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喫茶店とその看板娘
アイドルが同僚になりました!
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ミンミンと蝉の鳴き声が響く午前10時。
ドアに掛かっているCLOSEがOPENへと変わる。どことなく、昔の雰囲気なお店は、地元では人気の和風の喫茶店だ。
そこへ2人の男性が喫茶店のバイト募集中のチラシを持ち、喫茶店へと入った。
―カランカラン―
ドアについているドア・チャイムが鳴ると1人の女性が元気な声で2人に言う。
「いらっしゃいませ!」
栗色の髪に栗色の瞳のウルフカットのバイト女性?
いや女性だろう…けど何故だか若く見える。
2人のうち、黒髪の男性が口を開く。
「高校生がこの時間に居て大丈夫なの?」
感情が込められていない彼の声に少しびっくりしている女性は口を開こうとした時、隣にいたオレンジ髪の明るい男性がすかさず間に入る。
「あー!えっとこいつ根は優しいから!悪く思わないでな!」
その必死さにクスリと笑う女性。
「もしかしてここで働きたい感じですか?」
女性はチラシに指を指すとオレンジ髪の男性がにこって笑い、返事をする。
「そうそう!週3で入れるかな?勿論こいつも同じ条件!」
「はい、大丈夫ですよ!面接したいのであちらでしましょう」
女性がニコリと笑い席へと案内する。
「それで何曜日入れますか?うちは第2水曜日と日曜日が休みですが、出来れば土曜日入って欲しいんですが…。」
「土曜日入れるぜ!俺は厨房希望で…。」
オレンジ髪の明るい男性がニコニコしながら言うと、黒髪の男性の方に目線をやる。
「俺はホール希望」
それだけ言うと彼は黙り込んでしまった。
暫く沈黙が流れるが、女性はニコリと微笑みながら。
「はい!わかりました!私は【笹原 唯月】と言います。突然ですが、明日から来れますか?シフトは明日お渡ししますね!」
その笑顔を見て、オレンジ髪の男性が頬をほんのり赤らめる。それに気づいた黒髪の男性がため息をつき、唯月に聞こえないように耳打ちをする。
(兄さん、公私混同はダメだからね)
「わ、わかってるやい!」
―ガタッ―
オレンジ髪の男性が椅子から立ち上がり焦り出す。その2人のやり取りを見ていた唯月がくすくす笑い出す。するとオレンジ髪の男性がまた更に頬が赤くなっていく。今度のは恥ずかしさからだろう。
黒髪の男性もくすりと笑う。すると―
「やっと笑ってくれましたね」
唯月がニコリと微笑みながら黒髪の男性に言う。
ずっとムスッとしていたからだろう。
「もしかしてご兄弟ですか?」
「……まぁ、はいそうです。」
黒髪の男性が答えると、唯月はぱぁっと笑顔になった。
「やっぱり!来店してくださった時もしかしたらって思ってたんです!双子ですよね!」
「あぁ!そうだぜ!俺達仲良し兄弟なんだ!俺の名前は【黒崎 鳳夏】で、弟が―」
「【黒崎 澪太】だ。」
「よろしくお願いしますね!鳳夏さん、澪太さん!」
―数日後―
「ゆーづきっ!」
クルクルパーマが特徴の女性が唯月に抱きつく。
「もう!咲笑ちゃん!仕事中だよっ!」
「はいはい……いやぁそれにしても…目の保養だわぁ」
咲笑はニヤニヤしながら鳳夏と澪太を眺めていた。
ぐへへとした顔は少し引くものがあるが、それはあえて言わない唯月であった。
「はは…うんかっこいいよね。鳳夏くんは料理上手でびっくりしたよ」
「ねぇーマジでプロ級かよーって感じ。はぁっ!!澪太くんの笑顔っ!!堪らないんだけど!!!!」
一番びっくりしたのは澪太の接客態度だった。
ムスッとしていたから大丈夫かなという不安は唯月の心の中に少しあったが、接客させてみた所爽やかな笑顔で接客していたので不安はあっという間に無くなったのであった。
「澪太くん凄いなぁ…彼普段は無愛想なんだよ?」
「え?そうなの?普通に笑顔で話してくれるけど?」
咲笑の言葉に唯月は疑問に思っていると、厨房に居た鳳夏から声をかけられた。
「唯月ちゃん、休憩の時間だよ」
「あ!そうだった!ありがとう鳳夏くん」
唯月がSTAFFルームに向かうと後ろから鳳夏も着いてくるのがわかった。
「…?鳳夏くんも休憩?」
「そうだよ~」
―ガチャ―
唯月はSTAFFルームにあるテレビをつけて、鳳夏と世間話をしていたその時。テレビから―
『今!話題の2人組ユニット、レイニーさんでーす!』
『『よろしくお願いします(まーす!)』』
「あれ?この2人組…なんだか鳳夏くんと澪太くんに似て―」
唯月が指を指しながら鳳夏の方に目をやると、尋常ではないほどの汗が鳳夏から出ている。
「あ、あれー?ゆ、唯月ちゃん…あれ?認識阻害の魔法が効いてない?あれ」
鳳夏の目が挙動不審になりボソボソと呟く。
これはそのーあのねと誤魔化そうとしてる時に、澪太がSTAFFルームに駆け込んでくる。
―バンッ―
音にびっくりした唯月が小さな悲鳴をあげた瞬間、目の前が光に包まれ唯月は意識を手放した。
―――
(うん?あれ、私寝てた?)
誰かが言い合う声が微かに聞こえ唯月は目を覚ます。起き上がり声がする方に目をやると―
「だから!やっぱり唯月ちゃんには何故か認識阻害の魔法が効かないんだよ!」
「そんな訳あるか!魔女じゃあるまいしっ!そもそも魔女は100年以上も前に魔女狩りで、それに―」
「…っ!おい!澪太!唯月ちゃん起きてる!!」
鳳夏が慌てて澪太の頭を掴みながら言う。
痛がりながらわかったといい鳳夏を落ち着かせる澪太。
「あの…これはどういう…。」
「えっと…。笹原さん大丈夫だった?兄さんと喋ってる時に急に倒れたんだよ?最近働き過ぎだよ?」
「澪太くん…怖い」
唯月の言葉に鳳夏と澪太の『え?』と間抜けな声が上がる。なんだか澪太を見て怖がってる…というより引いているようだ。
「澪太くんムスッとした顔なのに声が優しいのなんで?」
その言葉に鳳夏と澪太が息を呑む。
2人は顔を見合わせて、暫く黙り込んでしまった。
そして、鳳夏が静かに口を開いた。
「唯月…ちゃん…やっぱり君、魔女なの?」
―ゴンッ―
「いってぇ!!!何すんだよ澪太!!!」
「ド直球に聞いてどうすんだよ!!!」
唯月がぽかーんとしていると澪太が喋り出す。
「俺らの認識阻害魔法も効かないってことは…お前、魔女だよ。」
「いや、お前もド直球だろそれ」
「え?魔女?古の…?それは違うよ!私魔法なんて使えないもん!それに2人ともテレビに出てたしさっきの光はなに!?」
「一気に聞きすぎ…君が魔女じゃないなら魔女の生まれ変わりだよ。それか先祖に魔女がいた、それしか考えられない。」
「え…。」
「うーん、澪太?唯月ちゃん困ってるよ。」
「…。俺らは人間じゃない。」
「ちょっ、澪太!!」
「兄さん、もう仕方ないよ。」
澪太は唯月に事細やかに説明した。
自分達が人間ではないことと人間に扮してアイドル活動をしていること、喫茶店でのアルバイトは暇つぶしに始めたこと。
「つまり…鳳夏くんと澪太くんは古の魔法使い様なの?」
鳳夏が観念したのか、深くため息をつき頷く。
自分達が喫茶店で働くと、一応アイドルなので大騒ぎされるのを気遣ってか認識阻害魔法を使って誤魔化していたそう。
澪太くんの表情もその認識阻害魔法を使い笑顔に見せていたそうだ。
「私さっきホールに居た時は笑顔に見えたけど…?」
「まぁ、君はたまに魔法に引っかかる程度で殆ど効かないと思うよ。」
「へぇ…2人ともアイドルだったんだ…。」
「そこ?」
「まぁまぁいいじゃんか、澪太」
唯月が壁時計に目をやる。
針が13時5分を指している。その光景に唯月は驚きを隠せない…何故なら休憩の時間に入った時刻が13時5分頃だったからだ。
「あれ?時計壊れたのかな?」
唯月がスマホを見ると
スマホの時間も13:05だった。
「あれ?」
唯月は2人に目をやると…。
「まだ休憩出来るなー!」
「そうだね」
「え?澪太くんは勤務時間だよね?」
「俺も休憩時間♡」
陰のある笑顔は唯月の恐怖心を煽った。
という訳で、
改めて…アイドルが、同僚になりました。
―続く―
ドアに掛かっているCLOSEがOPENへと変わる。どことなく、昔の雰囲気なお店は、地元では人気の和風の喫茶店だ。
そこへ2人の男性が喫茶店のバイト募集中のチラシを持ち、喫茶店へと入った。
―カランカラン―
ドアについているドア・チャイムが鳴ると1人の女性が元気な声で2人に言う。
「いらっしゃいませ!」
栗色の髪に栗色の瞳のウルフカットのバイト女性?
