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第十一章 鏡の秘密

91.興奮などしていないっ!※

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「ところでシュライフェ様はなぜ私の部屋に?」
 ルークに聞かれて、俺はギクッと肩を震わせた。

 普段なら絶対に来ないのだから怪しまれて当然だ。
 もちろん、あの張型を探しに来たとは言えない……。

 パジャマのズボンの中で俺の勃起したピーナッツ大のクリトリスがピクンと震えた。それを見透かしたように、ルークが俺のパジャマの股間を眺めてフッと笑みを浮かべた。
 薄暗い部屋の中でズボンの生地がわずかに膨らんでいることなんて見えないだろうとは思うが。

「興奮して眠れないのですね?」
 言い当てられて俺の顔は火が出そうなほど熱くなった。

「ち、違うっ……」
 今まで散々オナニーを見られていたのだ。ここでそうだと答えれば俺はまるでドスケベな変態みたいじゃないか。

「俺は興奮などしていないっ!」
 プライドを守るため、ムキになって反論した。
 本当はムラムラしてたまらない。陰核をツンツンに尖らせて膣口から汁を滴らせてこれ以上ないほど興奮している。しかし暗がりの中でそれが見えるはずもないだろうと高をくくっていた。

「そうですか? 女性器が興奮に濡れているにおいがするのですが……」
「……っ!」
 まさかにおいでバレるとは……!?

「お楽にして差し上げます。パジャマの下をお脱ぎください」

「興奮などしていないと言っているだろうっ!」
 取り繕うための言い訳も見つからず、俺はルークに怒りをぶつけた。

「無礼者目がっ、そこを退けっ!」
 扉の前に立っているルークを退かして部屋から出ていこうとしたが、ルークは俺を冷ややかな目で見つめたまま退こうとしない。

「退きません。私にはシュライフェ様をお守りする義務がありますので、このままお帰しするわけにはまいりません」
 部屋に戻った俺が激しい自慰行為に耽るとルークは思っているのだろう。その通りなのが余計に悔しくて、返す言葉が見つからない。

「興奮していないとおっしゃるのなら、パジャマのズボンを脱いで性器を見せてください」

「……くっ……」
 いつになく強い口調でそう言われ、引くに引けない。それに熱く疼く下腹部はこれ以上お預けに耐えられない。

 俺は観念してルークの見ている目の前でパジャマのズボンを脱いだ。足を揃えて立っている状態だというのに、勃起した2センチほどのクリトリスが割れ目から飛び出している。

「……っ♡」
 俺はなんて滑稽な姿を晒しているのだろうと、恥ずかしくなる。肉豆がびくっと震えると共に、熱いため息が漏れた。
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