80 / 152
一攫千金の町
扉の奥には?
しおりを挟む
「“遥か地平の彼方におわすお方の御名において、我らがこれなる遺跡に秘められしものを得るため、辿るべき道を示し給え”」
レフの祈りの言葉が終わると、地面にまっすぐ立てて指で軽く支えていただけの杖が、ふらふらと揺れ始めた。
右と左、少し迷うように揺れたあと、いきなりぱたりと右側へ向けて倒れる。
どう見てもただの棒倒しなのに、レフは「こっちだね」と自信満々に杖の倒れた右の通路を指差した。
エルヴィラがぽかんと呆気に取られているうちに、「じゃ、右へ行こう」とまた皆が進み始める。
「神術って、そんなことまでわかるのか」
「結構初歩の神術でね、“吉凶占い”って呼ばれてるんだよ。今みたいに簡単なことなら占える神術で、こういう探索ではよく使うんだ」
「なるほど」
レフがにこにこと説明してくれる。
「戦いの場で使われるような神術しか知らなかった。そういう神術もあるんだな」
「ヴィンは戦神の信者なの? それとも太陽神かな。鎧の紋章ってそれだよね」
「私の家は代々戦神を奉じている。この太陽は、お世話になった太陽神の神官殿を讃えてだ。私に道を示してくれた、とても素敵な方だったんだ」
「へえ。そういうの、いいね」
うんうんと頷きながらナイエの指示に注意しつつ、また進み始める。
やはり先行するグループがきれいに掃除をしていったのか、危険な魔物などに遭遇することなく進むことができた。
時折、罠を解除した跡があったりすることからも、それは明らかだった。
「風と旅の神がこっちがいいと言ったのって、安全だからかな」
「それもあるとは思うけど、この遺跡に隠されたものが何かを知るのに必要なものもこっちにあるはずなんだよね」
安全なのは良いが、相変わらずここがなんなのかわからないままなのだ。
期待する宝らしい宝もない。
全部先行するグループが持って行ってしまったのだろうか。
そんなことを考えてると、「待った」とアライトが声を上げた。
「この先、なんかあるぞ」
「何か?」
ナイエの肩から降りたアライトは、すぐに人型を取る。ガリガリと地面を引っ掻くように、見えた範囲の見取り図を描き、その中のひとつの扉を指して「この先から、血臭がした」と付け加える。
「――血臭」
アールの呟きに、アライトが頷く。
「何の血かまではわからんけど、誰か死んでるんじゃないかってくらいの血臭だよ」
ずっと閉ざされていた遺跡だから、こんな奥まで生き物が入り込んでいるとは考え難い。いるとしたら魔物だろうか。
「魔法生物とか、あとは、長虫みたいに地下を掘り進める魔物ならいてもおかしくないね。
先行グループじゃなくて、そういう魔物を倒した跡ならいいんだけど」
ミケの言葉に、コリーンも「そうね」と返す。
「まずは偵察してくるよ、俺とアライトで。だからバックアップを頼む」
「じゃあ、まずは、夜目の利くヴィンとレフがナイエのすぐ後ろに付いてくれ。私とミーケルとコリーンはもう少し後ろに下がっていよう」
アールの指示で体勢を整え、問題の扉を調べに行くナイエをじっと見守る。
何かに不意を打たれてもアライトが付いているのだし、と考えながらエルヴィラはじっと見守った。
しばらく扉をじっくりと観察したり触ってみたり、耳を押し当てて中を探ってみたり……ひと通り調べ終わったところで、ナイエが戻ってきた。
「俺が調べた限りじゃ、特に何も見つからない。ただ、扉を開けて入った跡はあるけれど、出て行った跡はない」
「血臭の他に、少し腐臭もあったぞ。あと、あの中は結構広いと思う。はっきりしないけど、奥に何か潜んでるんじゃねえかな」
ナイエとアライトの報告を受けて、アールがじっと考え込む。
「ナイエ、扉は普通に開けられる?」
「ああ。鍵や閂はない。外側に開く扉だよ」
「なら、私が扉を開けるから、レフとヴィンとナイエはバックアップを頼む。コリーンとミーケルは少し後ろに」
「わかった」
全員が武器と魔法を準備し終えたのを確認して、アールはゆっくりと扉を開いた。
エルヴィラは目を眇め、部屋の中を見透かすように隙間からじっと見つめる。あちこちへ視線を巡らせ、中にじっと潜むものは何か見極めようとして――
