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第八章 重い愛(ドグマside)
53.忍ぶ想い
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一日中ローレンスのことばかり考えているのだ。バトラーアカデミーで見た彼のスーツの下を妄想しないはずはなかった。どんな下着を着ているか、裸体はきっと彫刻のように美しいだろうと想像しては鼓動を荒げた。
ローレンスは俺の元へ来てくれるだろうか。独身だろうか。恋人はいないだろうか。
彼のことを知りたいのに、知るのが怖いとも思えた。魔族の俺を怖がって屋敷へ来てくれないのではないかという勝手な想像を抱いて、不安とイライラで疲弊することさえあった。
魔法で姿を消して、たびたびこっそりと彼がいるウェルズリー伯爵家へ様子を見に行った。
そのとき魔がさして、夜寝ている彼の寝間着を透視して、裸を盗み見た。
白くしなやか、それでいて筋肉もついている、想像以上の魅力的な体に鼻血を噴きそうになった。
ふっくらとした胸筋の上の開発しがいのありそうな淡いピンク色の乳首、陰毛が薄いばかりに丸見えの男性器にめまいがした。足を軽く開いて尻の穴を覗くとこれまた淡い色合いのヒダヒダのなんとも美しいことか。
彼が欲しい。ローレンスなしでは俺は生きられない。
彼の純真無垢な後孔へ俺の猛り狂うペニスをねじ込んで、荒々しく犯したいと願わずにはいられなかった。
しかし、ローレンスとセックスする妄想を繰り返すうちに俺はあることに気がついてしまった。
仕事に対して完璧を貫くほどに優秀で、潔癖に近いほどきれい好きである彼が、同性の主人とアナルセックスなどするだろうか、と。
悩み考えた末に、俺はローレンスの性器を女性器にしてしまうことを思いついた。プライドの高い彼は俺に魔法で性器を変えられてしまったことを誰にも口外できないだろう。
人一倍敏感な女性器にしてやろう。夜な夜な我慢できず一人で弄り、秘密を知る俺のペニスを自ら求めてくるまでにしてやれば、俺は晴れてローレンスと相思相愛になれるわけだ。
魔界にいる許嫁の元にはいずれ婚約破棄を告げに行こう。
もう俺は魔界での地位などに興味がないし、俺の人生は父上や母上のためのものではないのだ。
俺はこのままずっとローレンスと共に生きたいんだ。
そう思えるだけの存在と出会えたことに感謝だ。
でも、嫌われるのが怖くて、まだローレンスには俺の想いを打ち明けることができていない。
それぐらい好きなんだ。
ローレンスが以前の主人である伯爵家の末息子に誘拐されたことは知っている。病弱な元主人を憐れんで殺意もないのに俺を斬ろうとしたことも全てお見通しなのだ。優しく忠実な彼らしい行動だと思う。無論怒ってなんていない。
入れた指をキュッと締め上げてきたローレンスの膣の感触を思い出すと下腹部がとんでもなく熱くなる。
早くローレンスを抱きたい。でも彼の心を傷つけないように慎重にことを進めないと……。
ナカの快感を知っているというのに、ローレンスは俺を求めてこない。こちらが思っているよりもずっと理性が強いのだろう。
性欲によって半ば強引に関係を進めようと思っていたけれど、ローレンスは精神的な繋がりの方を重視するタイプなのかもしれない。ならば正式に求婚した方がいいのではないだろうか。
俺は婚約破棄の意思を伝えるため、マデューサの元へ出かける決意をした。
「ドグマ様、お出かけでございますか」
凛とした声でローレンスが尋ね、俺の外出の支度を手伝ってくれた。
「ああ、夕方には戻る」
「かしこまりました」
ローレンスは俺のカバンを持ち玄関まで運んでくれた。
お前のための用だ、と言ったらどんな顔をするだろうか。美しく整った横顔に見とれながら俺はそう思った。
ローレンスは俺の元へ来てくれるだろうか。独身だろうか。恋人はいないだろうか。
彼のことを知りたいのに、知るのが怖いとも思えた。魔族の俺を怖がって屋敷へ来てくれないのではないかという勝手な想像を抱いて、不安とイライラで疲弊することさえあった。
魔法で姿を消して、たびたびこっそりと彼がいるウェルズリー伯爵家へ様子を見に行った。
そのとき魔がさして、夜寝ている彼の寝間着を透視して、裸を盗み見た。
白くしなやか、それでいて筋肉もついている、想像以上の魅力的な体に鼻血を噴きそうになった。
ふっくらとした胸筋の上の開発しがいのありそうな淡いピンク色の乳首、陰毛が薄いばかりに丸見えの男性器にめまいがした。足を軽く開いて尻の穴を覗くとこれまた淡い色合いのヒダヒダのなんとも美しいことか。
彼が欲しい。ローレンスなしでは俺は生きられない。
彼の純真無垢な後孔へ俺の猛り狂うペニスをねじ込んで、荒々しく犯したいと願わずにはいられなかった。
しかし、ローレンスとセックスする妄想を繰り返すうちに俺はあることに気がついてしまった。
仕事に対して完璧を貫くほどに優秀で、潔癖に近いほどきれい好きである彼が、同性の主人とアナルセックスなどするだろうか、と。
悩み考えた末に、俺はローレンスの性器を女性器にしてしまうことを思いついた。プライドの高い彼は俺に魔法で性器を変えられてしまったことを誰にも口外できないだろう。
人一倍敏感な女性器にしてやろう。夜な夜な我慢できず一人で弄り、秘密を知る俺のペニスを自ら求めてくるまでにしてやれば、俺は晴れてローレンスと相思相愛になれるわけだ。
魔界にいる許嫁の元にはいずれ婚約破棄を告げに行こう。
もう俺は魔界での地位などに興味がないし、俺の人生は父上や母上のためのものではないのだ。
俺はこのままずっとローレンスと共に生きたいんだ。
そう思えるだけの存在と出会えたことに感謝だ。
でも、嫌われるのが怖くて、まだローレンスには俺の想いを打ち明けることができていない。
それぐらい好きなんだ。
ローレンスが以前の主人である伯爵家の末息子に誘拐されたことは知っている。病弱な元主人を憐れんで殺意もないのに俺を斬ろうとしたことも全てお見通しなのだ。優しく忠実な彼らしい行動だと思う。無論怒ってなんていない。
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