【完結】インキュバスな彼

小波0073

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8.スキル「エロい」を手に入れました 2

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「あっ、あ」

 今度は躊躇することはなかった。肉塊が秘裂を圧迫し、ゆっくりと沈み込んで来る。初めての場所が押し開かれる拡張感はあるものの、夢の中であるせいなのか、痛みは特に感じない。

「んんっ──あっあっあ‼」

 ただ、着実に押し入って来る大きな異物の存在感に、思った以上の圧迫を感じて呼吸ができなくなってしまう。
 肩を震わせていると、ずんっとかたまりが深くを突いた。はっと息を吐き出し、耐える。これが快感かはわからないが、勝手に腰がひくついて喉の奥から声がもれ出す。

 荒い息づかいが落ちて来た。影がつらそうに肩を揺らしてみのりを見下ろしている。表情はまるでわからなかったが、彼が何かを我慢するように歯を食いしばっているのはわかった。

──もしかして、そっちが痛いのかな? 処女はキツいとかって聞くし……。

 初めてづくしの経験に自分もいっぱいいっぱいだったが、大変そうな彼の様子に何とか腕をのばしてやる。頬の輪郭を優しくなでると、影がぶるっと体をゆらした。
「あ」とか「う」とか言ったらしい彼がその背中を大きく丸め、次の瞬間、みのりの奥で熱いものが爆発した。

──あれ。これって……。

 中で何か出てる。
 みのりは両目を丸くした。自分の中の大きな物がびくんびくんと脈打つたびに、お腹の奥で温かいものが周囲にじわりと広がって行く。

──これは、つまり、射精。……やばい。妊娠する‼

 本能的に危機感がかすめ、みのりは影をあおぎ見た。だが、影は次の瞬間、まだ脈打っている剛直をヤケクソのように振り出した。

「えっ──‼」

 その勢いにみのりがあえぐと、影はみのりを抱きすくめた。噴出したばかりの熱いものをかき混ぜるように異物が動く。太く大きな肉塊をいきなり激しくつき上げられて、その衝撃にまぶたの裏が白くちかちかと点滅した。

 射精した直後のはずなのに、全く萎えない固い異物がみのりの中をこすり上げる。放出された体液のぬめりもその違和感を小さくし、しだいに中がとけあうようなしびれをかもし出して来た。体の芯からぞくぞくと甘い刺激がはい上がる。

「あ、は、あっ、何か……!」

 なんか変、と言いかけたみのりを影の強い腕がかき抱いた。再び激しく抱きしめられて、思わずみのりの息が止まる。上体を密着させたまま、下半身は乱暴なくらいの勢いで怒張が出入りする。
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