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続編 第五章 浜辺の産卵プレイ (怜一郎side)

続54.刑に処す

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「おまけに予定より早く帰ろうと相談していただろう?」
「……え、ええ。それが何か?」

「何か、じゃない。旅行の日程を切り上げて早く帰ることは、このビーチでは服を着ることと同じぐらいの犯罪だ。母国語で話していたって俺たちはわかっているんだぞ」
 もう一人の男が手錠を手に俺に迫った。銃口を向けられている俺は逃げることができない。
「そう何度も罪を重ねられては俺たちだって見逃せない。これよりお前を連行する」

 俺は後ろ手に手錠をかけられて、俺は二人の男に両脇から拘束された。
「龍之介、助けてくれっ!」
 一部始終をずっとそばで見ていた龍之介に助けを求めた。
「ごめんなさい、怜一郎さん、僕の力ではどうにも……」

 男が蹴り開けたドアの外へ連れ出された。無論、一糸まとわぬ姿のままだ。
「ちょっとっ、手をっ」
 性器を隠すため、せめて片手だけでも解放してほしかった。

 朝日が昇ったビーチでは大勢の人々がバンガローのデッキに座って朝食を食べたりヨガをしたりしていた。
 人々が見守る前を俺は両腕を拘束されて歩かされたのだ。歩くたび股間のモノがブルンブルン左右へ揺れていて、俺はのぼせてめまいがするほど顔が熱くなった。恥ずかしい……。
 両脇の男も同じようにフリーな状態で大事なものを揺らして歩いているが、なんとも思っていない様子で堂々としている。

「ルールを無視して服を着た者、もしくは予定よりも早く帰りたいと言って風紀を乱した者が受ける刑に処す」
 男たちは砂浜で俺の足に重りのついた足掛けをつけた。目の前には円柱の水槽がある。
 ……まさか、水の中へ沈めて溺死させる気かっ!?
 恐怖で俺のペニスはしゅん、と小さくしぼみ上がった。

「待ってくれ、悪かった、許してくれっ!」
 騒ぐ俺を無視して男たちは俺を担いで円柱の水槽に取り付けられた階段を上がった。足へつけた重りごと、水の中へ俺を入れた。
 拘束された両手では水を掻くこともできない。

 ……もうダメだっ、溺れて死ぬ……っ!
 すぐに呼吸が苦しくなって、水を飲んでしまった。

「おいおい、しっかり立てよ。溺れちまうぜ?」
 俺を水槽へ入れた男が俺の脇と髪を引っ張り、俺の顔を水面の上へ出した。
「……げほ、げほ、……げほぉっ……」
 ああ苦しかった。

 殺されると思ったのに、床へしっかり足が届き、水槽は鎖骨の下までで、俺は顔を出して呼吸することができた。
「……え、……溺死させられるんじゃないの!?」
 じゃあ何? ぬるい水の中へ入れられただけ? それが一体何の罰になるというのか? まさかこの円柱の水槽を火であぶるとでもいうのか?
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