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第二章 僕の偽装結婚 (龍之介side)

16.自分で僕に跨って※

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「義兄さんの体、全然落ち着きませんね? よっぽど欲求不満なんですね……」
「うるさい、放っておいてくれ」
 彼はパジャマの上着の前をぎゅっと閉じて、胸や股間を隠した。

「そのままじゃ眠れないでしょう? そうだ、じゃあ……、自分で僕に跨って、気持ちよくなってください」
「な、何言って……」
 僕のモノを凝視して、彼はゴクッと喉を鳴らした。
「そんなもの欲しそうな目で僕のモノを見て。……全く義兄さんは男好きだなぁ。途中でやめたからナカが疼いてもう我慢できないんでしょう?」

 さっき怜一郎さんの後ろに入れたローションに海外から取り寄せた効果抜群の催淫剤が入っていた、なんて種明かしはしてやらない。
「そんなことない……」
「また嘘をついて。仕方のない人だなぁ。……ほら、欲しいんでしょ? 遠慮せず、僕のモノで気持ちよくなってください」

 プライドを捨てきれない彼の手を引いて、強引に僕の上へ彼を座らせた。
「な、何をする、龍之介っ……」
 体重がグッとかかり、ヌププ……とねっとりと熱い彼の体内に僕の猛りは一気に奥まで突き入った。
「あ、はぁあんっ……!」
 斜め上の天井を見上げ舌を突き出した彼のアへ顔を、僕は息をするのも忘れて見入った。
 四六時中きれいな顔しかしない完璧な怜一郎さんがこんなはしたなくスケベな顔をするなんて。

 彼の肉壺は逞しい雄の帰りを悦んでキュウキュウ締め上げる。
 それでもどうにか品位を保とうと彼は足を閉じて、パジャマの上着のすそで自分の体を隠しているが、僕は乱暴に彼の足を開かせM字開脚させた。

 グイッ、グイッ、と下から腰を二度突き上げた後、僕はそれ以降きっぱり動きを止めた。
 僕の突き上げに合わせて、
「あっ、……ああんっ」
 と気持ちよさそうに声を上げていた彼は急に突き上げをやめた僕を不思議そうな顔で見つめた。

「腰が疲れました。ここから先は義兄さんが動いてください」
「えっ……!」
 無理だ……と彼は首を振るが、僕は動いてやらない。
 閉じようとする足を力ずくで再びM字に大きく開かせた。
「ほら、奥を突いて気持ちよくなりたいでしょう?」
「くっ……」
 媚薬が効いてもう我慢できない彼は屈辱そうな表情をし、僕の腹に手をついてうつむきながらゆるゆると腰を振り始めた。

「ふ……っ、んひっ……、はぁっ」
 それはゆったりと前後に揺さぶる動きだった。
 決して悪くはないけど、どうせならこっちのが理想的だと、僕は彼の尻たぶへ手を添えて上下の動きをするよう誘導した。
 こっちの方がより刺激が強いし、僕の猛りを出し入れする様子が丸見えでたまらない。
 それにヒザを立て、チュパンッ、チュパンッ、と荒々しい上下にピストンすると、彼の勃起ペニスがプルン、プルン、と大きく振り動いていやらしかった。

「ふふ、義兄さんっ、ちんちん振り乱して、すごいですねっ」
「やっ……、はぁ……っ、見るなっ……、……んぁっ」
 そう言いながらも怜一郎さんは快楽を得ようと夢中で、もうなりふり構わずまるで杭を打ち付けるように激しくグボグボと腰を振っている。
 あまりの激しさに頑丈なベッドがギィッ、ギィッ、と悲鳴みたいな音を立てて揺れていた。
 ようやく理性のタガが外れ乱れ狂う彼の姿を見られたことに、僕はほくそ笑んだ。
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