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第一章 カレー屋、異世界へ転生する
1.物足りなさを感じる日常
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前の晩に仕込んでおいた大鍋をグツグツと煮え立たたせ、なべ底の方を焦がさないように柄の長いおたまでゆっくりとかき混ぜる。
細かく切った野菜はとろけて、厳選して調合した十三種のスパイスの食欲を掻き立てる香りが店中に広がっていく。
「おっと、もうこんな時間か……」
狭い店内の六人座れるカウンターと二人掛けのテーブル二つをきれいに拭いて、テーブルの上の小さな壺に福神漬けがたっぷり入っているのを確認すると、いつもランチタイム一番乗りのサラリーマン二人組がガラスドアを押した。
カランとドアベルが鳴ると同時に、
「はい、いらっしゃい。どうぞっ」
と俺は大きな声をかけた。
二枚の皿を手に取り、一つは大盛りに、もう一つは普通盛りにご飯をよそった。
「いつもの、カツカレーね」
「俺は唐揚げカレー大盛りで」
「はい、かしこまりました」
勝手知ったる常連客たちはセルフサービスの水をグラスへ注いで席へ着いた。
すぐさまご飯を乗せた皿におたまですくったカレーをたっぷりとかけ、トッピングを添えて席へ運んだ。
「はい、お待ちどおさまでした」
「はは、全然待ってないって」
「うまそう」
サラリーマンたちはさっそくスプーンで皿に盛られたカレーとご飯を混ぜて頬張る。
スパイシーなカレーを一口食べれば彼らの食欲は加速して、もう止まらない。
ハフハフ言いながら、ガツガツかき込んでいく。
カツをザクザク食べる音、陶器と金属がカチャカチャぶつかる音が狭い店に響く。
額に汗をにじませてグラスの水をごくごく飲み、
「ああ、辛っ……」
と嬉しそうにため息をつく。
食べ終わる頃にはハンカチで汗を拭いて、手で顔を仰いだり、ネクタイを緩ませたりする。
「ご馳走様。お会計ね」
「はーい、毎度ありがとうございます」
店に入って来たときよりもずっと血色のよくなった顔で、
「ああ、食った、食った」
と満足そうに店を出て行く。
俺、山本健一郎は「スパイシーカレー山本」の店主だ。
この店は幼くして交通事故で両親を亡くなった俺を、男手一つで育ててくれたじいさんが始めたものだ。
兄弟のいない俺にとって唯一の肉親だったそのじいさんっていうのも、今から五年前、俺が高校卒業間近にくも膜下出血で倒れ、あっという間に他界してしまった。
当時俺は家電メーカーへの就職が決まっていたんだけど、そっちを蹴って高校卒業後にじいさんのカレー屋を継ぐことにした。
十人入れば満席の小さな店だけど、地元の人たちに愛されていたこの店を潰してしまうのは、じいさんの生きた証を消してしまうみたいで気が引けたのだ。
じいさんのカレーを食べて育ち、小さい頃から店の手伝いをしていた俺だけど、じいさんの味を再現するのは容易いことではなかった。
じいさんはレシピ帳なんて残していなかったから、細かなスパイスの調合なんかがわからなかったのだ。
常連客たちに協力してもらって、俺は研究と試行錯誤の末でどうにかじいさんの味に似たようなカレーを作ることができ、一応この店を守ることができた。そのときはそれだけで満足だった。
スパイスに関して独学で勉強しまくり、今じゃすっかりスパイスマニアになったし。
しかしそれから五年、二十三歳になった俺は今、日々の生活に何か物足りなさを感じている。
カレーは嫌いじゃない。常連客たちが嬉しそうにカレーを食べる顔を見るのは嬉しいけど、毎日毎日同じレシピでカレーばかり作ることに飽きてきている。
やっぱりこの店を継ごうなんて考えないで、俺も会社勤めをすればよかったのかもしれない。
そしたら今頃可愛いOLの彼女でもできていた頃だろうか……。
ほとんど常連客しか来ないこんな小さな店じゃ、女の子との出会いなんて皆無だ。
そんなことを考えながらも、じゃあこの店を畳むかと聞かれると、それはやっぱり気が引けるんだけど……。
ディナータイムのラストオーダーの客が頼んだマンゴーラッシーをテーブル席に届けると、俺は明日の仕込みを始めた。
古い包丁で玉ねぎと人参、セロリをみじん切りにして、フライパンで炒めて寸胴鍋へ。
ぶつ切り肉と臭み取りのハーブを入れて煮込んで、スパイスで味をつけてさらに煮込むころには最後の客も会計を終えて店を出て行った。
「はー、やれやれ……」
食器を洗い終えて俺は軽く肩と首を回し、鍋の火を止め元栓を閉めた。
エプロンを外してショルダーバッグへ詰め込み、店の明かりを消してドアへカギをかけて店の裏口のところへ止めてあった自転車へ跨った。
テナントとして借りている駅前商店街のこの店の隣はおでんとか出している小料理屋で、二階は不動産屋の事務所だ。
俺が住んでいるのはチャリで10分のアパートだ。じいさんがいたときからずっとそこで暮らしている。
あー、腹減ったなぁ。コンビニで何か夜食でも買って帰ろうかな……。
アメリカンドッグかカップラーメンがいいけど、こんな深夜にそんなもん食ったらデブになるし、サラダチキンとゆで卵にしようかな……。
明日の午前中はスポーツジムへ行こう。
そこもまたいつ行っても同じような商店街のおっさんしかいない出会いのない場所だけど。
そんなことを考えながらペダルを漕いで歩道の脇を進んでいたら、車のライトがやけに眩しく感じた。
なんとダンプがこっちに向かってくるではないか。
「え、嘘ッ……!?」
やばい、ぶつかるっ!
