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第九章 ミニスカパーティ

64.マロンクリップ※

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 着替えを終えるとルークが部屋へ戻って来た。
「よくお似合いです」
「くっ……、こんなものが似合っても、ちっとも嬉しくなどないっ!」

 俺は恥ずかしくてスカートのすそを引っ張った。ほとんど下半身丸出しなので、股がすうすうしてなんとも落ち着かない。こんな格好で人前に出なければならないだなんて、本当にどうかしている。

「そもそも丈が短すぎるんだっ!」
 スカートの生地には伸縮性はなく、いくら引っ張って太ももが隠せないどころか、スカートがずり落ちそうになるだけだった。

「会場では十分お気をつけください。足を開いて椅子に座ったり、しゃがんだりすれば簡単に中が見えてしまいますから」
「……言われなくても、わかっているっ!」

 ルークはポケットからアクセサリーケースのような小箱を取り出した。
「万が一見られた際に恥ずかしくないようにアクセサリーをつけるのがここ数年の流行だそうです。ペニスでしたら宝石のあしらわれたリングなどをつけるそうですが、シュライフェ様のためにこちらをご用意しました」

 箱の中には小さなクリップのようなものが入っていた。長く繊細な金チェーンの先に大ぶりなダイヤらしき宝石がぶら下がっている。

「失礼します」
 ルークは俺のスカートをたくし上げた。
「な、なにをっ……」

 抵抗する間もなく、ルークの指先が頂点に触れたかと思うと、クイっと包皮をめくった。弱々しい陰核が顔を出した。
「や、やめろっ!」
 俺の声を無視して、ルークは敏感な豆粒をクリップで挟んだ。

「んああっ……♡♡」
 痛くはないものの大事なそこをぎゅんと挟まれて、俺は声を上げてしまった。ルークが手を離すとチェーンに繋がったダイヤがぶら下がって、重さがクリップへかかった。クリトリスが甘く痺れ上がる。

「こ、こんなの、無理だっ♡ 外してくれっ♡♡」
「大丈夫です、イヤリングなどと同じですぐに慣れます」
 ルークは涼しい顔でスカートを整えた。

「もう時間ですので参りましょう」
 俺は急かされて仕方なく部屋を出た。
 しかし歩くたびに吊るされたダイヤが前後左右へ振り子のように揺れ、そのたび陰核がぎゅんぎゅんと引っ張られるのだ。

「んんっ♡♡ やっぱり、無理だ……、部屋へ戻って、外してくれっ」
 城を出る直前にルークに懇願したが、「もう時間がありませんので」と却下されてしまった。

 使用人たちに見送られ車に乗り込む際、俺はスカートの中を見られないように気をつけて慎重に足を運んだ。
 ミニスカート姿を恥じらう俺のことが微笑ましいという表情で、みなにこやかに見守ってくれていた。
「行ってらっしゃいませ」
「お気をつけて」
 俺も笑顔を浮かべて見送る城の者たちに手を振った。
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