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12.夢精※

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 私は彼の太ももへ馬乗りになって、下着のウエストのゴム部分に指を滑り込ませてそれを擦り下ろした。
 そして飛び出した腹に着くほど反り返ったペニスの大きさとくすみのない色のきれいさに、思わず息を呑んだ。

 風俗で働いていても、こんなに大きくそして美しい男性器は見たことがなかった。

 住み込みで働き、四六時中仕事のことしか考えていないストイックな彼は、ろくに自慰行為をしていないに違いなかった。

 見るからに刺激に弱そうな淡い桃色の肉棒とパンパンに膨らんでいる陰嚢が彼の禁欲ぶりを物語っていた。
 先日、庭であっという間に絶頂してしまったのも納得だ。

 私は彼のワイシャツのボタンを外した。
 ペニスの上のなんともセクシーな縦に割れた形のいいへそ、下腹部や胸の逞しい筋肉もよく見たくてたまらなかったのだ。

「んぅ……」

 再び彼が甘く唸った。

「あ……っ」

 と彼が唇を微かに開いてため息を漏らすと同時に、逞しく勃起したものがビクンッと大きく震えた。

 穏やかだった寝息が、はぁ、はぁ、と少し荒い呼吸に変わり、筋肉質のお腹が上下するのに合わせて屹立がピクン、ピクンと震えている。次第に先端の孔までパクパクとひくつき透明な汁がとろりと零れた。

 ただの朝勃ちなんてレベルじゃない。なんだかこのまま射精してしまいそうと思うほど、爆発寸前の状態だった。

 私は自分の淫花を熱くしながら見守っていた。



「……っ、……んんっ」

 ビクッと腰が震えたと思った瞬間、彼の体が硬直した。
 ペニスが激しく痙攣し先端の小さな孔からビュルビュルと勢いよく白濁の体液が噴き出した。

 限界まで溜め込んでいたのだろう、精液は引き締まった腹の上や厚い胸板へパタタッ……と飛んだ。

 その瞬間スチュアートは、

「はぁ……っ、……っ」

 とよく眠ったまま表情をとろけさせ、甘いため息を漏らした。

 終わらない痙攣と共に、ポタタ、ポタタ、と白濁がだらしなく溢れ続ける。

 男性が夢精する瞬間を目撃したのは初めてだった。それもまじめでプライドの高い美しい男の子の。

 私はとんでもなく興奮していた。
 青臭い濃厚な精液の香りに鼻をくすぐられ、ぐっしょりと愛液に濡れたパンティの中の花弁が疼いて仕方がなかった。

 彼の性器は徐々に柔らかくなっていく。

 もしも管の中に残った精液をじゅるじゅると吸いながら柔らかくなりつつある肉棒を乱暴に唇で扱いたら、彼は目を覚ましてよがるかしら、と思ってゴクッと喉を鳴らした時、

「……ん? お嬢様、……何をされているのですか?」

 とスチュアートの凛とした声が狭い部屋に響いた。
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