いや女性だろう…けど何故だか若く見える。
2人のうち、黒髪の男性が口を開く。
「高校生がこの時間に居て大丈夫なの?」
感情が込められていない彼の声に少しびっくりしている女性は口を開こうとした時、隣にいたオレンジ髪の明るい男性がすかさず間に入る。
「あー!えっとこいつ根は優しいから!悪く思わないでな!」
その必死さにクスリと笑う女性。
「もしかしてここで働きたい感じですか?」
女性はチラシに指を指すとオレンジ髪の男性がにこって笑い、返事をする。
「そうそう!週3で入れるかな?勿論こいつも同じ条件!」
「はい、大丈夫ですよ!面接したいのであちらでしましょう」
女性がニコリと笑い席へと案内する。
「それで何曜日入れますか?うちは第2水曜日と日曜日が休みですが、出来れば土曜日入って欲しいんですが…。」
「土曜日入れるぜ!俺は厨房希望で…。」
オレンジ髪の明るい男性がニコニコしながら言うと、黒髪の男性の方に目線をやる。
「俺はホール希望」
それだけ言うと彼は黙り込んでしまった。
暫く沈黙が流れるが、女性はニコリと微笑みながら。
「はい!わかりました!私は【笹原 唯月】と言います。突然ですが、明日から来れますか?シフトは明日お渡ししますね!」
その笑顔を見て、オレンジ髪の男性が頬をほんのり赤らめる。それに気づいた黒髪の男性がため息をつき、唯月に聞こえないように耳打ちをする。
(兄さん、公私混同はダメだからね)
「わ、わかってるやい!」
―ガタッ―
オレンジ髪の男性が椅子から立ち上がり焦り出す。その2人のやり取りを見ていた唯月がくすくす笑い出す。するとオレンジ髪の男性がまた更に頬が赤くなっていく。今度のは恥ずかしさからだろう。
黒髪の男性もくすりと笑う。すると―
「やっと笑ってくれましたね」
唯月がニコリと微笑みながら黒髪の男性に言う。
ずっとムスッとしていたからだろう。
「もしかしてご兄弟ですか?」
「……まぁ、はいそうです。」
黒髪の男性が答えると、唯月はぱぁっと笑顔になった。
「やっぱり!来店してくださった時もしかしたらって思ってたんです!双子ですよね!」
「あぁ!そうだぜ!俺達仲良し兄弟なんだ!俺の名前は【黒崎 鳳夏】で、弟が―」
「【黒崎 澪太】だ。」
「よろしくお願いしますね!鳳夏さん、澪太さん!」
―数日後―
「ゆーづきっ!」
クルクルパーマが特徴の女性が唯月に抱きつく。
「もう!咲笑ちゃん!仕事中だよっ!」
「はいはい……いやぁそれにしても…目の保養だわぁ」
咲笑はニヤニヤしながら鳳夏と澪太を眺めていた。
ぐへへとした顔は少し引くものがあるが、それはあえて言わない唯月であった。
「はは…うんかっこいいよね。鳳夏くんは料理上手でびっくりしたよ」
「ねぇーマジでプロ級かよーって感じ。はぁっ!!澪太くんの笑顔っ!!堪らないんだけど!!!!」
一番びっくりしたのは澪太の接客態度だった。
ムスッとしていたから大丈夫かなという不安は唯月の心の中に少しあったが、接客させてみた所爽やかな笑顔で接客していたので不安はあっという間に無くなったのであった。
「澪太くん凄いなぁ…彼普段は無愛想なんだよ?」
「え?そうなの?普通に笑顔で話してくれるけど?」
咲笑の言葉に唯月は疑問に思っていると、厨房に居た鳳夏から声をかけられた。
「唯月ちゃん、休憩の時間だよ」
「あ!そうだった!ありがとう鳳夏くん」
唯月がSTAFFルームに向かうと後ろから鳳夏も着いてくるのがわかった。
「…?鳳夏くんも休憩?」
「そうだよ~」
―ガチャ―
唯月はSTAFFルームにあるテレビをつけて、鳳夏と世間話をしていたその時。テレビから―
『今!話題の2人組ユニット、レイニーさんでーす!』
『『よろしくお願いします(まーす!)』』
「あれ?この2人組…なんだか鳳夏くんと澪太くんに似て―」
唯月が指を指しながら鳳夏の方に目をやると、尋常ではないほどの汗が鳳夏から出ている。
「あ、あれー?ゆ、唯月ちゃん…あれ?認識阻害の魔法が効いてない?あれ」
鳳夏の目が挙動不審になりボソボソと呟く。
これはそのーあのねと誤魔化そうとしてる時に、澪太がSTAFFルームに駆け込んでくる。
―バンッ―
音にびっくりした唯月が小さな悲鳴をあげた瞬間、目の前が光に包まれ唯月は意識を手放した。
―――
(うん?あれ、私寝てた?)
