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第七章 運命からの逃走 (怜一郎side)
55.マティーニグラス☆
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ああ、もう恥ずかしい。顔から火が出そうだった。
どこかへお盆を置いて早く恥部を隠したいのに、マイクはちゃんとドリンクを届けるように言って、俺の尻を叩いた。
丸出しの双丘はピシャリと大きな音を立てた。
「ひっ……」
俺がビクッと体を震わせた拍子に男根もぴくんと揺れ、客から歓喜の声が上がった。
ああ、もう大人しく従うしかないっ……。
俺は人々の視線の中、下着が太ももの中央で引っかかっている状態で、大事なものをプラプラ揺らしながら店内を歩いた。
時折手を伸ばして俺のペニスをぷにっと触ってくる客までいた。
「や、やめっ……」
俺が新入りだからとはいえ、自分より年下のマイクにこんな仕打ちをされるなんて、いくらなんでもひどすぎる。
10番テーブル、12番テーブルと順番に回って、カクテルを客に渡した。
12番テーブルの若い紳士にマティーニを渡すと、彼はその逆三角に細い持ち手のついたグラスの中身をクイっと一気に飲み干して、ピックに刺さったオリーブの実を食べた。
そして俺の男性器の前へそのグラスを差し出した。
「え……?」
俺がきょとんとしているとマイクが、
「ほら、おしっこだよ」
と助言し、俺の腰を押して客の差し出すグラスへ近づけさせた。
え? 何? おしっこ……?
Peeって他にも意味あったっけ?
しかしどうやら俺の聞き間違いではないようで、ずいぶん酔っているその客は俺の萎えたペニスをワクワクした表情で見ている。
待って、こんな場所でっ!? しかもカクテルのグラスにっ!?
「む、無理っ!」
俺は顔を左右へ激しく振ったが、マイクは俺の両手のお盆を受け取り、早くしろと目配せした。
さっきまでの笑顔が消えて真顔になっている。マイクにとってこの客は大事な常連なのかもしれない。
男はオリーブの刺さっていたカクテルピックの丸い飾りのついた方を俺の皮からわずかに飛び出ている性器の先へ押し当てた。
「んっ……」
鈴口をクニクニ虐められ、俺は甘い声を漏らした。
従わないとどうなるだろう。
「……ホームレスになりたいか?」
マイクは俺の耳元でそう呟いた。
よく考えれば、この店をクビになったら俺にはもう行く当てなんてない。
親の会社の不正を暴露してきたのだから、日本にも戻れない。
この店を追い出されたら、金も身分証もない俺はこの異国の地でホームレスになるしかないんだ……。
ほんの少しプライドを捨てれば、食べるものにも寝る場所にも当分困らない。
覚悟を決めた俺は右手で自身を掴み、先端近くまですっぽりと覆っている包皮を体の方へ手繰り寄せ、ピンク色の亀頭を露出させた。
オオ、と男は嬉しそうにため息をついてそれを見ていた。
この男だけじゃない、店中の客もマイクたちも俺に注目している。
俺はこんなことをしにニューヨークへ来たんじゃないのに……。
こんな痴態を晒さなければ生きていけないなんて。
ひどい屈辱にめまいを感じた。恥ずかしさに心臓がドクドク激しく脈打っている。
男の差し出すマティーニグラスへ性器の先を向け、俺はショロッと体液を放出した。
三角錐のグラスに淡い琥珀色の液体がゆっくり溜まっていく。
尿意があったわけじゃないからショロショロと……少しずつしか出ない。
「ああっ……」
背筋がぶるっと震えたのが、余計にみじめだ。
店のどこからかクスクス笑う声が聞こえる。
小さなグラスに七分目まで入った俺の尿を見て、男は満足そうに笑った。
俺のことが気に入ったようで、ソファー席の自分の隣へ座るよう俺の手を引いた。
俺はそこへ座りながら、さりげなく擦り下ろされていた下着をさっと穿き直し性器を納めた。
店内を見回すと、他の先輩たちも客のそばへ座っていた。
ヒザの上に跨って客に胸を吸われたり、小さな下着から肉棒を取り出し客の屹立と擦り合わせていたり、様々なサービスをしている。
やっぱりここは風俗店だったんだ……。
