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第八章 筆代わりに……
55.インクをつけて……※
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今にも切りかかられそうだというのに、魔女はのんびりとカップのお茶を飲んでいる。
「フン、騒々しい小僧めが……」
魔女が指先をこちらに向けただけで、俺が構えている剣の先がぐにゃりと曲がって、まるでおしゃれなストローのようにくるりと中間で円を描いてしまった。
「全く、礼儀がないのぉ。そんなものを人の家の中で振り回そうなんざ」
「……くっ……」
これではとてもでも使い物にならない。
「わしに用があるなら、口で言えばいいんじゃ」
口で言って伝わる相手だろうか……。
しかし他に手段はない。
「お、俺の性器を、……元に戻してくれっ!」
今更ながら、俺は軽く頭を下げて、お願いした。魔女が勝手に俺の性器を女性器にしたのだからどうして俺が戻してくれと頭を下げなければならないのか、と腹の奥では納得がいっていなかった。
先日の変な薬も木馬もきっとこの魔女の仕業だろうと思うのに。
「それが人にものを頼む態度か!?」
魔女は不機嫌そうにそう言いながらも、長い爪の指先で自分のあごを触り何か考えているようだった。
「フン、……まあ、いいじゃろう……」
魔女が指を差すと机の上の紙とインクの入った壺が浮かび上がり、俺の目の前の床に着地した。
「わしも鬼ではない、そこまで言うなら望むようにしてやる。ズボンを脱いでクリトリスにこのインクをつけて紙に願いを書くんじゃ」
「……っ!」
誰がそんな真似をするかっ! と怒鳴りたい気持ちをぐっとこらえる。
「ズボンの中でちょうど興奮して硬くなっておるじゃないか」
魔女はズボン越しに俺の陰核を透視したのか、股間を見てニヤニヤと笑った。
木を登ってくる際に、幹へ擦れて興奮したことがバレてしまったか……。うう、なんたる屈辱……。
「ははっ、王子は一人じゃ文字も書けぬのか? いいじゃろう、助手を召喚してやろう」
……助手?
魔女がすごい速さで床に魔法陣を描いて呪文を唱えると、光と共に現れた人物はルークだった。
「シュライフェ様っ!」
俺とルークは魔女が魔法で出した正方形の鉄格子で囲われた。
「な、なんだ!?」
「さあ、クリトリスで願いを書けっ、さもないと一生そこから出してやらんぞ」
ルークが見ている前で!? それでは余計に恥ずかしいじゃないか!
「シュライフェ様……、ここはとりあえず言うことを聞いてしまいましょう」
ルークはインクの壺を手にした。
「……っ」
「私がお手伝いしますので、さあ……」
こいつの言う通りだ。魔女の言うことを聞いてしまえばここから出られるし男性器に戻るのだから、さっさとしてしまえばいいのだ。
「わかった……」
覚悟を決めて、俺はルークの前でズボンを脱いだ。
毛のない女性器は足を開かなくても割れ目から皮が飛び出している。ピンクのクリトリスが興奮してツンツンに尖り包皮から頭を出しているので、ルークの目に容易に晒される。
「フン、騒々しい小僧めが……」
魔女が指先をこちらに向けただけで、俺が構えている剣の先がぐにゃりと曲がって、まるでおしゃれなストローのようにくるりと中間で円を描いてしまった。
「全く、礼儀がないのぉ。そんなものを人の家の中で振り回そうなんざ」
「……くっ……」
これではとてもでも使い物にならない。
「わしに用があるなら、口で言えばいいんじゃ」
口で言って伝わる相手だろうか……。
しかし他に手段はない。
「お、俺の性器を、……元に戻してくれっ!」
今更ながら、俺は軽く頭を下げて、お願いした。魔女が勝手に俺の性器を女性器にしたのだからどうして俺が戻してくれと頭を下げなければならないのか、と腹の奥では納得がいっていなかった。
先日の変な薬も木馬もきっとこの魔女の仕業だろうと思うのに。
「それが人にものを頼む態度か!?」
魔女は不機嫌そうにそう言いながらも、長い爪の指先で自分のあごを触り何か考えているようだった。
「フン、……まあ、いいじゃろう……」
魔女が指を差すと机の上の紙とインクの入った壺が浮かび上がり、俺の目の前の床に着地した。
「わしも鬼ではない、そこまで言うなら望むようにしてやる。ズボンを脱いでクリトリスにこのインクをつけて紙に願いを書くんじゃ」
「……っ!」
誰がそんな真似をするかっ! と怒鳴りたい気持ちをぐっとこらえる。
「ズボンの中でちょうど興奮して硬くなっておるじゃないか」
魔女はズボン越しに俺の陰核を透視したのか、股間を見てニヤニヤと笑った。
木を登ってくる際に、幹へ擦れて興奮したことがバレてしまったか……。うう、なんたる屈辱……。
「ははっ、王子は一人じゃ文字も書けぬのか? いいじゃろう、助手を召喚してやろう」
……助手?
魔女がすごい速さで床に魔法陣を描いて呪文を唱えると、光と共に現れた人物はルークだった。
「シュライフェ様っ!」
俺とルークは魔女が魔法で出した正方形の鉄格子で囲われた。
「な、なんだ!?」
「さあ、クリトリスで願いを書けっ、さもないと一生そこから出してやらんぞ」
ルークが見ている前で!? それでは余計に恥ずかしいじゃないか!
「シュライフェ様……、ここはとりあえず言うことを聞いてしまいましょう」
ルークはインクの壺を手にした。
「……っ」
「私がお手伝いしますので、さあ……」
こいつの言う通りだ。魔女の言うことを聞いてしまえばここから出られるし男性器に戻るのだから、さっさとしてしまえばいいのだ。
「わかった……」
覚悟を決めて、俺はルークの前でズボンを脱いだ。
毛のない女性器は足を開かなくても割れ目から皮が飛び出している。ピンクのクリトリスが興奮してツンツンに尖り包皮から頭を出しているので、ルークの目に容易に晒される。
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