誰かが言い合う声が微かに聞こえ唯月は目を覚ます。起き上がり声がする方に目をやると―
「だから!やっぱり唯月ちゃんには何故か認識阻害の魔法が効かないんだよ!」
「そんな訳あるか!魔女じゃあるまいしっ!そもそも魔女は100年以上も前に魔女狩りで、それに―」
「…っ!おい!澪太!唯月ちゃん起きてる!!」
鳳夏が慌てて澪太の頭を掴みながら言う。
痛がりながらわかったといい鳳夏を落ち着かせる澪太。
「あの…これはどういう…。」
「えっと…。笹原さん大丈夫だった?兄さんと喋ってる時に急に倒れたんだよ?最近働き過ぎだよ?」
「澪太くん…怖い」
唯月の言葉に鳳夏と澪太の『え?』と間抜けな声が上がる。なんだか澪太を見て怖がってる…というより引いているようだ。
「澪太くんムスッとした顔なのに声が優しいのなんで?」
その言葉に鳳夏と澪太が息を呑む。
2人は顔を見合わせて、暫く黙り込んでしまった。
そして、鳳夏が静かに口を開いた。
「唯月…ちゃん…やっぱり君、魔女なの?」
―ゴンッ―
「いってぇ!!!何すんだよ澪太!!!」
「ド直球に聞いてどうすんだよ!!!」
唯月がぽかーんとしていると澪太が喋り出す。
「俺らの認識阻害魔法も効かないってことは…お前、魔女だよ。」
「いや、お前もド直球だろそれ」
「え?魔女?古の…?それは違うよ!私魔法なんて使えないもん!それに2人ともテレビに出てたしさっきの光はなに!?」
「一気に聞きすぎ…君が魔女じゃないなら魔女の生まれ変わりだよ。それか先祖に魔女がいた、それしか考えられない。」
「え…。」
「うーん、澪太?唯月ちゃん困ってるよ。」
「…。俺らは人間じゃない。」
「ちょっ、澪太!!」
「兄さん、もう仕方ないよ。」
澪太は唯月に事細やかに説明した。
自分達が人間ではないことと人間に扮してアイドル活動をしていること、喫茶店でのアルバイトは暇つぶしに始めたこと。
「つまり…鳳夏くんと澪太くんは古の魔法使い様なの?」
鳳夏が観念したのか、深くため息をつき頷く。
自分達が喫茶店で働くと、一応アイドルなので大騒ぎされるのを気遣ってか認識阻害魔法を使って誤魔化していたそう。
澪太くんの表情もその認識阻害魔法を使い笑顔に見せていたそうだ。
「私さっきホールに居た時は笑顔に見えたけど…?」
「まぁ、君はたまに魔法に引っかかる程度で殆ど効かないと思うよ。」
「へぇ…2人ともアイドルだったんだ…。」
「そこ?」
「まぁまぁいいじゃんか、澪太」
唯月が壁時計に目をやる。
針が13時5分を指している。その光景に唯月は驚きを隠せない…何故なら休憩の時間に入った時刻が13時5分頃だったからだ。
「あれ?時計壊れたのかな?」
唯月がスマホを見ると
スマホの時間も13:05だった。
「あれ?」
唯月は2人に目をやると…。
「まだ休憩出来るなー!」
「そうだね」
「え?澪太くんは勤務時間だよね?」
「俺も休憩時間♡」
陰のある笑顔は唯月の恐怖心を煽った。
という訳で、
改めて…アイドルが、同僚になりました。
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