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第十二章 本音の薬

107.這いまわる舌※

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 ぬちゅぬちゅ、ぺちょぺちょ舐めしゃぶったり、じゅるじゅるとはしたない音を立てて愛液を吸ったりしているルークが、すんすんと鼻や口で息を大きく吸い込んでいるのを感じる。うっとりとにおいを堪能している様子だ。
 そんな場所を嗅がれるなんて……。

 や、やめろっ……と怒鳴りつけて、蹴飛ばしてやりたいのに、俺の口は思うように動かない。
 代わりにルークを見つめたまま、甘い喘ぎが口から漏れてしまう。
「……あはぁあん♡♡ き、気持ちいいっ♡♡」

 さっきから俺の意思とは関係なく口から言葉が出てしまっているが、それは嘘でも何でもなくて、俺が心で思ったことだ。普段は人一倍強い見栄やプライドで隠してしまう俺の本音が口から素直に出てしまっているのだ。これは嘘なんかよりもよっぽどたちが悪いぞと俺は冷や汗をかいた。

 いつになく正直な感想を口にした俺に気をよくしたルークは俺の膣口へ舌をねじ込んだ。

「ひああっ……♡♡♡」
 熱くて柔らかな舌先がぬるりと膣のナカへ入り込んで、入口付近の内側をぬるぬると這いまわる。

「あはあぁあっ……♡♡」
 腰を仰け反り、叫んでしまう。その拍子に締まった膣がルークの舌をキュンキュン締め上げ、勃起しているクリトリスがビクビク震えてしまう。

 気持ち良すぎておかしくなりそうだった。
 もうやめてくれっ、と叫びたいのに、口からは甘ったるい吐息と喘ぎしか出ない。
「……あはぁん♡」

 足でルークを退かそうと思っても、あまりに強烈な快感にとろけた腰にはもう力が入らない。
 入り口付近の内側をぬるぬると這っていたルークの舌先が、ぐっと深く突き刺さった。
「ひうぅぅ……♡♡」

 舌がうねうねと動きながら肉癖をかきわけて奥へ奥へと進んでいく感触に俺は悲鳴のような声を上げた。
 俺がやめろと言わないから、ルークの愛撫はエスカレートする一方だ。

 突き入れた舌が今度はゆっくり引き抜かれた。
「んんっ……♡」

 やっと出ていくと安堵したのも束の間、入口付近ギリギリのところまで抜かれた舌が、再びズチュンと奥まで入り込んだ。

「……ッああっ♡♡」
 俺は背中を弓のように反らせて、天井を見つめた。

 ペニスに比べれば大きくも太くもない舌先なのに、うねうね、ぬるぬる巧みに動いてたまらないのだ。
 おまけに局部に触れるほどルークの顔が近いのも俺の羞恥を煽る。

 腫れあがった陰核が恥ずかしいほど反り返って快感に震えている様子がルークからは丸見えだろう。とめどなく溢れる愛液もじゅるじゅるしゃぶられて、俺はやめろとも言えないでただ喘ぐことしかできないでいる。

「あはぁん♡ ……舌、気持ちいい♡♡」
 抜き差しを繰り返されて俺のそこはこれ以上ないほどとろとろにとろけている。気持ちいいのは本当だ。
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