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続編 第三章 思い違いと筆責め (怜一郎side)
続28.脱がされて☆
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「え、……だ、だめっ!」
制止しようとした俺の声は無視されて、彼の両手は俺の身につけていた女性ものの小さな下着を擦り下ろした。
ずいぶん前から内側から激しく突き上げられていてほとんど意味をなしていなかったが、それでもびしょびしょの亀頭だけは覆っていた下着が乱暴に引っ張られた。
激しく勃起している陰茎がブルンッと大きく揺れながら晒された。
「やっ……、うそっ……」
こんな人前で、とうとう全裸になってしまった。両手を拘束されて柱に縛られている俺にはどうやっても隠すことができない。下ろされた下着は畳の上へ落ちた。
目の前のビデオカメラの赤いランプは点灯している。
「ほら、君のバキバキに勃起している性器を見たみんなのリアクションを楽しむといいよ。こっちじゃわりと普通だけど、つるつるで毛がない丸見えの男性器は日本人には見慣れないのかもね」
天真さんはパソコンの画面を指さして、ただただ驚きの表情を浮かべている人々を俺に見せた。
みんな口に手を当てたり、目を見開いたりしてこちらを見ているようだ。場内は混乱していて、隣の人とひそひそと囁き合っている人たちもいた。向こうの音声は聞こえないけど、俺のことを話しているのは明らかだ。
俺はどうにか見られないように太ももを擦り合わせてみるが何の意味もない。
「……くそっ」
こんなのもう、悪夢だ。夢なら覚めてほしい。
子供の頃に天真さんにズボンを脱がされたことをきっかけに繰り返し見た夢にそっくりじゃないか。
「こ、こんなことをしてっ……。いくら天真さんとは言え、訴えますよっ!」
丸裸で縛られた状態でこんなことを言っても何にもならないとわかっていながら、俺は天真さんを睨んだ。
「はは、先走り垂らしながら言うことかい?」
天真さんの言う通り、俺のペニスはピクピク震えてトプトプと先端から透明な汁を溢れさせている。この状況に俺の頭は憤っているのに、体はひどく興奮しているのだ。
「……っ!」
天真さんは面白がってカメラを手に取り、俺の顔や乳首、そして恥ずかしい局部をアップで撮影し始めた。
「宝条ホールディングスの跡取りだった華麗なる男、宝条怜一郎のこんな姿にみんなびっくりしてるだろうね」
本当にもう勘弁してほしい。みんなにアップで見られているなんて、めまいがして倒れてしまいそうだ。
「もう、やめっ……、撮らないでっ!」
「はは、興奮しているくせに」
天真さんは俺の体をじっくり撮影してから、カメラを三脚へ戻した。
制止しようとした俺の声は無視されて、彼の両手は俺の身につけていた女性ものの小さな下着を擦り下ろした。
ずいぶん前から内側から激しく突き上げられていてほとんど意味をなしていなかったが、それでもびしょびしょの亀頭だけは覆っていた下着が乱暴に引っ張られた。
激しく勃起している陰茎がブルンッと大きく揺れながら晒された。
「やっ……、うそっ……」
こんな人前で、とうとう全裸になってしまった。両手を拘束されて柱に縛られている俺にはどうやっても隠すことができない。下ろされた下着は畳の上へ落ちた。
目の前のビデオカメラの赤いランプは点灯している。
「ほら、君のバキバキに勃起している性器を見たみんなのリアクションを楽しむといいよ。こっちじゃわりと普通だけど、つるつるで毛がない丸見えの男性器は日本人には見慣れないのかもね」
天真さんはパソコンの画面を指さして、ただただ驚きの表情を浮かべている人々を俺に見せた。
みんな口に手を当てたり、目を見開いたりしてこちらを見ているようだ。場内は混乱していて、隣の人とひそひそと囁き合っている人たちもいた。向こうの音声は聞こえないけど、俺のことを話しているのは明らかだ。
俺はどうにか見られないように太ももを擦り合わせてみるが何の意味もない。
「……くそっ」
こんなのもう、悪夢だ。夢なら覚めてほしい。
子供の頃に天真さんにズボンを脱がされたことをきっかけに繰り返し見た夢にそっくりじゃないか。
「こ、こんなことをしてっ……。いくら天真さんとは言え、訴えますよっ!」
丸裸で縛られた状態でこんなことを言っても何にもならないとわかっていながら、俺は天真さんを睨んだ。
「はは、先走り垂らしながら言うことかい?」
天真さんの言う通り、俺のペニスはピクピク震えてトプトプと先端から透明な汁を溢れさせている。この状況に俺の頭は憤っているのに、体はひどく興奮しているのだ。
「……っ!」
天真さんは面白がってカメラを手に取り、俺の顔や乳首、そして恥ずかしい局部をアップで撮影し始めた。
「宝条ホールディングスの跡取りだった華麗なる男、宝条怜一郎のこんな姿にみんなびっくりしてるだろうね」
本当にもう勘弁してほしい。みんなにアップで見られているなんて、めまいがして倒れてしまいそうだ。
「もう、やめっ……、撮らないでっ!」
「はは、興奮しているくせに」
天真さんは俺の体をじっくり撮影してから、カメラを三脚へ戻した。
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