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前篇
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この地域の王が神に帰依し、大司教区が置かれたのはいつだったか。
少し考えてみたものの、歴史などあまり学ぶことのなかったオルランドにはさっぱりわからない。
もちろん、神の御子や聖人たちの遺した聖なる教えなら、諳んじるほどに覚えてはいる。だが、それ以外のことなど神に仕えるものとしての活動にあまり必要でもないからと、おざなりにしてしまったことは失敗だったのだろうか。
高い城壁を見上げて、オルランドは小さく吐息を漏らした。
歴史など勉強していたところで、この城の主人の出自や為人などはろくに知らないままであることには違いない。村の者たちに請われるままにここへ来てはみたものの、領主に神の説く道を教えて娘を帰すようにうまく諭すことなど、本当にできるのだろうか。
――いや、領主だって、神に帰依しているはずだ。
聖地奪還の遠征に騎士の一団を送ったという話も聞いた。教会を建てることにも神に仕える者を受け入れることにも同意している。神の言葉と聖なる教えを説いてみせれば、きっとわかってくれるはずだ。
築城から百年は越えるという石の城……いや、堅牢な砦を前にして、オルランドはごくりと唾を飲み込んだ。
首に掛けた十字架を握り締め、神の教え、聖なる言葉を呟く。
おそるおそる城門の横にある通用口の扉を叩く。
門番とのいくつかのやり取りの結果、待たされはしたものの、あまり揉めることなく城内へと招き入れられた。
突然の訪問だというのに、これは幸先がいい。
ほっと小さく息を吐いて、使用人の案内に従い薄暗い廊下を進む。
冷たい石の壁と床は灰色で、明かり取りに開けられた小さな窓からは少し冷たい風が吹き込んでいた。大司教猊下に付いて北の地に来たものの、この冷たい風にはなかなか慣れることができない。
「しばしここでお待ちを」
ギィと音を軋ませて扉が開くと、そこはひと言で言って“ヘラジカの間”だった。板を張った床の上には毛皮が敷き詰められ、どの壁も大きなヘラジカの角で埋まっている。
歴代の城主の戦績ということだろうか。
勧められた無骨な木の椅子にも緻密な織りの布で作られたクッションが並んでいる。おまけに、壁に掛けられた弓や剣、そして城主の紋が入った盾。角を彫刻した燭台に、遥か東方から運ばれてきた陶器……そんなものにはまるで馴染みがなかったオルランドにすら、どれも高価な品だということは容易にわかった。
改めて、贅を凝らした室内をぐるりと眺めれば、自分はここへ来るべきではなかったのだろうかという思いが湧き上がってきた。
とても場違いなところにいるという居心地の悪さに、身体がわずかに震えた。
「それで、教会がわたしに何の用だ?」
いきなり掛けられた声に、びくりと肩を揺らしてしまう。
慌てて振り向くと、毛皮に裏打ちされた毛織のマントを羽織った領主が佇み、にやにやと笑いながらオルランドを見つめていた。
「あ、りょ、領主殿。私は、こちらの教区を任されたオルランドと申します」
「ああ、知っている」
薄く笑みを浮かべた領主は、まだ若かった。まだ二十を越えたばかりだろうか、自分よりも幾分か歳下だろうか……などとぼんやりと考えながら、領主が引きずるほどに長いマントの裾を払って椅子に座るのを待つ。
身振りで座れと示されてからようやく腰を下ろして、ゆっくりと、領主の顔を伺いながら口を開いた。
「領主殿におかれましては、その……」
「もったいをつけるな。わたしはまだるっこしいのは嫌いだ」
「あ、はい、その、教区の者より嘆願がありまして」
「ほう?」
領主は淡い水色の目を眇め、顔に掛かった銀に近い色合いの髪を払う。村の者とは違う整った繊細な容貌は、さすが貴族と言うべきか。
もっとも、ここまで整った者は、貴族でも稀だろう。
「その……領主殿に、娘を返していただきたいと」
領主の口角が釣り上がり、弧を描いた。
笑むように目が細まり、「なるほど」という呟きが漏れる。
「返せと言うが、わたしは別に返さぬわけではない。勝手に帰ればいいものを、娘がここに居たいと言って帰らぬだけだ」
「で、では……」
「お前が娘に帰れと説得すればいい。お前自らが諭してやればいい話だ。
……おい」
投げられた領主の声に応えて、ギイ、と軋みながら扉が開いた。暗い色の衣服を纏った使用人頭が慇懃に頭を垂れる。
先ほどオルランドを案内した者だ。
「先日来た娘をここへ」
「はい」
使用人頭は一礼し、すぐに部屋の外へと下がった。諭せばいいとは、と、どこか不審げな視線を投げると、領主はまた笑みを浮かべた。
「師父オルランドは、どうやら娘の純潔を疑っているらしいな」
「そ、れは……」
若い領主が村から召し上げた若く美しい娘をそばに置いてどうするか。
目的などひとつしか浮かばなかったことを言い当てられて、オルランドの顔に血がのぼる。何か返そうとして言い澱み、視線ばかりがぐるぐると彷徨う。
そんなオルランドの様子を見て、領主は楽しそうに笑った。
「心配はいらない。娘は未だ純潔のままだ」
「え……」
「師父はわたしが信用できないと?」
「いえ、そのようなことは、決して、その……」
教化が終わったとはいっても、この地域にはまだまだ異教の風習や迷信が根強く残っている。教会の力もまだ十分に及んでいるとはいえないのに、領主の機嫌を損ねてしまうのはよくない。
わかってはいても、オルランドはいったいどう返せばよいかさっぱり思いつかずに口を噤むだけだ。
コツコツと扉を叩く音がして、オルランドはハッと顔を上げる。
少し間を置いて扉が開き、「旦那様、お連れしました」と声がかかった。使用人頭の後ろには、まだ十四か十五の若い娘が不安げな顔で立っている。
彼女の両親は、もう結婚させなければならない歳であるのだと訴えていた。娘は器量好しで、隣の教区の裕福な家の息子の嫁にと望まれているのだ、と。
その両親の本音も、領主がお手付きにするというなら何かしらの代価が欲しいというものだろうが。
「ドリス、おいで」
「シグルド様」
立ち上がり、領主が手を差し伸べると、娘はたちまち破顔して駆け寄った。
どこか熱に浮かされたような濡れた瞳でじっと領主を見つめて、何かを期待するように頬を紅潮させている。
「師父オルランドが、君に家へ帰れと言いに来たらしい。どうしたい?」
「そんな、嫌です、シグルド様」
「わたしに言われても困るのだが」
「でも、あたし……」
ちらりとオルランドを見遣ってから、娘は縋るように領主を見つめた。
その目にはあからさまに情欲のようなものが浮かんでいて、オルランドは思わず顔を背けたくなるのをぐっと堪える。
「――君が師父を説得すればいいのではないかな?」
「え?」
オルランドは顔を顰めた。訴えているのは両親なのに、オルランド自身を説得しても意味がないだろうに。
「領主殿、私ではなく、ご両親こそがお嬢さんを返せと訴えているのですが」
領主はオルランドに視線を向けると、娘の腰を抱き寄せる。何事かをそっと囁いているが、オルランドの耳にまでは届かない。
その目が一瞬紅く光ったように見えて、オルランドは目を瞬かせた。
「領主殿?」
領主はいったい何を考えているのか。
オルランドは胡乱な目でふたりを交互に見やる。
「さあ、ドリス」
低くはっきりと囁く領主に背をそっと押しやられ、娘はゆっくりと振り返り、手を伸ばしてオルランドへと歩む。
「――お嬢さん?」
何を考えているのか。
意図もわからずうろたえるオルランドに、娘が身体を擦りつけた。慌てて引き離そうとするオルランドの身体に、「神父様」と腕を回す。
「そっ、それは姦婦の行いです。私は主への信仰にこの身を捧げたのですから、誘惑するのはやめなさい!」
オルランドは片手で首の十字架を握り締めて身体を引こうとする。だが、椅子に阻まれてままならない。
膝に乗る娘から、オルランドは必死に顔を背けた。だが、その顔も娘の手で強引に前を向かされる。
自分はこんなに非力だったろうか。
十近く年下の娘の細腕に抗えないなんて。
「神父様」
娘がぐいと身体を押し付けた。男のそれよりも柔らかい肉の塊を感じて、オルランドは助けを求めるように領主へと視線を投げる。
「や、やめ……」
にい、と領主は笑っていた。
息を呑むオルランドに、領主は小さく首を傾げる。
「なぜやめろと? 神は産めよ増やせよと説くくせに、お前たち神の下僕にはそれを禁じる。矛盾しているのではないか?」
「そ、それは、誘惑に屈さぬように、と……」
「ふむ。神の子が産まれた地で、女は財産だったと聞くが……他者の財産を奪うなと禁じたのだと考えれば辻褄は合うか? それとも、神の子と言われる人間はよほど女の肉の誘惑に弱いと?
――試してみようか」
くっくっと笑って、領主は立ち上がった。のし掛かる娘の背後に近づくと、その耳元にそっと囁く。
「ドリス、師父は女を知らないらしい。とてももったいないね」
「はい」
うっとりと目を細める娘がとても艶めかしく、オルランドの喉がなる。
「しゅ、主よ……」
手のひらに食い込むほどに強く十字架を握り締め、オルランドは大きく目を見開いた。
少し考えてみたものの、歴史などあまり学ぶことのなかったオルランドにはさっぱりわからない。
もちろん、神の御子や聖人たちの遺した聖なる教えなら、諳んじるほどに覚えてはいる。だが、それ以外のことなど神に仕えるものとしての活動にあまり必要でもないからと、おざなりにしてしまったことは失敗だったのだろうか。
高い城壁を見上げて、オルランドは小さく吐息を漏らした。
歴史など勉強していたところで、この城の主人の出自や為人などはろくに知らないままであることには違いない。村の者たちに請われるままにここへ来てはみたものの、領主に神の説く道を教えて娘を帰すようにうまく諭すことなど、本当にできるのだろうか。
――いや、領主だって、神に帰依しているはずだ。
聖地奪還の遠征に騎士の一団を送ったという話も聞いた。教会を建てることにも神に仕える者を受け入れることにも同意している。神の言葉と聖なる教えを説いてみせれば、きっとわかってくれるはずだ。
築城から百年は越えるという石の城……いや、堅牢な砦を前にして、オルランドはごくりと唾を飲み込んだ。
首に掛けた十字架を握り締め、神の教え、聖なる言葉を呟く。
おそるおそる城門の横にある通用口の扉を叩く。
門番とのいくつかのやり取りの結果、待たされはしたものの、あまり揉めることなく城内へと招き入れられた。
突然の訪問だというのに、これは幸先がいい。
ほっと小さく息を吐いて、使用人の案内に従い薄暗い廊下を進む。
冷たい石の壁と床は灰色で、明かり取りに開けられた小さな窓からは少し冷たい風が吹き込んでいた。大司教猊下に付いて北の地に来たものの、この冷たい風にはなかなか慣れることができない。
「しばしここでお待ちを」
ギィと音を軋ませて扉が開くと、そこはひと言で言って“ヘラジカの間”だった。板を張った床の上には毛皮が敷き詰められ、どの壁も大きなヘラジカの角で埋まっている。
歴代の城主の戦績ということだろうか。
勧められた無骨な木の椅子にも緻密な織りの布で作られたクッションが並んでいる。おまけに、壁に掛けられた弓や剣、そして城主の紋が入った盾。角を彫刻した燭台に、遥か東方から運ばれてきた陶器……そんなものにはまるで馴染みがなかったオルランドにすら、どれも高価な品だということは容易にわかった。
改めて、贅を凝らした室内をぐるりと眺めれば、自分はここへ来るべきではなかったのだろうかという思いが湧き上がってきた。
とても場違いなところにいるという居心地の悪さに、身体がわずかに震えた。
「それで、教会がわたしに何の用だ?」
いきなり掛けられた声に、びくりと肩を揺らしてしまう。
慌てて振り向くと、毛皮に裏打ちされた毛織のマントを羽織った領主が佇み、にやにやと笑いながらオルランドを見つめていた。
「あ、りょ、領主殿。私は、こちらの教区を任されたオルランドと申します」
「ああ、知っている」
薄く笑みを浮かべた領主は、まだ若かった。まだ二十を越えたばかりだろうか、自分よりも幾分か歳下だろうか……などとぼんやりと考えながら、領主が引きずるほどに長いマントの裾を払って椅子に座るのを待つ。
身振りで座れと示されてからようやく腰を下ろして、ゆっくりと、領主の顔を伺いながら口を開いた。
「領主殿におかれましては、その……」
「もったいをつけるな。わたしはまだるっこしいのは嫌いだ」
「あ、はい、その、教区の者より嘆願がありまして」
「ほう?」
領主は淡い水色の目を眇め、顔に掛かった銀に近い色合いの髪を払う。村の者とは違う整った繊細な容貌は、さすが貴族と言うべきか。
もっとも、ここまで整った者は、貴族でも稀だろう。
「その……領主殿に、娘を返していただきたいと」
領主の口角が釣り上がり、弧を描いた。
笑むように目が細まり、「なるほど」という呟きが漏れる。
「返せと言うが、わたしは別に返さぬわけではない。勝手に帰ればいいものを、娘がここに居たいと言って帰らぬだけだ」
「で、では……」
「お前が娘に帰れと説得すればいい。お前自らが諭してやればいい話だ。
……おい」
投げられた領主の声に応えて、ギイ、と軋みながら扉が開いた。暗い色の衣服を纏った使用人頭が慇懃に頭を垂れる。
先ほどオルランドを案内した者だ。
「先日来た娘をここへ」
「はい」
使用人頭は一礼し、すぐに部屋の外へと下がった。諭せばいいとは、と、どこか不審げな視線を投げると、領主はまた笑みを浮かべた。
「師父オルランドは、どうやら娘の純潔を疑っているらしいな」
「そ、れは……」
若い領主が村から召し上げた若く美しい娘をそばに置いてどうするか。
目的などひとつしか浮かばなかったことを言い当てられて、オルランドの顔に血がのぼる。何か返そうとして言い澱み、視線ばかりがぐるぐると彷徨う。
そんなオルランドの様子を見て、領主は楽しそうに笑った。
「心配はいらない。娘は未だ純潔のままだ」
「え……」
「師父はわたしが信用できないと?」
「いえ、そのようなことは、決して、その……」
教化が終わったとはいっても、この地域にはまだまだ異教の風習や迷信が根強く残っている。教会の力もまだ十分に及んでいるとはいえないのに、領主の機嫌を損ねてしまうのはよくない。
わかってはいても、オルランドはいったいどう返せばよいかさっぱり思いつかずに口を噤むだけだ。
コツコツと扉を叩く音がして、オルランドはハッと顔を上げる。
少し間を置いて扉が開き、「旦那様、お連れしました」と声がかかった。使用人頭の後ろには、まだ十四か十五の若い娘が不安げな顔で立っている。
彼女の両親は、もう結婚させなければならない歳であるのだと訴えていた。娘は器量好しで、隣の教区の裕福な家の息子の嫁にと望まれているのだ、と。
その両親の本音も、領主がお手付きにするというなら何かしらの代価が欲しいというものだろうが。
「ドリス、おいで」
「シグルド様」
立ち上がり、領主が手を差し伸べると、娘はたちまち破顔して駆け寄った。
どこか熱に浮かされたような濡れた瞳でじっと領主を見つめて、何かを期待するように頬を紅潮させている。
「師父オルランドが、君に家へ帰れと言いに来たらしい。どうしたい?」
「そんな、嫌です、シグルド様」
「わたしに言われても困るのだが」
「でも、あたし……」
ちらりとオルランドを見遣ってから、娘は縋るように領主を見つめた。
その目にはあからさまに情欲のようなものが浮かんでいて、オルランドは思わず顔を背けたくなるのをぐっと堪える。
「――君が師父を説得すればいいのではないかな?」
「え?」
オルランドは顔を顰めた。訴えているのは両親なのに、オルランド自身を説得しても意味がないだろうに。
「領主殿、私ではなく、ご両親こそがお嬢さんを返せと訴えているのですが」
領主はオルランドに視線を向けると、娘の腰を抱き寄せる。何事かをそっと囁いているが、オルランドの耳にまでは届かない。
その目が一瞬紅く光ったように見えて、オルランドは目を瞬かせた。
「領主殿?」
領主はいったい何を考えているのか。
オルランドは胡乱な目でふたりを交互に見やる。
「さあ、ドリス」
低くはっきりと囁く領主に背をそっと押しやられ、娘はゆっくりと振り返り、手を伸ばしてオルランドへと歩む。
「――お嬢さん?」
何を考えているのか。
意図もわからずうろたえるオルランドに、娘が身体を擦りつけた。慌てて引き離そうとするオルランドの身体に、「神父様」と腕を回す。
「そっ、それは姦婦の行いです。私は主への信仰にこの身を捧げたのですから、誘惑するのはやめなさい!」
オルランドは片手で首の十字架を握り締めて身体を引こうとする。だが、椅子に阻まれてままならない。
膝に乗る娘から、オルランドは必死に顔を背けた。だが、その顔も娘の手で強引に前を向かされる。
自分はこんなに非力だったろうか。
十近く年下の娘の細腕に抗えないなんて。
「神父様」
娘がぐいと身体を押し付けた。男のそれよりも柔らかい肉の塊を感じて、オルランドは助けを求めるように領主へと視線を投げる。
「や、やめ……」
にい、と領主は笑っていた。
息を呑むオルランドに、領主は小さく首を傾げる。
「なぜやめろと? 神は産めよ増やせよと説くくせに、お前たち神の下僕にはそれを禁じる。矛盾しているのではないか?」
「そ、それは、誘惑に屈さぬように、と……」
「ふむ。神の子が産まれた地で、女は財産だったと聞くが……他者の財産を奪うなと禁じたのだと考えれば辻褄は合うか? それとも、神の子と言われる人間はよほど女の肉の誘惑に弱いと?
――試してみようか」
くっくっと笑って、領主は立ち上がった。のし掛かる娘の背後に近づくと、その耳元にそっと囁く。
「ドリス、師父は女を知らないらしい。とてももったいないね」
「はい」
うっとりと目を細める娘がとても艶めかしく、オルランドの喉がなる。
「しゅ、主よ……」
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