奥の天蓋付きのベッドはVIP席なのか、透け透けのカーテン越しに中で男二人がイチャイチャしているシルエットが見える。
どこかへお盆を置いて早く恥部を隠したいのに、マイクはちゃんとドリンクを届けるように言って、俺の尻を叩いた。
丸出しの双丘はピシャリと大きな音を立てた。
「ひっ……」
俺がビクッと体を震わせた拍子に男根もぴくんと揺れ、客から歓喜の声が上がった。
ああ、もう大人しく従うしかないっ……。
俺は人々の視線の中、下着が太ももの中央で引っかかっている状態で、大事なものをプラプラ揺らしながら店内を歩いた。
時折手を伸ばして俺のペニスをぷにっと触ってくる客までいた。
「や、やめっ……」
俺が新入りだからとはいえ、自分より年下のマイクにこんな仕打ちをされるなんて、いくらなんでもひどすぎる。
10番テーブル、12番テーブルと順番に回って、カクテルを客に渡した。
12番テーブルの若い紳士にマティーニを渡すと、彼はその逆三角に細い持ち手のついたグラスの中身をクイっと一気に飲み干して、ピックに刺さったオリーブの実を食べた。
そして俺の男性器の前へそのグラスを差し出した。
「え……?」
俺がきょとんとしているとマイクが、
「ほら、おしっこだよ」
と助言し、俺の腰を押して客の差し出すグラスへ近づけさせた。
え? 何? おしっこ……?
Peeって他にも意味あったっけ?
しかしどうやら俺の聞き間違いではないようで、ずいぶん酔っているその客は俺の萎えたペニスをワクワクした表情で見ている。
待って、こんな場所でっ!? しかもカクテルのグラスにっ!?
「む、無理っ!」
俺は顔を左右へ激しく振ったが、マイクは俺の両手のお盆を受け取り、早くしろと目配せした。
さっきまでの笑顔が消えて真顔になっている。マイクにとってこの客は大事な常連なのかもしれない。
男はオリーブの刺さっていたカクテルピックの丸い飾りのついた方を俺の皮からわずかに飛び出ている性器の先へ押し当てた。
「んっ……」
鈴口をクニクニ虐められ、俺は甘い声を漏らした。
従わないとどうなるだろう。
「……ホームレスになりたいか?」
マイクは俺の耳元でそう呟いた。
よく考えれば、この店をクビになったら俺にはもう行く当てなんてない。
親の会社の不正を暴露してきたのだから、日本にも戻れない。
この店を追い出されたら、金も身分証もない俺はこの異国の地でホームレスになるしかないんだ……。
ほんの少しプライドを捨てれば、食べるものにも寝る場所にも当分困らない。
覚悟を決めた俺は右手で自身を掴み、先端近くまですっぽりと覆っている包皮を体の方へ手繰り寄せ、ピンク色の亀頭を露出させた。
オオ、と男は嬉しそうにため息をついてそれを見ていた。
この男だけじゃない、店中の客もマイクたちも俺に注目している。
俺はこんなことをしにニューヨークへ来たんじゃないのに……。
こんな痴態を晒さなければ生きていけないなんて。
ひどい屈辱にめまいを感じた。恥ずかしさに心臓がドクドク激しく脈打っている。
男の差し出すマティーニグラスへ性器の先を向け、俺はショロッと体液を放出した。
三角錐のグラスに淡い琥珀色の液体がゆっくり溜まっていく。
尿意があったわけじゃないからショロショロと……少しずつしか出ない。
「ああっ……」
背筋がぶるっと震えたのが、余計にみじめだ。
店のどこからかクスクス笑う声が聞こえる。
小さなグラスに七分目まで入った俺の尿を見て、男は満足そうに笑った。
俺のことが気に入ったようで、ソファー席の自分の隣へ座るよう俺の手を引いた。
俺はそこへ座りながら、さりげなく擦り下ろされていた下着をさっと穿き直し性器を納めた。
店内を見回すと、他の先輩たちも客のそばへ座っていた。
ヒザの上に跨って客に胸を吸われたり、小さな下着から肉棒を取り出し客の屹立と擦り合わせていたり、様々なサービスをしている。
やっぱりここは風俗店だったんだ……。
奥の天蓋付きのベッドはVIP席なのか、透け透けのカーテン越しに中で男二人がイチャイチャしているシルエットが見える。
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