5 / 142
第一章 18歳の誕生パーティー
5.見せればいいんだな※
しおりを挟む
「……わかった、見せればいいんだな……?」
報告されては大変だ。俺は潔く股を覆っていた両手を体の両脇へ退けた。
俺の全身の体毛は薄くて、もう大人だというのに陰毛が生えていない。密かにコンプレックスに思っていた股間がルークの目に晒された。足の間に力を込めて、極力女性器の存在を隠したつもりでいたが、毛がないせいで割れ目から飛び出した小さな尖りが見えてしまったかもしれない。
「ほらこの通り、俺の男性器がなくなったんだ。……わかっただろう。さあ、もう出ていけ」
「……お待ちください」
下着とズボンを穿こうとする俺をルークが制止した。
「そこの椅子に座って、こちらに向かって股を開いてもっとよく見せてください」
「なんだと、貴様っ、……俺に恥をかかせる気かっ!」
俺の顔は火が出そうなほど熱くなっていた。こいつの前でそんなことをするなら死んだ方がマシだ。
「恥も何も、先ほどから申し上げておりますように、私には確認をする義務があるのです。シュライフェ様の体に性器がないとなると、生きる上で色々と問題があります。そうであるなら今すぐに医者を呼ばなければなりません」
「待て、それは困るっ!」
医者なんて呼べば使用人たちの間で噂が立ってしまう。
とにかく俺は騒ぎを起こしたくなかった。
「医者なんて呼ばなくていい。俺は大丈夫だ」
「大丈夫と、申しますと……?」
それなら見せてくれとルークの目が訴えていた。
ああ、もう、腹をくくるしかなさそうだ。
こいつは真面目で変に頑固だから、自分の目で見て納得しなければ本当に医者を呼んでしまうだろう。
「くそっ、……見せればいいんだな、二言はなしだぞっ!」
ルークがこくりと頷くのを見てから、俺はゴージャスな金の猫足とひじ掛けのついた赤い生地のアンティークの椅子へ腰を下ろした。椅子の背もたれへ身を預けて、左右の手でそれぞれのひざを掴んでえいっと潔く開脚した。
足の間のビラビラがクチュッと音を立て、空気に触れるのがわかった。
「これは……」
おまんこを見たルークが驚きの声を上げた。
「い、言うなっ!」
頼む、理解できたならもう何も言わないで部屋を出ていってくれ……。
俺は羞恥のあまり脳みそが沸騰しそうだった。
俺の気持ちとは裏腹にルークは言葉を続けた。
「シュライフェ様は大事な部分を女の子に変えられてしまったということですね」
ルークは真顔で淡々と言ったが、女の子と言われた俺は恥ずかしくてたまらなかった。それは事実なのだけど。
「何も言うなと、言っているのに……っ」
報告されては大変だ。俺は潔く股を覆っていた両手を体の両脇へ退けた。
俺の全身の体毛は薄くて、もう大人だというのに陰毛が生えていない。密かにコンプレックスに思っていた股間がルークの目に晒された。足の間に力を込めて、極力女性器の存在を隠したつもりでいたが、毛がないせいで割れ目から飛び出した小さな尖りが見えてしまったかもしれない。
「ほらこの通り、俺の男性器がなくなったんだ。……わかっただろう。さあ、もう出ていけ」
「……お待ちください」
下着とズボンを穿こうとする俺をルークが制止した。
「そこの椅子に座って、こちらに向かって股を開いてもっとよく見せてください」
「なんだと、貴様っ、……俺に恥をかかせる気かっ!」
俺の顔は火が出そうなほど熱くなっていた。こいつの前でそんなことをするなら死んだ方がマシだ。
「恥も何も、先ほどから申し上げておりますように、私には確認をする義務があるのです。シュライフェ様の体に性器がないとなると、生きる上で色々と問題があります。そうであるなら今すぐに医者を呼ばなければなりません」
「待て、それは困るっ!」
医者なんて呼べば使用人たちの間で噂が立ってしまう。
とにかく俺は騒ぎを起こしたくなかった。
「医者なんて呼ばなくていい。俺は大丈夫だ」
「大丈夫と、申しますと……?」
それなら見せてくれとルークの目が訴えていた。
ああ、もう、腹をくくるしかなさそうだ。
こいつは真面目で変に頑固だから、自分の目で見て納得しなければ本当に医者を呼んでしまうだろう。
「くそっ、……見せればいいんだな、二言はなしだぞっ!」
ルークがこくりと頷くのを見てから、俺はゴージャスな金の猫足とひじ掛けのついた赤い生地のアンティークの椅子へ腰を下ろした。椅子の背もたれへ身を預けて、左右の手でそれぞれのひざを掴んでえいっと潔く開脚した。
足の間のビラビラがクチュッと音を立て、空気に触れるのがわかった。
「これは……」
おまんこを見たルークが驚きの声を上げた。
「い、言うなっ!」
頼む、理解できたならもう何も言わないで部屋を出ていってくれ……。
俺は羞恥のあまり脳みそが沸騰しそうだった。
俺の気持ちとは裏腹にルークは言葉を続けた。
「シュライフェ様は大事な部分を女の子に変えられてしまったということですね」
ルークは真顔で淡々と言ったが、女の子と言われた俺は恥ずかしくてたまらなかった。それは事実なのだけど。
「何も言うなと、言っているのに……っ」
78
お気に入りに追加
421
あなたにおすすめの小説



身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる