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第四章 僕の気持ち (龍之介side)

36.とろけるような甘いセックス※

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 さっきからたぷたぷと揺れている、陰嚢を愛撫してやる。
 コリコリの二つのタマの入った柔らかな袋を片手でむにむにと揉まれて、彼は腰を揺らした。
「んんっ……」

 袋への愛撫を続けたまま僕は再び蕾を舐め上げ、きれいなひだひだを舌先で優しくこじ開ける。
 彼のペニスから滴る蜜が、パタタ、とシーツの上に落ちた。
「ああっ、……やめろっ、舌を、抜けっ……んっ、そんな、汚いところっ……」
 汚いところ? 怜一郎さんには汚いところなんてないですよ。昨夜僕がきれいに洗ったからなおさら。
 僕はさっきから鼻でスンスンと呼吸しているが、秘部からは彼がいつもまとっている爽やかな匂いと石鹸の香りがほのかにするだけだった。
 舌を抜いて返事をするのが惜しくて、僕は返事の代わりに舌を根元まで、ぬぬぬ……とねじ込んだ。
「ッあは、んあぁっ……」
 彼は悲鳴を上げて腰を反らしたが、僕は構わず彼のねっとりと温かくて柔らかな肉壺をニュルニュルと舌でかき混ぜた。
「あッ、……も、やめっ……」
 孔の中を舐められる初めての感触と羞恥に彼の腰がガクガク震えている。

 狭い彼のナカは僕の舌をきゅうきゅう締める。
 ああ、舌がとろけそう……。
 僕は興奮で頭をクラクラさせながら、ジュルッ、……ピチュッ、ジュッ、と注入した自分の唾液を吸い上げた。
「あはぁんっ、や、やめっ……」
 ジュルジュル吸われて恥ずかしいのだろう、彼は泣きそうな声を上げた。
 パタタ……と彼の屹立が噴き出した先走りがシーツへ飛ぶ。

 僕の怒張ももうおかしくなりそうなほどバキバキで、我慢は限界だった。
 名残惜しいが舌を引き抜いて、
「とろとろに解せましたよ……」
 と膝立ちで背後を向いていた彼を僕の方へ向き直させた。
 怜一郎さんの顔は真っ赤で目尻に涙まで浮かべていた。
 僕はそんな彼が愛おしくてちゅっとキスをしながら、ゆっくりと僕の肉棒の上へ腰を下ろさせた。
「ッんああぁ……」

 唾液で濡れそぼった孔はヌププププ……、とゆっくり僕を飲み込んでいく。
 しかしローションほど滑りがよくないのでいつもよりずっとキツい。
 僕は彼の大きめな尻たぶをふにふにと優しく撫でた。柔らかくて心地いい。
「んんっ……」
 怜一郎さんがだらしなく突き出した舌を僕はニュルニュルとしゃぶる。ちゅぷっ、ニュル……、レロッ、ぬちゅっ……と温かな舌を唇や舌で扱いているうちに、ずっぽりと根元まで入り切った。
 上気した顔で虚ろな視線を僕に向ける彼はものすごくエロい。
「怜一郎さん……、大好きです……」
 僕がたまらなくなって呟くと、彼の肉癖がきゅっと僕を甘く締めつけた。

 ベッドへ両手をついてヌチュヌチュヌチュと僕はヒザの上の彼を突き上げた。
「ん、ふぅっ、あっ……、はあぁっ」
 キシキシとベッドのスプリングが鳴り、結合部からヌチュッ、ずちゅ、クチュ……ッ、と泡立つような音が響く。

「好きです、……好きです、……怜一郎さん」
 怜一郎さんは甘くとろけるような表情で斜め上の天井の方を見上げ、半開きの口で、はあ、はあ……と呼吸している。
 今までで一番気持ちよさそうだ。やっぱりまんざらでもないんだ。
 僕は彼が僕の気持ちを受け入れてくれていることが嬉しくて、嬉しくて、ずんずん彼を突き上げる。

 彼も僕をキュンキュン締め付け、僕がジュコジュコジュコッとさらに激しい律動で突き上げていると、彼は体を強張らせて、
「も、だめ、イ、イクッ……」
 とうわ言のように呟いてうっとりした顔でビュッ、ビュルッ……、ビュビュッ……と屹立の先から白濁を放った。
 その表情が可愛くて、
「怜一郎さんっ、好きです……」
と彼の体を強く抱いて唇を吸い、僕も彼のナカへたっぷりと体液を注ぎ込んだ。

***

 僕はずっと心に秘めていた怜一郎さんへの想いを打ち明けことによってタガが外れて、もう彼を放したくない気持ちになった。
 セックスの後も彼を連れて風呂に入り、彼が遠慮するのも構わず彼の後孔から僕の体液を掻き出し、そこから火がついて風呂場でもう一度してしまった。
 ベッドの中でもずっと抱きしめてキスをして、大好きです、と何度も愛を囁いた。
 わかった、もううるさい、と彼に嫌がられるほどしつこく。

 僕にとって怜一郎さんが起きている状態でこうやってイチャイチャするのは新鮮で、何より幸せだった。
 これまではエリカさんに言われた通り、怜一郎さんの前では彼の地位を脅かす意地悪な義弟キャラを演じなければならなかったが、もうそんな必要ないのだ。
 僕はもう自分の気持ちに正直になっていいんだと思うと素晴らしい解放感を感じた。

 けれどそんな気持ちとは裏腹に、僕はエリカさんに絶対に言うなと念を押されていたことを怜一郎さんにベラベラとしゃべってしまったことに少しだけ不安を感じていた。
 彼女の計画ではたぶん僕の告白はまだ先のはずだったから……。

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