26 / 125
第三章 淫らな船上パーティー (怜一郎side)
26.屈辱のランウェイ☆
しおりを挟む
モデルたちはリハーサル通り、どんどんランウェイを歩く。
後ろ手に手錠をかけられ、フレームだけのブラジャーとガーターベルトだけのほぼ裸の格好で、とうとう俺はステージに出た。
胸を張り二本の足を交互に動かすたびに、右へ左へぷらぷらと揺れる俺の男性器へ人々の視線が一気に集まった。
「おお……」
と言って指を差す者、口元へ手を当てて言葉を失う者、
「さすがにちょっと」
という反応で苦笑いする者、恥ずかしそうに顔を背ける者など観客のリアクションは様々だった。
俺としては想像以上の屈辱で、心を無にしようとしていても顔も全身も火が出そうなほど熱くなっていた。極度に感情が高ぶったせいで痺れて硬直しそうな足をどうにか動かし、リハーサル通りに歩いた。
目元には仮面をつけている。
けれどこんなもので本当に自分の身分を隠せているのだろうか。そんな不安に襲われた。
観客たちもみな仮面をつけているが、実はこの中には多くの俺の知り合いがいて、実はみんな初めから俺の痴態を見るためにこの船に乗ったんじゃないか、俺は龍之介だけじゃなく多くの人間に陥れられているんじゃないか、という感覚さえ湧いてきた。
観客の中にズボンの前をくつろがせ、そこへ添えた手を上下している人が数人いることに気が付いた。
惨めな格好の俺をおかずに自慰しているのだ。
そんなことをされ恥ずかしいのに、嫌なはずなのに、俺の陰茎が心臓みたいにドクドクと脈打った。
それはどんどん熱く硬くなっていき、ムクムクと上を向き始めた。
他人に見られて勃起するなんて……。
そう思っても俺の意識は股間に集中して、全身の血液がどんどん下腹部へ集まっていくのを感じる。
男根の変化を止めることができない。
ぶらんとぶら下がっていた肉棒が天井へ向かってグングン反りかえっていく。
「……っ、……ぁっ」
俺は歩きながら熱い吐息を漏らした。
ピンクの亀頭は三分の二が包皮に包まったまま、タートルネックのセーターからわずかに顔を出している状態だ。
クイっと指で擦り下げれば簡単に先端を露出できるのに、今の俺にはそれが叶わない。
無力なペニスにただただ人々の視線が突き刺さり、俺は恥ずかしい屹立をピクピク震わせて歩くことしかできない。
乳首も性器も痛いほどピンピンに完勃ちしてしまった。
「はぁっ……、はぁっ……」
興奮に呼吸が荒くなる。
もうすぐランウェイの先端だ。
観客が真正面から俺を見ている。俺はもうすぐ屈辱的なポーズをしなければならない。
想像しただけでめまいがする。
腹につきそうなほど勃起し、俺の動きに合わせて揺れるそれの先からぴゅるっと先走りが噴き出した。
リハーサルで指定された通り俺は、ランウェイの端でピタッと立ち止まり、軽く足を開いて腰を突き出した。
すぐそばで観客たちが驚きや軽蔑の顔で俺の局部を凝視している。
勃起したイチモツを人々へ差し出すような格好をすることに、俺のプライドはひどく傷つけられた。
けれど同時に、俺の中の興奮は抑えきれないほどの最高潮に達してしまい、強烈な射精感に襲われた。
「……んんっ」
まさか自分がこんなに興奮してしまうなんて、自分でも信じられなかった。
今はファッションショーの最中だし、射精なんかしたら龍之介の思うつぼじゃないか、とどうにか堪えようとした。
しかし込み上げるものを抑えることができず、俺は皮からわずかに飛び出しているぷっくりと膨らんだピンクの先端の小さな孔から、ビュル……ッ! と白く濁った体液が飛び出てしまった。
「ああっ……!」
脳がとろけるような気持ちよさだった。
その様子を真正面から見ていた観客たちの間でどよめきが起きた。
汚れた床を一瞥してランウェイを引き返すうちに、俺の頭は冷静さを取り戻してきた。
たくさんの人に陰部を見られ、射精してしまった……。
これでは龍之介の言う通り、変態みたいじゃないか。
後ろ手に手錠をかけられ、フレームだけのブラジャーとガーターベルトだけのほぼ裸の格好で、とうとう俺はステージに出た。
胸を張り二本の足を交互に動かすたびに、右へ左へぷらぷらと揺れる俺の男性器へ人々の視線が一気に集まった。
「おお……」
と言って指を差す者、口元へ手を当てて言葉を失う者、
「さすがにちょっと」
という反応で苦笑いする者、恥ずかしそうに顔を背ける者など観客のリアクションは様々だった。
俺としては想像以上の屈辱で、心を無にしようとしていても顔も全身も火が出そうなほど熱くなっていた。極度に感情が高ぶったせいで痺れて硬直しそうな足をどうにか動かし、リハーサル通りに歩いた。
目元には仮面をつけている。
けれどこんなもので本当に自分の身分を隠せているのだろうか。そんな不安に襲われた。
観客たちもみな仮面をつけているが、実はこの中には多くの俺の知り合いがいて、実はみんな初めから俺の痴態を見るためにこの船に乗ったんじゃないか、俺は龍之介だけじゃなく多くの人間に陥れられているんじゃないか、という感覚さえ湧いてきた。
観客の中にズボンの前をくつろがせ、そこへ添えた手を上下している人が数人いることに気が付いた。
惨めな格好の俺をおかずに自慰しているのだ。
そんなことをされ恥ずかしいのに、嫌なはずなのに、俺の陰茎が心臓みたいにドクドクと脈打った。
それはどんどん熱く硬くなっていき、ムクムクと上を向き始めた。
他人に見られて勃起するなんて……。
そう思っても俺の意識は股間に集中して、全身の血液がどんどん下腹部へ集まっていくのを感じる。
男根の変化を止めることができない。
ぶらんとぶら下がっていた肉棒が天井へ向かってグングン反りかえっていく。
「……っ、……ぁっ」
俺は歩きながら熱い吐息を漏らした。
ピンクの亀頭は三分の二が包皮に包まったまま、タートルネックのセーターからわずかに顔を出している状態だ。
クイっと指で擦り下げれば簡単に先端を露出できるのに、今の俺にはそれが叶わない。
無力なペニスにただただ人々の視線が突き刺さり、俺は恥ずかしい屹立をピクピク震わせて歩くことしかできない。
乳首も性器も痛いほどピンピンに完勃ちしてしまった。
「はぁっ……、はぁっ……」
興奮に呼吸が荒くなる。
もうすぐランウェイの先端だ。
観客が真正面から俺を見ている。俺はもうすぐ屈辱的なポーズをしなければならない。
想像しただけでめまいがする。
腹につきそうなほど勃起し、俺の動きに合わせて揺れるそれの先からぴゅるっと先走りが噴き出した。
リハーサルで指定された通り俺は、ランウェイの端でピタッと立ち止まり、軽く足を開いて腰を突き出した。
すぐそばで観客たちが驚きや軽蔑の顔で俺の局部を凝視している。
勃起したイチモツを人々へ差し出すような格好をすることに、俺のプライドはひどく傷つけられた。
けれど同時に、俺の中の興奮は抑えきれないほどの最高潮に達してしまい、強烈な射精感に襲われた。
「……んんっ」
まさか自分がこんなに興奮してしまうなんて、自分でも信じられなかった。
今はファッションショーの最中だし、射精なんかしたら龍之介の思うつぼじゃないか、とどうにか堪えようとした。
しかし込み上げるものを抑えることができず、俺は皮からわずかに飛び出しているぷっくりと膨らんだピンクの先端の小さな孔から、ビュル……ッ! と白く濁った体液が飛び出てしまった。
「ああっ……!」
脳がとろけるような気持ちよさだった。
その様子を真正面から見ていた観客たちの間でどよめきが起きた。
汚れた床を一瞥してランウェイを引き返すうちに、俺の頭は冷静さを取り戻してきた。
たくさんの人に陰部を見られ、射精してしまった……。
これでは龍之介の言う通り、変態みたいじゃないか。
19
お気に入りに追加
270
あなたにおすすめの小説
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる