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第四章 僕の気持ち (龍之介side)
34.こらえきれない気持ち※
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「義兄さんも僕のこと……?」
図星なのだろう、彼はさらに顔を真っ赤にした。
「そんなわけないだろっ! 俺はお前のことをただの妹の婿で、会社の跡取りの座を巡るライバルだとしか思っていない……」
そんなの嘘だってバレバレだ。
怜一郎さんも僕のことを好きだなんて夢みたいで、僕はもう嬉しくてたまらない。
「義兄さん……」
彼の肩を抱いて少し戸惑っている彼の唇に自分の唇を重ねた。ちゅぷっと下唇を甘噛みしてやる。
わずかに開いた彼の薄い唇へぬるりと舌を滑り込ませ、温かく柔らかな彼の口内へ舌を進める。
口の中で硬直している彼の舌へにゅるりと舌を絡めた。
「んっ……」
気持ちいいことが大好きな怜一郎さんはおずおずとぎこちなく僕の舌に自分の舌を擦りつけ始めた。
……ぬちゅっ、……チュッ、レロ、くちゅっ……と音を立てながら、僕たちはお互いの唇をむさぼった。
長いキスの後、離れた唇と唇の間に銀糸が伝った。
それを恥じながら、
「はぁっ、……はぁっ、……はぁ」
と息を整える怜一郎さんがまた可愛い。
これまで長年にわたり、僕の中で押さえつけてきていた彼に対する好きという気持ちはもうこらえることができなかった。
僕はすぐに彼の手を引いてデッキから部屋に戻った。
激しいキスによる酸欠と興奮に頭をクラクラさせながら、僕はベッドへ腰を下ろしガウンの前をくつろがせた。
下着を穿いていなかったので激しく怒張したペニスが露出して、怜一郎さんは恥ずかしそうに僕の股間から顔を背けた。
僕は彼のガウンを奪い取った。その下に穿いていた黒いボクサーパンツの前はふっくらと膨らんでいて、彼は恥ずかしそうに片手を添えたけど、僕は彼の手を払いのけて下着を脱がせようとしたが、
「だ、だめっ……」
と彼は僕の手を掴んだ。
「どうしたんです? 嫌ですか?」
彼に気持ちを伝えた以上、僕は一刻も早く心から彼と愛し合いたかった。
僕がどれほど怜一郎さんのことを愛しているのか彼の体と心に伝えたいのだ。
彼は耳まで真っ赤な顔で眉をひそめ、視線を彷徨わせていた。
嫌がっている様子はないが、不安そうな声で、
「お前のこと、信じていいのかな……」
と呟いた。
これまでゲイだとカミングアウトできず、自分の本心を両親のために隠して生きるしかなかった怜一郎さん。
ゲイバーの件をばらすと脅せば親のため自分の名誉のため簡単に痴態を晒すくせに、自分の心を開くとなると傷つきたくなくてこんなにも臆病なんだと僕はますます彼のことを愛おしいと思った。
図星なのだろう、彼はさらに顔を真っ赤にした。
「そんなわけないだろっ! 俺はお前のことをただの妹の婿で、会社の跡取りの座を巡るライバルだとしか思っていない……」
そんなの嘘だってバレバレだ。
怜一郎さんも僕のことを好きだなんて夢みたいで、僕はもう嬉しくてたまらない。
「義兄さん……」
彼の肩を抱いて少し戸惑っている彼の唇に自分の唇を重ねた。ちゅぷっと下唇を甘噛みしてやる。
わずかに開いた彼の薄い唇へぬるりと舌を滑り込ませ、温かく柔らかな彼の口内へ舌を進める。
口の中で硬直している彼の舌へにゅるりと舌を絡めた。
「んっ……」
気持ちいいことが大好きな怜一郎さんはおずおずとぎこちなく僕の舌に自分の舌を擦りつけ始めた。
……ぬちゅっ、……チュッ、レロ、くちゅっ……と音を立てながら、僕たちはお互いの唇をむさぼった。
長いキスの後、離れた唇と唇の間に銀糸が伝った。
それを恥じながら、
「はぁっ、……はぁっ、……はぁ」
と息を整える怜一郎さんがまた可愛い。
これまで長年にわたり、僕の中で押さえつけてきていた彼に対する好きという気持ちはもうこらえることができなかった。
僕はすぐに彼の手を引いてデッキから部屋に戻った。
激しいキスによる酸欠と興奮に頭をクラクラさせながら、僕はベッドへ腰を下ろしガウンの前をくつろがせた。
下着を穿いていなかったので激しく怒張したペニスが露出して、怜一郎さんは恥ずかしそうに僕の股間から顔を背けた。
僕は彼のガウンを奪い取った。その下に穿いていた黒いボクサーパンツの前はふっくらと膨らんでいて、彼は恥ずかしそうに片手を添えたけど、僕は彼の手を払いのけて下着を脱がせようとしたが、
「だ、だめっ……」
と彼は僕の手を掴んだ。
「どうしたんです? 嫌ですか?」
彼に気持ちを伝えた以上、僕は一刻も早く心から彼と愛し合いたかった。
僕がどれほど怜一郎さんのことを愛しているのか彼の体と心に伝えたいのだ。
彼は耳まで真っ赤な顔で眉をひそめ、視線を彷徨わせていた。
嫌がっている様子はないが、不安そうな声で、
「お前のこと、信じていいのかな……」
と呟いた。
これまでゲイだとカミングアウトできず、自分の本心を両親のために隠して生きるしかなかった怜一郎さん。
ゲイバーの件をばらすと脅せば親のため自分の名誉のため簡単に痴態を晒すくせに、自分の心を開くとなると傷つきたくなくてこんなにも臆病なんだと僕はますます彼のことを愛おしいと思った。
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