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第二章 元に戻して
10.見せてみろ※
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「ん? 性器がどうしたというのだ?」
ドグマ様の魔法で俺の性器が女性器に変えられたに違いないというのに、ドグマ様はとぼけ続けている。
そうだ、まずはきちんと謝罪しなければ。ドグマ様は怒っているのだから。
「申し訳ありません」
俺は深々と頭を下げた。
「私がドグマ様のお気持ちを考えずに、前の屋敷のお坊ちゃまからのお手紙を受け取るなど、勝手な行動に出てしまい……。深く反省しております。ですので、もう元へ戻していただけないでしょうか……」
ドグマ様は何も言わない。
頭を下げたままでいるので表情はわからないが、耳を澄ましているとドグマ様が机の上のカップを手に取り、コーヒーを一口飲む音が聞こえた。
「確かに俺は腹を立てて、お前に魔法をかけたな。で、どうなっているんだ? 見せてみろ」
見せてみろ、だって……!?
ドグマ様は正気なのだろうか。あそこが女性器になっている男なんて奇妙なだけじゃないか。普通そんなもの見たくないだろう!?
ドグマ様を見たがその表情は真剣で、冗談で言っている様子ではない。
俺は驚きのあまり返事もできずにいた。
「性器がどうにかなっているんだろう? だったらズボンと下着を脱いで見せてみろ」
少し苛立っているみたいだ。昨日のフランソワ様の手紙のことをまだ怒っているのだろう。
「今、ここで……でございますか?」
「ああ。それとも俺には見せられないというのか?」
ドグマ様の怒りを落ち着かせるためには、ここは大人しく従うしかないだろう。
内心恥ずかしくて、下腹部がトクンと甘く痺れ上がった。けれど、逃げることなんて許されない。
「……かしこまりました」
俺は観念してベルトの尾錠へ手をかけた。ベルトを緩めてズボンを脱ぎ、丁寧に畳んで足元の床に置いた。
俺が身につけているぴったりとしたボクサーパンツの前は本来あるべき男性器がなくのっぺりとしている。これだけで俺の体に何が起きているかわかるだろう。
まだ続けなければならないのだろうか……。
黒い下着の左右に指をかけてドグマ様を見た。本当に下着を下ろしていいのかと視線で尋ねると、ドグマ様は「下ろせ」と頷いた。
本当にドグマ様に見せていいのだろうか?
おまけにドアにはカギなんてかかっていない。何か急用で使用人が入ってくる可能性もある。そしたら誰かに俺の秘部を見られてしまうことになる。
心臓がドキドキと騒いでいた。女性器になっている局部をドグマ様にも他の誰かにも晒すなんて考えるでけで倒れてしまいそうだ。
けれど主人がやれというのなら、やるしかない。
俺はドグマ様の目の前で、下着を脱いだ。
未だに見慣れないのっぺりとした股間が露わになった。
元々体毛は薄い方だ。その上身だしなみのために短くカットしている陰毛はあまりに小さな茂みで、俺の恥ずかしい部分を全く隠していない。
「……っ♡」
割れ目の頂点、クリトリスをすっぽりと包んでいる皮の尖りへ、ドグマ様の視線が俺の股間へ注がれている。
恥ずかしくてたまらない。
力を入れて閉じている太ももの間、体の奥が湿り気を帯びるのを感じていた。
「人間はペニスが小さいと聞いていたが、これほど小さいとはな」
ふっと笑われて悔しくなった。
「ち、違います、ドグマ様が昨夜、私の性器を女性器にしたせいで……」
「女性器だと……? それがか?」
ドグマ様の魔法で俺の性器が女性器に変えられたに違いないというのに、ドグマ様はとぼけ続けている。
そうだ、まずはきちんと謝罪しなければ。ドグマ様は怒っているのだから。
「申し訳ありません」
俺は深々と頭を下げた。
「私がドグマ様のお気持ちを考えずに、前の屋敷のお坊ちゃまからのお手紙を受け取るなど、勝手な行動に出てしまい……。深く反省しております。ですので、もう元へ戻していただけないでしょうか……」
ドグマ様は何も言わない。
頭を下げたままでいるので表情はわからないが、耳を澄ましているとドグマ様が机の上のカップを手に取り、コーヒーを一口飲む音が聞こえた。
「確かに俺は腹を立てて、お前に魔法をかけたな。で、どうなっているんだ? 見せてみろ」
見せてみろ、だって……!?
ドグマ様は正気なのだろうか。あそこが女性器になっている男なんて奇妙なだけじゃないか。普通そんなもの見たくないだろう!?
ドグマ様を見たがその表情は真剣で、冗談で言っている様子ではない。
俺は驚きのあまり返事もできずにいた。
「性器がどうにかなっているんだろう? だったらズボンと下着を脱いで見せてみろ」
少し苛立っているみたいだ。昨日のフランソワ様の手紙のことをまだ怒っているのだろう。
「今、ここで……でございますか?」
「ああ。それとも俺には見せられないというのか?」
ドグマ様の怒りを落ち着かせるためには、ここは大人しく従うしかないだろう。
内心恥ずかしくて、下腹部がトクンと甘く痺れ上がった。けれど、逃げることなんて許されない。
「……かしこまりました」
俺は観念してベルトの尾錠へ手をかけた。ベルトを緩めてズボンを脱ぎ、丁寧に畳んで足元の床に置いた。
俺が身につけているぴったりとしたボクサーパンツの前は本来あるべき男性器がなくのっぺりとしている。これだけで俺の体に何が起きているかわかるだろう。
まだ続けなければならないのだろうか……。
黒い下着の左右に指をかけてドグマ様を見た。本当に下着を下ろしていいのかと視線で尋ねると、ドグマ様は「下ろせ」と頷いた。
本当にドグマ様に見せていいのだろうか?
おまけにドアにはカギなんてかかっていない。何か急用で使用人が入ってくる可能性もある。そしたら誰かに俺の秘部を見られてしまうことになる。
心臓がドキドキと騒いでいた。女性器になっている局部をドグマ様にも他の誰かにも晒すなんて考えるでけで倒れてしまいそうだ。
けれど主人がやれというのなら、やるしかない。
俺はドグマ様の目の前で、下着を脱いだ。
未だに見慣れないのっぺりとした股間が露わになった。
元々体毛は薄い方だ。その上身だしなみのために短くカットしている陰毛はあまりに小さな茂みで、俺の恥ずかしい部分を全く隠していない。
「……っ♡」
割れ目の頂点、クリトリスをすっぽりと包んでいる皮の尖りへ、ドグマ様の視線が俺の股間へ注がれている。
恥ずかしくてたまらない。
力を入れて閉じている太ももの間、体の奥が湿り気を帯びるのを感じていた。
「人間はペニスが小さいと聞いていたが、これほど小さいとはな」
ふっと笑われて悔しくなった。
「ち、違います、ドグマ様が昨夜、私の性器を女性器にしたせいで……」
「女性器だと……? それがか?」
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