避ける間もないまま、ドカンッ! と衝突。
そのまま突き飛ばされ、俺はそこで意識を失った。
細かく切った野菜はとろけて、厳選して調合した十三種のスパイスの食欲を掻き立てる香りが店中に広がっていく。
「おっと、もうこんな時間か……」
狭い店内の六人座れるカウンターと二人掛けのテーブル二つをきれいに拭いて、テーブルの上の小さな壺に福神漬けがたっぷり入っているのを確認すると、いつもランチタイム一番乗りのサラリーマン二人組がガラスドアを押した。
カランとドアベルが鳴ると同時に、
「はい、いらっしゃい。どうぞっ」
と俺は大きな声をかけた。
二枚の皿を手に取り、一つは大盛りに、もう一つは普通盛りにご飯をよそった。
「いつもの、カツカレーね」
「俺は唐揚げカレー大盛りで」
「はい、かしこまりました」
勝手知ったる常連客たちはセルフサービスの水をグラスへ注いで席へ着いた。
すぐさまご飯を乗せた皿におたまですくったカレーをたっぷりとかけ、トッピングを添えて席へ運んだ。
「はい、お待ちどおさまでした」
「はは、全然待ってないって」
「うまそう」
サラリーマンたちはさっそくスプーンで皿に盛られたカレーとご飯を混ぜて頬張る。
スパイシーなカレーを一口食べれば彼らの食欲は加速して、もう止まらない。
ハフハフ言いながら、ガツガツかき込んでいく。
カツをザクザク食べる音、陶器と金属がカチャカチャぶつかる音が狭い店に響く。
額に汗をにじませてグラスの水をごくごく飲み、
「ああ、辛っ……」
と嬉しそうにため息をつく。
食べ終わる頃にはハンカチで汗を拭いて、手で顔を仰いだり、ネクタイを緩ませたりする。
「ご馳走様。お会計ね」
「はーい、毎度ありがとうございます」
店に入って来たときよりもずっと血色のよくなった顔で、
「ああ、食った、食った」
と満足そうに店を出て行く。
俺、山本健一郎は「スパイシーカレー山本」の店主だ。
この店は幼くして交通事故で両親を亡くなった俺を、男手一つで育ててくれたじいさんが始めたものだ。
兄弟のいない俺にとって唯一の肉親だったそのじいさんっていうのも、今から五年前、俺が高校卒業間近にくも膜下出血で倒れ、あっという間に他界してしまった。
当時俺は家電メーカーへの就職が決まっていたんだけど、そっちを蹴って高校卒業後にじいさんのカレー屋を継ぐことにした。
十人入れば満席の小さな店だけど、地元の人たちに愛されていたこの店を潰してしまうのは、じいさんの生きた証を消してしまうみたいで気が引けたのだ。
じいさんのカレーを食べて育ち、小さい頃から店の手伝いをしていた俺だけど、じいさんの味を再現するのは容易いことではなかった。
じいさんはレシピ帳なんて残していなかったから、細かなスパイスの調合なんかがわからなかったのだ。
常連客たちに協力してもらって、俺は研究と試行錯誤の末でどうにかじいさんの味に似たようなカレーを作ることができ、一応この店を守ることができた。そのときはそれだけで満足だった。
スパイスに関して独学で勉強しまくり、今じゃすっかりスパイスマニアになったし。
しかしそれから五年、二十三歳になった俺は今、日々の生活に何か物足りなさを感じている。
カレーは嫌いじゃない。常連客たちが嬉しそうにカレーを食べる顔を見るのは嬉しいけど、毎日毎日同じレシピでカレーばかり作ることに飽きてきている。
やっぱりこの店を継ごうなんて考えないで、俺も会社勤めをすればよかったのかもしれない。
そしたら今頃可愛いOLの彼女でもできていた頃だろうか……。
ほとんど常連客しか来ないこんな小さな店じゃ、女の子との出会いなんて皆無だ。
そんなことを考えながらも、じゃあこの店を畳むかと聞かれると、それはやっぱり気が引けるんだけど……。
ディナータイムのラストオーダーの客が頼んだマンゴーラッシーをテーブル席に届けると、俺は明日の仕込みを始めた。
古い包丁で玉ねぎと人参、セロリをみじん切りにして、フライパンで炒めて寸胴鍋へ。
ぶつ切り肉と臭み取りのハーブを入れて煮込んで、スパイスで味をつけてさらに煮込むころには最後の客も会計を終えて店を出て行った。
「はー、やれやれ……」
食器を洗い終えて俺は軽く肩と首を回し、鍋の火を止め元栓を閉めた。
エプロンを外してショルダーバッグへ詰め込み、店の明かりを消してドアへカギをかけて店の裏口のところへ止めてあった自転車へ跨った。
テナントとして借りている駅前商店街のこの店の隣はおでんとか出している小料理屋で、二階は不動産屋の事務所だ。
俺が住んでいるのはチャリで10分のアパートだ。じいさんがいたときからずっとそこで暮らしている。
あー、腹減ったなぁ。コンビニで何か夜食でも買って帰ろうかな……。
アメリカンドッグかカップラーメンがいいけど、こんな深夜にそんなもん食ったらデブになるし、サラダチキンとゆで卵にしようかな……。
明日の午前中はスポーツジムへ行こう。
そこもまたいつ行っても同じような商店街のおっさんしかいない出会いのない場所だけど。
そんなことを考えながらペダルを漕いで歩道の脇を進んでいたら、車のライトがやけに眩しく感じた。
なんとダンプがこっちに向かってくるではないか。
「え、嘘ッ……!?」
やばい、ぶつかるっ!
避ける間もないまま、ドカンッ! と衝突。
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