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続編 第四章 ヌーディストビーチで告白 (龍之介side)
続39.秩序を守る男たち☆
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「お前、俺を騙したなっ!」
バンガローの中で怜一郎さんは僕に詰め寄った。
ここがヌーディストビーチで海岸へ出る際は丸裸でなければならないことを僕は彼に黙っていたのだ。
「俺は絶対に裸で外になんか出ないからなっ!」
「そう言わず、せっかく来たんですから、海水浴を楽しみましょうよ」
「この小屋の窓から海を見ているだけで十分だ。俺はここで読書でもして過ごすから、お前は一人で泳いで来ればいいだろう」
コンコンとバンガローのドアがノックされた。
訪ねてきたのは首元にハイビスカスの首飾りをつけた男二人組だった。二人とももちろん大事な部分を隠していない。
「友よ、素晴らしきビーチへようこそ」
「さあさあ、早く服なんて脱ぎすててありのままの自分を解放しようじゃないか」
爽やかな笑顔の白人の二人は僕らに早く脱ぐよう急かした。
「怜一郎さん、脱ぎましょう。郷に入っては郷に従えです」
「断る。誰が何と言おうと、俺は絶対に脱がない」
怜一郎さんがきっぱり言うと、男性のうちの一人が太ももにつけていたガンホルダーから拳銃を取り、怜一郎さんに向けた。
「手を挙げろ。このビーチでは衣服を着ていることは殺人よりも重い犯罪だ。ビーチの秩序を守るため、脱げないと言うならお前を連行するしかない」
「我々も手荒な真似はしたくないんだ、今のうちに言うことを聞いたほうがお互いのためだ」
拳銃を持っていない方の男性が怜一郎さんに手錠をちらつかせた。
「……っ! わかった、脱ぐ。脱げばいいんだろ!?」
今にも発砲しそうな真剣な目つきだった男性はベルトへ手をかけた怜一郎さんに気をよくして、
「わかればいいんだ、友よ」
とにっこり笑い、拳銃をしまった。
怜一郎さんは壁の方を向いて服を脱ぎ、両手で股間を覆っていた。
生まれたままの姿になった僕たちへ歓迎の証であるハイビスカスの首飾りがかけられた。
「さあ、思いっきりバカンスを楽しんで」
二人組はにこにこしながら去っていった。
少し恥ずかしいけど、僕は観念してもう局部を丸出しのままバンガローの外へ出ようとした。
どんなに軽装になってもいつもは隠している股間が空気に晒されてスウスウする。とんでもない解放感だ。
「ああもう、何なんだよっ!」
怜一郎さんはブツブツ文句を言いながらつけてもらったばかりのハイビスカスの首飾りをバンガローの床へ投げ、脱ぎ捨てた洋服を再び着ようとしていた。
「怜一郎さん、今度は本当に連行されますよ? 彼らは本気っぽかったですし」
「うっ……」
「部屋にこもっているとまたさっきの二人が来て外へ出ろと拳銃をむけるかもしれませんから、もう外へ出ましょう」
嫌がる怜一郎さんの手を引いて、僕はバンガローの外へと出た。
バンガローの中で怜一郎さんは僕に詰め寄った。
ここがヌーディストビーチで海岸へ出る際は丸裸でなければならないことを僕は彼に黙っていたのだ。
「俺は絶対に裸で外になんか出ないからなっ!」
「そう言わず、せっかく来たんですから、海水浴を楽しみましょうよ」
「この小屋の窓から海を見ているだけで十分だ。俺はここで読書でもして過ごすから、お前は一人で泳いで来ればいいだろう」
コンコンとバンガローのドアがノックされた。
訪ねてきたのは首元にハイビスカスの首飾りをつけた男二人組だった。二人とももちろん大事な部分を隠していない。
「友よ、素晴らしきビーチへようこそ」
「さあさあ、早く服なんて脱ぎすててありのままの自分を解放しようじゃないか」
爽やかな笑顔の白人の二人は僕らに早く脱ぐよう急かした。
「怜一郎さん、脱ぎましょう。郷に入っては郷に従えです」
「断る。誰が何と言おうと、俺は絶対に脱がない」
怜一郎さんがきっぱり言うと、男性のうちの一人が太ももにつけていたガンホルダーから拳銃を取り、怜一郎さんに向けた。
「手を挙げろ。このビーチでは衣服を着ていることは殺人よりも重い犯罪だ。ビーチの秩序を守るため、脱げないと言うならお前を連行するしかない」
「我々も手荒な真似はしたくないんだ、今のうちに言うことを聞いたほうがお互いのためだ」
拳銃を持っていない方の男性が怜一郎さんに手錠をちらつかせた。
「……っ! わかった、脱ぐ。脱げばいいんだろ!?」
今にも発砲しそうな真剣な目つきだった男性はベルトへ手をかけた怜一郎さんに気をよくして、
「わかればいいんだ、友よ」
とにっこり笑い、拳銃をしまった。
怜一郎さんは壁の方を向いて服を脱ぎ、両手で股間を覆っていた。
生まれたままの姿になった僕たちへ歓迎の証であるハイビスカスの首飾りがかけられた。
「さあ、思いっきりバカンスを楽しんで」
二人組はにこにこしながら去っていった。
少し恥ずかしいけど、僕は観念してもう局部を丸出しのままバンガローの外へ出ようとした。
どんなに軽装になってもいつもは隠している股間が空気に晒されてスウスウする。とんでもない解放感だ。
「ああもう、何なんだよっ!」
怜一郎さんはブツブツ文句を言いながらつけてもらったばかりのハイビスカスの首飾りをバンガローの床へ投げ、脱ぎ捨てた洋服を再び着ようとしていた。
「怜一郎さん、今度は本当に連行されますよ? 彼らは本気っぽかったですし」
「うっ……」
「部屋にこもっているとまたさっきの二人が来て外へ出ろと拳銃をむけるかもしれませんから、もう外へ出ましょう」
嫌がる怜一郎さんの手を引いて、僕はバンガローの外へと出た。
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