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続編 第四章 ヌーディストビーチで告白 (龍之介side)
続40.怪しいチョコバナナ☆
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ビーチにはさっきより多くの人々が集まっていた。波打ち際で遊んだり、ビーチベッドへ寝転んで日光浴をしたりしている。ウクレレを弾く人や屋台で食べ物を売る人もいる。みんな裸で堂々と楽しんでいる。
「信じられん……、全くどうかしている」
小声で文句を言う怜一郎さんは相変わらず背中を丸めて両手で局部を覆って、僕の後ろへ隠れるようにしてとぼとぼ歩いている。
「ここには男しかいませんし、温泉だと思ったらいいじゃないですか。それなら裸が普通でしょ」
「思えるかよ、こんな真っ昼間の浜辺で。おまけに俺は温泉でも腰にタオルを巻く派で、みっともなく前をブラブラさせて歩くなんてことはしないんだ」
歩くたびに左右へ揺れる僕のイチモツを睨み見て、怜一郎さんは頬を染めた。
まあそうだろうな、と思った。彼はいいとこのお坊ちゃまだから、野蛮な行動は慎むよう教育を徹底されてきたのだろう。だから外で丸裸になるなんて耐えられないことだろう。しかしそれとは裏腹に変態性癖の彼はこの状況に興奮しているに違いない。むしろダメだという気持ちがより興奮を高めているのだろう。
彼は背中を丸めて周囲に気付かれないようにしているようだが、彼の胸の飾りは期待と興奮にすっかり熱を帯びているのがバレバレだった。
淡い色をしたふっくらと柔らかな乳輪と快晴の空に向かってツンと尖っている乳頭を盗み見て、僕はゴクッと喉を鳴らした。
「お兄さん、いいものあるよ?」
出店の男に声をかけられ、僕たちは足を止めた。男が僕らに差し出してきたものは串に刺さったペニスだった。
「え……っ」
突然そんなものを見せられて、僕たちはぎょっとした。
「はは、バナナだよ、甘くて美味しいよ」
店主はそう言って笑った。
串に刺さったペニスをよく見ると、日本の夏祭りの屋台なんかでも目にするチョコバナナだ。割りばしにバナナを刺す過程で男性器そっくりに加工されているだけだ。
店頭には色とりどりのチョコレートでコーティングされたペニスの形の串刺しバナナが並んでいた。
「怜一郎さん、バナナ食べます?」
「食べるわけないだろっ!」
怜一郎さんは頬を赤くして首を左右にフルフル振った。
残念、性器を模したチョコバナナを頬張る怜一郎さんを見てみたかったのに……。
「お兄さんは美人だからサービスしてあげよう。はいどうぞ」
店主はお代はいらないと言って怜一郎さんの前に一本のチョコバナナを差し出した。
「いや、俺はっ」
怜一郎さんが断ろうとすると、店主の笑顔が一転した。
「ここでは他人からの好意を断るというのは重罪だ。バナナを食べないと言うのなら通報させてもらうぞ」
さっきのビーチの秩序を守る男たちがやって来るのか!?
「わかった、いただきます、ありがとう」
怜一郎さんは慌ててお礼を言い、店主から性器にしか見えないチョコバナナを受け取った。
店主がじっと見ているので、怜一郎さんはバナナの先へかぶりついた。彼の形のいい唇が張り出した亀頭を包んだ。
彼は片手でチョコバナナの刺さった割りばしを持ち、片手で股間を押さえていた。無防備な格好でペニスにしか見えないチョコバナナを頬張る様子はすごく官能的だ。
僕はそれをうっとりと見つめた。彼もまた僕の熱い視線に気づいて頬を染めた。
いつの間にか店の周りには人だかりができていた。人々の注目を集めていることに気づいた怜一郎さんは慌ててバナナを食べきり、割りばしを店のゴミ箱へ入れた。
「いい食べっぷりだ」
店主はにこりと笑った。
「信じられん……、全くどうかしている」
小声で文句を言う怜一郎さんは相変わらず背中を丸めて両手で局部を覆って、僕の後ろへ隠れるようにしてとぼとぼ歩いている。
「ここには男しかいませんし、温泉だと思ったらいいじゃないですか。それなら裸が普通でしょ」
「思えるかよ、こんな真っ昼間の浜辺で。おまけに俺は温泉でも腰にタオルを巻く派で、みっともなく前をブラブラさせて歩くなんてことはしないんだ」
歩くたびに左右へ揺れる僕のイチモツを睨み見て、怜一郎さんは頬を染めた。
まあそうだろうな、と思った。彼はいいとこのお坊ちゃまだから、野蛮な行動は慎むよう教育を徹底されてきたのだろう。だから外で丸裸になるなんて耐えられないことだろう。しかしそれとは裏腹に変態性癖の彼はこの状況に興奮しているに違いない。むしろダメだという気持ちがより興奮を高めているのだろう。
彼は背中を丸めて周囲に気付かれないようにしているようだが、彼の胸の飾りは期待と興奮にすっかり熱を帯びているのがバレバレだった。
淡い色をしたふっくらと柔らかな乳輪と快晴の空に向かってツンと尖っている乳頭を盗み見て、僕はゴクッと喉を鳴らした。
「お兄さん、いいものあるよ?」
出店の男に声をかけられ、僕たちは足を止めた。男が僕らに差し出してきたものは串に刺さったペニスだった。
「え……っ」
突然そんなものを見せられて、僕たちはぎょっとした。
「はは、バナナだよ、甘くて美味しいよ」
店主はそう言って笑った。
串に刺さったペニスをよく見ると、日本の夏祭りの屋台なんかでも目にするチョコバナナだ。割りばしにバナナを刺す過程で男性器そっくりに加工されているだけだ。
店頭には色とりどりのチョコレートでコーティングされたペニスの形の串刺しバナナが並んでいた。
「怜一郎さん、バナナ食べます?」
「食べるわけないだろっ!」
怜一郎さんは頬を赤くして首を左右にフルフル振った。
残念、性器を模したチョコバナナを頬張る怜一郎さんを見てみたかったのに……。
「お兄さんは美人だからサービスしてあげよう。はいどうぞ」
店主はお代はいらないと言って怜一郎さんの前に一本のチョコバナナを差し出した。
「いや、俺はっ」
怜一郎さんが断ろうとすると、店主の笑顔が一転した。
「ここでは他人からの好意を断るというのは重罪だ。バナナを食べないと言うのなら通報させてもらうぞ」
さっきのビーチの秩序を守る男たちがやって来るのか!?
「わかった、いただきます、ありがとう」
怜一郎さんは慌ててお礼を言い、店主から性器にしか見えないチョコバナナを受け取った。
店主がじっと見ているので、怜一郎さんはバナナの先へかぶりついた。彼の形のいい唇が張り出した亀頭を包んだ。
彼は片手でチョコバナナの刺さった割りばしを持ち、片手で股間を押さえていた。無防備な格好でペニスにしか見えないチョコバナナを頬張る様子はすごく官能的だ。
僕はそれをうっとりと見つめた。彼もまた僕の熱い視線に気づいて頬を染めた。
いつの間にか店の周りには人だかりができていた。人々の注目を集めていることに気づいた怜一郎さんは慌ててバナナを食べきり、割りばしを店のゴミ箱へ入れた。
「いい食べっぷりだ」
店主はにこりと笑った。
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