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第三章 忠誠を示せ
16.持て余す欲望※
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んはぁ……♡ 気持ちいい♡ 俺が求めていたのはこれだ。
もっと奥まで刺激したくて指を進めようとするけれど、体勢的にも自分の指を奥まで入れ込むことは無理だった。
「……っ……!」
せっかく気持ちよくなれそうだったのに。自分の指じゃだめか。
俺は軽く絶望しながら、何か代わりになるものはないかと目を皿のようにして部屋の中を見回した。
先は丸くて、指程度の太さで……。壁にかかったはたきの柄、テーブルの上のペン、もっといいものはないだろうか。
指の先を飲み込んだ状態でお預けをくらっている俺の膣が早くしてくれとキュンと疼く。
けれどなかなかいいものが見当たらない。
そうこうしているうちにトムが、
「んんー……」
とうなり、大きく伸びをした。
まさか……。ここで起きてしまうなんて……。
「おはよう、ローレンスさん」
腫れぼったいまぶたを開いて、トムが上体を起こした。
「お、おはよう、トム……」
俺は細心の注意を払って音を立てないように、おまんこから指を引き抜いた。
「いやあ、いい朝だね」
くちゅっと空気と愛液が吐き出る音がしてしまい、それをごまかすために俺は大げさにトムに話しかけた。
「どうしたの、ローレンスさん。今日、何かいいことがあるの?」
俺の妙な態度をトムは不思議がって笑っていた。
「いや、別にないよ。ただ天気のいい朝だなと思って」
腹の奥は疼いたままだが、もう諦めるしかなかった。
着替えてトムと一緒にキッチンへ向かった。
使用人の家庭に生まれた俺は若い頃からずっと使用人として働いてきた。だから相部屋での生活にも慣れている。
トイレや風呂場など、短時間だが一人になれる時間もあるから。
元々性欲はそんなに強い方じゃなかった。
だからこんなふうに自分の欲望を抑えられなくて困ってしまったなんて経験は、今までなかったのだが……。
***
「ドグマ様、やはり私のアソコを元に戻していただけないでしょうか……?」
俺は太ももをもじっと擦り合わせながら机に向かうドグマ様にお願いした。
体の芯が熱くて、仕事に集中できないのだ。
「なぜ、そんなに元に戻してほしがる?」
なぜって、ムラムラして落ち着かないし、それにずっと女性器のままなんて困る。
まだ特定の相手がいるわけじゃないけど、これから結婚して子孫を残さないといけないと思っているし。
貴族の中には執事の私生活の自由を認めない主人もいる。
ドグマ様はもしかしてそういうタイプなんじゃないだろうか。
自分でいうのもなんだけど俺が優秀な執事だから、結婚なんかさせずにずっと自分の元へ縛っておきたいのかもしれない。そうするために俺の性器を女性器にしたのか!?
「私はもう、一生……このままでしょうか?」
「それはお前次第だ」
「では、元に戻してください!」
俺はすがるようにドグマ様の目を見つめた。
もっと奥まで刺激したくて指を進めようとするけれど、体勢的にも自分の指を奥まで入れ込むことは無理だった。
「……っ……!」
せっかく気持ちよくなれそうだったのに。自分の指じゃだめか。
俺は軽く絶望しながら、何か代わりになるものはないかと目を皿のようにして部屋の中を見回した。
先は丸くて、指程度の太さで……。壁にかかったはたきの柄、テーブルの上のペン、もっといいものはないだろうか。
指の先を飲み込んだ状態でお預けをくらっている俺の膣が早くしてくれとキュンと疼く。
けれどなかなかいいものが見当たらない。
そうこうしているうちにトムが、
「んんー……」
とうなり、大きく伸びをした。
まさか……。ここで起きてしまうなんて……。
「おはよう、ローレンスさん」
腫れぼったいまぶたを開いて、トムが上体を起こした。
「お、おはよう、トム……」
俺は細心の注意を払って音を立てないように、おまんこから指を引き抜いた。
「いやあ、いい朝だね」
くちゅっと空気と愛液が吐き出る音がしてしまい、それをごまかすために俺は大げさにトムに話しかけた。
「どうしたの、ローレンスさん。今日、何かいいことがあるの?」
俺の妙な態度をトムは不思議がって笑っていた。
「いや、別にないよ。ただ天気のいい朝だなと思って」
腹の奥は疼いたままだが、もう諦めるしかなかった。
着替えてトムと一緒にキッチンへ向かった。
使用人の家庭に生まれた俺は若い頃からずっと使用人として働いてきた。だから相部屋での生活にも慣れている。
トイレや風呂場など、短時間だが一人になれる時間もあるから。
元々性欲はそんなに強い方じゃなかった。
だからこんなふうに自分の欲望を抑えられなくて困ってしまったなんて経験は、今までなかったのだが……。
***
「ドグマ様、やはり私のアソコを元に戻していただけないでしょうか……?」
俺は太ももをもじっと擦り合わせながら机に向かうドグマ様にお願いした。
体の芯が熱くて、仕事に集中できないのだ。
「なぜ、そんなに元に戻してほしがる?」
なぜって、ムラムラして落ち着かないし、それにずっと女性器のままなんて困る。
まだ特定の相手がいるわけじゃないけど、これから結婚して子孫を残さないといけないと思っているし。
貴族の中には執事の私生活の自由を認めない主人もいる。
ドグマ様はもしかしてそういうタイプなんじゃないだろうか。
自分でいうのもなんだけど俺が優秀な執事だから、結婚なんかさせずにずっと自分の元へ縛っておきたいのかもしれない。そうするために俺の性器を女性器にしたのか!?
「私はもう、一生……このままでしょうか?」
「それはお前次第だ」
「では、元に戻してください!」
俺はすがるようにドグマ様の目を見つめた。
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