部屋の奥の暗がりで、何か大きなものがゆらりと動くことに気付いた。
「いる。でかい、奥――扉から離れて!」
腐臭が強くなり、奥に潜んだものの目がカッと赤く光る。大きく吸い込む音に続いて、真っ黒な煙のようなガスが襲いかかった。
「し、瘴気の、息……」
かろうじて直撃は免れたレフが呟き、即座にこの瘴気から身を守るための神術の詠唱を始めた。
開けられた扉の影からもう一度エルヴィラが中を覗き込む。
「でかい……竜? しかも、腐ってる」
その言葉に、ミーケルも走り寄って扉の奥を覗き込む。
灯りがどうにか届くあたりに、ところどころ骨が見えるほどに肉が腐り落ちた竜が、ゆっくりと立ち上がるところだった。大きさは、竜の時のアライトの倍くらいではないだろうか。
「屍竜王? それともただの屍竜?」
「屍竜王にしては、あんまり知性を感じないね。ただの屍竜じゃないかな。それにしても大きいけどね」
コリーンの言葉に、ミーケルが応える。
屍竜王と屍竜がどうちがうか、エルヴィラにはよくわからない。だが、あの“瘴気の息”とやらを受けても、自分はあまり堪えてないのだ。なら、ここはエルヴィラの出番であることに間違いない。
「――くく、戦神の猛き御名と天空輝ける太陽、詩人のリュートにかけて、このエルヴィラ・カーリスが“でかぶつ”の相手をしてくれようじゃないか」
*****
■屍竜
言葉のとおり、ドラゴンの死骸で作ったゾンビ。
もとがドラゴンなので硬いしタフだしでかいし臭いしで、倒すのが死ぬほど面倒くさい。
ついでにもとのドラゴンの種類に応じて変な耐性まで持ってたりする。
瘴気のガスをブハーッと吐いてくるので食らうと気持ち悪くなって動けなくなったりダメージどかんと食らったりいろいろ大変なことになる。
だがしかし、悪魔とかそっちに偏ってる人ならちょっと耐性がある。
■屍竜王
ただのゾンビに見えて、実は魔法的に不死生物にバージョンアップしたドラゴン先生。
ゾンビなんてお呼びじゃないほど強いし、そんなバージョンアップを果たすくらいなので魔法とかバンバン使う。
たいていの場合、悪な生き物を手下に集めてラスボス業を営んでたりする。
いずれにしろ、閉鎖空間でアンデッドと戦闘するのは罰ゲームだと思います。
換気重要。
レフの祈りの言葉が終わると、地面にまっすぐ立てて指で軽く支えていただけの杖が、ふらふらと揺れ始めた。
右と左、少し迷うように揺れたあと、いきなりぱたりと右側へ向けて倒れる。
どう見てもただの棒倒しなのに、レフは「こっちだね」と自信満々に杖の倒れた右の通路を指差した。
エルヴィラがぽかんと呆気に取られているうちに、「じゃ、右へ行こう」とまた皆が進み始める。
「神術って、そんなことまでわかるのか」
「結構初歩の神術でね、“吉凶占い”って呼ばれてるんだよ。今みたいに簡単なことなら占える神術で、こういう探索ではよく使うんだ」
「なるほど」
レフがにこにこと説明してくれる。
「戦いの場で使われるような神術しか知らなかった。そういう神術もあるんだな」
「ヴィンは戦神の信者なの? それとも太陽神かな。鎧の紋章ってそれだよね」
「私の家は代々戦神を奉じている。この太陽は、お世話になった太陽神の神官殿を讃えてだ。私に道を示してくれた、とても素敵な方だったんだ」
「へえ。そういうの、いいね」
うんうんと頷きながらナイエの指示に注意しつつ、また進み始める。
やはり先行するグループがきれいに掃除をしていったのか、危険な魔物などに遭遇することなく進むことができた。
時折、罠を解除した跡があったりすることからも、それは明らかだった。
「風と旅の神がこっちがいいと言ったのって、安全だからかな」
「それもあるとは思うけど、この遺跡に隠されたものが何かを知るのに必要なものもこっちにあるはずなんだよね」
安全なのは良いが、相変わらずここがなんなのかわからないままなのだ。
期待する宝らしい宝もない。
全部先行するグループが持って行ってしまったのだろうか。
そんなことを考えてると、「待った」とアライトが声を上げた。
「この先、なんかあるぞ」
「何か?」
ナイエの肩から降りたアライトは、すぐに人型を取る。ガリガリと地面を引っ掻くように、見えた範囲の見取り図を描き、その中のひとつの扉を指して「この先から、血臭がした」と付け加える。
「――血臭」
アールの呟きに、アライトが頷く。
「何の血かまではわからんけど、誰か死んでるんじゃないかってくらいの血臭だよ」
ずっと閉ざされていた遺跡だから、こんな奥まで生き物が入り込んでいるとは考え難い。いるとしたら魔物だろうか。
「魔法生物とか、あとは、長虫みたいに地下を掘り進める魔物ならいてもおかしくないね。
先行グループじゃなくて、そういう魔物を倒した跡ならいいんだけど」
ミケの言葉に、コリーンも「そうね」と返す。
「まずは偵察してくるよ、俺とアライトで。だからバックアップを頼む」
「じゃあ、まずは、夜目の利くヴィンとレフがナイエのすぐ後ろに付いてくれ。私とミーケルとコリーンはもう少し後ろに下がっていよう」
アールの指示で体勢を整え、問題の扉を調べに行くナイエをじっと見守る。
何かに不意を打たれてもアライトが付いているのだし、と考えながらエルヴィラはじっと見守った。
しばらく扉をじっくりと観察したり触ってみたり、耳を押し当てて中を探ってみたり……ひと通り調べ終わったところで、ナイエが戻ってきた。
「俺が調べた限りじゃ、特に何も見つからない。ただ、扉を開けて入った跡はあるけれど、出て行った跡はない」
「血臭の他に、少し腐臭もあったぞ。あと、あの中は結構広いと思う。はっきりしないけど、奥に何か潜んでるんじゃねえかな」
ナイエとアライトの報告を受けて、アールがじっと考え込む。
「ナイエ、扉は普通に開けられる?」
「ああ。鍵や閂はない。外側に開く扉だよ」
「なら、私が扉を開けるから、レフとヴィンとナイエはバックアップを頼む。コリーンとミーケルは少し後ろに」
「わかった」
全員が武器と魔法を準備し終えたのを確認して、アールはゆっくりと扉を開いた。
エルヴィラは目を眇め、部屋の中を見透かすように隙間からじっと見つめる。あちこちへ視線を巡らせ、中にじっと潜むものは何か見極めようとして――
部屋の奥の暗がりで、何か大きなものがゆらりと動くことに気付いた。
「いる。でかい、奥――扉から離れて!」
腐臭が強くなり、奥に潜んだものの目がカッと赤く光る。大きく吸い込む音に続いて、真っ黒な煙のようなガスが襲いかかった。
「し、瘴気の、息……」
かろうじて直撃は免れたレフが呟き、即座にこの瘴気から身を守るための神術の詠唱を始めた。
開けられた扉の影からもう一度エルヴィラが中を覗き込む。
「でかい……竜? しかも、腐ってる」
その言葉に、ミーケルも走り寄って扉の奥を覗き込む。
灯りがどうにか届くあたりに、ところどころ骨が見えるほどに肉が腐り落ちた竜が、ゆっくりと立ち上がるところだった。大きさは、竜の時のアライトの倍くらいではないだろうか。
「屍竜王? それともただの屍竜?」
「屍竜王にしては、あんまり知性を感じないね。ただの屍竜じゃないかな。それにしても大きいけどね」
コリーンの言葉に、ミーケルが応える。
屍竜王と屍竜がどうちがうか、エルヴィラにはよくわからない。だが、あの“瘴気の息”とやらを受けても、自分はあまり堪えてないのだ。なら、ここはエルヴィラの出番であることに間違いない。
「――くく、戦神の猛き御名と天空輝ける太陽、詩人のリュートにかけて、このエルヴィラ・カーリスが“でかぶつ”の相手をしてくれようじゃないか」
*****
■屍竜
言葉のとおり、ドラゴンの死骸で作ったゾンビ。
もとがドラゴンなので硬いしタフだしでかいし臭いしで、倒すのが死ぬほど面倒くさい。
ついでにもとのドラゴンの種類に応じて変な耐性まで持ってたりする。
瘴気のガスをブハーッと吐いてくるので食らうと気持ち悪くなって動けなくなったりダメージどかんと食らったりいろいろ大変なことになる。
だがしかし、悪魔とかそっちに偏ってる人ならちょっと耐性がある。
■屍竜王
