなどしていないっ!」
「そちらの従者の方が代筆しております。当日のキャンセルは受け付けておりません。……そちらに着替えるのがどうしても嫌となると、丸裸にしてはりつけにするしかないですね」
王太子であるこの俺に向かって、なんと無礼な……っ! 苛立ちを覚えたが、島民の口ぶりからしてどうやらこの島では利用客の身分など関係がないようだ。
「丸裸ではりつけは困るっ……」
仕方なく俺はここでのルールに従うことにした。ルークと共に草むらへ入って、衣服を脱いだ。10センチ四方の布切れの右上と左上に紐がついていて、島民たちがそうしていたように腰の後ろで結んだ。
「これではほとんど意味がないじゃないかっ……」
股の間を風が抜けてすーすーする。
この俺が、屋外でこんな恥ずかしい格好をするなんて……。
ルークの股間に目をやると萎えているというのに立派なそこは布をふっくらと押し上げていた。
「……っ……♡」
思わずゴクッと喉が鳴ってしまい、慌てて目を背けた。
布の中で俺のクリトリスがピクンと震えあがる。
「もう間もなく到着します」
ルークは荷物をまとめて船を降りるための支度をしていた。
目の前の小さな島の船着場に船は向かっていた。
「ようこそ、最上級の癒しの楽園へ」
島民の男たちが歓迎してくれているが、その格好に愕然とした。丸裸に10センチ四方程度の小さな布切れの前掛け一枚で局部を隠しているだけなのだ。しかもその薄っぺらい布は海辺の風にひらひらとたなびいて、彼らのイチモツがちらちらと見えているのだが、それを気にするそぶりも見せない。
俺が呆気に取られて男たちの股間の前掛けを眺めていると、島民が俺とルークに自分たちが身につけているものと同じ前掛けを差し出した。
「どうぞ我々と同じものにお着替えください」
「えっ……」
「ありがとうございます」
ルークは丁寧に礼を言って受け取った。
「さあ、シュライフェ様、着替えましょうか」
「これを着ろだと!? 冗談じゃないっ!」
そんな格好をしたら俺の女性器が人々に見られてしまうではないか。
「この島は癒しと健康の最高級のリゾートですから、教育の徹底された島民とお忍びで訪れる各国のVIPしかおりません。プライバシーは守られていますからご安心ください」
「だがっ……」
プライバシーの保証があるとはいえ、あそこを見られるなんて絶対に嫌だ。
困っているルークを見かねて、島民が答えた。
「本来、人間は丸裸で生活する生き物なのです。下着や衣服で一番大事な部分を覆い隠していては、この島の癒しのパワーを十分に得ることができませんので、どうか恥じらわず……」
「契約書に同意のサインをしてこの島へ来たからには、誰であろうと癒されて帰ってもらわないと困るのです」
「俺は同意のサインなどしていないっ!」
「そちらの従者の方が代筆しております。当日のキャンセルは受け付けておりません。……そちらに着替えるのがどうしても嫌となると、丸裸にしてはりつけにするしかないですね」
王太子であるこの俺に向かって、なんと無礼な……っ! 苛立ちを覚えたが、島民の口ぶりからしてどうやらこの島では利用客の身分など関係がないようだ。
「丸裸ではりつけは困るっ……」
仕方なく俺はここでのルールに従うことにした。ルークと共に草むらへ入って、衣服を脱いだ。10センチ四方の布切れの右上と左上に紐がついていて、島民たちがそうしていたように腰の後ろで結んだ。
「これではほとんど意味がないじゃないかっ……」
股の間を風が抜けてすーすーする。
この俺が、屋外でこんな恥ずかしい格好をするなんて……。
ルークの股間に目をやると萎えているというのに立派なそこは布をふっくらと押し上げていた。
「……っ……♡」
思わずゴクッと喉が鳴ってしまい、慌てて目を背けた。
布の中で俺のクリトリスがピクンと震えあがる。
70
お気に入りに追加
400
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる