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第一章 18歳の誕生パーティー
2.魔女※
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「きゃああっ!」
「うわあ、なんだ貴様っ!」
晩餐会の会場から悲鳴が聞こえて来た。
「ん? 会場が騒がしいな。何かあったのか?」
「お待ちください。すぐに見てまいります」
ルークが会場の様子を見に行こうとしたとき、俺たちの目の前に一人の老婆が現れた。黒いローブに身を包み、腰の曲がり、尖った大きな鼻をした不気味な人物だった。
「……何者っ!」
ルークが剣を抜いて俺の前に出た。
「邪魔をするでないぞ、小僧」
老婆が手をかざすと、ルークの頭からつま先までが石像のように固まって動かなくなった。
「ルーク……!」
俺の首から下も石のように硬直して動けなくなった。老婆はにたりと笑った。
「怪しい術……、さては貴様、魔女だな!?」
「ああ、いかにも。……愚かな国王めが。宴にわしを招待しなかった無礼を後悔させてやるぞ!」
彼女は複雑な呪文を唱えて俺の腹部へ向かって手をかざした。すると俺のズボンを支えていた黒い革のベルトが生きている黒いヘビに変わった。
「な、何っ!?」
ヘビはうねうねと動いてベルトの金具から頭を抜いた。バルコニーのタイルに金の金具だけがカシャンッと音を立てて落ちた。
そして身をよじってベルト通しからするすると脱出すると、ズボンの合わせへ食らいついて留め具を外し、ファスナーをジジジ……と下ろしてしまった。
体が硬直して動けない俺はされるがままだ。ヘビの体が絡みついたズボンと下着が重力に従ってヒザの高さまで落ちた。
「なっ……」
体が固まり身動きできない状態で、俺の大事なものが丸出しになってしまった。
バルコニーを冷たい夜風が吹き抜けて、寒さで俺がぶるっと身を震わせると、同時にイチモツがシュンと縮み上がった。それを見ていた魔女がクスリと笑ったので余計に恥ずかしい。
「貴様、王太子であるこの俺にこんな辱めをして許されると思うなっ!」
こんな屈辱を受けたのは生まれて初めてだ。俺は歯を食いしばって魔女を睨みつけて叫んだ。
「フン、辱めだと? まだまだこれからじゃ」
魔女の手から飛び出した緑の光が俺のむき出しの股間を照射した。
「うああああっ!!!」
光に包まれた男性器は焼けるように熱い。逃げたいのに一歩も足を動かすことができない。
強烈な熱さと痛みが走るイチモツを見ていると、ある異変を感じた。
「……嘘だろうっ!?」
怪しい光を浴びている俺の性器が小さくなっているのだ。目の錯覚かと思って何度も瞬きしたが、やっぱりみるみるうちに局部が縮小している。
「ち、縮んで……!?」
「くははっ! わしの力を思い知ったか!」
ペニスもタマの入った袋もどんどん小さくなって、ついにはその形がほとんど消滅してしまった。
魔女が放つ光が止まると、俺の体は自由に動くようになった。
急いで自分の股へ手を伸ばした。
「ないっ、ないっ、……ないっ!?」
触って確かめてもやっぱり俺の大事なものがない。
生まれたときから体の前にぶら下がっていた男の証がなくなって、元々毛のない俺の三角ゾーンがさらにすっきりしてしまった。
「あっはっは、いい気味だわい」
高笑いしながら魔女はバルコニーからほうきに跨って夜空へ浮かび上がった。
「ま、待てっ、こんなの困るっ、元に戻してくれっ!」
「フン、恨むなら国王を恨めっ!」
「待ってくれっ!」
ここがバルコニーだというのに構わず、俺は下半身丸出しのまま魔女を追いかけようとした。
「うわあ、なんだ貴様っ!」
晩餐会の会場から悲鳴が聞こえて来た。
「ん? 会場が騒がしいな。何かあったのか?」
「お待ちください。すぐに見てまいります」
ルークが会場の様子を見に行こうとしたとき、俺たちの目の前に一人の老婆が現れた。黒いローブに身を包み、腰の曲がり、尖った大きな鼻をした不気味な人物だった。
「……何者っ!」
ルークが剣を抜いて俺の前に出た。
「邪魔をするでないぞ、小僧」
老婆が手をかざすと、ルークの頭からつま先までが石像のように固まって動かなくなった。
「ルーク……!」
俺の首から下も石のように硬直して動けなくなった。老婆はにたりと笑った。
「怪しい術……、さては貴様、魔女だな!?」
「ああ、いかにも。……愚かな国王めが。宴にわしを招待しなかった無礼を後悔させてやるぞ!」
彼女は複雑な呪文を唱えて俺の腹部へ向かって手をかざした。すると俺のズボンを支えていた黒い革のベルトが生きている黒いヘビに変わった。
「な、何っ!?」
ヘビはうねうねと動いてベルトの金具から頭を抜いた。バルコニーのタイルに金の金具だけがカシャンッと音を立てて落ちた。
そして身をよじってベルト通しからするすると脱出すると、ズボンの合わせへ食らいついて留め具を外し、ファスナーをジジジ……と下ろしてしまった。
体が硬直して動けない俺はされるがままだ。ヘビの体が絡みついたズボンと下着が重力に従ってヒザの高さまで落ちた。
「なっ……」
体が固まり身動きできない状態で、俺の大事なものが丸出しになってしまった。
バルコニーを冷たい夜風が吹き抜けて、寒さで俺がぶるっと身を震わせると、同時にイチモツがシュンと縮み上がった。それを見ていた魔女がクスリと笑ったので余計に恥ずかしい。
「貴様、王太子であるこの俺にこんな辱めをして許されると思うなっ!」
こんな屈辱を受けたのは生まれて初めてだ。俺は歯を食いしばって魔女を睨みつけて叫んだ。
「フン、辱めだと? まだまだこれからじゃ」
魔女の手から飛び出した緑の光が俺のむき出しの股間を照射した。
「うああああっ!!!」
光に包まれた男性器は焼けるように熱い。逃げたいのに一歩も足を動かすことができない。
強烈な熱さと痛みが走るイチモツを見ていると、ある異変を感じた。
「……嘘だろうっ!?」
怪しい光を浴びている俺の性器が小さくなっているのだ。目の錯覚かと思って何度も瞬きしたが、やっぱりみるみるうちに局部が縮小している。
「ち、縮んで……!?」
「くははっ! わしの力を思い知ったか!」
ペニスもタマの入った袋もどんどん小さくなって、ついにはその形がほとんど消滅してしまった。
魔女が放つ光が止まると、俺の体は自由に動くようになった。
急いで自分の股へ手を伸ばした。
「ないっ、ないっ、……ないっ!?」
触って確かめてもやっぱり俺の大事なものがない。
生まれたときから体の前にぶら下がっていた男の証がなくなって、元々毛のない俺の三角ゾーンがさらにすっきりしてしまった。
「あっはっは、いい気味だわい」
高笑いしながら魔女はバルコニーからほうきに跨って夜空へ浮かび上がった。
「ま、待てっ、こんなの困るっ、元に戻してくれっ!」
「フン、恨むなら国王を恨めっ!」
「待ってくれっ!」
ここがバルコニーだというのに構わず、俺は下半身丸出しのまま魔女を追いかけようとした。
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