【本編完結】ゲイバレ御曹司 ～ハッテン場のゲイバーで鉢合わせちゃった義弟に脅されています～

第四章 僕の気持ち (龍之介side)

３１．彼が寝ている間の後処理※

　僕は自分も裸になり一糸まとわぬ姿の怜一郎さんをベッドから優しく抱き上げ、浴室へ向かった。
　風呂場の椅子に座ってヒザの上に抱いた彼の後ろへそっと優しく指を入れた。
　その指をクチュクチュと動かし、僕の体液を掻き出していると、僕にもたれて眠っている彼が甘い吐息を漏らした。
「んぅ……」

　ローションの中に混ぜた媚薬の作用で興奮しすぎた彼は、絶頂と同時に眠りに落ちていて簡単には起きそうにはないが、敏感な後ろを刺激されたことによって彼の雄がムクムクと頭を持ち上げ始めていた。
「ふふ……」
　よっぽど僕にお尻を弄られるのが好きなんですね、怜一郎さん。
　さっきドレッサーの前ではメスイキでしたから、少しシコシコして射精させてあげましょうね。

　彼の後孔に入れた指をヌチュヌチュとかき混ぜながら、僕は反対の手を彼の肉棒に絡ませた。
　彼が以前オナニーして見せてくれたときのように、包皮越しにそれを握りクチクチと上下にスライドして刺激してやる。
　桃色の亀頭が日焼けした肌のような色の皮から出たり引っ込んだりを繰り返す。

　僕は学園の中等部入学式で怜一郎さんに一目惚れして以来、彼の裸を何度妄想してきたかわからない。
　正直、毎晩のように怜一郎さんをオカズにしてきた。
　でも実際の彼の性器は僕が妄想していたものよりも一回りぐらい小さいしすっぽりと皮を被った仮性包茎で、そのことが僕をますます興奮させた。

　柔らかさの残っていたペニスがどんどん硬く反り返っていくに従い、
「はあ、はあ……、はぁっ、はぁっ」
　と寝ている彼の呼吸もどんどん荒くなる。
　可愛い、僕の愛撫にこんなに感じて……。
　もちろん僕のモノもさっきから今すぐはち切れそうなほど勃起している。

　クチュクチュとナカを混ぜる指の動きを速め、ヌチヌチ上下する手の動きもどんどん加速させる。
「はあ、……んっ！」
　腰がビクッと大きく震え、彼のペニスの先からびゅっ、びゅるっ、と精液が弧を描いて飛んだ。
　快感に眉をひそめて表情を歪ませている。
　なんて気持ちよさそうな顔をして……。
　僕は目の前をくらくらさせながら、怜一郎さんの孔の中を混ぜていた方の手で自分の猛りをコスコスと扱いた。
「ああ、怜一郎さんっ」
　と名前を呼びながら彼の体に精液をぶちまけた。

　体へ飛び散った白濁も後ろもシャワーできれいにしてやり、僕は彼の体を拭いてベッドへ寝かせた。
　相変わらず無防備な顔ですうすう眠っている。
　僕はそっと彼の隣に横たわり、彼の黒くてサラサラとしたストレートの髪に触れ、白く美しい頬を撫で、形のいい唇へちゅっと触れるだけのキスをした。
　怜一郎さん、大好き……。
　しばらくぎゅっと彼を抱きしめて、それから片手を恋人つなぎにして眠りについた。