ただのゾンビに見えて、実は魔法的に不死生物にバージョンアップしたドラゴン先生。
ゾンビなんてお呼びじゃないほど強いし、そんなバージョンアップを果たすくらいなので魔法とかバンバン使う。
たいていの場合、悪な生き物を手下に集めてラスボス業を営んでたりする。
いずれにしろ、閉鎖空間でアンデッドと戦闘するのは罰ゲームだと思います。
換気重要。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
下品な男に下品に調教される清楚だった図書委員の話
神谷 愛
恋愛
クラスで目立つこともない彼女。半ば押し付けれられる形でなった図書委員の仕事のなかで出会った体育教師に堕とされる話。
つまらない学校、つまらない日常の中の唯一のスパイスである体育教師に身も心も墜ちていくハートフルストーリー。ある時は図書室で、ある時は職員室で、様々な場所で繰り広げられる終わりのない蜜月の軌跡。
歪んだ愛と実らぬ恋の衝突
ノクターンノベルズにもある
☆とブックマークをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
前世変態学生が転生し美麗令嬢に~4人の王族兄弟に淫乱メス化させられる
KUMA
恋愛
変態学生の立花律は交通事故にあい気付くと幼女になっていた。
城からは逃げ出せず次々と自分の事が好きだと言う王太子と王子達の4人兄弟に襲われ続け次第に男だった律は女の子の快感にはまる。
騎士団長の欲望に今日も犯される
シェルビビ
恋愛
ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。
就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。
ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。
しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。
無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。
文章を付け足しています。すいません
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
中でトントンってして、ビューってしても、赤ちゃんはできません!
いちのにか
恋愛
はいもちろん嘘です。「ってことは、チューしちゃったら赤ちゃんできちゃうよねっ?」っていう、……つまりとても頭悪いお話です。
含み有りの嘘つき従者に溺愛される、騙され貴族令嬢モノになります。
♡多用、言葉責め有り、効果音付きの濃いめです。従者君、軽薄です。
★ハッピーエイプリルフール★
他サイトのエイプリルフール企画に投稿した作品です。期間終了したため、こちらに掲載します。
以下のキーワードをご確認の上、ご自愛ください。
◆近況ボードの同作品の投稿報告記事に蛇補足を追加しました。作品設定の記載(短め)のみですが、もしよろしければ٩( ᐛ )و
【R18】義弟ディルドで処女喪失したらブチギレた義弟に襲われました
春瀬湖子
恋愛
伯爵令嬢でありながら魔法研究室の研究員として日々魔道具を作っていたフラヴィの集大成。
大きく反り返り、凶悪なサイズと浮き出る血管。全てが想像以上だったその魔道具、名付けて『大好き義弟パトリスの魔道ディルド』を作り上げたフラヴィは、早速その魔道具でうきうきと処女を散らした。
――ことがディルドの大元、義弟のパトリスにバレちゃった!?
「その男のどこがいいんですか」
「どこって……おちんちん、かしら」
(だって貴方のモノだもの)
そんな会話をした晩、フラヴィの寝室へパトリスが夜這いにやってきて――!?
拗らせ義弟と魔道具で義弟のディルドを作って楽しんでいた義姉の両片想いラブコメです。
※他サイト様でも公開しております。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる