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3.悪魔憑き
定められた七日間
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タイレルが“封印の町”に戻ったのは、もう夜分遅くなった頃だった。“とうとう本物の悪魔が討たれた”という一報が教会に届いてから、ほんの半刻程度だろうか。
タイレルは、騒然とする町を早足に抜けて、仲間たちと合流する。
「タイレル、ここだよ!」
その“本物の悪魔”が討たれたという現場に到着すると、すぐに仲間が彼を見つけて手を振った。
「アシュ、本物が討たれたと聞いたが」
「うん――あれは、“変容”した元騎士ロードリックだって。で、彼が“邪悪の真髄”を持っていたんだってさ」
「“邪悪の真髄”を?」
仲間も自分も、悪魔の捜索への協力を依頼されていた。ロードリックがどうにも怪しいという話も聞いていた。
もう少し早く気づけたら、ロードリックは変容などせずに済んだのではないか。
既に現場の調査は正義神教会の手に渡っている。外側からなんとか覗けないかと背伸びをしながら、アシュは言葉を続けた。
「ロードリックを討ったのはエルレインだって。教会へ知らせに駆け込んだ警備兵が、そう言ってたって」
「そうか……エルレインはどこに?」
「それがさ、今夜は一緒に巡回だって言ってたし、ここで応援が来るのを待ってるはずだったんだよ。なのに姿が見えないんだ。だから、ウォレスとカティナとディルクが三人で、シャルルロアのお屋敷を確認に行ってる」
「まずいな……」
タイレルは大きく息を吐く。タイレルの推測が正しければ、もうほとんど時間はないはずなのだ。
「それでタイレル。戻ってきたってことは、何か収穫があったってことだろ?」
「もちろんだ。“深淵の都”の太陽神教会に、興味深い人物がいたよ」
「興味深い人物?」
「そう――強い光を恐れ、血を喰らう、紅い目で他者を惑わす何か、だ。彼女は自分を“誘惑者”と称していた」
「タイレル、それって……」
いっぱいに目を見開いて、アシュがタイレルを振り向いた。
「彼女は、もともとこの世界の生まれではないのだとも言っていた。“神隠し”と呼ばれる現象に遭って、気づいたらこの世界に来ていたのだと」
「“神隠し”? 神々に隠すって、何を?」
アシュが聞いたことのない言葉だと、不思議そうに首を傾げる。
もしかして、神に隠されて、この世界に現れる?
「彼女をだ。おそらくは、こちらで言う“魔法嵐”に似た現象……魔法的な事故で、次元の裂け目に呑まれたということだろう」
「じゃあ、つまり、次元を渡ってここに来た種族ってことなのか。なるほど」
どうりで訳の分からない能力を持ってるはずだと、アシュは軽く頷いた。
「俺があったあの寝取り男も、つまり次元渡ってきたってことだよね。その人と同じ種族なら」
「そうなんだろう。この世界で、あんな種族の話は聞いたことがないからな」
他次元の種族なんて面倒だな、とアシュが零す。
何しろ、能力だの特徴だのという、詳細なところがわからない。
「なんでも、聖なる力と古い魔法だけが彼女たちを滅ぼせるのだそうだよ」
「聖なる力と古い魔法? 神の奇跡と……古の禁呪か何かってこと?」
「いや、聖なる力とは神術で、古い魔法というのも、そこらにあふれている魔法や魔術のことだそうだ。彼女の出身次元では、神は奇跡を起こさず、魔法も遙か昔に廃れて無くなったんだとか」
「へえ? じゃあ悪魔を滅ぼす手段はもう揃ってるってことかな」
「たぶんな。けれど、それよりも急がなきゃいけない理由がある――やはり、私たちもシャルルロア邸へ向かおう」
戦う目処がついたと、アシュはほっとする。滅ぼす方法から調べなきゃならないなんて言われたら、途方に暮れるところだった。
「で、急がなきゃならないって、どういうこと?」
「彼女の世界では、七日というのが区切りとなる単位なのだそうだ」
「七日? ずいぶん半端な日数だね。何かいわれでもあるの? 魔術的な」
七なんて半端な数を区切りにするというのは聞いたことがない。
魔術的な区切りという話なら、日数より星回りや大小ふたつの月の満ち欠け等、意味のある事象が起こる日を起点にするのではなかったか。
「その次元の神話では、神は七日かけて世界を創造したという。だから、彼らもその七日という日数に縛られているらしい」
「へえ? 神々がそう決めて、それに縛られてるってこと?」
「ああ――だから、人間を己の種族に“変容”させる手続きは七日掛けて行われる、という具合に縛られる」
七日間の手続き? と、アシュが眉を寄せる。
「――待ってよタイレル。七日って、もしかして」
「ああ。アストリッド嬢が拐われた夜から数えて、明日だ」
* * *
「攫うとか執着してるとかなら、それは下僕か同族にでもしたいのね。長く生きてる同族なら、それなりの数を侍らせてるものだから」
聖騎士が苦笑を浮かべる傍らで、とても人間らしく困ったような表情を浮かべた彼女は言った。
次元を渡ったという彼女は、タイレルの話を聞くとすぐに、アシュの会ったものは同族に似ていると首肯したのだ。
――太陽神の教会で神に奉仕する“魔物”だという彼女は、タイレルが考えていたよりもずっと、“人間らしい”人物だった。
人々に混じって太陽神教会の施療院を手伝い……なぜ彼女がそんな生き方をしようと考えたのかに多少の興味は湧いたが、今はそれを聞いている時ではない。
「それから、あなたの言う容姿なら西の生まれね。
西は、他の神や人外種族の全部を悪魔だと迫害する、心の狭い神の教会が仕切ってるの。新参はすぐに狩られるから、残った同族はほとんどが長生きばかりよ」
西? と首を傾げるタイレルに、彼女は肯く。
「東にそんな迫害はなかった。だから、西の同族は用心深くてとても面倒なのよ」
「なるほど……ところで、あなたの世界では、土地によって神と信仰ががらりと変わるのか?」
「ええ。おまけに、私みたいな人外種族は、生まれた土地の影響を深く受けるわ。
西の同族が仲間や下僕を欲しいと思ったら、神の創世に倣って七日間の手続きを踏まなきゃいけないはずね」
タイレルはふむと考える。
「七日……その、手続きや儀式というのは、どう進むのかは――」
「ごめんなさい。西とはあまり関わらなかったから、具体的には知らないのよ」
申し訳なさそうに、彼女は肩を竦める。
せめて、儀式や手続きというものがどんな内容なのか、片鱗だけでもわかれば……と、タイレルは息を吐いた。
「では……その、西の神とやらの神話や教義などはわからないだろうか。そこから、考えられる魔術的儀式を推測してみる」
「それは……私も、勉強なんてしたことがないから、ほんの聞き齧りくらいなら」
「それで構わない」
* * *
もう少しでシャルルロア邸というところで、「タイレル」と呼ばれた。シャルルロア邸から戻ってきたディルクたちだった。
「ディルク。エルレインは?」
ディルクよりも先に、カティアが「いなかったわ」と首を振る。
「いなかった?」
「ええ――それに、アストリッドも行方不明だっていうの。エルレインが心当たりに迎えに行ったって……だから、急いで合流しなきゃと思って」
「迎えに? エルレインにはアストリッド嬢の居場所がわかってるのか?」
「そう言い残して出て行ったと言うんだ」
ディルクが溜息を吐く。
せめて、“どこに”くらいは言い残してくれていればよかったのに、と。
「ともあれ、タイレルが戻ってよかったよ。それで、何かわかったのか?」
タイレルは頷いて、早足に歩きだした。
歩きながら、得た情報……“都”で聞いた一連のことを話す。さらには、“七日”という区切りが明日であることも。
「もう少し早く、“都”に行くべきだったな」
「今更ですよ。来た道を引き返すことはできません。今の手持ちでできることを――最善を尽くしましょう」
「ああ、とにかくエルレインを追わないと――タイレル、使える魔術はあるか?」
ウォレスとディルクの言葉にタイレルは今日準備している呪文を軽くさらう。
「念のためと用意した呪文がある。それでなんとか突き止めよう」
「頼んだ。一度宿に戻って、準備をしよう」
「ああ」
* * *
七日、とシグルドは言い残して、姿を消した。
直感的にアストリッドだと、エルレインはシャルルロア邸へと走った。
急に戻ったエルレインの剣幕に、迎え出た使用人が何事かと聞き出そうとしたが、構う余裕は皆無だった。
駆け込んだアストリッドの部屋に彼女の姿はなく、開け放たれた窓のカーテンが、風に揺れているだけだった。
「あ……アーシェ……」
よろよろとバルコニーに出るエルレインの後ろから、「いったい何事だ」と声がかかる。
義兄だ。
彼はぐるりと部屋を見回して、もう一度「何があった?」と尋ねた。
「エルレイン……アーシェはどこだ?」
「――わからない」
「何があったんだ、エルレイン。どうしてアーシェがいない?」
目の前が暗くなる。アストリッドを連れ去ったのは、おそらくシグルドだ。なら、シグルドはどこにいる?
「悪魔が……いや、悪魔じゃない。だが、あれは……」
「エルレイン!」
【お前が、アストリッドを見つけた場所においで】
いきなり、エルレインの耳に声が聞こえた。
ハッと顔を上げたエルレインを、エセルバートが訝しげに見る。
「エルレイン?」
「エセルバート、私はアーシェを迎えに行ってくる」
「居場所がわかるのか? なら、兵を……」
「いや、私ひとりがいい」
「エルレイン、無茶は……」
エセルバートの制止を振り切って、エルレインは屋敷を飛び出した。
タイレルは、騒然とする町を早足に抜けて、仲間たちと合流する。
「タイレル、ここだよ!」
その“本物の悪魔”が討たれたという現場に到着すると、すぐに仲間が彼を見つけて手を振った。
「アシュ、本物が討たれたと聞いたが」
「うん――あれは、“変容”した元騎士ロードリックだって。で、彼が“邪悪の真髄”を持っていたんだってさ」
「“邪悪の真髄”を?」
仲間も自分も、悪魔の捜索への協力を依頼されていた。ロードリックがどうにも怪しいという話も聞いていた。
もう少し早く気づけたら、ロードリックは変容などせずに済んだのではないか。
既に現場の調査は正義神教会の手に渡っている。外側からなんとか覗けないかと背伸びをしながら、アシュは言葉を続けた。
「ロードリックを討ったのはエルレインだって。教会へ知らせに駆け込んだ警備兵が、そう言ってたって」
「そうか……エルレインはどこに?」
「それがさ、今夜は一緒に巡回だって言ってたし、ここで応援が来るのを待ってるはずだったんだよ。なのに姿が見えないんだ。だから、ウォレスとカティナとディルクが三人で、シャルルロアのお屋敷を確認に行ってる」
「まずいな……」
タイレルは大きく息を吐く。タイレルの推測が正しければ、もうほとんど時間はないはずなのだ。
「それでタイレル。戻ってきたってことは、何か収穫があったってことだろ?」
「もちろんだ。“深淵の都”の太陽神教会に、興味深い人物がいたよ」
「興味深い人物?」
「そう――強い光を恐れ、血を喰らう、紅い目で他者を惑わす何か、だ。彼女は自分を“誘惑者”と称していた」
「タイレル、それって……」
いっぱいに目を見開いて、アシュがタイレルを振り向いた。
「彼女は、もともとこの世界の生まれではないのだとも言っていた。“神隠し”と呼ばれる現象に遭って、気づいたらこの世界に来ていたのだと」
「“神隠し”? 神々に隠すって、何を?」
アシュが聞いたことのない言葉だと、不思議そうに首を傾げる。
もしかして、神に隠されて、この世界に現れる?
「彼女をだ。おそらくは、こちらで言う“魔法嵐”に似た現象……魔法的な事故で、次元の裂け目に呑まれたということだろう」
「じゃあ、つまり、次元を渡ってここに来た種族ってことなのか。なるほど」
どうりで訳の分からない能力を持ってるはずだと、アシュは軽く頷いた。
「俺があったあの寝取り男も、つまり次元渡ってきたってことだよね。その人と同じ種族なら」
「そうなんだろう。この世界で、あんな種族の話は聞いたことがないからな」
他次元の種族なんて面倒だな、とアシュが零す。
何しろ、能力だの特徴だのという、詳細なところがわからない。
「なんでも、聖なる力と古い魔法だけが彼女たちを滅ぼせるのだそうだよ」
「聖なる力と古い魔法? 神の奇跡と……古の禁呪か何かってこと?」
「いや、聖なる力とは神術で、古い魔法というのも、そこらにあふれている魔法や魔術のことだそうだ。彼女の出身次元では、神は奇跡を起こさず、魔法も遙か昔に廃れて無くなったんだとか」
「へえ? じゃあ悪魔を滅ぼす手段はもう揃ってるってことかな」
「たぶんな。けれど、それよりも急がなきゃいけない理由がある――やはり、私たちもシャルルロア邸へ向かおう」
戦う目処がついたと、アシュはほっとする。滅ぼす方法から調べなきゃならないなんて言われたら、途方に暮れるところだった。
「で、急がなきゃならないって、どういうこと?」
「彼女の世界では、七日というのが区切りとなる単位なのだそうだ」
「七日? ずいぶん半端な日数だね。何かいわれでもあるの? 魔術的な」
七なんて半端な数を区切りにするというのは聞いたことがない。
魔術的な区切りという話なら、日数より星回りや大小ふたつの月の満ち欠け等、意味のある事象が起こる日を起点にするのではなかったか。
「その次元の神話では、神は七日かけて世界を創造したという。だから、彼らもその七日という日数に縛られているらしい」
「へえ? 神々がそう決めて、それに縛られてるってこと?」
「ああ――だから、人間を己の種族に“変容”させる手続きは七日掛けて行われる、という具合に縛られる」
七日間の手続き? と、アシュが眉を寄せる。
「――待ってよタイレル。七日って、もしかして」
「ああ。アストリッド嬢が拐われた夜から数えて、明日だ」
* * *
「攫うとか執着してるとかなら、それは下僕か同族にでもしたいのね。長く生きてる同族なら、それなりの数を侍らせてるものだから」
聖騎士が苦笑を浮かべる傍らで、とても人間らしく困ったような表情を浮かべた彼女は言った。
次元を渡ったという彼女は、タイレルの話を聞くとすぐに、アシュの会ったものは同族に似ていると首肯したのだ。
――太陽神の教会で神に奉仕する“魔物”だという彼女は、タイレルが考えていたよりもずっと、“人間らしい”人物だった。
人々に混じって太陽神教会の施療院を手伝い……なぜ彼女がそんな生き方をしようと考えたのかに多少の興味は湧いたが、今はそれを聞いている時ではない。
「それから、あなたの言う容姿なら西の生まれね。
西は、他の神や人外種族の全部を悪魔だと迫害する、心の狭い神の教会が仕切ってるの。新参はすぐに狩られるから、残った同族はほとんどが長生きばかりよ」
西? と首を傾げるタイレルに、彼女は肯く。
「東にそんな迫害はなかった。だから、西の同族は用心深くてとても面倒なのよ」
「なるほど……ところで、あなたの世界では、土地によって神と信仰ががらりと変わるのか?」
「ええ。おまけに、私みたいな人外種族は、生まれた土地の影響を深く受けるわ。
西の同族が仲間や下僕を欲しいと思ったら、神の創世に倣って七日間の手続きを踏まなきゃいけないはずね」
タイレルはふむと考える。
「七日……その、手続きや儀式というのは、どう進むのかは――」
「ごめんなさい。西とはあまり関わらなかったから、具体的には知らないのよ」
申し訳なさそうに、彼女は肩を竦める。
せめて、儀式や手続きというものがどんな内容なのか、片鱗だけでもわかれば……と、タイレルは息を吐いた。
「では……その、西の神とやらの神話や教義などはわからないだろうか。そこから、考えられる魔術的儀式を推測してみる」
「それは……私も、勉強なんてしたことがないから、ほんの聞き齧りくらいなら」
「それで構わない」
* * *
もう少しでシャルルロア邸というところで、「タイレル」と呼ばれた。シャルルロア邸から戻ってきたディルクたちだった。
「ディルク。エルレインは?」
ディルクよりも先に、カティアが「いなかったわ」と首を振る。
「いなかった?」
「ええ――それに、アストリッドも行方不明だっていうの。エルレインが心当たりに迎えに行ったって……だから、急いで合流しなきゃと思って」
「迎えに? エルレインにはアストリッド嬢の居場所がわかってるのか?」
「そう言い残して出て行ったと言うんだ」
ディルクが溜息を吐く。
せめて、“どこに”くらいは言い残してくれていればよかったのに、と。
「ともあれ、タイレルが戻ってよかったよ。それで、何かわかったのか?」
タイレルは頷いて、早足に歩きだした。
歩きながら、得た情報……“都”で聞いた一連のことを話す。さらには、“七日”という区切りが明日であることも。
「もう少し早く、“都”に行くべきだったな」
「今更ですよ。来た道を引き返すことはできません。今の手持ちでできることを――最善を尽くしましょう」
「ああ、とにかくエルレインを追わないと――タイレル、使える魔術はあるか?」
ウォレスとディルクの言葉にタイレルは今日準備している呪文を軽くさらう。
「念のためと用意した呪文がある。それでなんとか突き止めよう」
「頼んだ。一度宿に戻って、準備をしよう」
「ああ」
* * *
七日、とシグルドは言い残して、姿を消した。
直感的にアストリッドだと、エルレインはシャルルロア邸へと走った。
急に戻ったエルレインの剣幕に、迎え出た使用人が何事かと聞き出そうとしたが、構う余裕は皆無だった。
駆け込んだアストリッドの部屋に彼女の姿はなく、開け放たれた窓のカーテンが、風に揺れているだけだった。
「あ……アーシェ……」
よろよろとバルコニーに出るエルレインの後ろから、「いったい何事だ」と声がかかる。
義兄だ。
彼はぐるりと部屋を見回して、もう一度「何があった?」と尋ねた。
「エルレイン……アーシェはどこだ?」
「――わからない」
「何があったんだ、エルレイン。どうしてアーシェがいない?」
目の前が暗くなる。アストリッドを連れ去ったのは、おそらくシグルドだ。なら、シグルドはどこにいる?
「悪魔が……いや、悪魔じゃない。だが、あれは……」
「エルレイン!」
【お前が、アストリッドを見つけた場所においで】
いきなり、エルレインの耳に声が聞こえた。
ハッと顔を上げたエルレインを、エセルバートが訝しげに見る。
「エルレイン?」
「エセルバート、私はアーシェを迎えに行ってくる」
「居場所がわかるのか? なら、兵を……」
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